事務職のキャリアプランを徹底解説!面接で使える解答例もご紹介
# 職種の選び方
選択肢を見逃してしまうと、自分に合ったキャリアの選択ができない可能性も。
この記事では事務職のキャリアプランについて徹底解説します。
様々な具体的なキャリアプランをご紹介し、面接でも使える具体的な解答例も掲載します。
ぜひ今後のキャリアの参考にしてください。
- 事務職のキャリアプランは幅広く、管理職から専門職まで様々な選択肢がある
- 自分に合ったキャリアを見つけるために、キャリアプランを作成することがおすすめ
この記事のまとめ
事務職のキャリアプラン10選
事務職にも様々な仕事があり、種類によって求められるスキルや向いている気質が変わります。
事務職として今後スキルアップをしたいと考えている方にキャリアプランをご紹介します。
ぜひ自分に合っているものがあれば参考にしてください
- 1. 管理職への昇進
- 2. 専門職へのステップアップ
- 2-1. 経理事務
- 2-2. 総務事務
- 2-3. 貿易事務
- 2-4. 法務事務
- 2-5. 金融事務
- 3. 業務改善やプロジェクトマネジメント
- 3-1. 業務プロセス改善スペシャリスト
- 3-2. プロジェクトマネージャー
- 4. 独立やフリーランス
- 4-1. 事務コンサルタント
- 4-2. バーチャルアシスタント
それでは、事務職のキャリアプラン10選をそれぞれ紹介していきます。
1.管理職への昇進
マネージャーとして活躍するパターンです。
社内でメンバーからキャリアアップし、管理体制や教育体制を考えることも。
個人の仕事の管理だけでなく、チーム全体を動かしていくような、俯瞰からの視点で考えるのが得意な方にとっては向いているでしょう。
2.専門職へのステップアップ
専門的な知識を用いながら行う事務職です。
特定の業界でキャリアアップしたい方、興味のある領域がある方はこのような選択肢を取ると良いでしょう。
専門スキルを磨くことで以下のような事務にステップアップすることが可能です。
2-1.経理事務
経理のサポートとしてスキルアップするパターンです。
経理職はどの会社でも必要とされる職種のため需要が高く、サポート職としても簿記の勉強を生かすことができます。
資格を持ってスキルアップしたい方、コツコツ作業をするのが好きな方には向いているでしょう。
経理職へ転職する際の自己PRは、以下の記事で紹介しています。コピペ可能な例文もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:【例文あり】経理転職で自己PRを上手く書くコツ!アピールポイントを解説
2-2.総務事務
総務事務は会社で働く環境を整える役割です。
備品の管理や、施設の管理などが主な仕事です。また会社によって人事を兼任することもあります。
様々な部署とのやり取りが多いという特徴があるため、社内の人と連携しながら仕事をするのが好きな方に向いているでしょう。
2-3.貿易事務
主に輸出入における事務処理を行う仕事です。
専門的な知識が必要になるため、「日商ビジネス英語」「貿易実務検定(B級・A級)」「通関士」などの資格を活かせます。
また海外とのやり取りにおいて語学を活かす機会もあるため、語学力を活かしたい方にも向いている事務職です。
2-4.法務事務
主に企業の法務部で行う事務職です。
不動産、会社登記、商取引など法的な手続きに関するサポートが主な仕事となります。
法律に関する知識が求められるため、法学部などの出身の方は活躍しやすいポジションです。
2-5.金融事務
金融機関の裏側で事務処理を行うポジションです。
文書・データの作成や管理などが主な仕事ですが、窓口や電話などを通して顧客に直接関わることもあるのが特徴です。
証券外務員やファイナンシャルプランナーなどを取得すればスキルアップもしやすくなります。
3.業務改善やプロジェクトマネジメント
事務の経験を活かして、業務プロセスの改善やプロジェクトの管理に携わるキャリアパスもあります。
仕事の取り組み方や業務の効率の上げ方などに興味のある方はこのような選択肢を取ると良いでしょう。
3-1.業務プロセス改善スペシャリスト
業務フローの最適化や効率化を図る仕事です。
様々なプロジェクトの業務プロセス事例を学び、組織の業務フローを作り上げたり改善したりします。
事務職の経験で得た業務効率のノウハウなどを活かすことができます。
効率的に仕事をするのが好きな方、マニュアル作成が好きな方には向いているでしょう。
3-2.プロジェクトマネージャー
プロジェクトの計画・実行・管理を行い、プロジェクトの成功に導く仕事です。
管理職としてチームで仕事をしたり、目的に沿って目標を持って仕事をしたい方、育成やフォローに興味がある方は活躍しやすいポジションでしょう。
4.独立やフリーランス
事務職として個人事業主になるなど、独立する方も増えています。
