初めての転職活動でも迷わない!8つのステップで考える転職活動の進め方
# 転職 # 転職で失敗しないために
世間的に転職が珍しくなくなったとはいえ、いざ自分が転職するとなると不安や悩みはつきないのではないでしょうか。
当記事では、初めての転職を検討しているあなたに、転職活動の基本的な流れや、押さえるべきポイントをご紹介します。
人生の転機をよりよいものにするために、当記事を参考にしてみてください。
- 転職は「あなたの本当に実現したいこと」に近づく手段の一つにすぎない
- 転職ありきで考えず、自己分析をしっかり行って計画的に進めるべき
- 8つのステップを押さえて、初めての転職活動を成功させよう
この記事のまとめ
初めての転職|20代の転職の現状
まず最初にお伝えしたいのは、「転職は”きれいごと”では成り立たない」ということです。
「やりたいことを実現するため」「キャリアアップのため」など、世にある転職の成功事例は、転職のポジティブな側面が取り上げられることが多々あります。
しかし、実際のところ、会社になんらかの不満があって転職を考えている方も非常に多いということも事実です。
2020年に株式会社ビズヒッツが実施した、20代で初めての転職を経験した男女554人を対象に「初めての転職」に関する意識調査があります。
出典:20代で初めての転職理由と転職活動で失敗したことランキング
20代の初めての転職理由として、「待遇・労働環境への不満」がダントツの1位、次いで「人間関係」「仕事が合わない/望んだ仕事ではない」という結果が得られています。
少なくとも30%以上の方が、今の仕事環境に不満を感じて転職をしているという事です。
”きれいごと”だけでは成り立たないからこそ、転職はあなたの人生の転機となりえます。
「周りの友人がどうもキラキラして見える」「なんとなくこのままじゃいけない気がする」など、フワフワした状態で転職を考えると必ず後悔します。
どうか周りに流されることなく、あなたの将来を考え、あなたの意志で慎重な選択をしていただきたいと考えています。
当記事が、あなたの後悔しない決断のヒントになれば幸いです。
こちらも合わせてお読みいただくとより、転職に失敗しないためにどうすればいいかが分かります。気になる方はご覧ください。
合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
初めての転職|転職活動の基本的な流れ
初めての転職活動を始めるにあたって、まず転職の基本的な流れを押さえておきましょう。
一般的な転職の流れは以下の通りです。
転職先の企業やあなたの立場にもよりますが、転職活動にかかる期間はおおむね3~6か月ぐらいです。
初めての転職|失敗を招く3つのNGポイント
ここでは、初めての転職で陥りやすい「失敗のポイント」を3つ紹介します。
ポイント1:転職そのものを目的にしてしまう
業界研究、企業研究、待遇など、働く上で重要な情報収集を十分に行わない転職は避けるべきです。
現職の不満が強いほど、「今の会社を辞められるならどこでもいい」と考えてしまいがちです。
実際に、転職活動を早く終わらせたいために最初に内定が出た会社に決めてしまう人はとても多いです。
もしかしたら、新卒の時、同じような考えで就職先を決めた方もいるのではないでしょうか。
しかし、転職においてこのような判断は非常に危険です。
転職先を深く理解せずに転職を決めてしまうと、ミスマッチが起こりやすくなります。
最悪の場合、希望する環境ではないために、早々に再転職をすることになりかねません。
転職はあくまでも手段です。ときには転職しない方がよい結果につながることもあります。
あなたの将来を考えたとき本当に必要なものは何かを冷静に考え、後悔のない選択をしましょう。
将来ビジョンの考え方について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
合わせて読みたい:転職における「将来ビジョン」の考え方を知る!転職のプロが解説!
