オファー面談で聞くことのポイント！安心して入社するために

オファー面談とは、内定後に企業の担当者と内定者で行う、「選考要素が無い」面談のことです。

企業側の担当者は多くの場合、採用担当、所属予定部門の責任者（もしくは社員）となり、企業によっては役員や社長ということもあります。

面談では雇用条件の説明や内定を検討するのに必要な情報の提供、入社準備の確認などを行います。

また、オファー面談の名称は企業によっても異なり、条件面談など、と呼ばれることがありますが、基本的に内定後に行われる面談はオファー面談という認識で大丈夫です。

応募前のカジュアル面談と内定後のオファー面談の違い

冒頭にオファー面談は選考要素の無い面談とお伝えしましたが、同じく選考要素のないカジュアル面談と同じなのかと、思われる方もいるかもしれません。

カジュアル面談とオファー面談は似ていますが、実施タイミングと企業側の目的に大きな差があります。

• カジュアル面談：応募前に実施し、応募を検討するにあたって必要となる、企業や仕事内容の概要を中心に情報提供をする。
• オファー面談：内定後に実施し、内定の判断や入社後のミスマッチを防ぐために、より具体的で詳細な情報提供をする。

カジュアル面談は、応募者のことが詳しく分からないので、コミュニケーションをとりながら、概要を伝えることが中心になります。

オファー面談では、選考を通して内定者のことを、しっかりと理解しているので、どんな仕事を任せるかなど、より具体的な情報を伝えます。

そのため、カジュアル面談とオファー面談は、選考要素がないことは共通していますが、企業側の内定者（応募者）の理解度や目的、タイミングが異なるので、情報の具体性に差が出るのが大きなポイントです。

初めてのオファー面談だと、何を聞けばいいか分からない方や、内定承諾を決めているので「オファー面談はやらなくても大丈夫」という方もいると思います。

オファー面談は入社後のミスマッチを防ぐことも目的の一つなので、内定承諾を決めていてもしっかりと質問をして確認することはとても重要です。

もちろん、内定を迷っている時には、オファー面談でしっかりと情報収集することは非常に大切です。

オファー面接では、主に以下の3つを確認するべきです。

• 1. 雇用条件は不明点を残さない
• 2. 一緒に仕事をする社員の人柄や雰囲気を確認する
• 3. 仕事内容を具体的にイメージできるぐらい確認する

ここからは、オファー面談で何を聞くべき3つのことについて、それぞれ詳しくお伝えしていきます。

1.雇用条件は不明点を残さない

雇用条件とは、その企業で働くにあたっての条件です。

求人情報や雇用条件通知書に記載されている給与や休日休暇、勤務時間などが該当します。

雇用条件は内定通知時かオファー面談時に、書面で提示されることが多いです。

内容をしっかりと確認し、不明点や気になることがあれば、質問をしてください。 以下は代表的な質問事項です。

• ・給与面：各種手当はどのようなものがあるか。賞与の算定期間や支給時期、評価制度と昇給の時期
• ・休暇：夏季休暇や年末年始休暇があるのか、有給など
• ・福利厚生：どのようなものがあるか。利用率はどうか。

