キャリアの棚卸しのやり方!便利なワークシート付で徹底解説!
# 転職 # 自己分析のやり方
キャリアの棚卸しは基本的に自己分析のために実施するもので、よく転職の準備をするなかで行われます。
しっかり整理すれば、面接での自己PRにも活用できます。
でもポイントをおさえて棚卸ししないと、ちゃんと自己分析できないので注意。
この記事ではキャリアの棚卸しの具体的なやり方を解説しますので、ぜひ自己分析に役立ててくださいね。
- キャリアの棚卸しで過去と未来の自己分析ができる
- ワークシートでキャリアの棚卸しを効果的にできる
この記事のまとめ
キャリアの棚卸しとは?
キャリアの棚卸しとは、これまでの仕事の経験を整理し、自己分析することです。
主には社会人になってからの経験を振り返るものですが、他にもアルバイトや部活など、印象的な経験を振り返っても良いです。
大事なのは経験を詳細に振り返り、自分の強みややりたいことを自覚できるようになることです。
実は自分の価値観を自覚するのは、非常に難しいことです。
日々必死に仕事をしていると、せっかく取り組んだ仕事内容も忘れてしまいがち。
そのうえ何がしたいのか自覚することはより難しく、改めて分析する機会を持たないと見落としてしまいます。
分析が浅いまま転職に踏み切ると、自分に合わない仕事を選んでしまう危険もあります。
キャリアの棚卸しのタイミングとしてお勧めなのは、転職を検討したときや、仕事の内容が変わったとき。
転機が訪れる少し前に、しっかり振り返って書き残しましょう。
日記を書いて整理するやり方もありますが、毎日取り組むのが難しい方は後述のキャリア棚卸しシートを活用して振り返るようにしましょう。
転職に失敗したくない方必見!転職に失敗しない10のチェックリスト
キャリアの棚卸しと同時にチェックシートを利用して、段取りよく転職活動を進めていきましょう。
合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
【無料ダウンロードあり】キャリアの棚卸しを効果的に行う方法5選
ここではキャリアの棚卸しについて、具体的にどうすれば良いのか解説します。
棚卸しというと過去だけに注目するやり方もありますが、今回は未来の理想についても整理していただく形にしました。
理由としては、将来的なビジョンが明確なほうが、長期的なキャリアプランが立てやすくなるためです。
特に転職面接の時にも、将来像はよく聞かれる質問になるため、本音をベースに整理しておくと話しやすくなるでしょう。
キャリアの棚卸しのステップは5段階です。
シートに従って解説しますので、ぜひダウンロードして棚卸ししてみてください。
尚、過去の振り返りは2社分記入ができるように作ってありますが、もっと経験社数が多い方は何枚かコピーして記入してみてください。
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STEP1経歴を書き出す
まずは在籍している会社の情報と、具体的な担当業務を書き出しましょう。
シートの「過去の経験」の上部の「期間、会社、業界、職種」の部分、左側の「仕事内容」の部分です。
どんな業務をやっているか思い出しづらい方は、1日の仕事を振り返りながら詳細に書き出すと良いでしょう。
ここでは具体的な仕事、作業を書き出していただき、客観的にどんなことをしていたのか把握します。
STEP2.心掛けていたことを書き出す
次に、それぞれの業務で心掛けていることを書き出しましょう。
シートの「仕事内容」の隣の「心掛けたこと」の部分です。
一つの作業をこなすにも、スムーズにこなすためのコツや、ミスしないように心掛けていることがあるはずです。
「もし新人にこの仕事を教えるとしたら」を意識して書いてみると良いでしょう。
ここでは業務に対して取り組みを主観的にみることを重視しています。
自分がこだわりたい作業なども分かれば、優先的に取り組みたい仕事像がわかりやすくなります。
STEP3.実績や会社からの評価を書き出す
仕事に取り組んだ結果、どんな成果が出たか、どんな評価が与えられたか書き出しましょう。
数字やレベルでの評価でなくても、感謝されたことや褒められたことを書き出すのでも構いません。
ここでは業務に対する客観的な評価、他己評価を把握することを目的としています。
