【26卒必見】コンサルティング業界研究!業界の特徴や市場規模を徹底解説
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コンサルティング業界は、企業の課題解決をサポートするのが主な業務です。
業務内容は多岐に渡り、業界内にはさまざまなファームが存在しています。
本記事では、コンサルティング業界の研究をしている方に向けて、コンサルティング業界の概要や主要なファーム、さらに必要なスキルや選考対策まで解説します。
コンサルティング業界への就職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- コンサルティング業界の仕組みについて理解できる
- コンサルティング業界で必要な仕事が分かる
この記事を読んで分かること
【コンサルティングの業界研究】はじめに業界の仕組みを理解しよう
コンサルティング業界とは、企業や組織が直面する様々な課題を解決するためのアドバイスを提供するビジネスです。
コンサルタントは、クライアント企業が抱える問題点や改善点を特定し、それに対する解決策を提案します。
具体的には、経営戦略やマーケティング、人事、ITなどの分野で、専門知識を持ったコンサルタントがアドバイスを行います。
たとえば、マーケティングコンサルティングでは、市場調査を行い、製品やサービスの売り上げを伸ばすための戦略を提案します。
また、コンサルティング業界のビジネスモデルは、プロジェクトベースであることが多いです。
クライアントからの依頼を受けてプロジェクトを実施し、成果に応じて報酬を得ます。
そのため、コンサルタントは短期間で高い成果を求められることが多く、常に最新の知識とスキルを身につける必要があります。
このように、コンサルタントはクライアントの課題解決を支援する業界です。企業の成長にも直接携われるため、やりがいのある仕事といえるでしょう。
業界研究を始めるなら、まずは、以下の記事で就活のスケジュールを確認しましょう。企業のタイプ別に選考スケジュールも紹介しています。
合わせて読みたい:【26卒】早い人は就活をいつから始めてる?就活スケジュールとポイント
コンサルティングファームの種類
一口にコンサルティング業界といっても、注力する分野や業務によって、コンサルティングファームは以下の5つに種類が分かれています。
- 1.戦略系コンサル
- 2.IT系コンサル
- 3.シンクタンク系コンサル
- 4.総合系コンサル
- 5.業界・業務特化型コンサル
以下では、それぞれの特徴や業務内容、また代表的なファームを解説していきます。
1.戦略系コンサル
戦略系コンサルティングファームは、企業の経営戦略や成長戦略に特化したコンサルティングを行います。
クライアントのトップマネジメントと直接連携し、企業が市場で成功するための方向性を示し、具体的な戦略を立案します。
戦略系コンサルティングファームは、クライアントの業界や市場の状況を徹底的に分析し、最適な戦略を提案しなければなりません。
たとえば、新市場への参入戦略や新製品の開発計画など、企業の将来を左右する重要な決定を支援します。
また、戦略系コンサルティングファームのもう一つの重要な役割は、戦略の実行支援です。
最近では、戦略を立案するだけでなく、その実行にも関与することが増えています。
たとえば、新しいビジネスモデルの導入や組織の再編成など、アクションプランを策定し、その実行を支援することで、クライアントは成果を上げられます。
代表的な戦略系コンサルティングファームには、以下の企業が挙げられます。
- ・マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ・ボストンコンサルティンググループ(BCG)
- ・アーサー・D・リトル
2.IT系コンサル
IT系コンサルティングファームは、企業が抱える経営課題をIT技術を用いて解決しています。
デジタル化を進める企業は多いため、IT系コンサルティングファームの役割はますます重要になっています。
IT系コンサルティングファームは、IT戦略の立案だけでなく、その実行までをトータルでサポートすることが多いです。
たとえば、新しいシステムの導入を検討している企業に対して、最適なシステムの選定や導入計画の策定を行います。
その後、システムの開発や導入、実際の運用をサポートし、問題が発生した際には迅速に対応します。
また、ファームによっては、一部分のサポートだけを提供する場合もあります。
システムの動作検証のみを担当するケースや、既存システムの改善提案を行うケースなど、クライアントのニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能です。
