【例文あり】経理転職で自己PRを上手く書くコツ!アピールポイントを解説

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経理への転職を考える方の中には、経理経験はあるものの、どのように自己PRを作成したらよいか分からない、と悩む方もいるでしょう。

また、様々な経験の中で、どの経験を強調すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では経理への転職において自己PRをうまく書くコツや、特にアピールすべきポイントを解説しています。

ポイントを押さえた自己PRの作成によって魅力が伝わりやすくなり、書類選考を突破できる可能性も高まります。

自己PR作成時の注意点や、経理への転職における自己PR例文も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

    この記事を読めば以下のことが分かります

  • 経理転職時に作成する自己PRの書き方がわかる
  • 経理転職時に何をアピールすべきかが理解できる

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経理への転職において自己PRをうまく書くコツ

自己PRは、提出書類の中で個人の強みやスキルを伝えられる重要なセクションです。

良い自己PRを書ければ、採用担当者への印象も良くなり、書類通過率も向上します。

ここでは、経理への転職において自己PRをうまく書くコツを紹介します。

  • 1. 自分の強みを明確にする
  • 2. 転職後にも活かせる具体的な経験を書き出す
  • 3. 保有している資格やスキルを書く

1.自分の強みを明確にする

転職時の自己PRにおいて、自分の強みを明確に伝えることはとても重要です。

特に経理は専門性の高い職種であり、基本的な経理業務の内容は多くの企業で共通しているため、経験やスキルだけで差別化を図るのは難しいのです。

そのため、自己分析をしっかりと行い、自分独自の強みを明確にすることが求められます。

強みをしっかりとアピールし、応募する企業に対しどのような価値をもたらせるかを具体的に伝えられれば、採用担当者に選んでもらえる可能性が高まります。

そのためには、自己分析をして自分の強みや経験を整理しましょう。自己分析の方法でおすすめなのが、Will-Can-Mustのフレームワークです。

Will-Can-Mustのフレームワークでは、自分のやりたいこと(Will)、できること(Can)、 やるべきこと(Must)を整理することで、自分の考えを客観的に整理することができます。

詳しいやり方はこちらの記事で紹介しています。そのほかの自己分析の方法もありますので、ぜひ自己分析の際に参考にしてみてください。

合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します



2.転職後にも活かせる具体的な経験を書き出す

経理に転職する際の自己PRでは、具体的な経験を中心に記載し、転職後どのようにその経験を新たな職場で活かせるかのアピールが大切です。

経理・会計・財務の3つの分野は、会社の資金管理や書類作成など、お金に関する役割が中心ですが、業務内容は異なります。

そのため、過去の経験や知識を基に、自分がどの分野に長けているのかをしっかりと伝え、新しい環境でどう貢献できるかのアピールが必要です。

例えば、

  • 「過去の勤務先での年次決算時に、複数部署とのコミュニケーションを密に取りながら、遅延なく決算作業を完了させた」

という経験を持っていたとします。

この経験から、コミュニケーション能力や業務効率化への取り組みを強調できます。

さらに、

  • 「この経験を活かし、新しい職場でもスムーズな決算業務の進行や部署間の連携をサポートしたい」

と付け加えれば、未来志向のアピールも可能です。

経理職においては、具体的な経験をしっかりとアピールし、今後も活かせると示すことで、自分の価値を最大限に伝えられるでしょう。

今後その企業でどう活躍したいかは、実際にその企業で働いている方の声を聞くとイメージしやすくなるでしょう。仕事のやりがいや仕事内容などを確認できます。

3.保有している資格やスキルを書く

経理経験者といっても、身に着けている資格や専門性は人によって異なるため、どのようなスキルや資格があるかの明示も重要です。

「日商簿記」や「公認会計士」「ファイナンシャルプランナー」など、経理・会計に関連する資格の保有は、その知識やスキルの証明として大きなアピールポイントになります。

また、商業高校の卒業や、経営学の専攻経験も、会計や経営に関連する基礎知識を持っている証として、自己PRにプラスとなるでしょう。

加えて、経理業務ではPCスキルや文書作成能力も求められる場面が多いため、それらのスキルを具体的に示すことで、多角的な業務対応能力をアピールできます。

経理への転職において特にアピールすべきポイント

経理への転職を目指す方は大勢いますが、その中でどのような点をアピールすべきかを知っていれば、ほかの応募者との差別化が可能です。ここでは、経理への転職時にアピールすべきポイントを解説します。

  • 1. 使えるシステムやソフト名とそれぞれの熟練度
  • 2. IPO準備に携わった経験
  • 3. マネジメント経験

1.使えるシステムやソフト名とそれぞれの熟練度

経理業務は、専門的なソフトやツールを駆使して効率よく業務を進める必要があるため、「使えるソフトやシステム」とその「熟練度」の具体的な表記が有効です。

下記では、経理業務で使用されるケースの多いシステムの一例を記載します。

  • 【会計システム】
  • ・弥生会計オンライン
  • ・freee会計
  • ・マネーフォワードクラウド会計
  • 【経費精算システム】
  • ・TeamSpirit
  • ・MAJOR FLOW Z KEIHI
  • ・TOKIUM経費精算
  • 【請求書システム】
  • ・TOKIUMインボイス
  • ・楽楽明細
  • ・バクラク請求書

