なぜ書類選考で落ちるのか?通過のためのポイント5選!
# 転職 # 応募の準備|職歴書・履歴書など
いざ転職活動をはじめようとして、書類選考を依頼しても、中々通らないことがありますよね。
とはいえ転職活動の入口である書類選考は、必ず通過しなければならない関門です。
当記事を読むことで、うまく書類を書けないという悩みが少しでも解決されればと思います。ぜひ最後まで読んでいってください。
- 書類選考に落ちないためには「求める人物像」を把握することが重要
- 書類選考に提出する書類は一貫性があり、再現性やマッチ度が図れる記載をする
- 求める人物像や企業研究には動画を見ることもおすすめ
この記事のまとめ
転職の書類選考に落ちてしまう理由
まず、企業が書類選考で採用を見送るのは、どんな判断によるものなのでしょうか。もちろん企業によってその判断基準は異なりますが、パターンとしては次のように分類できます。
- 1.経歴のミスマッチ
- 2.条件面のミスマッチ
- 3.長期就業の懸念
- 4.熱意や人柄が伝わっていない
- 5.他応募者と比較して印象に残らない
もし「なぜ書類選考で落ちるのかわからない」と悩んでいるなら、次のポイントを参考に内容を見直してみましょう。
書類作成にあたり、前提として自己分析をしっかり行うことが大切です。自分の「強み」を明確にした上で、志望企業との接点を見つければ、記載すべき内容が見えてきます。
まずは自己分析で自分の「強み」や「やりたいこと」を整理するのが良いでしょう。自己分析のやり方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します
1.経歴のミスマッチ
1つ目の理由としては、経歴のミスマッチが挙げられます。
経歴のミスマッチとは、つまり、企業が求める経験の方ではない、あるいは求めるスキルレベルに達していない、ということです。
実際そうなら仕方がないですが、職務経歴書の書き方がまずかったため、書類選考で落とされてしまった、となってしまってはもったいないです。
やむを得ないと思われがちなこの理由ですが、しっかりと【その企業が求める人物像】を理解した上で経歴を記載しましょう。
そうすることで「実はマッチする経験・スキルがあるにも関わらず、履歴書や職務経歴書でしっかり伝えられていない」ことを防げます。
企業が求める人物像を把握するためには、企業のHPや求人票はもちろん、採用動画を見るのも効果的です。テキスト情報からは分からない、企業の雰囲気や風土を知ることができ、ミスマッチも防げるためおすすめです。
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2.条件面のミスマッチ
2つ目の理由として、条件面のミスマッチがあります。
年収、働き方、会社として決まっているハード面の内容のミスマッチです。
出社がメインなのにも関わらず在宅希望と記載してしまったり、フルタイムで働ける人の募集をしているのに時短希望をしている等です。
募集している働き方と異なる希望を記載してしまうと、経歴などもしっかり見てもらうこともできずにお見送りになるケースがあります。
やみくもに企業の条件に合わせて働き方を変える必要はありませんが、一方的にこれしか働きません、ということも良い企業とのマッチ度を下げてしまうため、おすすめできません。
希望を伝えるのはもちろん悪いことではないのですが、選考が進む中で先方とすり合わせを行う方が無難といえます。
3.長期就業の懸念
3つ目の理由として、長期就業の懸念があります。
近年では、終身雇用制度が形骸化しつつあり、1社のみで定年まで働ききる人は少数になりつつあります。
そのため、早期退職することが珍しい時代ではなくなりました。
しかしながら、ブランクや短期離職が続いている方は、「この方はどうせうちでもすぐにやめてしまうだろう」と思われてしまうことがあるのも事実。
そのような誤解を招かないためにも、書類段階であっても、「短期離職の正当な理由」をしっかり記載することが重要です。
4.熱意や人柄が伝わっていない
4つ目の理由として、熱意や人柄が分からない場合があります。
淡々と経歴やスキルを書いているだけでは、その会社への志望度は伝わりません。
数ある企業の中で、なぜ御社を志望しているのか、また御社でどんなことができるのかをアピールする必要があります。
もし希望する会社が未経験職種での応募なら、これまでの経験と結びつけて「このスキルを生かして頑張る」ということを書類上で伝えなければなりません。
