就活対策!グループディスカッション完全攻略マニュアル!
# 新卒 # 面接対策マニュアル
中でもグループディスカッションは、その時のテーマやメンバーによって展開が変わるため対策がしづらく、戸惑っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、グループディスカッションで高評価を得るために、自分の強みや持ち味が発揮できるポイントをお教えします。
- グループディスカッションで評価されるのは「チーム全体で良い結論を出すのに貢献する姿勢」。個人プレーは避けてチームへの貢献を意識しよう。
- グループディスカッションで高評価を取るには、「役割」を担当して、自分の強みをアピールするのが近道。
- 得意な「役割」がない場合も、議論の中で自分の強みを活かすことができれば、高評価につながる。
この記事のまとめ
そもそも、グループディスカッションとは?
グループディスカッションは、「新事業の企画」「企業が直面する課題解決」「時事問題」など「正解のないテーマ」について4名から8名ほどのグループで討議を行い、制限時間内に結論を導き出すというものです。
制限時間は通常、30分から45分程度です。
面接官は、議論の過程を観察することで、それぞれの学生がどのような役割を果たし、どれだけチームに貢献することができたかを評価します。
また、議論の内容から学生の能力を推測し、入社後にどのような行動を取り、企業でどのような能力を発揮できるのかも推測します。
企業がグループディスカッションを取り入れる目的
企業にとって採用活動にグループディスカッションを取り入れる目的は、学生の「人との関わり方」や「状況判断力」などの能力を評価することにあります。
「企業で働く」ことは、周りと協力し合って物事を進めていくことです。
グループディスカッションを通して、「チームで協力してよりよい議論にしていく」ために、それぞれの学生がどのような役割を担い、どのように貢献したのかを確認したいのです。
そのために必要な協調性やコミュニケーション能力、思考力や発想力などの能力を実際に見ることができるのが、企業からみたグループディスカッションの大きなメリット。
近年では多くの企業が選考プロセスに取り入れています。面接での評価も合わせて総合的に評価していることが多いようです。
面接のポイントや、意外と重要な逆質問について以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
合わせて読みたい:最終面接で押さえたいポイントとは?業種や職種別の傾向と対策を紹介
合わせて読みたい:えっ!面接の逆質問でこれやったら落ちる!?逆質問の事例とポイント
グループディスカッションで高評価を取るために知っておこう
では、グループディスカッション選考では、どのような人が評価されるのでしょうか。 よく勘違いされるのが、
- 「積極的に発言する人が評価される」
- 「気の利いたことを言える人が評価される」
と思われており、そのせいで苦手意識を感じる人も多いのですが、安心してください。
そこだけが重要なのではありません。
先にも述べたように、「企業で働く」ことは、周りと協力しあって物事を進めていくことです。
そのために大切なのは、個人の結果ではなく「グループ全体でよりよい議論ができるか」ということです。
グループディスカッションでは、自分が「積極的に意見を言う」「印象に残るような発言をする」といったことよりも、「チームが良い結論を出すのに貢献する」ことを意識し、まずは次に挙げる点を心に留めておきましょう。
グループディスカッションの心構え
- ① 周りのメンバーを敵やライバルと思わない。
- ② 「全員で受かる」気持ちでチームに協力する。
- ③ チームの人が人が話しやすいよう、「ええ」「はい」「なるほど」と相槌をしながら、目を見て話を聞く。
- ④ 他人の意見を否定しない。
- ⑤ もし否定するときは代案を出す。
- ⑥ 常に「今何を議論しているのか」を意識し、論題から逸れないよう気をつける
グループディスカッションの4つの評価ポイント
次に、グループディスカッションで採用担当者がみている評価のポイントをおさえておきましょう。
評価ポイントは、次の4点です。
- 1.コミュニケーション力
- 2.協調性
- 3.発想力
- 4.論理的思考・発言力
ひとつずつ、みていきましょう。
①コミュニケーション力
どの業界、どの職種においても組織で働くうえでコミュニケーション能力は必要です。
人としっかりかかわって話をすることができるか、挨拶ができるかなどがチェックされます。
グループディスカッションの開始前から積極的にメンバーとコミュニケーションを図る、先に挨拶をする、目を見て話すことはもちろん、個々のメンバーに興味を持って接するようにしましょう。
②協調性
グループディスカッションでは、周囲と協力する能力も大切です。