給与であれば各種手当、休日休暇では夏季休暇や年末年始休暇があるのかなど、しっかりと確認し、理解をしましょう。

基本的に入社初年度は賞与算定期間、評価期間の全てに在籍をしていないことが多いので、賞与が満額支給されない事がほとんどです。

またよくある質問として、昇給が所定のタイミングより遅れることがよくあります。

そのため、賞与はいつ満額支給され、初昇給はいつなのかを、しっかりと確認することをおすすめします。

また給与の相談をする際に、「希望年収をどう伝えたらよいのか」と悩むこともあると思います。その疑問に以下の記事でお答えしていますので、ぜひご確認ください。

2.一緒に仕事をする社員の人柄や雰囲気を確認する

入社後にどんな人と一緒に仕事をするのか、気になるのではないでしょうか。

オファー面談では、一緒に仕事をする社員とコミュニケーションをとることができる場合があります。

面接では採用担当や管理職、役員などが、対応することが多いため、入社後に同じ所属部署やチームとなる社員と話せる機会は少ないです。

そのため企業によっては、内定者と社歴や年齢が近い社員や、同じ部署やチームで仕事をする社員が、オファー面談の対応をすることもあります。

その場合、部署やチームの雰囲気、社員の人柄について他にはどんな人がいるかなどについて、聞くことをおすすめします。

管理職や役員とは違い、より具体的な部署、チームの雰囲気を伝えてくれるので、入社後のイメージがしやすくなると思います。

場合によっては、オファー面談の日程調整の際に、社員とコミュニケーションを取りたいと伝えてみるのもおすすめです。

オファー面談当日に社員と話したいと伝えても、対象者は通常業務をしているので、対応できないこともあります。 そのため、事前に要望を伝えるようにしましょう。

職場の雰囲気などの情報収集は、オファー面接だけではなく自分でも入念に調べておくべきです。

そこでおすすめなのが、社員のインタビュー動画です。動画であれば文字情報よりもリアルな雰囲気がわかるでしょう。以下のような動画を探してみてください。

3.仕事内容を具体的にイメージできるぐらい確認する

オファー面談で仕事内容を確認することは、とても重要です。

求人情報や選考の中で確認しており、改めて確認をする必要がないとしても、確認をしましょう。

内定前だと具体的にどんな仕事を任せるか検討中のため、仕事内容は漠然とした回答になることが多いです。

しかし内定後であれば、どの仕事を任せるかが決まっており、仕事内容の具体性は格段に増します。

そのため、入社したらこのクライアントを任せたい、このプロジェクトで活躍してほしい、といった説明が期待できます。

ただし、入社前の内定者のため、具体的な顧客名や機密事項に該当する内容は教えてもらえない可能性があるので、注意をしてください。

さて、ここで改めてオファー面談の実施タイミングをお伝えします。

「オファー面談とは？」で、内定後とお伝えしましたが、厳密には内定承諾「前」と「後」のいずれかで実施となります。

内定承諾前と後のオファー面談では、実施の目的が異なります。

• 内定承諾前：内定を検討するために必要な情報提供（雇用条件、雰囲気、仕事内容など）
• 内定承諾後：雇用条件や入社準備の確認

このように内定承諾前と後では、目的が異なることを理解しておくことが必要です。

ただし、どのタイミングでオファー面談を実施しても、入社後のギャップを少なくし、安心して入社し、活躍してもらう、という目的は共通しています。

私の認識では、内定承諾前にオファー面談を実施する企業が多い印象です。

内定承諾前のオファー面談

内定承諾前のオファー面談は内定を検討するために必要な情報を確認するために行われます。

雇用条件、職場の雰囲気、仕事内容など、内定を検討するために必要な情報を確認しましょう。詳細については次項で詳しく解説します。

内定承諾後のオファー面談

内定承諾後のオファー面談は、雇用条件や入社準備の確認が中心となります。

雇用条件は認識に相違が無いかの確認、入社準備は入社日の確認や必要な書類の説明などが行われます。