代表的な戦略系コンサルティングファームには、以下の企業が挙げられます。
- ・日本IBM
- ・フューチャーアーキテクト
- ・シグマクシス
3.シンクタンク系コンサル
シンクタンク系コンサルティングファームは、調査・研究を行い、その結果を発表したり解決策を提示したりする研究機関です。
主なクライアントは官公庁や公的機関であり、政策に対するリサーチや提言を行います。
シンクタンク系のファームが行う調査・研究は、多岐にわたります。
たとえば、ある地域の経済発展を促進するための政策提言を行う際には、その地域の経済状況や社会的課題を詳細に分析します。
また、シンクタンク系のファームは、研究結果を発表するだけでなく、具体的な解決策を提示することも役割の1つです。
提案された政策がどのような影響を与えるかを予測し、その実行可能性を評価します。
クライアントである官公庁や公的機関と密接に連携し、提案内容が実現可能かどうかを確認します。
代表的なシンクタンク系コンサルティングファームには、以下の企業が挙げられます。
- ・野村総合研究所
- ・三菱総合研究所
- ・日本総合研究所
4.総合系コンサル
総合系コンサルティングファームは、戦略から実行まで幅広い分野や業界でコンサルティングを行っています。
大規模なプロジェクトを扱うことが多く、プロジェクトチームも多人数で構成され、費用も高額になる場合が多いです。
総合系コンサルティングファームの特徴は、幅広い分野での対応力です。
戦略立案から実行支援、さらには業務プロセスの改善やITシステムの導入まで、さまざまなサービスを提供します。
たとえば、企業が新しい市場に進出する際の戦略を立てるだけでなく、その実行をサポートし、必要なシステムの構築までを一貫して行います。
総合系コンサルティングファームは、複数の専門分野にまたがる知識や経験を持っているため、クライアントが直面する複雑な課題を総合的に解決することができます。
代表的な総合系コンサルティングファームには、以下の企業が挙げられます。
- ・アクセンチュア
- ・デロイトトーマツコンサルティング
- ・PwCコンサルティング
5.業界・業務特化型コンサル
業界・業務特化型コンサルティングファームは、特定の業務や特定の業界に特化してコンサルティングを行っています。
業界・業務特化型コンサルティングファームには、それぞれの分野で専門的な知識を持つコンサルタントが集結しており、クライアントが抱える特定の課題に対して、最適な解決策を提供します。
特定の業界や業種に対する深い知識を持っているため、クライアントのニーズに対して的確なアドバイスを提供することが可能です。
たとえば、リスクマネジメントに特化したコンサルティングファームでは、企業のリスクを評価し、そのリスクを最小化するための戦略を提案します。
WEBマーケティングに特化したファームでは、オンライン広告やSEO対策など、デジタルマーケティングの分野での支援を行います。
代表的な業界・業務特化型コンサルティングファームには、以下の企業が挙げられます。
- ・マーサー・ジャパン
- ・リンクアンドモチベーション
- ・L.E.Kコンサルティング
ここまで5つのコンサルティングファームの種類をご紹介しましたが、実際にコンサルタントをしている方の仕事内容などのインタビューも参考になるでしょう。
コンサルティング業界の市場規模と将来性
コンサルティング業界は、日本国内で成長している業界の1つです。
2022年度の市場規模は1兆8,281億円に達しており、これは2017年からの5年間で1.9倍の成長を遂げています。
特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の領域が成長を牽引しており、DX支援のニーズが高いと考えられています。
また、市場の大部分を総合系コンサルティング会社が占める中、組織人事やFAS・M&Aといった特定分野の成長が顕著です。
市場規模の拡大は続くと予測されていますが、すべての領域が同じペースで成長するわけではありません。
たとえばDX領域のニーズは高いものの、需要に供給が追い付いてしまうと成長率は鈍化し始めます。
また、日本のGDPの停滞や世界経済の変動も、コンサルティング市場の成長に影響を与えます。
しかし、デジタル化や人材不足など多くの課題に対するコンサルティングニーズは引き続き高く、今後もコンサルティング業界は拡大していくと考えられています。
市場の動向を見据えた適切な戦略と対応が、今後のコンサルティング業界の成長を左右するでしょう。
参考:「日本国内のコンサルティング業界規模は、1兆8,281億円(2022年度)|コンサル市場規模2023年版~前半~」
