【回答例文あり】面接で退職理由を聞かれた時の上手い答え方
# 面接
退職理由って、ネガティブな理由が多いので、多くの人にとって答えづらい質問かと思います。
実際、私の友人も、今後このまま自社でキャリアを続けても、将来活躍できないんじゃないかという不安を抱えて転職を決意していました。
面接で退職理由を聞かれた際にどのように答えるのが正解なのでしょうか。 合否に直結する可能性がある重要な質問です。
そこで当記事では、面接で退職理由を聞かれた際の答え方を例文付きで解説致します。ぜひ当記事を参考にしっかりと対策をしておきましょう。
また、Web面接を受ける予定のある方は、この記事と合わせて以下の記事を読んでみてください。Web面接のマナーや注意点について解説しています。
合わせて読みたい:【Web面接マナーガイド】意外と知られていないWeb面接の注意点
- 面接で退職理由の質問は重要。回答のポイントは「ネガポジ変換」
- 回答の例文を参考に自分なりの退職理由の回答をしっかり用意しておく
- 退職理由を考える際に動画を見て参考にする方法もおすすめ
この記事のまとめ

退職理由は給与や人間関係が多数

厚生労働省の令和2年雇用動向調査によれば、転職入職者が前職を辞めた理由について、男性では「給料等収入が少なかった」が多く、女性では「職場の人間関係が好ましくなかった」が最も多い理由でした。(「その他の理由(出向等を含む)」と「定年・契約期間の満了」を除く)
また、男性において「給料等収入が少なかった」という理由は、前年と比較して最も大きな上昇幅です。
これらのことから、現代における退職理由は給与や人間関係の悩みが多数を占めているといえます。
転職が当たり前の時代になりつつある
総務省統計局「統計トピックスNo.123」によると、2002年以降の調査で、2019年は転職者数が過去最多となりました。(下図参照)

それまでは2006年と2007年の346万人をピークとし、2008年のリーマンショックを機に2010年にかけて減少していました。2011年以降は、緩やかな増加が継続しています。
また、現在の転職者は、よりよい労働条件を求めて前職を離職する傾向にあります。近年において特に要因として挙げられる仕組みが、ジョブ型雇用です。
ジョブ型雇用とは、企業側が特定の職務スキルをもつ人材を募集及び採用する方法です。これが主流である欧米では、職務記述書に記載されたスキルをもとに仕事が発生するため、そこに不適合要素があれば解雇や転職が当然の結果として発生します。
ジョブ型雇用が日本でも一般的になれば、さらに転職が自然なものになるでしょう。
もし転職を考えているようであれば、まずはこちらの記事をチェックしましょう。転職までの手順を体系的にまとめたものになっているため、転職活動を段取りよく進めることができます。
面接で退職理由を聞くのは「すぐに辞める人かどうか」を見極めるため

転職の面接で企業側が退職理由を聞く理由は、採用してもすぐに辞めてしまう人材を回避するためです。
つまり、仕事に対する姿勢や忍耐力を見極めて、長く勤務してくれる人材を探しています。そのため、何度か転職経験のある人や、在職期間が短い経歴をもっている人は、こうした企業側の懸念を払拭する努力が求められます。
そこで、次項では、退職理由を上手く伝えるポイントを詳しく解説します。
面接で言いにくい退職理由を上手く伝えるポイント

退職理由がネガティブなものであった場合、どのように伝えるのがいいのでしょうか。
ポイントは「ネガポジ変換」です。ネガティブな事象もポジティブな言い回しで伝えることで、面接官に好ましい印象を残せるでしょう。
では、その点を踏まえて、上手く伝えるポイントを詳しくご説明します。
1.嘘でごまかさない
転職にいたった理由は、嘘でごまかすのはNGです。基本的に、転職をする時点で前職に何かしらの不満があったことは面接官も理解しています。
嘘の理由を述べて採用されたとしても、入社後に同じような事態が発生したとき、お互いにとってマイナスにしかなりません。
たとえば、本当は残業が多かった理由で退職した人が、それをごまかしたことで新しい職場でも同じ状況に陥ってしまうことも想定されます。
2.言わなくていいことは言わない
嘘をつくことにリスクがあるからといって、すべてを正直に話す必要はありません。言わなくてよいことは、言わないままにしておくこともポイントです。
たとえ本当のことであったとしても、前職への漠然とした不満や愚痴などを伝えてしまうと、面接官は「当社でも同じ不満を抱いて辞めるのではないか」と考えてマイナス評価につながる可能性があります。
単なる愚痴や不満は言わなくてよいものとして心得ておきましょう。
癖として出てしまうこともあるので、注意したり、伝え方を工夫したりして、言わなくていいことを言わないように対処してください。
3.上司や同僚のせいにしない
退職理由を上司や同僚のせいにすると、あなたの評価が下がると思ってください。会社の環境や社風に対しても同じです。
誰かを悪者に仕立てようとする人材を、面接官は信用しません。そもそも、人間関係の問題を前職の職場環境を知らない面接官に打ち明けることは、意図が正しく伝わらない可能性があります。
4.志望動機と一貫性をもたせる
退職理由と志望動機は、辻褄が合っていることが重要です。
例えば、給料が低いことが退職理由ならば、志望動機は給与に関することが軸であるべきです。例えば、給料が低いことが退職理由なのに、志望動機で仕事内容を魅力に感じたと伝えても辻褄が合わず、面接官は納得できません。
転職理由と志望動機は一貫性があってこそ説得力が生まれます。分けて考えずにストーリー立てて話しをできるように準備をしましょう。
5.どう行動したか具体的に説明する
退職理由について深く聞かれたときは、実際にどのような行動をとって対処しようとしたかを具体的に示しましょう。
不満を抱いていたところに対して、他人任せにせず、自発的に行動を取れたか否かは大きく印象を左右します。
行動は些細なことでも構いません。たとえば、
- ・残業が多かったため、効率化を図るためのマニュアルを作って部署内で共有した
- ・書類作業が多いことが負担であったため、データ化を提言した
などです。
それでも改善の見込みがなかったため、転職に至ったのだということまで伝えられるとベストです。
面接の頻出質問として、長所と短所について聞かれることが極めて多いです。自分の長所と短所をうまくアピールできるか不安な方は、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
合わせて読みたい:【例文あり】面接で長所・短所を聞かれたら?回答ポイントを徹底解説!
【退職理由別】面接の回答例文