経験者であるなら、いかにその業務に真剣に取り組んでいるのかを記載していきます。
5.他応募者と比較して印象に残らない
5つ目の理由として、他応募者と比較して印象に残らないという点が挙げられます。
書類選考も他者との比較によって合格者を決めています。人気の企業であれば尚更です。
そのため、他者と比べて、この人は面白そう、とかこの人ならうちで活躍できそうなどの印象を持ってもらうことが重要です。
とはいえ、個性を出しすぎるのも避けたいところです。文章の作り方は常識的に書くことを心がけてください。
尖りの強すぎるPRは危険です。そういった方は面接で個性を出しましょう。
企業にもよりますが、「癖がすごそうだ」と思う人と積極的に会おうとはしませんので。
ポイントは「他者にはない自分の強み」をアピールすること。
- ・これまでの経験スキルと結果
- ・それをどうその会社に活かせるか
- ・熱意やビジョンへの共感をアピールし意気込みを伝える
HPをくまなく見た上で、上記を記載していきましょう。
書類選考の通過率アップ!書類の書き方のポイント5選
経歴は変えることができません。しかし、「書き方/見せ方」を変えること、「一貫性を持たせること」で印象が変わります。
本当はマッチしているのにも関わらず、書類選考でお見送りになってしまう・・活躍できるスキルがあるのに伝わらず、面接にいくこともできずに書類上でお見送りになる。
このようなもったいないことを防ぐためにも、書類選考を通過させるためのポイントを理解した上で書類作成に臨みましょう。
ここでは必ず押さえてほしい5つのポイントを紹介します。
- 1.スキルの棚卸しを行い、自分の強みを記載
- 2.履歴書は正確に、職務経歴書は経験したこと全てを記載
- 3.転職の理由はネガティブに映らないように記載
- 4.プロセスや結果・成果を定量で記載
- 5.虚偽の記載や無理に大きく見せようとする記載はNG
1.スキルの棚卸しを行い、自分の強みを記載
自分の強みが分からないという方をよく耳にします。強みはスキルの掛け算で決まります。
そこで、自分自身のスキルの棚卸しを行い、希少性のあるスキルが複数ある場合は、それが強みとなります。
例えば、サービス業で店長職を経験 ✖︎ エンジニア → サービス業界のDX化に貢献できる貴重な存在になりうる希少性の高いスキルセットです。
ただ、「自分は一般企業で働いたことがなく、特別なスキルもない・・」という方もいるかもしれません。
しかし意外な経験や能力が自分の強みになる可能性があります。「カフェや小売店の店長経験」や「実家の自営業を手伝っていた」等も立派なスキルのひとつです。
まずは自分自身を振り返り、以下を参考にスキルの棚卸しをしてみましょう。
-
【スキルの例】
- ・保有資格
- ・OA系ツールやソフトウェアの使用経験、レベル
- ・専門分野での業務経験
- ・業界知識
- ・市況/市場理解
上記のように思い当たるスキルを書き出します。しかしこれではまとまりがないので、以下のように分類して記載してみましょう
-
⑴ 会社を変えても活用できる「スキル」は?
- 営業
- 経理・総務
- 外国語
- SE、IT、プログラミング
- デザイン
- 商品企画
上記のスキルは、たとえ会社が変わっても活用できます。
-
⑵ 会社を変えても活用できる「経験」は?
- チームリーダーを務めた
- 新人を●人育成した
- 新規顧客を開拓した
- クレーム対応
- 新規事業を立ち上げた
- 経費削減に貢献した
- 業務効率化を図った
などがあります。このように、スキルと経験をわけて考えるとわかりやすくなります。
2.履歴書は正確に、職務経歴書は経験したこと全てを記載
履歴書はプロフィールシート、職務経歴書は自己PRの場だとお考えください。
簡単にいうと履歴書はプロフィールをフォーマット1枚でまとめたものになります。 名前や住所、連絡先など記入するフォーマットが決まっています。
職務経歴書はどんな会社でどんな経験をし、何のスキルがあり、なにを応募企業で活かせるかを、一番伝えやすい形にまとめ、アピールができるものです。
履歴書だけでは不足している情報・あなたの携わってきた業務を詳しく説明するものです。なかなか作成が大変なものではありますが、ここにはしっかり時間をかけましょう。
ただ経験をまとめただけでは、応募先の企業には伝わりません。経験した仕事内容・スキルが、希望する企業でどう生かせるかをぜひまとめてください。
合わせて読みたい:職務経歴書の書き方マニュアル!ダウンロード可能なテンプレ付き!
