未経験でもIT業界に転職できる?職種や注意点プロが解説

# 転職 # 企業の選び方

  • IT業界に興味はあるが未経験なので転職するのは難しいかもしれない
  • 前職の知識やスキルを活かしてIT業界に転職することはできるのだろうか
IT業界への転職に興味を持つ方の中には、上記のような悩みや疑問を持つ方もいるでしょう。

特にIT業界が未経験の場合、自身のスキルや知見が転職先でも活かせるのか、不安になるのも当然です。

そこで本記事では、未経験でもIT業界に転職できるかや、転職しやすい職種を紹介しています。

また、転職前に気を付けるべきことについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

    この記事を読んでわかること

  • 未経験でもIT業界に転職できるかがわかる
  • IT業界で未経験でも転職しやすい職種がわかる

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未経験でもIT業界に転職は可能?

まず結論から言うと、未経験でもIT業界への転職は可能です。

しかし、年齢によって求められるものが異なるということを認識しておくことが重要です。

下記で、それぞれの年齢で求められるスキルや転職難易度を簡単に説明します。

年齢 求められるスキル 転職難易度
24~27歳 ・学ぶ意欲や仕事への前向きな姿勢
・IT業界を目指す明確な理由
ポテンシャル採用・第二新卒採用されやすく転職もしやすい
28~29歳 ・前職でのスキルや経験、成果
・IT業界を目指す明確な理由
未経験でも比較的転職しやすい
30~33歳 ・ビジネスマンとしてのスキルはあって当然
・マネジメント経験も求められる
未経験転職は難しい
34歳以上 ・マネジメント経験はあって当然
・専門性の高いスキルや実績が求められる
未経験転職は難しいが不可能ではない

IT業界の主な職種を紹介5

IT業界は大きく5つの業界に分類されます。

  • 1. ハードウェア業界
  • 2. ソフトウェア業界
  • 3. インターネットWeb業界
  • 4. 情報処理業界
  • 5. 情報通信業界

ここでは、IT業界の中の主な職種を5つ紹介します。

まだどの職種を希望するか定まっていない方は、下記情報を参考にしてみてください。

1.プログラマー

プログラマーとは、決められた仕様書に基づいて実際にプログラムを書き、ソフトウェアを作成したり、テストを実施したりする職種です。

作成したシステムを確認し、バグを発見・解消する業務もあります。

プログラマーの仕事では、技術的な問題の解決や、クライアントの要望に沿ったシステムを作り上げるため、プログラムがうまく機能した時の達成感を味わえます。

開発するジャンルにより必要なプログラミング言語は異なりますが、一般的にJavaやPython、C言語などが用いられるケースが多い傾向です。

チームでの協働作業がメインになることも多く、コミュニケーション能力も重視されます

2.エンジニア

エンジニアには、いくつかの種類があります。
ここでは、エンジニアを6つに分けて簡単に紹介します。

1. システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)は、クライアントのニーズを理解し、それに基づいて全体的なシステム設計とプログラムの構造を考える仕事です。

システムの要件定義から設計、統合、テストなど、プロジェクトの初期段階から終了までを幅広くカバーします。

2. ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、組織のコンピュータネットワークの設計や実装、メンテナンスを行います。

ネットワークのセキュリティと効率性を確保するための重要な役割を担う仕事です。

3. ハードウェアエンジニア

ハードウェアエンジニアは、マザーボードやプロセッサなど、コンピューターの物理的な構成要素を設計・開発する職種です。

新しいハードウェア技術の開発に携わることもあり、電子工学や電気工学、コンピューターエンジニアリングなどの分野における深い専門知識が求められます。

4. 組み込みシステムエンジニア

組み込みシステムエンジニアは、自動車や医療機器、家電製品内のシステムなど、特定の機能を持つ特化型コンピューターシステムを開発する職種です。

ハードウェアの設計とソフトウェア開発の両方を行います。

5. インフラエンジニア

インフラエンジニアは、企業のITシステムの基盤となるサーバーやストレージ、ネットワーク機器などの物理的・仮想的リソースの設計や設置、管理を行う職種です。

システムの安定性と性能を保つための重要な役割を担っています。

6. バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、主にWebサイトやアプリケーションのサーバーサイドの開発を行う職種です。

データベース管理やサーバーロジック、APIの開発に携わることもあります。

もっと詳しくエンジニアの仕事内容を知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。種類別にわかりやすく解説しています!

