転職に成功する人の特徴とは?世代別の5つのポイントと具体的行動
# 転職で失敗しないために
転職は人生の一大イベントです。
「転職に成功したい!」
「転職に失敗できない…」
といった想いから転職に成功する人の特徴が気になる人も多いはず。
本記事では、転職に成功する人の特徴、世代別の転職活動成功のポイント、成功のために大事な基礎行動等を解説します。
転職活動で押さえておくべきテクニックやノウハウは確かにありますが、それらに目を向ける前にぜひご覧いただきたい本質的な内容です。
ぜひ最後までご覧ください!
この記事を読んでわかること
- 転職に成功する人の特徴がわかる
- 転職に成功するための世代別のポイントがわかる
- 転職に成功する人が転職活動で徹底している基礎行動がわかる

転職に成功する人の特徴

早速、転職に成功する人の特徴について解説していきましょう。 転職に成功する人の5つの特徴は、以下の5つです。
- 1. 仕事やキャリアに軸足を置いた転職理由をもっている
- 2. 希望条件の優先順位付け・取捨選択ができている
- 3. 期間を決めて転職活動に取り組んでいる
- 4. 自分の仕事や経験を言語化できている
- 5. コミュニケーション能力が高い
1.仕事やキャリアに軸足を置いた転職理由をもっている
転職に至るきっかけは、大きく分けると2つあります。
- 仕事軸:仕事内容やキャリアビジョンにフォーカスが当たっているもの
- 環境軸:人間関係・労働時間・処遇条件・会社の制度等にフォーカスが当たっているもの
成功する人の特徴として、前者に軸を持っている人が多いです。
しかし、筆者の転職エージェント時代の登録面談や人事面接の経験では、転職を考えたそもそものきっかけは環境軸で何かしらトリガーとなる出来事があった人が多い印象です。
環境軸の改善も重要なので決して悪いことではありません。 但し、環境軸というのは他者からすると不平不満に聞こえやすいもの。
もしきっかけが環境軸なのであれば、それは転職で叶う・叶える大前提としておき、自身の内面にある仕事やキャリアに関わる動機や欲求についても内省を深めて、きちんと他者に伝えられるようにしておきましょう。
採用企業が候補者に対して最初に興味・関心を持つポイントであり、面接全体の印象にも大きく関わるため重要です。
また、面接やエントリーシートで転職理由を聞かれた際は、必ず前向きな理由を伝えるようにしましょう。
以下の記事では、転職理由の例文やネガティブな転職理由をポジティブに変換する方法を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
2.希望条件の優先順位付け・取捨選択ができている
転職活動を本格的に始めると前述の仕事軸も環境軸もより細かい希望条件に分かれていきます。
求人ナビサイトでの希望条件入力、転職エージェントからのヒアリング面談や希望条件の事前登録の際には、多くの具体的な希望条件項目に触れることになります。
このタイミングで多くの人は知らず知らずのうちに、「アレも、コレも、ソレも…」と希望条件が肥大化していきます。
転職活動は恋人探し、家探し等と同じくすべての希望を満たすことはまずできません。
絶対に叶えたいこと、尚可で叶ったら良いこと、失っても構わないこと等、きちんと取捨選択したうえで優先順位も明確にしておきましょう。
これができていないと求人選定や内定獲得時などの意思決定シーンでブレてしまい、機会損失を起こすことに繋がってしまいます。
このように、転職における軸を決めることが重要なのです。 軸の決め方に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
3.期間を決めて転職活動に取り組んでいる
転職活動は想像以上に時間を取られます。主な転職活動に向けた準備は、以下の通りです。
- ・自己分析
- ・業界・企業リサーチ
- ・求人サイトやスカウトサイトへの登録作業
- ・転職エージェントとの面談
- ・応募書類の作成
- ・求人情報のチェック
- ・選考日程調整
- ・面接の準備や対策等
在職中の方であれば就業後の限られたプライベート時間でこれらを行うわけです。
また、面接前日や合否結果待ちの時間やうまくいかないときはストレスも大きいものです。
こういった状況が長期化してしまうと、現在の仕事に集中できず、パフォーマンスや評価に悪影響を及ぼしたり、面接でもその焦りや疲れが面接官に対しても見え隠れしたりと好ましくありません。
転職活動に成功する人は「○月までには転職先を決めたい!」等、期限を決めて集中して臨んでいる人が多いのです。
転職活動期間の目安やスケジュール感が知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
4.自分の仕事や経験を言語化できている
あなたは、初対面であなた自身やあなたの在籍する会社のことを知らない人に対して自分の仕事を端的にわかりやすく説明することができますか?