リモートで成立する仕事が増えてきたり、企業が外部に事務フローを委託する機会が増えてきているためです。
代表的な仕事を2つご紹介します。
4-1.事務コンサルタント
企業の事務の効率化や改善に関するコンサルティングを行う仕事です。
事務職としての体制を整えたい企業の相談役となる仕事のため、事務職でマネジメントを経験したり、業務改善の経験がある方は活躍しやすいでしょう。
4-2.バーチャルアシスタント
リモートで企業や個人事業主のサポートを行う仕事です。
業務委託の案件としても増えているため、チャレンジしたい方は在宅で事務処理のペースを作れるような経験ができると良いでしょう。
ここまで事務職のキャリアプラン10選をご紹介しましたが、実際にキャリアアップやキャリアチェンジのために転職をした方は、以下のように仕事にやりがいを感じています。
事務職の経験を活かせるキャリアチェンジプラン
これを読まれている方の中にはキャリアアップではなく、キャリアチェンジをしたいと考える人もいるかもしれません。
そんな事務職を経験した方がキャリアチェンジをしたい時に、経験を活かせる仕事をご紹介します。
様々な仕事に転職可能ですが、代表的な仕事をピックアップして解説します。
- 1. 秘書職
- 2. 営業職
- 3. ヘルプデスク
それぞれ、どのように経験を活かせるのか、どのような方に向いているのかを解説していきます。
1.秘書職
事務職の経験を活かして秘書になる方もいます。
事務職と違うのは特定の一人〜数名を丁寧にフォローすること、また社長など会社の要職のフォローをすることです。
担当する人物を絞ってサポートがしたい方、また会社の中核を担う方のサポートのほうがやりがいを感じる方にとっては良い選択肢になるでしょう。
2.営業職
事務職を経験する中で社内外の営業職との折衝を経験し、自分もそのようなキャリアを積みたいと思って転職するパターンです。
特に営業事務を経験していれば、より良い成績を残せる行動パターンも知っているためコツが掴みやすくなります。
営業職は事業を動かす役割も果たせるため、仕事の実効感をより得たい方は営業職を視野に入れると良いでしょう。
営業職の志望動機の書き方やコピペ可能な例文は、以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:【例文あり】営業職の志望動機の書き方を元採用担当が徹底解説!
3.ヘルプデスク
ヘルプデスクとしてITの知識を身につけ、顧客の手助けをするスキルを身に付けたいと転職するパターンが多くなっています。
事務職として顧客の請求書等の取りまとめを通して社外折衝をしていたり、業界知識を活かした事務をしていた方は特に転職しやすくなります。
IT業界への転職を視野に入れつつ、社外折衝経験も活かしたい方は視野に入れると良いでしょう。
異業種への転職は難しいと思われがちですが、重要なのは異業種でも活かせる経験やスキルをアピールすることです。
ほかにも異業種転職を成功させるポイントを以下の記事で解説していますので、ぜひご確認ください。
合わせて読みたい:異業種転職は難しい?成功させるポイントと注意点を解説
キャリアプラン作成のコツ
ここまで事務職の具体的なキャリアを解説しましたが、ここからはキャリアプラン作成のコツをお伝えします。
上記で解説したようなキャリアプランをどのように作成すればいいの?という方にぜひ読んでいただきたい内容です。
次の3STEPに分けて考えると、自分の価値観も整理しながら組み立てることができます。
一つずつ丁寧に取り組み、自分だけのキャリアプランを作ってみましょう。
- 1. 経験の棚卸しをする
- 2. 将来像を思い描く
- 3. 行動計画を立てる
1.経験の棚卸しをする
まずは経験の棚卸しをしましょう。
仕事での取り組みを整理して、実績も含めてどんな仕事をしてきたのか確認します。
このとき、仕事に対する価値観についても整理すると良いでしょう。
向いている仕事、向いていない仕事が分かれば、将来選びたい仕事内容が見えやすくなります。
経験の棚卸しのやり方について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:キャリアの棚卸しのやり方!便利なワークシート付で徹底解説!
2.将来像を思い描く
次に将来像を考えます。
これまでの経験と価値観を踏まえつつ、今後どんなキャリアを築きたいか考えましょう。
ポイントは「現実的に叶えられるか」という観点は一旦置いておくこと。
理想的なイメージと現実的なイメージの両方を考えられると、選択肢の幅が広くなります。まずは自由に思い描いてみましょう。
とはいっても、自分が10年後、20年後にどうなっていたいか、ビジョンがよく見えないという方もいらっしゃるかもしれません。将来ビジョンの考え方は以下の記事を参考にしてください。
合わせて読みたい:転職における「将来ビジョン」の考え方を知る!転職のプロが解説!