ポイント2:無計画に進めてしまう
転職活動は3~6か月かかるため、計画を立てないままに進めるのは危険です。
特に、転職先を決める前に仕事を辞めてしまうのは避けるべきです。
理由としては2つあります。
1.冷静な判断ができなくなるため
順調に転職先が決まらず、退職日を超えても転職活動を続けなければならなくなったとき、「無職になりたくない」「職歴に空白を作りたくない」「収入がなくなり生活できない」などの理由から余裕がなくなり、転職先を妥協してしまうことが考えられます。冷静に業界研究や企業研究ができなければ、ミスマッチが起こるリスクが高まります。
2.時間管理能力を疑われるため
企業によっては、職歴にブランクがあると、面接の中でその理由を聞かれることがあります。また、転職活動中にも関わらず、現職の退職手続きを進めている場合も、同様に理由を聞かれることがあります。
面接官が納得するような理由を説明できるのであれば問題はありませんが、対応を誤ると、「転職活動の時間を捻出できない人材」として、ネガティブな評価をされる可能性があります。
もちろん、現職の労働環境が過酷で、転職活動をする時間を捻出することが物理的に難しい場合や、身心の負担が大きく、仕事を続けられない場合もあり得ますので、先に退職を進めることは絶対に避けるべきというわけではありません。
しかしながら、特殊な状況を除いては、よほど収入や貯蓄に余裕がない限り、
転職先のめどがついてから退職することをおすすめします。
仕事の状況や有給休暇の残数を考えながら、計画的に転職活動を進めましょう。
ポイント3:一つの条件にこだわりすぎてしまう
転職活動において、できる限り自分の理想の環境を選ぼうとするのは自然な事です。
しかし、
一つの条件にこだわりすぎるあまり、総合的な評価を怠るのは避けるべきです。
例えば、転職のきっかけとなった理由が「給与が低い」ことである場合、今よりも給与が上がる会社を優先的に探そうとする人は多いと思います。
しかしながら、給与アップだけを重視してしまい、「休日出勤せざるを得ないほどの過酷な労働環境だった」「事業に全く興味がもてず、何のために仕事をしているのかわからなくなった」など、後からミスマッチを感じることが起こりえます。
譲れない条件だけにこだわりすぎることなく、しっかりと自己分析と企業研究をし、後悔のない選択をするようにしましょう。
転職による年収の変化に関心がある方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。年収の上げるコツや、転職して年収が上がる人の特徴などを解説しています。
関連記事:転職で年収が上がりすぎ!?年収アップする人の4つの特徴
初めての転職|転職活動の具体的な流れ
ここからは、転職活動の具体的な流れを、8つステップに分けて紹介します。
転職を検討している今だけでなく、転職活動中も活用できます。ぜひ、参考にしてみてください。
- ステップ1:自己分析
- ステップ2:転職のスケジュール立て
- ステップ3:情報収集
- ステップ4:履歴書・職務経歴書の作成
- ステップ5:応募、エントリー
- ステップ6:面接
- ステップ7:内定
- ステップ8:退職交渉
では、それぞれについて解説していきます。
ステップ1:自己分析
転職サイトで情報収集をはじめる前に、必ず「自己分析」を行いましょう。
自己分析を行うことで、転職の軸を具体的にすることができます。
ときには、今まで考えてこなかった「あなたの本当に実現したいこと」が明確になることもあります。
自己分析で重要なのは、
「転職ありきで考えないこと」です。
ゼロベースで、自分のやりたいことや、興味のあること、将来の目標などを考えたうえで、現職にとどまることで、それらが「いつまでに」「どのように」「どれぐらい」満たせるのかを想像してみましょう。
想像した内容が自分にとって納得のいくものでない場合、初めて転職という手段を考えるのが自然な流れです。
納得いかないポイントが出てきたら、「なぜそう考えたか」「どうすれば改善できるのか」を考え、自分自身の転職の軸を少しずつ具体的にしていきます。
また、自己分析のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します
ステップ2:転職のスケジュール立て
転職活動にかかる目安の期間は3~6か月です。
仕事をしながら転職活動を進めるのは、決して簡単な事ではありません。
限られた時間の中で、情報収集をし、履歴書や職務経歴書を作成し、複数回の面接を受ける必要があります。
転職活動に使える時間はどれぐらいあるのか、仕事の繁忙期と重なっていないか、充てられる有給休暇は残っているのかなど、自分の状況を整理した上で、転職活動のスケジュールを立てておきましょう。
時間に余裕がない方や、時間の管理が苦手な方は、転職エージェントの活用も検討しましょう。
専任のキャリアアドバイザーがあなたの転職活動のスケジュールを管理し、面接日程の調整を手伝ってくれます。
転職活動の具体的な手順やスケジュールの詳細は、こちらの記事で紹介しています。是非参考にしてみてください。
合わせて読みたい:転職活動の始め方とポイントとは?具体的な流れを徹底解説!
ステップ3:情報収集
自己分析と転職のスケジュール立てが終わったら、いよいよ情報収集です。
転職活動の情報収集は、大きく分けて2つに分けられます。
1つ目は、「業界研究」や「企業研究」などの「会社に関する情報収集」です。
「業界研究」とは、自動車業界やインターネット業界など、「各業界の基本的なビジネスモデルや仕事内容を調べること」です。
自分の転職の軸と、応募しようとしている業界の特徴や仕事内容が合致しているかどうかを確認するために行います。
「業界研究」のやり方はこちらの記事で詳しく解説していますので、是非合わせてご覧ください。
合わせて読みたい:企業研究のやり方とポイントを解説|おすすめツール6選も紹介
「企業研究」とは、「自分が応募する企業について詳しく調べること」です。
ビジネスモデルや社風、企業の将来性などを調べ、応募する企業が自分の転職の軸に合致しているかを判断するために行います。
2つ目は、求人広告や募集要項などの「仕事に関する情報収集」です。
自分の転職の軸にあった企業はどういった人材を求めているのか、興味のある企業が募集している職種はなにかなどを、求人情報をもとに調べます。
また、未経験の仕事へのチャレンジを考えている場合は、そもそもその仕事がどのような仕事なのかを調べることも大切です。
moovyではおすすめのベンチャー企業、スタートアップ企業の採用動画を多数掲載しています。
気になる方はご覧ください。
ステップ4:履歴書・職務経歴書の作成
就職活動で、履歴書とエントリーシートが必要なように、転職活動にも必要な書類があります。
転職で必要な書類は、基本的に履歴書と職務経歴書の2つです。
クリエイティブ系の仕事の場合は、ポートフォリオという自分の制作実績を紹介する書類を求められることもあります。
履歴書は、就職活動で作成したものと大きく変わりません。
近年では手書きの履歴書を要求されることは少なくなりました。
スマートフォンで撮影した写真を使うことさえしなければ、形式にこだわる必要はありません。
一方で、職務経歴書はしっかりと考えて作成するべき書類です。
職務経歴書は、応募先の企業があなたと面接をするかどうかを判断する材料になります。
自己分析によって整理したあなたの強み、業界研究や企業研究によって整理した企業が求める人物像をふまえて、あなたの魅力がアピールできるような職務経歴書を作成しましょう。
初めての転職では、職務経歴書の書き方がわからないと悩む方も多くいらっしゃいます。以下のコラムやサンプルを活用することをおすすめします。
合わせて読みたい:職務経歴書の書き方マニュアル!ダウンロード可能なテンプレ付き!