これは簡単なようで意外と難しいものです。
特に自己PRなどに用いる具体的なエピソードは実は個別性が高く、自社では当たり前だけど他社の人から見ると「そうなの?」と感じる内容・表現が多くなってしまいます。
また、自己PRはアピールする事柄・出来事の説明ではなく、あなた自身のことを説明することです。
事柄や出来事は聞き手が状況やレベル感をイメージするための材料であり、あくまで力点は自身の内面にある仕事に対する考えやスタンスといった価値観をわかりやすく伝えることができるかどうかです。
これらはまだ社会人年次の浅い方やアウトプット機会の少ない技術系職種の方の中には苦手にする人も良く見受けます。
作業をこなすという感覚で仕事をすることから脱却し、仕事・成果・顧客に対して普段から自分なりの考えや想いを巡らしておく、恥ずかしがらずに「自分の言葉」でアウトプットしていくことで大きな差が生まれるポイントです。
5.コミュニケーション能力が高い
このような標題を掲げると、「自己PRや強みの話?」と思う方が多いでしょう。
でも、そうではありません。
転職活動は交渉・折衝・調整の連続です。 これらを円滑に行うことができるコミュニケーション能力のことをここでは指しています。
転職エージェントは確かに転職希望者の心強い味方として応募企業とのやりとりを仲介してくれます。
しかし、そのエージェントと折衝するのはあなた自身です。
エージェントのコンサルタントは多くの転職希望者を抱えているため、どうしても扱いや対応に優先度をつけるものです。 自身に注力してもらうためにも良好な関係構築力が必要です。
また、複数社登録していると各社で言っていることが真逆だったり、バラバラだったりと板挟みに合うようなケースもあります。
さらに、採用企業からのスカウト、ダイレクトリクルーティングに応じると自身で各種日程調整や希望条件のすり合わせをその企業としなければなりません。
自社の採用をスピード感をもって成功させることがミッションなので、自身の志望度合いによっては温度差も発生しがちです。
転職に成功する人は、転職活動に関わるステークホルダーたちと能動的かつ適切な意思疎通・折衝ができているという特徴があります。
話は変わりますが、ベンチャー・スタートアップ企業への転職をお考えの方におすすめの転職サイト・エージェントを以下の記事でまとめていますので、ぜひお役立てください。
転職に成功するための世代別ポイント

ここからは世代別という観点で、転職に成功する人の特徴をみていきましょう。
【20代】自分がどのような成長環境に身を置きたいか
ビジネスパーソンとして20代での学びや経験は、30代でのパフォーマンスに大きな影響を与えます。これは自分自身にとっても採用企業にとっても重要です。
そのため、20代はある種のトレーニング期間と位置付け、どのような成長環境に身を置いて、能力的にも人物的にもどのように何のために成長していきたいのかということを念頭に置いておきましょう。
それにより、転職理由や自己PR、志望動機の伝え方がポジティブかつ採用企業側にとっても魅力的な内容になるでしょう。
やりたい仕事、入りたい業界、職場環境や待遇を変えたいといった足元での希望を叶えたい転職理由も悪くはないのですが、それだけだと聞き手からすれば転職希望者側の一方的な要望・メリットの羅列に聞こえてしまいます。
前述のような内容を語れると「自社にとってもこの人の成長による貢献が期待できそうだ!」と思ってもらえる可能性が高まります。
ここで、自分にはアピールできるスキルがないとお悩みの20代の方もいらっしゃるかもしれません。ですが、20代であればポテンシャルで採用される可能性も高いでしょう。
以下の記事でスキルがなくても転職を成功させるポイントを解説していますので、ぜひご確認ください。
【30代】採用企業に貢献できることを明確に打ち出せるか
30代は多くの企業にとって主戦力です。
現場のハイパフォーマー、後輩育成が得意な人材、プロジェクトの最前線をリードする人材、次期マネージャー候補等、いろいろな分野・立場で活躍する人材が多い世代です。
そのため、採用企業が30代転職希望者に対して重視するのは基本的には即戦力性です。
ただ単に「その業界や職種で経験があります」程度では大手企業や有名企業、勢いのある有望なベンチャー企業に行くのは難しいかもしれません。
具体的にどんな分野・領域でどのように貢献できるのか、その根拠までセットにして伝えられるかどうかがポイントです。
但し、ビジネスに自信が出てくる年代だからこそ、自己評価に過剰さが出ていないかには注意しておきましょう。
ビジネスシーンにおいては往々にして他者評価が的を得ていることも多いので、その点を意識しておきましょう。
しかしながら、30代で経験のない職種や業種へ転職をしたいという方もいらっしゃるはずです。30代で未経験分野への転職は難しいのでしょうか?