あわせて読みたい:気になるエンジニアの仕事内容とは?現役エンジニアにインタビュー!

3.プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、メンバー間のコミュニケーションの橋渡し役を担うポジションであり、プロジェクトの成功に欠かせない存在です。

実際の業務では、技術プロジェクトの計画作成から実行・監督を行い、プロジェクトを予算内かつ期限内に、要求された品質で納品する必要があります。

クライアントやチームメンバー・経営層など、各ステークホルダーの要件や要望を聞き出しうまく調整する必要があるため、高いコミュニケーション力が求められます

また、技術的な専門知識だけでなく、チームワーク力・リーダーシップ力・問題解決能力など総合的なビジネススキルが必要です。

4.ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、IT技術を用いてクライアントの経営課題改善や、システム導入の支援を行う仕事です。

コスト削減や効率化などを実現する、企業のパートナー的存在でもあります。

ITコンサルタントは、クライアントを納得させビジネスを成功に導く必要があり、論理的思考力やプレゼンテーション力の高い人に向いています

また、経営に関する全般的な知識や、携わる業界についての知見が求められるため、IT技術だけでなく高いビジネススキルも求められる職種です。

5.テクニカルサポート

テクニカルサポートとは、ITシステムの利用における技術的な問題に対応する問い合わせ窓口を担当する職種です。

「操作の仕方がわからない」「動かなくなった」などの問い合わせに対し、電話やメール、チャットなどを用いて顧客の疑問を解消します。

顧客から寄せられる様々な質問に日々対応する中で、ITに関する幅広い知識を身に着けることが可能です。

業務では、相手の要望を正しく把握し解決策を上手く伝える必要があるため、高いコミュニケーション力が求められます

未経験から転職しやすいIT業界の職種

ここでは、未経験からでも比較的転職しやすいIT業界の職種を紹介します。

これまでのキャリアやスキル、適正と照らし合わせ、自身に合うものを選ぶ際の参考にしてみてください。

1.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースを開発する職種です。

主にHTML、CSS、JavaScriptなどを使用し、ユーザーが直接触れる部分の設計や実装を行います。

これらの技術は基本的な概念が比較的理解しやすく、IT初心者でも取り組みやすい言語だと言えます。

また、フロントエンド開発を学ぶためのリソースはオンライン上で様々なものが豊富に提供されているため、学習に取り組みやすい点も魅力的です。

例えば、Progateやドットインストール、Udemyなどのプラットフォームでは、初心者から上級者向けまで多様なコースが提供されており、自分のペースで学習を進められます。

転職においては、実際のプロジェクトを通じてスキルを示しやすく、実務経験がなくてもポートフォリオで自身の能力をアピールすることが可能です。

フロントエンドエンジニアについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

あわせて読みたい:【解体新書】フロントエンドエンジニアとは?その実態に迫る!

2.営業

IT業界の営業職は、新規顧客の開拓・既存顧客との関係維持・製品やサービスの提案・契約の締結・アフターサポートまで多岐にわたります。

業務の中には市場調査や顧客のニーズ分析も含まれ、顧客に最適なITソリューションを提供する必要があります。

IT業界特有の知識は入社後に習得できるため、他業種で営業スキルを培った方は、転職時にアピールすることが可能です。

また、IT業界は常に新しい技術や製品が生まれ市場が拡大しているため、多様なバックグラウンドを持つ人材が求められています

そのため、IT業界が未経験であったとしても、他業種での営業経験や人との関わりを重視する姿勢があれば、IT業界への転職も成功しやすいでしょう。

IT業界はベンチャースタートアップ企業が多いですが、ベンチャースタートアップの営業に転職する際の注意点などを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください、

あわせて読みたい:ベンチャー企業の営業に転職したい!注意すべきポイントとは?