ステップ5:応募、エントリー
書類の準備が終わったら、企業に書類を応募しましょう。
応募は、企業の採用サイトや、転職メディア、転職エージェントサービスなど様々な方法があります。
一度に複数の企業に応募しても構いませんが、あまりにも大量に応募すると、生活や仕事に支障が出てしまうほど面接を受けることになりかねません。
応募の優先順位を決めて、計画的に応募を進めることをおすすめします。
時間に余裕があるときに活用できる、書類選考の合格率を高めるテクニックを一つ紹介します。
企業ごとにあなたを評価するポイントが異なります。
応募の際、企業ごとに職務経歴書の内容の一部を書き換える、自己PRを添えるなど、
応募先の企業に対してより効果的にアピールできるよう調整することで、書類選考を有利に進めることができます。
ステップ6:面接
面接の回数は企業によって異なりますが、基本的には2~3回程度と考えておきましょう。
また、面接の時間は30分~1時間程度が一般的です。
最終選考に近づくにつれて、面接官の立場や役職が上がっていきます。
面接突破のコツやポイントは以下のコラムを参考にしてください。
スタートアップ・ベンチャー企業を受ける場合↓
合わせて読みたい:ベンチャー面接でよく聞かれる質問5選と押さえるべきポイント!
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合わせて読みたい:【例文あり】面接で長所・短所を聞かれたら?回答ポイントを徹底解説!
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合わせて読みたい:最終面接で押さえたいポイントとは?業種や職種別の傾向と対策を紹介
ステップ7:内定
見事最終面接を突破することができたら、企業から内定の連絡が来ます。
一般的には内定通知書とともに、仕事内容や待遇などの雇用条件について書かれた条件通知書が提示されます。
企業によっては、最終面接後に条件についてすり合わせる面談が組まれることもあります。
なお、転職活動の内定通知は、就職活動の内定通知と異なり、返答の期限が数日から数週間と短く設定されていることがほとんどです。
内定をもらった企業が自分の転職の軸にマッチしているのか、他にも受けている企業があればスケジュールの調整ができるかなど、入社の意思決定をする前に今一度確認をしましょう。
内定後の流れを詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
合わせて読みたい:転職内定後の流れを徹底解説。思わぬ落とし穴に注意が必要です。
ステップ8:退職交渉
内定を受諾したら、現職に退職の旨を伝える必要があります。
退職の届け出は、法律では2週間前までに行えばよいことになっていますが、手続きや引き継ぎのことを考えて、退職日の1~2ヶ月前には伝えておくことをおすすめします。
また、退職の相談は直属の上司に行います。
メールなどのテキストで済ませるのではなく、口頭でしっかり伝え、そのあとに退職届を提出しましょう。
退職交渉のとき、上司から強い引き止めに合い、迷ってしまう方も多くいらっしゃいます。
「希望の部署に異動させる」「昇格させる」など、魅力的な条件を提示して来ることもあります。
これらの条件が、あなたの転職の軸に合致する場合は、あらためて考え直すことも悪くはありませんが、基本的には引き止められても「辞める意志は変わらない」と断ることが無難です。
少しドライな考え方ではありますが、現職に留まる決断する場合は、必ず以下を確認しておくことをおすすめします。
- ・引き止めで提示された条件は”必ず”実現してもらえるのか(書面などで明示してもらうことが望ましい)
- ・退職しようとしたことが、今後の自分の評価に悪い影響を与えないと確信をもてるのか
まとめ ~初めての転職で後悔しないために~
初めての転職活動は、身体的にも精神的にも負担のかかるものです。
一方で、自分の将来について深く考える貴重な機会とも言えます。
転職活動そのものが、あなたのキャリアにとって意味のある行動になるように、しっかりと準備をし、計画的に転職活動を進めましょう。
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- 志村 匠斗
- 東北大学大学院薬学研究科修了。新卒で株式会社キャリアデザインセンターに入社。大手企業から町工場まで100社以上の採用支援を行う。また300人以上の転職希望者へ面接対策を支援し、多くの転職成功者を輩出。その後SaaS系スタートアップ企業に転職し、新規事業企画とマーケティングに携わる。現在は地域企業の支援をするため、株式会社グローカルへジョイン。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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