この疑問に以下の記事でお答えしています。転職を成功させるコツも解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
【40代】希望条件や目的を明確化できるか
40代は現職で然るべきポジションに就いていたり、家族がいたり、住宅など大きな買い物をしていたり等、転職という行為が今の生活に与える影響が大きくなる状況の方が多い世代です。
例えば、勤務地や収入面は単身での転職と家族や持ち家を有している状況とでは考え方が異なるでしょう。
転職で成し得たいことや目指す環境によっては失うものもあります。
一方で、管理監督者としてマネジメントを経験しているか、エキスパートと言える専門性を有しているか等、求人ポジションにもよりますが求められるものは高くなる分、ミッション性の高いポジションや要職を任される等やりがいや報酬も大きくなります。
こういったハイリスク・ハイリターンな転職となるケースが多いため、希望条件や転職で満たしたいことの明確化し、家族をはじめ影響を及ぼす人たちと期待値調整をきちんとしておくことが20代や30代よりも更に重要になります。
まずは、転職をする上での条件に優先順位をつけ、その中でも譲れない条件(転職活動の軸)を考えましょう。
転職の成功とは?

さて、ここまで転職に成功する人の特徴や世代別ポイントを述べてきましたが、「転職の成功とは何をもって?」と気になった人もいますよね。
筆者としては、転職の成功と言えるには以下の3つの構成要素を満たして初めて成功といえるのではないかと考えます。
- 1. 内定を獲得すること
- 2. 転職のきっかけとなった出来事が改善できること
- 3. 今後に最適なスタートラインに立てること
1.内定を獲得すること
そもそも転職活動は自身の志望度の高い会社・ポジションにたどり着くための手段です。
その数々の選考を突破し、内定を獲得しなければなりません。
内定を獲得するために「選考を突破できる力」を身に着けられるかどうかが重要となります。
内定後の流れを知りたいという方は、以下の記事をご確認ください。
2.転職のきっかけとなった出来事が改善できること
内定を獲得すると、目の前の処遇条件や他社進捗との比較などで頭がいっぱいになってしまい、当初のトリガーを忘れてしまいがちです。
転職をしたい…と考えるきっかけとなった出来事があるはずです。
獲得した内定はそれを改善できる(あるいは似たようなことが起こらない)といえるか<・spaん>どうかを冷静に考えましょう。
特に社内の雰囲気が合わず、転職を決断した方は注意が必要です。また同じような原因で転職をしてしまう可能性があるからです。
そのためには事前に社内の雰囲気を確認しておくことが重要です。
事前に100%社内の雰囲気を理解するのは難しいですが、少しでも事前に把握しておくことで、「こんなイメージじゃなかった」なんてことが軽減するはずです。
以下のような採用動画があればぜひ事前に確認しておくことをおすすめします。
3.今後に最適なスタートラインに立てること
転職は新しいスタート地点を得るという性質もあります。
前項のような短期的な目線だけでなく、中長期的な目線を持つことも重要です。
そのためには、自身のキャリアビジョンやキャリアプランをよく考えておき、それらに見合うスタート、新たなステージとなるのか想像してみましょう。
キャリアプランの考え方を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にして考えてみてください。
転職に成功する人が転職活動でやっていること

転職に成功する人は転職活動に際してどのようなことをやっているのでしょうか。
実は奇をてらったことや特別なことはしていないケースがほとんどです。 大事なことは基本に忠実な準備と対策を徹底的に行うということです。
- 1. 自己分析
- 2. 業界・企業・職種研究
- 3. 面接対策
