スタートアップのカスタマーサクセスに転職!大手との違いや必要なスキルを解説
# ベンチャー企業を知る
スタートアップは大手企業と比べると不安定と言われることも多く、転職しても大丈夫なのか悩む方は多いです。
また、スタートアップは1人で複数の業務を担当したり、働く上で求められる姿勢が大手と異なったりなど、スタートアップ特有の特徴もあります。
その分、会社の成長を間近で感じられ、早期でのキャリアアップが期待できます。
本記事では、スタートアップのカスタマーサクセスの特徴や大手企業との違い、転職する際のポイントについて解説していきます。
スタートアップへの転職に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- 大手企業とスタートアップのカスタマーサクセスの違いが分かる
- スタートアップのカスタマーサクセスに転職する上でのポイントが分かる
この記事を読んでわかること
大手とスタートアップのカスタマーサクセスの違い
大手企業とスタートアップのカスタマーサクセスには、以下のような違いがあります。
- ・カスタマーサクセス以外の業務にも携わる
- ・成果主義の企業が多い
- ・働く環境が異なる
スタートアップのカスタマーサクセスに転職する際は、上記のような違いがあることを理解しておきましょう。
それぞれの違いについて、詳しく解説していきます。
カスタマーサクセス以外で、大手とベンチャー・スタートアップの違いが知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:【完全版】ベンチャー企業・スタートアップとは?図解付きで解説!
カスタマーサクセス以外の業務にも携わる
少人数のスタートアップでは、1人の担当者が複数の役割を担うことが一般的です。
大手企業は十分な人材やリソースを持っているため、カスタマーサクセスの担当者は主に顧客対応や顧客満足度向上の業務に集中します。
しかし、スタートアップでは限られた人材やリソースを活用しなければならないため、担当領域以外の業務も行います。
たとえば、カスタマーサクセスの担当者が顧客獲得のための営業活動を行ったり、マーケティング戦略の立案に参加したりすることがあります。
また、プロダクト開発の初期段階から関わり、顧客のフィードバックを直接プロダクトチームに伝える役割を担うこともあるでしょう。
大手企業ではなかなか見られない、他の業務に直接関わりがあることは、スタートアップの魅力の1つです。
多岐にわたる業務を担当することで、会社全体の成長に貢献する機会が増えます。
多くの役割をこなすことで、幅広い経験を積むことができ、自身の成長にも繋がるでしょう。
成果主義の企業が多い
スタートアップでは成果主義の文化が根付いていることが多く、カスタマーサクセスの評価も具体的な成果に基づくことが多いです。
スタートアップは個々の成果が会社全体の成功に直接影響を与えるため、迅速な成長を求められます。
目標達成に向けた意欲的な姿勢を見せ、成果を出すことでキャリアアップや報酬に直結するのが特徴です。
たとえばカスタマーサクセスの場合、顧客の継続率の向上や解約率の低減など、数字で分かりやすい成果は重要視されるでしょう。
具体的な目標が設定され、それを達成することで評価されるシステムは、社員のモチベーションを高める効果もあります。
また、評価が明確であるため、自分の努力がどのように会社の成功に繋がるのかを実感しやすい環境でもあります。
スタートアップのカスタマーサクセスでは、具体的な成果を上げることが評価されるため、結果を出すことに対する責任感と達成感を持って働けます。
成果を上げることで、キャリアアップや報酬の向上が期待できるため、やりがいを感じながら仕事に取り組むことができるでしょう。
働く環境が異なる
大手企業とスタートアップでは働く環境が大きく異なります。
大手企業は社内の制度やサポート体制が充実しており、各部門がしっかりと機能しているため、安定した環境で業務に専念することができます。
たとえば、カスタマーサクセスの担当者が顧客対応に専念できるように、他の部署がバックアップを行っています。
一方、スタートアップではそのようなサポート体制が未熟であることが多く、柔軟な対応が求められることが特徴です。
マニュアルや業務フローが確立されておらず、自分で一から仕事の土台から作り上げていくこともあります。
また、スタートアップは変化の激しい環境でもあるため、少人数のチームで密なコミュニケーションを取りながら、迅速に意思決定を行わなければなりません。