その他に仕事内容の説明などもあるので、不明点を残さないようにしっかりと確認することはとても重要です。

また、内定承諾後のオファー面談の注意点として、条件交渉が難しいことは認識してください。

状況としては、雇用条件の提示があり、その条件で入社する（内定を承諾）と伝えて、オファー面談を実施しているためです。

そのため、雇用条件を交渉したい場合は、オファー面談の有無に関わらず、承諾前に行うことが重要です。

改めて、内定承諾前に実施されるオファー面談についてお伝えをしていきます。

聞くことのポイントを振り返ると、事前に何を聞くか準備する必要があると、感じた方もいるのではないでしょうか。

ここからは聞くことの準備には何をしたらいいのか、準備物や服装などについて以下の3点をお伝えをしていきます。

• 1. 企業のホームページや求人情報を見返す
• 2. 採用動画があれば視聴して雰囲気を確認する
• 3. 質問リストを作る、服装も大切

1.企業のホームページや求人情報を見返す

オファー面談前に、改めて企業のホームページや求人情報を見返してください。

ホームページを見返して、事業内容や今後の展開など、気になることがあったら、質問をしてください。

先ほどもお伝えしましたが、企業は内定承諾をしてほしいので、可能な範囲で、より具体的な情報を提供してくれます。

求人情報は、雇用条件を中心に確認してください。 企業によっては、雇用条件の提示がオファー面談でなされることがあります。

そのため、事前にしっかり求人情報を確認しておくことで、その場で雇用条件を提示されても、不明点を質問することが出来ます。

雇用条件以外にも、求人情報には勉強会や社内イベントの記載などもあるので、気になることがあれば、聞いてみることをお勧めします。

2.採用動画があれば視聴して雰囲気を確認する

さらに採用動画があれば、視聴することをお勧めします。

動画を通して社内の雰囲気をイメージし、オファー面談で社内の雰囲気を聞くことで、イメージと相違がないか、確認することが出来ます。

また、社員インタビューの動画を通して、この社員の話を聞きたいと思ったら、オファー面談でコミュニケーションの機会をもらえるか、担当者に相談するのもおすすめです。

社員の話を聞くのであれば、自分が興味を惹かれた社員と話した方が、より多くの情報を得ることができると思います。

採用動画を視聴するのであれば、採用動画プラットフォームmoovyをお勧めします。

内定企業の動画があればできるだけ多く視聴してください。

もし、内定企業の動画が無くても、同業他社の動画を見ることで雰囲気をイメージすることに活かせます。

同業であれば、企業の雰囲気が大きく変わることはあまりないので、内定企業に採用動画が無いといった時でも、moovyにある同業他社の動画で雰囲気をイメージできると思います。

3.質問リストを作る、服装も大切

ここでは準備物と服装についてお伝えをします。 まず、準備物として質問リストは必須です。

聞きたいことをまとめた質問リストを作成して、オファー面談に持参します。

以下に質問リストの例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

• 【給与面】
• ・入社の時は年収いくらになるのか
• ・各種手当はどのようなものがあるか
• ・固定残業代の有無
• ・賞与の算定期間
• ・支給時期
• ・評価制度
• ・昇給の時期やペース

• 【休暇】
• ・夏季休暇や年末年始休暇があるのか
• ・有給の取得状況
• ・年間休日数

• 【福利厚生】
• ・どのようなものがあるか（資格取得のための補助や割引制度など）
• ・利用率はどうか
• ・退職金制度の詳細
• ・産休・育休について（利用率など）

• 【社内の雰囲気】
• ・部署やチームの雰囲気はどうか
• ・一緒に働く社員の人柄について

• 【仕事内容】
• ・具体的にどのようなことを行うのか
• ・顧客はどのような顧客になるのか
• ・自分と同じような経歴の人はどのような業務を担当することが多いか
• ・勤務地はどこか、転勤はあるか
• ・リモートワークは可能か
• ・残業はどれぐらいか、みなし残業について

