フィールドセールスは転職に有利!?これまでの営業との違いも解説
# 転職 # 職種の選び方
営業にはさまざまな種類があり、フィールドセールスもその一種です。
しかし正直なところ、フィールドセールスとこれまでの営業との違いが分からない人も多いでしょう。
そこで当記事では、「フィールドセールス」について解説します。
当記事を読むことで、フィールドセールスの明確な違いや、転職に役立つ情報が手に入るため、ぜひ最後までチェックして下さい。
フィールドセールスとは
まずは、フィールドセールスについて解説します。
フィールドセールスは「外勤営業」と呼ばれており、顧客に訪問し、対面で提案やクロージング活動を行います。
例えば電力の自由化に伴い、さまざなま電力会社の代理店が、顧客に対して訪問営業を行うことも、フィールドセールスだと言えます。
フィールドセールスの目的
フィールドセールスを行う目的は、主に以下の2点です。
- 1, 商談率・成約率の向上
- 2, 時間・人材を最大限において活用する
以下にて、詳しく解説します。
【 1. 商談率・成約率の向上 】
フィールドセールスを導入している企業では、営業を効率的に実施するために、営業職を以下の2つに分けています。
■フィールドセールス
■インサイドセールス
インサイドセールスは、内勤での営業であり、確度が高い顧客を事前に見極め、フィールドセールスにつなぐ役割を果たします。
フィールドセールスは、インサイドセールスからバトンを受け継ぎ、商談・成約に向けて効率よく行動を起こすことから、商談率・成約率が向上しやすいと言えます。
【 2. 時間・人材を最大限において活用する 】
営業を「インサイドセールス」と「フィールドセールス」に分けることで、下記のように業務に専念することができます。
■インサイドセールス
→成約の確度が高い顧客の見極めや、顧客の教育に専念できる
■フィールドセールス
→商談・クロージングに専念できる
つまり、営業の各工程における効率性が高まるため、時間・人材を最大限で活用できると言えます。
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フィールドセールスの役割
フィールドセールスの役割は、インサイドセールスが育成した確度の高い顧客を引き継ぎ、成約を掴み取ることです。
サッカーで例えると「インサイドセールス」は、コートの中央付近からゴール直前まで、ドリブルでボールを運びます。
そして「フィールドセールス」という名の最前線の選手にパスを出し、ゴール(=成約)を狙います。
つまり、確度と熱量が高まった顧客に商談をし、成約まで繋げるのがフィールドセールスの役割だと言えます
これまでの営業とフィールドセールスの違い
これまでの営業とフィールドセールスの違いを表にまとめると、以下の通りです。
上記における違いの理由は、以下の通りです。
【今までの営業】
営業活動を、全般的に1人で担当する
【フィールドセールス】
フィールドセールスとインサイドセールスで、営業活動を分業することで、効率的に活動ができる
インサイドセールスとフィールドセールスの違い
インサイドセールスとフィールドセールの違いは、以下の通りです。
上記の表を見ると、インサイドセールスとフィールドセールスで、明確に分業化したうえで、チームで成約に結び付けることが分かります。
フィールドセールスの強み
フィールドセールスには、3つの強みが存在します。
- 1. 受注確度の高い営業ができる
- 2. 提案・クロージングに特化することで、よりスキルが磨かれる
- 3. 契約前の注意点を事前に把握できる
以下に、詳細を解説します。
1.受注確度の高い営業ができる
フィールドセールスの強みについて、1つ目は受注確度の高い営業ができることです。
理由は以下の通りです。
1. 営業のリストに確度の低い顧客が存在しない
2. 顧客が「適切に育成された状態」でパスされる
【 1. 営業リストに確度の低い顧客が存在しない 】
フィールドセールスの営業リストには、確度の低い顧客が存在しません。
なぜなら、インサイドセールスが事前に顧客の確度を見極めるため、確度の高い顧客のみが残るからです。
これまでの営業では、確度の高低を問わずに訪問営業を行っていた事を考えると、フィールドセールスの効率の良さが分かるでしょう。
【 2. 顧客が「適切に育成された状態」でパスされる 】
フィールドセールスでは、顧客が「適切に育成された状態」で、インサイドセールスからパスを受け取ります。
インサイドセールスが実施する育成とは、以下などを指します。
● 買いたいが悩みを持つ顧客に対し、解決策を提案しつつ、購買へのハードルを下げる