変化の速い環境に対応し、柔軟に役割をこなしながら会社全体の成長に貢献する姿勢が求められます。
大手企業の安定した環境と比べ、スタートアップの働く環境はチャレンジングです。
その分、より大きな責任感と達成感を得られる可能性が高く、自分の力で変化を起こしたいと考える人にとって魅力的な職場環境と言えるでしょう。
また、実際にスタートアップのカスタマーサクセスとして働いている方は、以下のような仕事内容や仕事のやりがいがあるようです。
今までの経験も活かそう!スタートアップのカスタマーサクセスに必要なスキル
スタートアップのカスタマーサクセスには、以下のようなスキルが必要です。
- 1.主体性
- 2.スピード感と柔軟性
- 3.カスタマーサクセスとしての基本的なスキル
スタートアップでも、これまで培ってきたスキルを活かすことができます。
カスタマーサクセスとしての経験の他、スタートアップで必要となるスキルや姿勢も理解しておきましょう。
以下ではそれぞれのスキルについて詳しく解説していきます。
1.主体性
スタートアップでは、主体的に動ける人材が求められます。
スタートアップは限られたリソースで迅速に成長する必要があるため、各メンバーが自主的に課題を見つけ、解決策を提案・実行する力が必要です。
自分からアクションを起こし、周囲を巻き込んで推進する能力が、スタートアップでは特に重視されます。
たとえば、顧客からの要望を受けて、すぐに改善策を開発チームと共有し実行に移すことで、顧客満足度の向上につながります。
こうした主体的な姿勢が、会社の成長を支える力になります。
また、主体性を持って行動することで、より多くの経験と知識を得られるため、自身の成長にもつながります。
施策の提案や実行、プロジェクトのリーダーシップを取るなど、さまざまな役割を積極的にこなすことで、多岐にわたるスキルを身につけられるでしょう。
限られたリソースを最大限に活用し、迅速な成長を実現するためには、メンバーが自発的に課題解決に取り組む姿勢が不可欠です。
スタートアップで活躍するには、このような主体的な行動が重要となります。
2.スピード感と柔軟性
スタートアップのカスタマーサクセスには、スピード感と柔軟性が必要です。
会社全体が急成長を目指しているため、事業基盤が整っていなかったり、新しい領域にチャレンジしたりすることが多いです。
そのため、臨機応変に対応し、計画の変更や新たな戦略の導入が必要となることもあります。
これに対応するためには、迅速に行動し、状況の変化に柔軟に対応する姿勢が求められます。
例えば、新しいプロダクトをリリースする際に、顧客からのフィードバックを素早く収集し、迅速に改善を行うことが重要です。
スピード感を持って対応することで、顧客の満足度を高め、競合他社よりも早く市場での優位性を確立できます。
会社全体の成長に貢献するには、スピード感と柔軟性を持って働く姿勢は欠かせません。
カスタマーサクセスの役割では、顧客のニーズに素早く応えることが求められるため、これらのスキルが特に重要です。
3.カスタマーサクセスとしての基本的なスキル
スタートアップでも、カスタマーサクセスとしての基本的なスキルは欠かせません。
これまでの経験で培った顧客とのコミュニケーション能力や問題解決能力は、スタートアップでも活かすことができます。
スタートアップのカスタマーサクセスも、顧客との信頼関係を築き、サービスを最大限に活用してもらうようサポートすることが、重要なミッションの1つです。
顧客対応の経験が豊富であれば、スタートアップの顧客基盤を強化する手助けもできるでしょう。
また、基本的なスキルを磨き続けることで、カスタマーサクセスとしてさらに成長できます。
例えば、新しいコミュニケーションツールや問題解決の手法を学ぶことで、より効率よく業務を遂行することができます。
基本的なスキルを学び続けることで、会社での役割をより一層充実させられるでしょう。
スタートアップのカスタマーサクセスにおいても、基本的なスキルは非常に重要です。
コミュニケーション能力や問題解決能力を活かし、顧客満足度を高めることで、会社の成長に貢献できます。
これら3つのスキルのいずれかを自己PRでアピールできれば、企業からの評価も高くなるでしょう。自己PRの書き方やコピペ可能な例文は、以下の記事をご確認ください。
合わせて読みたい:【コピペ可】注目度アップ!カスタマーサクセスの自己PR例文!