会計システムの使用経験をただ並べるだけではなく、そのソフトをどの程度理解しているのか、実際に作成した成果物は何かを挙げれば、より具体性が増し、熟練度を伝えることが可能です。

2.IPO準備に携わった経験

IPO準備は一般の経理業務とは異なり、高い専門性や緻密な業務の遂行が求められるため、その経験を持つ人は希少価値があります。

IPOの過程では、公認会計士の厳格な監査を通過する必要があり、経理が作成する決算書の正確性が極めて重要です。

このようなプレッシャー下での業務は、経理のスキルや知識を大いに磨き上げる経験と言えるでしょう。

さらに、IPOの経験は上場後の業務の流れや要求基準への理解を深める上でも価値があります。

また、新規上場を目指すベンチャー企業や中小企業にとって、IPO準備の経験は非常に魅力的な要素です。

実際、IPOを目指す企業は、この経験を持つ経理職を財務部長や経理部長などの重要なポジションで迎え入れる傾向があります。

経理職としてIPOの準備やそれに伴う業務経験を持つ方は、自己PRの際にその経験を積極的にアピールし、転職活動の大きな武器として活用すべきでしょう。

3.マネジメント経験

経理職への転職を考える30代後半や40代の方々にとって、マネジメント経験は大きなアピールポイントとなります。

多くの企業はこの年代の経理職募集時に、単なる即戦力ではなく将来的な管理職としてのポテンシャルも評価しています。

そのため、過去にチームリーダーやマネージャーとしての役職を持っていた方は、具体的な業務や指導したメンバーの数、業務効率化の取り組みやモチベーションの向上に関する成功事例を詳細に記述すれば、その能力のアピールが可能です。

また、経理部門は経営層との接点が多いため、上層部との連携や他部署と協力して行った業務改善の取り組みなどの経験は、戦略的思考や組織全体への貢献の能力を示す強力なアピール材料となります。

これらの経験をPRに活かすことで、転職活動における競争力を一層高められるでしょう。

経理への転職における自己PRの注意点

自己PRの作成において、何に焦点を当て、何を避けるべきかを知っておけば、余計な時間をかけずに効果的な自己PRを作成できます。

ここでは、自己PRを作成する際の以下3つの注意点を紹介します。

  • 1. 企業がどのような人材を求めているかを考えながら書く
  • 2. 具体的なエピソードや数字を用いる
  • 3. 要点を簡潔にわかりやすく記載する

1.企業がどのような人材を求めているかを考えながら書く

自己PRを作成する際は、単に自分のスキルや経験をアピールするだけでなく、応募先企業が求める人材像を配慮した文章作成が重要です。

これは、採用側の立場から「この人が当社でどのように活躍できるか」を把握しやすくするためです。

経理職において、一般的に求められる人物像としては下記が挙げられます。

  • ・計画的に業務を進められる
  • ・コミュニケーション力が高い
  • ・チームワークと協調性を重視できる
  • ・向上心や成長意欲が旺盛
  • ・納期や決算期への強い責任感
  • ・PCでの作業やデータ処理が長けている