オファー面談で聞きたいことを聞くためには非常に重要で、聞き忘れがないようにしましょう。

また、オファー面談へはカジュアルな服装でお越しください、と言われることもあります。

私も経験があるのですが、カジュアルな服装と言われて、悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

服装に悩んだ時はスーツをお勧めします。 スーツであれば、オファー面談という場にもあっていますし、担当者も変に思うことはありません。

ここまでの内容で、オファー面談とは何か、どんな準備が必要かを、イメージができたと思いますが

• ・オファー面談は何でも聞いてもいい？
• ・内定後のオファー面談で不採用になる？

といった、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

ちなみにこの2つは、初めてオファー面談を経験する多くの人が不安に感じる考えることなので詳しく解説します。

オファー面談は何でも聞いていい？

結論からお伝えすると、何でも聞いて大丈夫です！

私もそうでしたが、オファー面談の担当者は「何でも聞いて、不明点は残さないでほしい！」と思い、オファー面談へ臨んでいます。

そのため、求人情報の記載内容や選考中に確認したことを、改めて聞いても大丈夫です。

オファー面談は、入社後のギャップを少なくすることが、目的の一つです。

担当者としては、不明点、不安点は解消してほしいと考えています。

もしオファー面談中に聞いていいか迷うことがあれば、聞くと決めて、オファー面談へ臨んでください。

内定後のオファー面談で不採用になる・・・？

オファー面談で不採用になることはありません。 なぜなら既に選考は終了しており、内定は決まっているので安心してください。

ただし、不採用にならないからといって、節度のない対応は控えましょう。

もし、自分が企業側の担当者としてオファー面談を行った時に、内定者が失礼な態度だったら、どのような印象を持つか想像してください。

その内定者が入社して、一緒に仕事が出来るか不安になりますよね。 そのような状況にならないよう、節度を持ってオファー面談へ臨んでください。

しっかりと準備をし、緊張のオファー面談を終えてからも、やることはあります。 それは以下の2点です。

• ・オファー面談で得た情報の整理を行う
• ・御礼メールを送信する

それぞれのポイントを解説していきます。

オファー面談で得た情報の整理を行う

オファー面談を終えたら、オファー面談で得た情報を整理し、内定を検討する判断材料としてください。

これはオファー面談終了後に、できるだけ早く行うことをおすすめします。

時間が経つと印象や記憶は曖昧になるので、雰囲気などはメモに残すようにしましょう。

もし、情報を整理する中で新たな疑問点が出てきたら、メールなどで質問をして、疑問点を解消することも重要です。

【事例】お礼メールを送信する

オファー面談が終わったら、お礼のメールをすることをおすすめします。

お礼があると、相手も一緒に仕事をするのが楽しみになり、内定を承諾してほしい、という気持ちも大きくなります。

自分が企業の担当者の場合、お礼がない内定者よりも、お御礼のある内定者と一緒に仕事をしたいと思うのではないでしょうか。

下記のような文面で、お礼を伝えておきましょう。

ここまで、オファー面談についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事をまとめると

• ・オファー面談は内定後に実施され、入社後のミスマッチを防ぐことが目的
• ・オファー面談で聞くことは、事前に整理して考える
• ・しっかりと準備を行うことで、具体的な情報が得られる
• ・オファー面談は何でも聞いて大丈夫だけど、節度は大切

しっかりと準備を行い、オファー面談へ臨むことで、具体的な情報を多く収集できるのがポイントです。

特に雇用条件、雰囲気、仕事内容は、オファー面談で確認するのは重要です。

これらの内容を確認しないと、ミスマッチになる可能性が高くなってしまいます。

また、しっかりと確認するには、準備が非常に重要です。

そのため、オファー面談は選考ではありませんが、準備を行うことで、何を聞けばいいかが明確となり、不明点を無くすことができます。

準備では求人情報やホームページを見返すと共に、採用動画を視聴するのもお忘れなく。

ちなみに採用動画の視聴でおすすめしたmoovyには、社員インタビューも豊富にあります。

そのため、社内の雰囲気はもちろんのこと、どんな社員がいるのかを知ることが出来ます。

もし、視聴した動画の社員に興味を惹かれたら、オファー面談で話をしたいとリクエストしてもいいかもしれません。

そしてもう一つ覚えておいてほしいのは、オファー面談の担当者もオファー面談は重要だと考えており、多くの情報を伝えて、自社で活躍してほしいと思っています。

繰り返しになりますが、オファー面談は何でも聞いて大丈夫なので、変に遠慮することなく、気になることをしっかりと聞いてください。

最後に、この記事を読んでいるあなたが、万全の準備でオファー面談へと臨み、不明点をなくして、オファー面談を有効活用できることを願っています。