以下の記事で、コンサルタントの将来性やキャリアプランをより詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
合わせて読みたい:コンサルの将来性はある?身につくスキルとキャリアプランを考察
コンサルティング業界で必要なスキルや姿勢
コンサルティング業界で活躍するには、以下のスキルや姿勢が重要です。
- ・論理的思考力
- ・コミュニケーション能力
- ・高い学習意欲
どのような能力なのか、またそのスキルを使う場面など、以下では詳しく解説していきます。
論理的思考力
コンサルティング業界で成功するためには、論理的思考力が重要です。
論理的思考力とは、情報を整理し、因果関係を明確にして、最も効果的な解決策を導き出す能力です。
クライアントの課題を解決するには、単に解決策を見つけるだけでなく、問題の原因を明確にし、何が必要かを根拠を示しながら考えることが求められます。
たとえば、クライアント企業が売上の低迷に悩んでいる場合、売上低下の原因を特定し、その原因に対する具体的な対策を提案することが求められます。
売上低下の原因が市場の変化によるものか、あるいは内部の問題によるものかを明確にするために、データ分析や市場調査を行います。
クライアントの課題を解決し成果を上げるためには、情報を整理し、因果関係を明確にし、最も効果的な解決策を導き出すための論理的思考力が欠かせません。
コミュニケーション能力
コンサルティング業界では、コミュニケーション能力も欠かせないスキルの1つです。
クライアントのニーズや問題点を正確に理解し、それに基づいた適切なアドバイスをするためには、しっかりとした対話力が必要です。
たとえば、クライアントが抱える問題をヒアリングする際には、相手の話をよく聞き、適切な質問を投げかけることで、問題の本質を引き出します。
その上で、クライアントが理解しやすい言葉で解決策を説明し、納得してもらわなければなりません。
また、大規模なプロジェクトでは社内でも多くのメンバーが関与するため、チーム内での円滑なコミュニケーションも重要です。
プロジェクトの進行状況を共有し、各メンバーの役割と責任を明確にすることで、業務をスムーズに進められるようになります。
コンサルティング業界では、クライアントとの円滑な対話やチーム内での情報共有など、プロジェクトを成功に導くためのコミュニケーション能力が必須です。
高い学習意欲
コンサルティング業界では、高い学習意欲も重要です。
コンサルタントはさまざまな業界の企業をクライアントに持つため、担当する分野に関する知識を常に勉強し続ける必要があります。
未知の業界や新しい技術に関するプロジェクトに携わることもあるため、新しい知識を積極的に学ぶ姿勢が求められます。
例えば、IT業界のプロジェクトを担当する場合、最新の技術や市場動向を理解していなければ、適切なアドバイスを提供することはできません。
クライアントの業界に関する最新情報を常にキャッチアップし、具体的な事例やデータをもとにした提案を行うことが求められます。
また、高い学習意欲は、自己成長やキャリアアップにもつながります。
コンサルタントとしての経験を積む中で、新しい知識を学び続けることで、専門性を高められるでしょう。
高い学習意欲を持ち、新しい分野にもチャレンジしていくことで、コンサルタントとして活躍できるようになります。
コンサルティング業界の選考対策
コンサルティング業界は、他の業界と似た選考ステップもあれば、コンサルティング業界特有の選考方法もあります。
以下の、4つの選考ステップごとに、コンサルティング業界での対策を解説していきます。
- 1. エントリーシート(ES)
- 2. 筆記試験・Webテスト
- 3. グループディスカッション(GD)
- 4. 面接
1.エントリーシート(ES)
コンサルティング業界は、他業界に比べてエントリーシート(ES)の比重は低いとされています。
学歴や地頭の良さを重視する傾向があるためです。
しかし、面接など後半の選考ではESも重要になるため、内容はしっかりと考える必要があります。
たとえば、ESで記入した志望動機と、面接で答える志望動機に一貫性がないと、採用担当者からの評価が下がってしまう可能性があります。
また、ESでは読みやすさも重要なポイントです。文章は簡潔で分かりやすく、論理的に構成することが求められます。
自分が作成したESを読み直し、論理的な文章となっているかどうかを確認した上で、選考に臨みましょう。
また、ESはChatGPTで効率よく作成することも可能です。ChatGPTでESを作成する方法は以下の記事を参考にしてください。
合わせて読みたい:ChatGPTで効率的にESを作成できる!?活用方法を徹底解説!