つまり、フィールドセールスに渡される顧客は、一定以上の購買意欲を持つことから、受注確度の高い営業が実現するのです。
2.提案・クロージングに特化することでスキルが磨かれ、商談の質を上げられる
フィールドセールスの強みについて、2つ目は、提案・クロージングに特化することでスキルが磨かれ、商談の質を上げられることです。
理由は、以下の通りです。
1. 失注の原因が明らかであるためから、PDCAを回しやすい
2. 改善に多くの時間を使える
【1.失注の原因が明らかであるため、PDCAを回しやすい】
フィールドセールスでは、商談がコア業務であることから、失注した際には、原因が商談自体にあることは明らかです。
つまり、商談の問題箇所を分析することで、PDCAを回しやすくなるため、商談の質を挙げることにも繋がります。
(※確度が低い顧客を回された場合には、インサイドセールスの育成に原因があるため、この部分の見極めも大切です。)
【2.改善に多くの時間を使える】
フィールドセールスでは、追客や育成を行う必要もないことから、失注への対策をはじめとした「提案・クロージング」に多くの時間を使うことが可能です。
つまり、よりスキルを磨くことができるため、商談の質を高められると言えます。
3.契約前の注意点を事前に把握できる
フィールドセールスの強みについて、3つ目は「契約前の注意点を事前に把握できること」です。
なぜかと言うと、インサイドセールスが契約前の注意点を把握して、フィールドセールスに共有してくれるからです。
注意点を把握するか否かで、顧客へのアプローチ方法も変わることから、非常に重要なポイントだと言えるでしょう。
また事前に注意点を把握することで、必要な準備をして商談に赴くことができることは、フィールドセールスの大きな強みだと言えます。
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フィールドセールスへの転職を成功させる「3つ」のポイント
つづいて、フィールドセールスへの転職を、成功させる「3つ」のポイントを紹介します。
- 1. 自分のキャリアビジョンを明確にする
- 2. 興味がある業界・会社を選ぶ
- 3. 業界知識や商材知識を深める
以下に、詳しく解説します。
1.自分のキャリアビジョンを明確にする
フィールドセールスへの転職を成功させするためには、自分のキャリアビジョンを明確にする必要があります。
キャリアビジョンが明確でないと、「なりたい自分」との紐づけが難しくキャリアを無駄にする可能性が高まります。
例えば、医療系SaaSでの起業を考えているのに、労務系SaaSに行くケースを考えてみましょう。
全てが無駄ではありませんが、直接的に紐づいているとは言えません。「なりたい自分」から遠回りしないためにも、ビジョンを明確にしましょう。
そのためには、以下のように考え、キャリアビジョンを考えると良いです。
●フィールドセールスで習得したいスキルとは?
あわせて読みたい:【例文あり】ベンチャーに受かる志望動機の書き方を徹底解説!
2.興味がある業界・企業を選ぶ
フィールドセールスへの転職を成功させるためには、興味がある業界・企業を選ぶことも重要なポイントです。
理由は、以下の通りです。
- 1. 興味のある業界だと、営業で必要な「知識」を深めやすい
- 2. 企業のスタイル・ビジョンとの相性が大切だから
それぞれの理由について、詳しく解説します。
【1.興味のある業界だと、営業で必要な「知識」を深めやすい】
例えば、電気屋を訪れた際に、以下の2パターンの店員が存在したとします。
1、電化製品を愛する店員
2、なんとなく電気屋で働く店員
どちらの店員に対して購買意欲が沸くかは、一目瞭然だと言えます。
また「1、電化製品を愛する店員」は、苦にせずとも電気業界の知識について、学ぶことができるでしょう。
つまり、フィールドセールスに置き換えても、興味のある業界を選ぶ方が、必要な知識をすんなりと習得できる可能性が高いと言えます。
フィールドセールスは、顧客と接する時間が多いことから、自身の興味の強さが、仕事の成果に直結すると言っても過言ではありません。
【2,企業のスタイル・ビジョンとの相性が大切だから】
企業のスタイル・ビジョンと、自身との相性も重要なポイントです。
毎日出社する場所や人に対して、相性が悪いところで働くことは、大変だと分かるでしょう。
そのため、フィールドセールスへの転職を成功させるためには、企業との相性も、重視する必要があります。
あわせて読みたい:【厳選】ベンチャー転職におすすめの転職サイト・エージェント20選!