スタートアップのカスタマーサクセスに転職するメリット
スタートアップのカスタマーサクセスに転職すると、以下のような3つのメリットがあります。
- 1. 事業の基盤づくりに貢献できる
- 2. 早い段階で昇進・昇給する可能性がある
- 3. 経営に携わることができる
いずれもスタートアップだからこそ享受できるメリットです。
それぞれのメリットについて、順番に解説していきます。
1.事業の基盤づくりに貢献できる
スタートアップに転職するメリットの1つは、事業の基盤づくりに直接貢献できることです。
スタートアップでは、事業の初期段階から関わる機会が多く、重要な役割を担うことができます。
たとえば、新しい顧客対応の仕組みをゼロから構築することで、顧客満足度を向上させ、顧客の信頼を得ることが可能です。
また、自身が受けた顧客からのフィードバックを直接プロダクト改善に反映させることができます。
自分の提案がダイレクトに反映されるため、やりがいを感じられる点も魅力です。
スタートアップのカスタマーサクセスは、事業の基盤づくりに貢献し、会社の成長を直接支える経験を積むことができます。
自分の努力が直接会社の成長に繋がる環境で働くことで、自身のキャリアも大きく飛躍させられるでしょう。
2.早い段階で昇進・昇給する可能性がある
スタートアップでは、成果を出した社員に対して迅速に昇進や昇給のチャンスが訪れます。
これは、年功序列や階層構造がないため、能力や実績が評価されやすい環境だからです。
たとえば、顧客満足度を大幅に向上させたカスタマーサクセス担当者は、その努力がすぐに認められ、昇進や昇給の対象となることが多いです。
また、スタートアップは成長段階にあるため、新しいポジションや役割が次々と生まれるため、短期間でキャリアアップを実現することも可能です。
具体的には、新しいチームのリーダーやマネージャーとしての役割を任されることがあり、自分のスキルや経験を活かしてチーム全体を引っ張る機会が増えます。
自分の努力が直接報われる環境で働きたい人にとって、スタートアップは大きな魅力となります。
このような環境下では、モチベーションを高く保ち、常にベストを尽くすことが自然とできるでしょう。
スタートアップのカスタマーサクセスは、早い段階で昇進・昇給する可能性が高まります。
自己成長と企業の成長を同時に実感することができ、高い意欲を持って仕事に取り組むことができます。
3.経営に携わることができる
スタートアップに転職することで、経営に携わることができるというメリットがあります。
スタートアップでは経営陣との距離が近く、経営に関する重要な意思決定に関与できる機会が多いです。
たとえば、顧客からのフィードバックを基に新しいサービスを提案し、それが実際に採用されて成功した場合、その功績が企業全体の成長に繋がります。
自分の意見やアイデアが企業の方向性に影響を与える経験は、非常に貴重です。
また、経営陣と密にコミュニケーションを取るため、資金調達やマーケティング戦略、事業計画の策定など、経営に関する業務に携わる可能性もあります。
実際のビジネスの動きをリアルタイムで学びながら、経営のスキルを磨くことができるのは、スタートアップの魅力です。
経営の知識や経験を深めたい人にとって、スタートアップでの経験は価値のあるものとなります。
直接経営に携わることで、経営者としての視点やスキルを身につけることができ、将来的に自分自身が経営者を目指す際にも大いに役立つでしょう。
また、そもそもカスタマーサクセスは将来性があるのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。カスタマーサクセスは近年増えてきたSaaS企業で多く導入されており、需要が高まっています。
カスタマーサクセスの将来性やキャリアパスについては、以下の記事をご確認ください。
合わせて読みたい:カスタマーサクセスの将来性を考察|キャリアパスの一例も紹介
スタートアップのカスタマーサクセスに転職する際のポイント
スタートアップのカスタマーサクセスに転職する際は、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 1.大手企業より不安定であることを理解する
- 2.明確なビジョンを持つ
- 3.企業研究を徹底してミスマッチを防ぐ
カスタマーサクセスが未経験という方は、以下の記事も参考にしてください。未経験でもカスタマーサクセスに転職するためのポイントを紹介しています。
合わせて読みたい:カスタマーサクセスに転職する為に必要な事とは?職種変更でも可能?