2.筆記試験・Webテスト
コンサルティング業界の選考では、筆記試験・Webテストは特に重要です。
論理的思考力や数的処理能力が問われ、多くの学生が試験で落とされます。
SPIや玉手箱、CABなど、他の企業も活用するWebテストを使うファームもあれば、オリジナルのテストを用意しているファームもあります。
志望するコンサルティングファームの募集要項を確認し、きちんと対策をしておきましょう。
対策としては、各試験の参考書を一通り解き、間違えた問題を繰り返し解くことがおすすめです。
また、OB・OG訪問の機会があれば、先輩社員に対策のコツを聞いてみるとよいでしょう。
3.グループディスカッション(GD)
コンサルティングファームのグループディスカッション(GD)では、実際のビジネスに近いお題を出されることが多いです。
たとえば「○○の売上を上げる方法」や「新しい施策の検討」などが出題されます。
グループディスカッションでは、論理的思考力やグループ内での協調性が重視されています。
お題に対する自分の意見を持ち、積極的に発言することを心がけましょう。
問題解決のためのアイデアを具体的かつ実行可能な形で提案し、その根拠を明確に示すことが重要です。
また、他の参加者の意見を尊重し、適切なタイミングで相手の意見に賛同したり補足したりすることも大切です。
タイムキーパーや書記としての役割を果たしたり、ファシリテーターとして議論を活発化させたりなど、グループ内で自分の個性をアピールするよう意識しましょう。
グループディスカッションのポイントや対策を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:就活対策!グループディスカッション完全攻略マニュアル!
4.面接
コンサルティング業界の面接では、論理的思考力や思考の柔軟性が見られます。
これらのスキルを評価するために、ケース面接やフェルミ推定が頻繁に行われます。
ケース面接は、実際のビジネス問題を解決するシナリオを通じて、学生の思考力や問題解決能力を評価する面接形式です。
たとえば、「ある企業の売上が減少している原因を特定し、解決策を提案してください」といった問題が出されます。
フェルミ推定は、限られた情報から大まかな数値を推定する方法です。
たとえば、「日本全国にあるピアノの数を推定してください」というような問題が出題されます。
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ケース面接もフェルミ推定も、論理的に物事を考え、因果関係を明確にし、説得力のある解答が求められます。
書籍や過去の例題などから、問題を整理し、論理的な解答を導く練習をしておきましょう。
コンサルティングファームの面接では、一般的な受け答えだけでなく、ケース面接やフェルミ推定の対策も重要です。企業研究をしっかりした上で、面接の対策をしましょう。
面接の準備でやるべきことや、よく聞かれる質問が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:【簡単】面接の前日準備でやるべきこと5選|チェックリスト付き
コンサルティング業界を理解して就活を進めよう
コンサルティング業界の仕組みやファームの種類、選考対策などについて解説しました。
市場規模が大きく、クライアントの成長に直接携われる同業界は、やりがいのある仕事であると同時に、学生からも人気の高い業界です。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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