3.マーケター

マーケターは、市場調査やブランド戦略、プロモーションの計画など、製品やサービスの市場における位置付けや情報の拡散を担う職種です。

マーケティング活動を通じて、IT製品やサービスの売上を伸ばすことがマーケターの重要な役割です。

IT業界においても、近年はデジタルマーケティングやSNSを活用した広告戦略も重要になっており、新しい視点や異なる業界の経験を持つマーケターへの需要が高まっています。

そのため、マーケティングの基本的なスキルや前職での実績があれば、異業種からの転職でもIT業界に転職できる可能性は高いと言えます。

Webマーケターはどの業界でも需要が高まっている職種で、異業種からでも転職しやすいことが特徴です。

Webマーケターのキャリアプランを考えた際に、IT業界での経験は非常に有効です。他にもWebマーケターのキャリアプランはどのようなものがあるでしょうか。

以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。

あわせて読みたい:【事例あり】Webマーケターのキャリアプラン5つを解説|あなたはどれにする?

未経験からIT業界へ転職する際に気を付けること

最後に、未経験からIT業界へ転職する際に気を付けるべきことを3つ紹介します。

転職を検討する際、注意点についても理解しておくことで転職におけるリスクを軽減でき、転職後のミスマッチを防ぐことが可能です。

1.将来のキャンパスキャリアを考えた上で企業を選ぶ

転職を考える際は、どのようなスキルを身につけたいのか、将来的にはどのような職種に就きたいかを明確にし、その目標を達成できる企業を選ぶことが重要です。

具体的には、まず自身の興味や目指すキャリアパスを明確にし、それに合う企業文化や研修プログラム、扱っている技術は何かを調査します。

例えば、クラウド技術に興味がある場合、その分野に特化した企業やプロジェクトを持つ企業を探すと良いでしょう。

企業によって実施している研修やキャリアアップの機会、注力している技術は異なるため、自分の興味や強みを生かせる場所を見つけることが重要です。

キャリアのイメージが湧きにくい場合は、実際に未経験から転職をした例を見てみると良いかもしれません。

以下に未経験でIT業界に転職をした人の入社理由をインタビューした動画をまとめました。ぜひご覧ください!

2.いきなりコードを書く仕事は少ないことを認識しておく

IT業界でエンジニアとして転職した場合、未経験者がいきなりコードを書く仕事に就くことは少ないという現実を認識しておくことが大切です。

一般的に、最初はサポート業務やテスト業務から始まり、徐々にスキルを身につけていく中でコーディングの業務にも携わるようになります。

コードを書かせてもらえない。自分には向いていない。などと焦る必要はありません。焦らず着実に経験を積んでいく姿勢が大切です。

3.徹底した企業研究が重要

転職において、転職先の企業がどのような業界のシステムを作っているのかを調査することは非常に重要です。

もし新しい職場で取り扱う業界のシステムが、前職で経験した業界と似ている場合、ITの知識が少なくても前職の知見を活かすことができ、それが大きな強みになります。

例えば、転職を考える企業が金融系のシステムを主に作っているとします。

自身の前職が金融業界だったとすると、ITに関する深い知識がなくても、金融の知識があればシステム開発に必要なポイントや目的をスムーズに理解できるでしょう。

つまり、前職と似た業界のシステムを扱っている企業に転職すると、システムについて理解しやすくなり、IT業界未経験でも仕事を進めやすくなるのです。

転職先の企業がどのような業界に携わっているのか、その業界についての知識が自分にはあるかという点で転職先の企業を判断することも、重要な要素の1つだと言えます。

企業研究のやり方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

あわせて読みたい:企業研究のやり方とポイントを解説|おすすめツール6選も紹介

まとめ:未経験でIT業界への転職を考えている方へ

IT業界への転職を成功させるには、転職先の雰囲気や社風を事前に理解しておくことが重要です。

しかし、募集要項や会社のホームページだけでは、実際の職場の様子や社員の雰囲気を完全に把握するのは難しいかもしれません。

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今林 智宏

この記事を書いた人

今林 智宏
国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。

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会社名 株式会社moovy
代表 三嶋 弘哉
設立 2020年4月13日
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