職務経歴書の作成でも成果の記載が必要になりますし、面接でも周囲の評価はアピールにつながります。
自分の取り組みが周囲にとってもプラスを生むことの証明につながるため、しっかり振り返るようにしましょう。
STEP4.仕事内容に対する自分の感想を書く
仕事内容に対して、自分の感想を書きましょう。
この業務は好き、この業務はあまり好きじゃない、など本音で書いて大丈夫です。
ここでは業務に対する主観的な評価、自己評価を把握することを目的としています。
できれば理由も書いておくと、自分が仕事で重視したい仕事内容や価値観が見えやすくなるはずです。
STEP5.将来の目標も同様に書き出す
STEP1〜4を参考に、将来の目標も書き出しましょう。
自分がどんな業務に取り組んでいくか、どんな評価を受けたいのか、できるだけ具体的にイメージできると良いです。
自己評価と他己評価も書き出せば、業務内容と環境面でどんなことを叶えたいのかイメージが明確になるはずです。
「将来」をいつ頃に設定するかは、自分の状況に合わせて変えてみましょう。
目先で転職を控えている方は3-5年後で設定すると、次の会社でやりたいことがわかりやすくなります。
長期的なイメージを描きたい方は、10年後を目安に整理すると良いでしょう。
キャリアの棚卸しが必要な理由とメリット
キャリアの棚卸しがなぜ必要か、改めて理由を説明します。
キャリアの棚卸しがしっかりできれば、整理した内容は様々な形で活用ができます。
棚卸しだけして満足せず、どんなことに活かせるのか、メリットも把握しておきましょう。
1.自分の価値観を整理できる
キャリアの棚卸しができれば、自分の価値観を整理できます。
自分のことはよく知っていると思いがちですが、意外と見落としがちなのが価値観です。
普段の業務で忙しくしていると、見落としているやりがいや自己評価があるため、あらためてしっかり整理する必要があります。
詳細に棚卸しできれば、転職しても継続したいこと、逆に改善したいことも見えてきます。
しっかりシートに取り組んで、自分の基本情報を知るためにも整理しておきましょう。
2.職務経歴書に書く内容が充実する
キャリアの棚卸しは、職務経歴書の内容の充実にもつながります。
職務経歴書には具体的な業務や、自己PRを書く必要があります。
しっかり棚卸しをすれば、業務内容の整理や、自分で心掛けてきた仕事の整理をすることができ、記述しやすくなります。
職務経歴書は転職において、企業に最初に届く情報となります。
大事な内容を充実させるための準備段階としても、キャリアの棚卸しをすることをお勧めします。
職務経歴書の基本的な書き方については「職務経歴書の書き方マニュアル!ダウンロード可能なテンプレ付き!」を参考にしてください。
ポイントの解説やダウンロード可能な職務経歴書のサンプルもありますので、ぜひご覧ください。
3.面接でアピールがしやすくなる
キャリアの棚卸しをすると、面接での自己アピールがしやすくなります。
棚卸しを通して業務においての自己評価、他己評価も整理することができるので、自己PRに関する話がしやすくなるでしょう。
面接の準備として、想定質問に対する質問だけを準備する方がいますが、それだけだと対応しきれないことがよくあります。
様々なエピソードを用意しておいて、詳細に話せるような準備をしたほうが面接で困らないでしょう。
面接前にもキャリアの棚卸しを通し、経験把握の復習をしておくことをお勧めします。
面接での答え方でお困りの方はこちらの記事も参考にしてみてください。
合わせて読みたい:【回答例文あり】面接で退職理由を聞かれた時の上手い答え方
4.自分に合う仕事を探しやすくなる
棚卸しを通して自己分析ができれば、自分に合う仕事を探しやすくなります。
転職の時の間違いとしてよくあるのが、条件ばかり見て自分に合わない仕事を選んでしまうこと。
自己分析が浅い場合にも仕事のミスマッチが起こりやすくなり、転職失敗となるパターンはよくあります。
しっかりとキャリアの棚卸しをすれば、活かせる経験も自分の希望も整理しやすくなります。
転職を意識し始めた方は、早めにキャリアの棚卸しをすることをおすすめします。
自分に合う仕事を知りたい場合は適性診断を行うこともおすすめ!キャリアの棚卸しと同時に適性診断を受けてみてはいかがでしょうか?