以下の記事でも、転職に失敗しないためにやるべき準備を、元転職エージェントのアドバイスと共にまとめています。ぜひ参考にしてください。
1.自己分析
自己分析といえば、思い出すのは新卒就活。 しかし、転職における自己分析は若干力点が異なります。
就活における自己分析は、就業経験がない状態で入りたい会社・就きたい職種を見出すヒントを得るために取り組みます。
そのため、焦点を当てるポイントが過去~現在になっています。
一方で、転職においてはビジネスパーソンとしての経験を得て、それなりに得意・不得意や適性、興味のある分野を認知している状態です。
そのため、現在〜将来にも焦点を当て、成し遂げたいキャリアビジョン、具体的なアクションプランであるキャリアプラン、それをどのようなマイルストンで実現していくかといった計画等を考えます。
自己分析って就活のやつだよね、とおざなりにしてはいけない理由がわかりましたよね。
まずはこれまでの自分のキャリアや経験を棚卸して整理しましょう。詳しいやり方は以下の記事をご覧ください。
2.業界・企業・職種研究
これらも就活時に取り組まれた方が多いかもしれません。
しかし、働いていても意外と知らない業界内のニュースやトレンド、他社の取り組みは多いものです。
働き始めると自社のこと、もしくは直接的な競合関係にある会社のことしか知らないという人も多いのではないでしょうか。
また、他業界や他職種へのキャリアチェンジを視野に入れた転職をされる方にとっては必須のリサーチです。
転職活動は就活のときのように準備のための時間は潤沢には取れません。
選考が進み始めるとあれよあれよと面接を受けることになるわけですが、時間がないという理由で一番手抜きになりがちなポイントなので注意しておきましょう。
実はライバルにリードできるポイントにもなります。
特に企業研究では、志望している企業だけでなくその競合他社も調べることで、志望する企業の強みが明確になるでしょう。詳しい企業研究のやり方は以下の記事をご覧ください。
3.面接対策
どれだけ伝えたいことを考えても面接官という初対面の相手と会話のキャッチボールの中でアウトプットすることはなかなか難しいものです。
特にコーポレート系や研究・開発・技術系の職種の方等は、普段から人前に出たり、自身の考えをアウトプットしたりといった経験が少なくなりがちです。
また、仕事柄人前で話すことに慣れている方であっても、面接の質問の意図やポイントを把握していないと外れた回答をしてしまうケースも少なくありません。
面接本番までに1回は面接対策を行い、アウトプットができる機会、それに対するフィードバックを得る機会を設けるほうが良いでしょう。
以下の記事でも面接対策を戦略的に行う方法を紹介していますので、ぜひ参考にして面接対策に取り掛かりましょう!
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転職を成功させるために

転職に成功する人の特徴を知るには、テクニックやノウハウの観点だけでは語れません。
「普段からの仕事への向き合い方」「世代別での力点・注意点」「転職活動における基礎行動」、これらに成功の本質があると今回の記事で気付いていただけたなら幸いです。
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- 船﨑 亮
- 大学卒業後、医薬品業界にて専門職に従事したのちHR領域へ転身。大手人材会社の人材紹介部門にて、法人の中途採用支援と求職者の転職支援に両面コンサルタントとして従事、組織マネジメントも担う。その後、プライム上場製薬企業に採用人事として参画、新卒・中途・オンボーディングなど採用業務全般を担う。2024年、人事・採用支援のPG-Dept.を開業し独立。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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