キャリアコーチングとは?怪しいって本当?転職エージェントとの違いと特徴
# 転職 # 仕事で悩んだら
しかしどんなサービスなのか分からず躊躇してしまい、仕事の悩みを抱えたままになってしまう人もいます。
私はこれまでキャリアコーチングや転職エージェントでの面談など、様々なキャリア面談サービスを提供してきました。
リアルな経験を元に、この記事ではキャリアコーチングの特徴、他サービスとの違いを解説します。
この記事を読めばキャリアコーチングの特徴が分かり、良いサービスを選ぶときの手順もすべて分かります。
キャリアコーチングを検討している方は、ぜひ最後までチェックしてください。
- キャリアコーチングはキャリアの方針を見定め、幅広い選択肢から策定できる
- 相談者の価値観を主体にしながら、勧誘される心配もないサービス
この記事のまとめ
キャリアコーチングとは
キャリアコーチングはキャリアに関するマンツーマン相談サービスです。
コーチングという手法を用いることで、キャリアの目的を明確にし、実現のために具体的な行動をしていくことを重視するのが特徴です。
もともと「コーチング」はCoach=馬車から生まれた言葉とされています。馬車のように目的地に連れて行ってくれるための手法としてコーチングは生まれました。
スポーツの世界では広く使われている手法ですが、これがビジネスの世界にも広がり、キャリアを充実させるための手法として確立してきたのがキャリアコーチングです。
キャリアコーチングは企業内の人材管理手法として取り入れられていることもありますが、個人が相談できるサービスも広がっています。
個人向けサービスの方がキャリアを自由に考えやすいため、人気が高まっています。
参考資料:CTIジャパン,「マンガでやさしくわかるコーチング」,日本能率協会マネジメントセンター,2014
先程も述べたようにキャリアコーチングは、キャリアにおける目標を明らかにし、実現のために具体的な行動をしていくことを目的としています。
なかなか自分が10年後に何をしているかイメージするのは難しいですが、自身のキャリアを見つめ直し将来のビジョンを考えることは非常に重要です。
「将来ビジョン」の考え方はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
合わせて読みたい:転職における「将来ビジョン」の考え方を知る!転職のプロが解説!
キャリアコーチングと転職エージェントとの違い
キャリアコーチングと転職エージェントとの違いは、「目的」です。
キャリアカウンセリングは個人のキャリアで実現したいことを考えるため、在職中の仕事で実現したいことを目的にすることもあります。
一方、転職エージェントはあくまで転職が目的です。
転職を前提としないキャリア相談は受け付けていません。転職に関連する職務経歴書の作成や、面接対策の相談は受け付けているので、目先の転職で迷っている場合には利用すると良いでしょう。
また既に転職を見据えているという方は、転職準備の流れも押さえておきましょう。こちらの記事では、転職に失敗しないためにやるべきこと10選をチェックリスト形式でまとめています。
受ける順番の選定方法や、企業分析に使える企業タイプ別のおすすめアプリなど、元転職エージェントだからこそ知っている情報も満載ですので、ぜひご活用ください。
合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
キャリアコーチングとキャリアカウンセリングとの違い
キャリアコーチングとキャリアカウンセリングとの違いは「実現性」です。
キャリアコーチングでは目的を定め、具体的に実現することを重視します。そのため結果が求められるビジネスとの相性が良い特徴があります。
一方、キャリアカウンセリングでは個人の価値観を重視しています。