企業の風土や経営理念、事業内容を踏まえた上で、「私の経験やスキルがこのように活かせます」と明示的に示すことが重要です。

単にスキルや資格を羅列するのではなく、働く姿勢や態度を具体的に示すと、採用側の理解が深まります。

また、各企業への熱意や意欲を伝えるためには、同じ自己PRを使い回すのではなく、企業ごとに内容をアレンジするのがおすすめです。

そのためには、徹底的な企業研究を行い、どのように自分が企業に貢献できるかのイメージを自己PRに落とし込めば、ほかの応募者との差別化を図れます。

企業研究では、その企業のビジネスモデルや企業理念などを調べることはもちろんですが、競合他社についても調べることで、より志望する企業の強みが見えてくるでしょう。

詳しくはこちらの記事で紹介していますので、企業研究の際に参考にしてみてください。

合わせて読みたい:企業研究のやり方とポイントを解説|おすすめツール6選も紹介



2.具体的なエピソードや数字を用いる

実際の経験や成果を示す際、具体的なエピソードや数字を添えて示すと、相手に納得してもらいやすく、自分の実力を正確に伝えられます。

例えば、

  • ・決算業務に関わった際に果たした役割や実績
  • ・IPOの際の具体的な業務内容

など詳細に触れることで、採用側はその人の実務経験や専門性を理解しやすくなるでしょう。

経理は多岐にわたる業務が存在するため、自分がどの業務に何年携わったか、どの部分でどのような実績があるかを明示すれば、専門性や経験の幅を示すことが可能です。

また、

  • ・月次決算や年次決算の実績
  • ・使用経験のある会計ソフト
  • ・制度の設計
  • ・IPOの準備

など、経理としての具体的な経験は、そのまま価値として伝わります。

実績を元に、企業にどれだけの価値をもたらせるのか、具体的な数字や事例を用いてアピールすれば、採用者を納得させられる自己PRを作成できます。

3.要点を簡潔にわかりやすく記載する

自己PRは読む人にとって志望者を初めて知るきっかけとなるため、わかりやすく簡潔な記載が重要です。

採用担当者は多くの履歴書や職務経歴書に目を通す中で、情報の取捨選択を迫られます。

そのため、簡潔でわかりやすい自己PRは、一目でその人の特徴や強みを捉えられ、好印象を与えられます。

また、経理職においては専門的なスキルや知識を記載する必要があるため、内容を簡潔に記載できていれば「情報を正確かつ適切に整理する能力」があることのアピールも可能です。

冗長な表現や不要な情報を省き、限られた文字数の中で自身の経験やスキルをわかりやすく記載することで、ポイントを明確に伝えられます。

簡潔かつ明確な自己PRは、面接時にもその内容を元に具体的な話を展開しやすくなり、採用担当者とのコミュニケーションをスムーズに進める助けにもなるでしょう。

経理への転職における自己PR例文を紹介

ここでは、経理への転職における自己PR例文を紹介します。これから自己PRを作成する方は、ぜひ参考にしてみてください。

経理経験者が転職する場合の自己PR例文①

私は過去3年間、経理として様々な業務を経験してきました。

その経験を通じて、経理の業務は企業経営に不可欠な要素であると痛感しています。

私が転職を考えた主な理由は、さらなるスキルアップと幅広い経験を積み、経理業務を通じて企業の成長を後押しする新しい環境に身を置きたいと感じたからです。

資格面では、簿記2級とファイナンシャルプランナー2級を保有しています。

これらの資格を生かし、特に月次・四半期の決算業務や予算策定のサポートに関わる中で、業務効率化の取り組みを推進しました。

具体的には、自らが率先して経理の業務フローの見直しを行い、業務効率を20%向上させる実績を達成しました。

また、FPの知識を活用して、経営層への資金繰りの提案や予算管理のアドバイスも行ってきました。

これまでの経験を活かし、新しい職場での更なる成長とともに、経理業務を通じて企業の発展に貢献したいと考えています。

経理経験者が転職する場合の自己PR例文②

私は経理の分野で6年間の経験を持ち、その中で管理職としての役割も担ってまいりました。

新しい環境でさらに高いレベルの業務やチャレンジがしたいと考え、転職を考えています。

簿記1級の資格を保有し、基礎的な経理業務だけでなく、高度な財務分析や戦略的な業務への対応も得意としています。

特に、過去に所属していた企業でのIPO準備経験は、私のキャリアの中でも重要なポイントとなっています。

このプロジェクトでは、財務諸表の整備や関連する内部統制の構築を担当し、IPO成功に貢献しました。

さらに、管理職としての経験の中で、チームの業務効率化を図るプロジェクトをリードしました。

具体的には、業務フローの見直しや新しいツールの導入などの取り組みを進め、約30%の業務効率化の実現に成功しました。

これにより、チームの生産性向上だけでなく、業務の品質も向上させられました。

このような経験や実績を生かし、新たな環境での業務改善や経理部門でのリーダーシップを発揮していきたいと考えています。

未経験から経理に転職する場合の自己PR例文

前職での4年間の営業事務経験を通じて、業務の効率化やデータ管理の重要性を深く理解しました。

その経験を活かし、経理の世界で新たなキャリアを築きたいと考え、転職を決意しました。

現在簿記3級の資格を取得しており、基礎的な会計知識は持っています。

経理業務に直接関連する経験はありませんが、営業事務としての業務効率化のノウハウや、データの正確性を保つためのスキルを持っています。

具体的には、営業事務として参加した業務効率化プロジェクトで、業務フローの最適化やツールの導入を進め、チームの業務を約20%削減する成果を上げました。

このような経験や実績を生かし、貴社の経理部門における業務改善やデータ管理の強化に貢献できると考えています。

未経験の部分も多いですが、前職での経験を最大限に活かし、迅速に成果を出せるよう努力します。

まとめ:経理への転職を考えている方へ

本記事では、経理転職における自己PR作成のコツや、アピールすべきポイント、注意点を紹介しました。

自己PRは転職活動において最初に採用担当者にアピールできる素材でもあります。

そのため、本記事で紹介したポイントを理解し、自分のスキルや経験、強みを最大限伝えられるような自己PRの作成により、書類選考にも通過しやすくなるでしょう。

また、自己PRは企業の社風や雰囲気、求められる人物像によって内容をカスタマイズさせる必要があり、それには企業研究が欠かせません。

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今林 智宏

この記事を書いた人

今林 智宏
国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。

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会社名 株式会社moovy
代表 三嶋 弘哉
設立 2020年4月13日
住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階
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