3.業界知識や商材知識を深める
フィールドセールスへの転職を成功させるためには、業界知識や商材知識を深めることも重要です。
理由は、以下の通りです。
- 1. 業界への知識がある方が、採用で有利に働く
- 2. 転職後のスタートダッシュが切りやすい
【1.業界への知識がある方が、採用で有利に働く】
フィールドセールスとして転職を希望する業界について、知識がある方が、採用で有利に働きます。
理由は以下の通りです。
●フィールドセールスの知識量が、売上に直結する
→知識量によって、顧客への説得力が変わるため、売上に影響を及ぼします。
そのため、知識がある人の方が、採用されやすいと言えます。
●知識量によって、志望度の高さがはかられる
→本当にその業界に転職したい人は、意識をして知識を増やす努力をします。
各企業は、意欲のある人を優先的に採用したいと考えるものです。
【2.転職後のスタートダッシュが切りやすい】
企業は、転職者に対して、即戦力を期待するものです。
そのため、事前に業界への知識を習得することで、転職後のスタートをスムーズに切ることができます。
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フィールドセールス転職後のキャリアパス
この項では、フィールドセールス転職後のキャリアパスを3つ紹介します。
- セールスマネージャー
- フリーランスのセールス
- 営業コンサルタント
以下にて、詳細を解説します。
1.セールスマネージャー
フィールドセールス転職後のキャリアパスの1つ目は、セールスマネージャーとして働くことです。
セールスマネージャーは、多くの営業の見本となり、営業陣をまとめる役割を担います。
具体的な業務は、以下などです。
■ 販売計画の策定
■ 在籍する営業の教育・訓練
またフィールドセールスは、最後の成果に直結する場所を担当しているため、成果の責任を任せられる管理職(つまりセールスマネージャー)に就任しやすいと言えます。
2.フリーランスセールス
フィールドセールス転職後のキャリアパスの2つ目は、フリーランスセールスとして働くことです。
フリーランスセールスは、企業に所属しない「フリー」の営業であるため、自ら仕事を獲得する必要があります。
しかし、フィールドセールスで得た「交渉力」を駆使することで、案件の獲得にも役立つと言えます。
またフィールドセールスでは、以下のスキルを習得できるため、フリーランスセールスとして働く際にも、存分に活かすことができるでしょう。
● 対人スキル
● 交渉力
● 人脈
3.営業コンサルタント
フィールドセールス転職後のキャリアパスの3つ目は、営業コンサルタントとして働くことです。
営業コンサルタントは、企業の課題を把握・分析したうえで、営業力を向上させる仕事です。
そのため、フィールドセールスから営業コンサルタントを目指す人は、普段から以下を意識すると良いでしょう。
● 成約に至る過程を分析する
→営業コンサルタントは、企業の売上を上げるべく指導をすることから、成約に至るための道筋を考える必要があります。
その「道筋」を考えるために、普段から、成約に至った過程を考えると良いでしょう。
● 成約に至る過程を「仕組み化」する
→前述の【成約に至る過程】を「仕組み化」し、誰でも結果を出せるような内容にします。その内容を教えることで、営業コンサルタントとして活動ができます。
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フィールドセールスはこれまでの営業と違い、インサイドセールスとチームで働き、売上を獲得する仕事だと分かりました。
また、フィールドセールスは転職するために必要な条件などは特にありませんが、経験や能力が問われる職種です。
今後において、多くの可能性を秘めている「フィールドセールス」に対して、転職への意欲が高まった人も多いでしょう。
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おすすめの理由は、以下の通りです。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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