この性質のため、「公共サービス」「メンタルケア」との相性がいい特徴があります。
例えばハローワークのキャリア面談、休職中の社員へのフォロー面談実施などを行う際に、キャリアカウンセリングが採用されています。
キャリアコーチングが怪しいと言われている理由
キャリアコーチングは怪しいと言われることがありますがなぜなのでしょうか。
「キャリアコーチングを使ってみたい」と思っている人は怪しいと言われている要因を知っておいた方が良いでしょう。
怪しいと言われている理由は主に3つあります。
- 1.高額であるため
- 2.キャリアコーチングは資格がないため
- 3.最近できた新しいサービスであるため
それでは、以下より詳しく解説していきます。
1.高額であるため
キャリアコーチングの契約は想像以上に高額であることが多いです。
初回は無料体験ができるところも多いですが、契約すると数十万かかるところがほとんどです。高いところだと100万円を超える契約になることもあります。
キャリアについての悩みを解消するために、数十万を払うのは高いと感じる人も多くいるため怪しいと言われているのです。
しかし、それ以上に価値のあるサービスを受けることができる場合があるため、しっかり見極めてサービスを受けることができれば、高額であっても契約する価値はあるでしょう。
初回の無料体験などを利用してキャリアコーチとの相性をしっかりと確かめてから契約をすることが大切です。
2.キャリアコーチングは資格がないため
キャリアコーチングのコーチは資格なしで誰でも名乗ることができます。
そのため、定量的に「この人は信用できる」などといった基準が可視化できません。
専門知識がどれくらいあるか、初回の無料体験ではわからないため誰を信用してよいのか判断しにくいことも怪しいと言われる原因のひとつです。
口コミなどを見たり、できるだけ多くのリサーチをして判断をしましょう。
また、キャリアコーチングを受けたことがある人が周囲にいる場合どのような人を選ぶべきか詳しく聞いてみると良いでしょう。
3.最近できた新しいサービスであるため
キャリアコーチングのサービスはまだ歴史が浅く、最近できたサービスです。
昨今、終身雇用の企業も減り、転職が当たり前の時代。自分でキャリア設計が必要になりました。そのため、キャリアについて悩む人も増えてきているのが現状です。
このような時代の変化に合わせてキャリアコーチングという新しいサービスが登場したのです。
まだ日本社会に馴染みは薄いですが、アメリカではコーチングが盛んにおこなわれています。
最近登場したサービスですが、これからは企業に頼るだけではなく、自身でスキルを磨き、キャリア設計を個人で行わなければならない時代。
現代のニーズに合わせた必要なサービスであるといえます。
キャリアコーチングのメリット
キャリアコーチングのメリットは以下の通りです。
- ・目指すキャリアを具体的に実現できる
- ・キャリアコーチに相談しながら進められる
- ・求人などの営業を受けずに進められる
最大の特徴は「目指すキャリアを具体的に実現できる」点です。
ただ目標を思い描くだけでなく、コーチと具体策を考えることができます。
また途中経過についてもコーチに報告、相談しながら進められるため、途中で戦略を変えたい場合にも迷わず進めるのもメリットでしょう。
また、幅広い選択肢から考えられるのも特徴です。
類似サービスの場合は求人の営業を受けることもありますが、キャリアコーチングではそのようなストレスがない環境でキャリアを考えられます。
価値観を大事にしつつ、自分だけのキャリアを考えたい方にとっては良いサービスと言えるでしょう。
自身のキャリアプランについて考えたいという方は、「キャリアの棚卸し」をしてみるのも良いでしょう。キャリアコーチ監修のワークシートで効果的にキャリアの棚卸しが可能です。
合わせて読みたい:キャリアの棚卸しのやり方!便利なワークシート付で徹底解説!