それでは、実際の場面で活用できる回答例文を退職理由別にご紹介します。
人間関係が原因で退職した
人間関係がうまくいかないことをストレスに感じて退職したならば、次の会社では積極的に信頼関係を築きたいと考えているはずです。
社員同士が協力することによって得られる成果を期待していることに言及しましょう。
つまり、チームで協力して成果を出したいという希望を実現するために、転職すると判断したというアピールができればOKです。
「前職では社員同士の関係が希薄なところがあり、切磋琢磨する機会に恵まれませんでした。互いの長所を活かし合い、また補い合う中でさらなる成長がしたいと思い、転職を考えるに至りました」
給与や待遇が不満で退職した
給与や待遇への不満が理由であるときは、前職での成果を具体的に述べることで説得力をもたせましょう。
そういった不満を抱くことは、自身の働きぶりが正当に評価されなかったと認識していることの裏返しであるためです。
また、そうすることで採用後にどのような貢献が見込めるかをイメージさせられます。
さらに、応募企業の給与体系、インセンティブ体系に触れ、面接官が納得をできる志望動機につなげるとよいでしょう。
「前職では営業を担当しており、毎月月間トップの業績を達成しましたが、会社の評価制度として年功序列の意識が強く給与や待遇に変化がありませんでした。御社では成績に応じてインセンティブが設けられているとのことで、結果に見合った成果を受け取れると聞いております。そういった環境下で自身の成長と給与面を充実させたいと考えております」
残業が多くて退職した
勤務時間の超過が理由であるときは、勤務意欲の低さや責任感の希薄さを疑われることがないように、言い方に工夫が求められます。
余暇を使ったリフレッシュが仕事の効率化を促し、また勤務意欲の向上にもつながると考えていることをアピールしましょう。
「前職では週の残業時間が20時間を超え、十分な休息が取りづらい状況でした。日々の業務を効率的に、また意欲をもってこなしていくためには、体調管理が重要だと考えます。また、余暇を利用しての自己研鑽が望めるのであれば、成長を通じて御社に貢献できると考えています」
パワハラが原因で退職した
パワハラによる精神的ダメージが理由であるときは、その辛さを長々と語ることは避けた方がよいでしょう。
客観的な事実のみを述べることで、自分に非があって受けた叱責をパワハラと主張しているのではないかという懸念を抱かれづらくします。
「毎月の営業ノルマを達成するために、連日の残業や休日出勤を余儀なくされていました。上司に何度もを相談しましたが状況は変わらず、退職を志願しました」
仕事が向いていないと感じて退職した
仕事が向いていないと感じたことが理由のときは、前職を経験することで新たな目標が見つかったのだと言い換えられます。
前職で得たスキルや知識を活かして、自身のステップアップを望んでいることに言及しましょう。
「営業として製品の魅力を伝えていくうち、自身で企画することを思い描くようになりました。部署の移動を申し出ましたが、3年間要望が通らなかったため、退職しました」
また、実際に転職した人の転職理由を参考にするのも良い方法です。 以下のような動画を見て参考にしてみましょう。
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転職理由は?|金融業界にいた私が、異業界であるSaaS企業に入社した理由
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入社理由|私が戦略ファームのA.T. カーニーを辞めて、BASEに入社した理由
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・業種:その他、IT・インターネット・ゲーム
・社員数:100名〜500名未満
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【入社理由】広告出稿に頼らない!私が求めていた「マーケティングの本質」
株式会社BOKURA
・業種:デジタルマーケティング・アドテク
・社員数:10名〜50名未満
転職理由が分かる おすすめの動画
面接では退職理由も自己アピールの一つ

現代において、退職理由は給与や人間関係の悩みが多く、転職自体珍しいことではなくなってきています。
退職をネガティブにとらえず、退職理由も自己アピールの1つであると考え、面接の際は意欲を示す前向きな表現に言い換えましょう。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表取締役 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
電話 | 050-3701-3401 |
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