それぞれのポイントについて、順番に見ていきましょう。
1.大手企業より不安定であることを理解する
スタートアップは大手企業に比べて経営基盤が不安定な場合が多く、業績や資金調達の状況によっては存続のリスクが伴います。
これは、大手企業が長年の経験と確立された市場ポジションを持っているのに対し、スタートアップはまだ成長段階にあるためです。
そのため、スタートアップに転職する際には、企業の財務状況や将来の成長見込みをしっかりと調査することが重要です。
具体的には、企業の過去の業績や今後のビジネス計画、投資家からの支援状況などを確認しましょう。
きちんと調査をしておくことで、転職先のスタートアップが安定しているかどうかを見極められます。
また、スタートアップが必ずしも不安定というわけではありません。
中には、しっかりとした経営基盤を持ち、順調に成長している企業もあります。
たとえば、既に市場でのポジションを確立し、安定した収益を上げているスタートアップであれば、大手企業と同じような安定感を持つことができます。
こうした企業は、スタートアップ特有の柔軟性や迅速な意思決定が強みとなり、大手企業にはない魅力的な環境となっています。
スタートアップは大手企業と比較すると、確かに不安定かもしれません。しかし、スタートアップならではの魅力や成長機会も多くあるため、企業の財務状況や成長見込みを調査した上で、転職活動を行いましょう。
以下の記事では、優良なスタートアップ・ベンチャー企業を見極めるポイントを解説しています。
合わせて読みたい:優良ベンチャー企業の探し方9選|新卒と中途ならではの探し方も解説
2.明確なビジョンを持つ
スタートアップのカスタマーサクセスに転職する際には、自分のキャリアや成長に対して明確なビジョンを持つことが重要です。
自分がどのような役割を果たしたいのか、どのようなスキルを身につけたいのか、そして将来的にどのようなキャリアを築きたいのかを明確にしましょう。
自分の目標を明確にすることで、スタートアップの環境でもブレずに自分の道を進めます。
スタートアップは変化が激しく、短期間で多くの新しいことを学ばなけれなりません。
そのような環境下では、明確なビジョンを持っていないと、周囲の変化に左右されてしまい、自分の成長に集中できなくなってしまいます。
スタートアップで働くことは、新しい経験とスキルを得るチャンスになりますが、そのためには明確なビジョンを持ち、自分の目標に向かって進む姿勢が必要です。
しっかりとビジョンを持つことで、スタートアップの環境でも自己成長を続けられるでしょう。
そのビジョンを志望動機でも伝えると良いでしょう。カスタマーサクセスの志望動機の書き方は、以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:【コピペ可】カスタマーサクセスの志望動機を書くコツ!例文紹介も
3.企業研究を徹底しミスマッチを防ぐ
スタートアップのカスタマーサクセスに転職する際には、企業研究を徹底することが重要です。
しっかり企業研究を行うことで、入社後のミスマッチを防げます。
企業のビジョン、ミッション、価値観、製品やサービスの詳細をしっかりと理解し、自分のキャリアプランと合致しているかを確認しましょう。
たとえば、企業が提供するサービスが自分の興味や専門知識と一致しているかを確認してみましょう。
もし、自分が特定の分野でのカスタマーサクセスに強い興味を持っているなら、その分野に強みを持つ企業を選ぶことが望ましいです。
また、企業の成長段階や市場でのポジションを理解することも重要です。
スタートアップの成長段階によって、求められるスキルや役割が異なるため、自分のキャリアプランとマッチしているかを確認しましょう。
転職先の企業が自分のキャリアプランと合致しているかを理解することで、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的に満足のいくキャリアを築くことができます。
詳しい企業研究のやり方は、以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:企業研究のやり方とポイントを解説|おすすめツール6選も紹介
スタートアップに転職してキャリアアップを目指そう
スタートアップのカスタマーサクセスの特徴や大手企業との違い、転職する際のポイントについて解説しました。
業務内容が多岐に渡り、スピード感や柔軟性が求められるなど、大手企業とは異なる点が多数あります。
また、スタートアップは将来性が不安とも言われますが、中にはしっかりとした経営基盤を持ち、順調に成長を遂げている企業もあります。
企業研究を行い、明確なビジョンを持つことで、理想のキャリアを叶えられる会社に転職できるでしょう。
また、スタートアップのカスタマーサクセスに転職したい方は、moovyの活用もおすすめです。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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