3.転職の理由はネガティブに映らないように記載
事実としてはネガティブな理由の転職であったとしても、ポジティブに見せることが重要です。
例えば、本当の理由が「人間関係による転職」であったとしても、それをそのままお伝えするのではなく、以下のように伝えます。
「スキルアップをするため、異動の申し出をしたのですがそれが人員配置上叶わなかったため、やむを得ず転職しました」などに言い換えましょう。
もちろん嘘を記載することは絶対にあってはならないですが、伝え方で印象が大きく変わる点には注意が必要です。
ほかにも、「給与や待遇が不満だったため」「残業が多かったため」など、転職理由は人それぞれですが、ポジティブな理由に変換することが重要です。
こちらの記事では、退職理由の伝え方から転職に失敗しないためのポイントなどを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
4.プロセスや結果・成果を定量で記載
職務経歴書では、営業成績や施策によって上がった成果を、定量で示すことが重要です。
応募先企業にわかりやすくするため、ただ単に数字を入れて終わりにするのではなく、その数字が組織に対してどれほど貢献したのか、どれくらいすごいことなのか記載しましょう。
例えば営業職であれば、売上金額の結果だけではなく「○名中○位」、「目標達成率○%」といった書き方がわかりやすいです。
企画職であれば、プロジェクトの人数の多さや、期間の長さなどは、会社・個人によって認識が異なります。
主観で「大規模プロジェクト」と書くのではなく、きちんと数字で説明することで書き手と読み手で共通認識を持つことができます。
5.虚偽の記載や無理に大きく見せようとする記載はNG
自分をよく見せたいあまり、虚偽の情報や事実を誇張し過ぎることは絶対にダメです。
たとえ、そのような記載で書類選考を通ったとしても、面接で深掘りされた際や面接時の受け応えで必ずボロが出ます。
そうならないためにも事実を正確に伝えることが重要です。
また、以下のようなことを自分の強みとして記載することは避けた方が良いです。
- ・強みに通常業務のような内容を書くこと
- ・具体的なエピソードがない自己PR
他者との差別化を図ることができない上に、「そんな当然のことしかできない人なのか」と思われてしまう可能性があるためです。
書類選考に落ちないための例文集
ここでは書類選考に落ちないための例文をいくつか紹介します。
書類選考にもフォーマットが様々あるため、ここでは、「自己PR」、「職務経歴書」、「ガクチカ」に分けてご紹介します。
もっと詳しく知りたい方は、それぞれに参考となるURLを添付していますので、そちらをご覧ください。
1.自己PRの例文
自己PRは、自分自身をアピールするためのものなので、自分の得意なことや経験を上手に表現するように心がけましょう。
<自己PRの例文>
私は常にチャレンジ精神を持って、自己成長を続けてきました。前職では、営業職として新規顧客の開拓や既存顧客のフォローなど幅広い業務を経験し、売上の増加に貢献しました。また、英語を母国語レベルで話すことができるため、国際的なビジネスにも対応できます。自分自身の成長と共に、企業の成長にも貢献できると考えております。
moovyでは、事務職の自己PR・ Webマーケターの自己PR・ ITエンジニアの自己PR・ コンサルタントの自己PR・ Webデザイナーの自己PR・ 人事の自己PR・ 経営企画の自己PR・ 広告業界の自己PRなど、自己PRの書き方・例文を職業や役職別に解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.職務経歴書の書き方
職務経歴書は、自分の経歴やスキルをアピールするための重要な文書です。以下は、職務経歴書の書き方の一般的な手順です。
- 1.職務経歴の概要:自分自身のキャリアの概要を簡潔にまとめます。これにより、読者があなたの経歴を理解しやすくなります。
- 2.職務経歴の詳細:過去の職務やプロジェクトについて、役職、期間、職務内容、実績、スキルや能力などを詳しく記載します。特に、自分自身がどのように貢献したか、どのような成果を出したかに重点を置きます。
- 3.学歴・資格:最終学歴や資格など、自分自身の学歴やスキルを記載します。
- 4.趣味・特技:趣味や特技を記載することで、自分自身の人柄や能力をアピールできます。
以上が職務経歴書の一般的な書き方となります。
例文は長くなってしまうため、以下の記事を参考にしてください。
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合わせて読みたい:職務経歴書の書き方マニュアル!ダウンロード可能なテンプレ付き!
3.ガクチカの書き方例文
「ガクチカ」とは、学歴や資格などの学習成果を示すことができるものを指します。以下は、ガクチカを活用した例文です。
<ガクチカを利用した例文>
学生時代には、学内で開催されたビジネスコンテストで優勝するなど、マーケティングの知識とアイデアを活かしてきました。現在は、広告代理店でマーケティングプランナーとして活躍しています。
ガクチカの書き方やその他の例文など、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
合わせて読みたい:【例文あり】絶対に真似したいガクチカの書き方4ステップ!
転職の書類選考で落ちないために
書類選考の通過率をあげるために必要なことは、書類を見た時に、「私の経験を活かして御社でも活躍できますよ!御社の募集要項に自分はマッチしていますよ!」というイメージを持ってもらうことです。
少しの工夫が、書類選考通過→面接に繋がっていきます。紙一重の部分もありますので常に改善を重ねて対応をしていく事が大切です。
moovyでは、書類選考を通過させるために重要な、企業研究のための動画を視聴できます。
企業内部のリアルがわかる採用動画の視聴はもちろん、企業が求める人物像が代表自ら語っているケースも多くあります。
ぜひ一度ご覧ください。また、
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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