適性診断はこちらから→「あなたに合うのは大企業?それともスタートアップ?本格心理学で診断!」
5.長期的キャリアプランが組み立てやすくなる
キャリアの棚卸しをすると、長期的キャリアプランが想定しやすくなります。
シートを活用すれば過去と未来のイメージが明確になり、目標に向けて行動の逆算ができるでしょう。
目標に対して経験が足りないと感じた時には、今後どんな仕事をすることで理想に近づけるか、計画を立てなおすと良いです。
長期的キャリアプランは途中で変更があっても大丈夫です。
大事なのは今の経験が将来につながるイメージを持つこと。前向きに仕事ができるような、ワクワクする将来を描いてみてくださいね。
また、多くの企業では今後のビジョンを掲げています。そちらを参考にしても良いでしょう。動画であれば、企業の雰囲気も理解しやすいのでおすすめです。
キャリアの棚卸しが難しいと感じたら
キャリアの棚卸しは、自分の過去の経験やスキルを整理して明確にする作業です。
しかし、やり方を理解してもワークシートを埋めていくのは簡単ではなくなかなか埋められないという人もいるのではないでしょうか。
ここからは、キャリアの棚卸しが難しいと感じている人に向けてどうすればよいかを解説します。
主な対処法は以下の3つです。
- 1.焦らず思いついたことから埋めていく
- 2.上司や同僚、キャリアコーチなど第三者に相談してみる
- 3.経験やキャリアが浅いことに自信をなくさない
1.焦らず思いついたことから埋めていく
キャリアシートを埋める際には焦らず思いついたことから埋めていきましょう。
キャリアの棚卸しをする際に、最初から完璧なリストを作成しようとするとプレッシャーがかかってなかなか進まなくなります。
例えば、これまでに心がけたことや一つ一つの仕事の感想、習得したスキル、直面した困難とその克服方法など、どんな小さなことでも構いません。
一度に全てを整理しようとせず、徐々に埋めていくことで、自然と全体像が見えてきます。
一度時間をおいたりして、焦らずに埋めていくことが大切です。
2.上司や同僚、キャリアコーチなど第三者に相談してみる
キャリアの棚卸しが難しいと感じたら、上司や同僚、キャリアコーチなど周囲に相談してみるのもありです。
上記のうち相談しやすい方に相談するのがおすすめです。自分の中で気付かなかったことも、第三者の視点で気付くこともあるでしょう。
例えば、以前に一緒に働いたことがある同僚に話を聞くことで、自分の貢献や成長を再認識することができます。
また、当時悩んでいたことなど自分が忘れていたような些細なことも周囲の人は覚えているかもしれません。
周囲の人の意見を取り入れることで、より客観的で包括的なキャリアの棚卸しが可能になります。
ただし、相談する相手や内容には注意が必要です。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:転職相談は誰にするべき?おすすめの相談先7選
3.経験やキャリアが浅いことに自信をなくさない
キャリアシートの内容が薄く、経験やキャリアが浅いことに対して自信をなくしてしまわないようにしましょう。
キャリアの棚卸しをしていると、自分を客観的に見ることができるので、自信を無くしてしまいがちです。
しかし、どんな仕事にも目的があり、プロセスがあるので小さなことでも十分価値のあるエピソードになります。
例えば、短期間でもプロジェクトを成功させた経験や、新しいスキルを習得したエピソードなどもキャリアシートを埋められる立派な情報です。
経験やキャリアが浅いことに自信を無くす必要はありません。これまでの自分の経験を振り返り、自信を持って伝えられるように深掘りしていきましょう。
キャリアの棚卸しができたら、求人を探してみよう
キャリアの棚卸しを通して、価値観の整理はできましたか。
しっかり棚卸しできれば、将来の希望もクリアになるはずです。
将来像が見えてきたら、希望を叶えるために転職に向けて動き出しましょう。
大事なのは、棚卸しした内容と求人をしっかり照らし合わせることです。
自分の希望が叶う会社かどうか、情報が充実しているサイトで求人を探すようにしましょう。
求人の情報収集で特におすすめなのが、「動画で」企業の情報を収集することです。
moovyは30秒の採用動画プラットフォームで、実際に働いている人のリアルな様子も知ることができます。
ぜひ詳細に、棚卸しした自分の価値観と照らし合わせてみてくださいね。
- 井崎 麻結
- 国家資格キャリアコンサルタント。キャリアコンサルタント技能士2級取得。大学院を卒業後、専門学校の授業企画・スクール運営を経験後、人材系ベンチャー企業に転職し人材紹介業と派遣事業に携わる。主に、個人営業・法人営業・採用業務に携わる。現在はフリーランスとしてキャリア系メディアのライティング、キャリアコーチなどに従事。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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