キャリアコーチングのデメリット
キャリアコーチングのデメリットは以下の通りです。
- ・金額が高額になりやすい
- ・仕事や求人の情報は自分であつめる
最大のデメリットは金額が高額になりやすい点です。コーチの人件費が高いため、相場は30万円以上、高額なものだと100万円にもなることもあります。
高額でも申込みをする人は、先行投資として考えている方が多い印象です。
検討する場合には先々の昇給や転職先の年収も計算しておくと良いでしょう。
またキャリアコーチングでのデメリットとして、仕事や求人の情報は自分で探してくることが挙げられます。
コーチングでは必要な情報収集は自分で行う場面も多く、求人収集もこのうちの一つです。
自律的なキャリアを築くためには必要な工程ですが、求人収集を任せたい場合には転職エージェントのサービスを選んだり、併用する方が良いでしょう。
企業の情報収集をしたい場合は、以下のような動画を活用するのがおすすめです。ホームページからは分からない、社員の声や職場の雰囲気を知ることができます。
キャリアコーチングを選ぶ手順
キャリアコーチングの特徴が分かったら、自分に合ったサービスを選びましょう。
そのためにいくつかのサービスを比較し、どれくらいの期間でサービスを受けるか具体的にイメージする必要があります。
手順を3ステップで解説します。
- 1. 気になるサービスを比較する
- 2. 初回トライアルを受ける
- 3. 目的を確認して申し込む
1.気になるサービスを比較する
キャリアコーチングサービスをいくつかピックアップし、比較しましょう。
金額や回数、コンセプト等も違うため、自分に合ったものを探すことが重要です。
ここで避けたいのは1つのサービスに頼り切ること。
キャリアコーチングは仕事の選択を決め、人生を左右する可能性もあるため、慎重に比較して選んだ方が納得できるはずです。
2.初回トライアルを受ける
気になるサービスができたら、まずは初回トライアルを受けましょう。
初回であれば無料やトライアル価格で提供しているサービスが多いため、しっかり体感して合うものに申し込みましょう。
3.目的を確認して申し込む
キャリアコーチングは長期で取り組むことが多いため、役割や目的を考えておきましょう。
サービスの多くは数回にわたったり、月に数回など継続的に行うものが多くなっています。
具体的な相談内容の例としては、以下のようなものがあります。
- ・目指している仕事に就くための転職活動について週1回、4ヶ月間キャリアコーチングを受ける
- ・新しくマネジメントをすることになったので月に1回、半年間キャリアコーチングを受ける
このように、目的を中心に、頻度、期間がイメージできると良いでしょう。
しかし、何も考えずに申し込むとだらだらと続けてしまったり、無駄に回数を消化してしまいます。
有意義にサービスを使うために、キャリアコーチングの役割や目的を考えておきましょう。
キャリアコーチングは怪しい?サービスを受ける上での注意点
キャリアコーチングは怪しいと思われることがあるようです。
最大の理由は個人に合わせたサービスであり、効果や満足度が人によって異なるためです。
キャリアコーチングは目的も行動も、相談者に合わせて作り上げていくサービスです。
一定の効果が保証されているタイプのサービスとは違うため、内容が不透明に感じられ、それが怪しいとの印象につながっています。
しかしキャリアも多様化するなかで、個人に合わせたキャリアを考えられる大きな機会になるのがキャリアコーチングです。
個別性は自分に合ったキャリアを選択するために必要な観点と考えるようにしましょう。
ただし1点、キャリアコーチングを受ける際に注意すべきことが、依存しないことです。
面談でプライベートや価値観をさらけ出して相談するため、相談者がコーチに依存してしまう現象が起きることがあります。
1対1の面談サービスでは度々この現象が起きるため、サービス提供者は距離感に気をつけながら面談を行っていますが、相談者側も気をつけておいた方が良いでしょう。
万が一、距離感が近づき過ぎていると感じたら、面談の周期を空けたり、他の意見を周囲に求めたりするようにしましょう。
キャリアコーチングを検討し始めたら
キャリアコーチングは魅力的なサービスです。自分のキャリアに真摯に向き合いたい方にはぴったりなサービスですので、ぜひ検討してみてください。
ただし有料のサービスが多いため、申し込む際には見極めも必要です。
仕事にする面談サービスを検討するなら、まずは無料の類似サービスを体験してみる手もあります。
moovyでは登録している方を対象に無料でキャリア面談を実施しています。
履歴書や職務経歴書の添削を受けることもできるため、書類作成を通して価値観を整理することも可能です。
またmoovy掲載企業へ応募すると、面接対策も受けることができます。
全て無料で受けることができ、企業のリアルな情報も知ることができるかもしれないチャンスです。
ぜひ、面談サービスの一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
- 井崎 麻結
- 国家資格キャリアコンサルタント。キャリアコンサルタント技能士2級取得。大学院を卒業後、専門学校の授業企画・スクール運営を経験後、人材系ベンチャー企業に転職し人材紹介業と派遣事業に携わる。主に、個人営業・法人営業・採用業務に携わる。現在はフリーランスとしてキャリア系メディアのライティング、キャリアコーチなどに従事。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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