3.行動計画を立てる
将来像を思い描いたら、実現に向けた行動計画を立てましょう。
具体的な行動を組み立てることで、目標達成がしやすくなります。
キャリアプランは長期的な取り組みになることも多いため、行動計画は定期的に見直しをすると良いでしょう。
事務職のキャリアプランについて面接で聞かれた時の回答例
面接を受けるときに必ず聞かれるのが、今後のキャリアプランです。
ここでは新卒、事務未経験でのキャリアチェンジ、事務経験者の3つのシチュエーション別にキャリアプランの回答例を解説します。
ぜひ面接を受ける時の参考にしてください。
新卒の場合
新卒の場合には実務未経験のため、まずは事務職としてどんな仕事がしたいか、イメージだけでも伝えられると良いでしょう。
また新卒が後進として入社してきたときに、どんな先輩になりたいか考えて伝えるのも良いでしょう。
[回答例]
まずは社会人としての基礎を積みながら、事務職として先輩方から必要とされる人材になりたいと思います。
また今後自分のような新卒の社員が入ってきたときに仕事をしっかり教えられる人になって、知識的にも人間的にも目標とされるような社員になりたいと思います。
「事務職としてどんな仕事がしたいか」という具体的なビジョンは、志望動機にも通じる内容です。
個性が光る新卒の志望動機の書き方は、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:個性が光る新卒の志望動機の書き方!業界歴15年のプロが解説
事務未経験・キャリアチェンジの場合
事務未経験で事務職へキャリアチェンジしたい場合、面接では一からキャリアを積むイメージを伝えると良いでしょう。
重要となるのが「長期就業」のイメージを伝えることです。
キャリアチェンジの場合、また仕事を変えたくなるのではないかという懸念を持たれやすいので、しっかり継続したい意思を伝えることが重要です。
[回答例]
事務については未経験ですが、新しい仕事を一から吸収してスキルアップしたいです。
専門知識も学びつつ長期的に取り組み、メンバーとして必要とされる人材になりたいと思います。
事務経験者の場合
事務経験者の場合には、経験を活かしつつ今後積みたい経験をアピールすると良いでしょう。
スキルアップが転職の目的という印象がつくため、スキル獲得のために前向きに取り組んでもらえそうなイメージにつながります。
[回答例]
これまでの事務経験を活かして、即戦力として活躍できるよう努力したいと思います。
特に現職ではできなかったマネジメントに3年後にはチャレンジしたいので、まずはしっかり現場で必要とされる仕事を積み重ねていきたいと思います。
また、事務職の自己PRの書き方やコピペ可能な例文は、以下の記事をご覧ください。事務職の転職で人事が見ているポイントも解説しています。
合わせて読みたい:【コピペで使える】事務職の自己PRの書き方!ポイント解説!
事務職でのキャリアプランを実現するためには?
思い描いたキャリアプランは、必要とされるスキルを獲得し、そのスキルを使って実務経験を積むことで実現できます。
また行動するだけでなく、定期的にキャリアを見直すことで方向性を確認することもできます。
キャリアプランが具体的になったら、次のように行動してみましょう。
- STEP1. スキルの習得と向上
- STEP2. 経験を積む
- STEP3. キャリアゴールの設定を定期的に見直す
STEP1.スキルの習得と向上
キャリアプランを実現させるには、必要なスキルを習得し、継続的に向上させることが必要です。
必要なスキルに合わせて知識を蓄えたり、スキルが積めるポジションに異動・転職するなど、まずは学べる環境を整えましょう。
STEP2.経験を積む
キャリアプランを実現するためのスキルを実務で活かし、現場での経験を積みましょう。
キャリアプランの目標が役職上叶ったとしても、具体的な仕事ができなければ意味がありません。
中身のあるキャリアを築くために様々な業務に携わり、実務経験を増やしてスキルを磨けるようにしましょう。
STEP3.キャリアゴールの設定を定期的に見直す
キャリアプランを実現させるために、設定したキャリアゴールを設定を定期的に見直すようにしましょう。
1度決めたゴールをそのままにしてしまうと、行動がずれてしまっていることに気づけないことも。
定期的な振り返りを行うことで、キャリアのメンテナンスをすることができます。
定期的に自身の進捗を振り返り、必要に応じて計画を修正しましょう。
事務職のキャリアについて考え始めた方へ
事務職としてのキャリアには様々な道があり、キャリアチェンジの可能性も含めるとかなりの選択肢があります。
特に事務職はサポート職のため、業界やポジションによってかなり力加減が変わります。
このため、焦らずじっくり自分に合った選択肢を考えて選ぶことが重要。じっくり選んで、自分に合ったキャリアを築けるようにしましょう。
キャリアプランを固める過程で、求人を見ることも重要です。
自分に合った会社や仕事のイメージを具体的にするには、具体的な求人を材料にすると考えやすくなります。
特におすすめなのは求人動画プラットフォームのmoovyです。
会社の情報を動画で紹介しているため、会社の雰囲気や仕事内容がリアルな情報として捉えやすくなります。
ぜひキャリアを考える際の参考にしてみてください。
- 井崎 麻結
- 国家資格キャリアコンサルタント。キャリアコンサルタント技能士2級取得。大学院を卒業後、専門学校の授業企画・スクール運営を経験後、人材系ベンチャー企業に転職し人材紹介業と派遣事業に携わる。主に、個人営業・法人営業・採用業務に携わる。現在はフリーランスとしてキャリア系メディアのライティング、キャリアコーチなどに従事。
この記事を書いた人
スタートアップ企業の求人動画をお探しならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
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