特に人の意見に対する反論、否定は特に注意して行いましょう。
議論から外れたことを発言する人が出てくることもありますが、頭ごなしに否定するのではなく、例えば、
「○さんの意見は△△△なのですね。私は…」
というように、一度相手の意見を受け入れてから自分の発言を行うのがコツです。
メンバーの意見に賛同する場合は、はっきり態度に出して肯定しましょう。
そうすることで議論が盛り上がるきっかけにもなります。また「周りへの配慮」も大切です。
議論中、発言が少ない人に対して「○○さんはどう思いますか?」など声掛けを行うと周囲への気配りができると感じ、好印象です。
③発想力
議論に新しい視点を追加する発想力も評価ポイントです。
チームの考えが煮詰まったときに違った視点から突破口のような意見を出せると好印象。
注意点としては、
「場を乱す人」と捉えられないよう、タイミングには注意しましょう。
発想力を鍛えるには、常に視野を広くもち、豊富な経験や知識などの引き出しを持っておくことが大切です。
普段から、時事ニュースなどに対する自分の考えを言葉にしてみたり、自分の知識の引き出しを増やすよう準備しておくとよいでしょう。
④論理的思考力・発言力
論理的思考力とは、一貫して筋が通った考えや説明ができる能力です。
実際の仕事ではなぜそのような結論に至ったかを、道筋立てて説明し、相手を納得させるスキルが求められます。
社会人として最も重視される能力でもあるので、近い将来のためにも論理的にものごとを考え、説明する練習をしておくとよいでしょう。
グループディスカッションで高評価を得るためにやるべきこと
グループディスカッションで高評価を得るためには、あらかじめ先に挙げた「4つの評価ポイント」の中で、どれが「自分の強み」とリンクするかを考えておきましょう。
評価ポイントと自分の強みの接点を見つけることで、グループディスカッションでの自分の立ち位置がイメージできると思います。
その上で、グループディスカッションにはいくつかの役割があります。
「自分の強み」が発揮できる役割を担当すれば、高評価への近道になります。
自分の強みが活かせる役割がない場合は、あえて役割を担当せずに、議論の中で自分の立ち位置を明確にすることで高評価が得られます。
グループディスカッションで「役割」を担当する場合
グループディスカッションの「役割」の中で、自分の能力に合った役割、自分の強みが活かせる役割があれば、アピールの近道になります。
普段からゼミや部活、サークルなどで慣れているような役割や、自分が得意な役割があれば、ぜひ積極的に担当するようにしましょう。
具体的には以下4つのような役割があります。
- 1.司会・進行役(リーダー)
- 2.時間管理(タイムキーパー)
- 3.書記
- 4.発表者
① 司会・進行役(リーダー)
短い時間の中で、効率的にディスカッションを進行させる役割です。
仕切り役ではなく、「メンバーが発言しやすい状況を作る役割」と考えましょう。
意見があるのに手を挙げられないタイプの人がいないかを観察し、そういう人が発言しやすい状況を作るなど、心配りも大切です。
司会をしたとしても、
-
注意点
- 「時間内に話をまとめられない」
- 「アイデアや意見を引き出せない」
- 「全員が発言できるように気を配れない」
など、司会としての評価基準を果たすことができなければ評価対象にはなりません。
司会進行役はある程度慣れておかないと難しいので、普段の部活やゼミのミーティングで司会を引き受ける、グループワークの練習で司会を得意にしておくといった対策が必要です。
② 時間管理(タイムキーパー)
グループディスカッションは、規定時間で収めることが大前提です。
タイムキーパーは、制限時間を「自由に意見を発表する時間」「発表された意見から結論を導き出す時間」「発表を練習する時間」に区切って進行し、規定時間内に結論を出せるように導きます。
時間ばかりに気を取られないよう、自らもしっかり発言をしながら時間経過を意識し、進行をサポートしましょう。
-
注意点
- 「時間設定が曖昧」
- 「時間が迫っていることを共有しない」
など、時間管理を適当にするといい評価を受けられません。
話し合いが盛り上がっているからといって、時間が迫っているのを言い出せないといったことのないようにしましょう。
③ 書記
書記は、発表された意見の要点をメモして残す係です。
単に人の意見を書くのではなく、大事なところを要約したり、要点をわかりやすくまとめたりすることで、議論の展開に貢献することができます。
グループディスカッションの苦手な人は、この書記係を担当してチームに貢献することをおすすめします。注意点としては、
-
注意点
- 「書くことに集中しすぎてしまい、意見を言わない」
- 「覚えておく必要のない意見を書記してしまう」
- 「重要な意見をもらしてしまう」
- 「メンバーの意見を曖昧なまま書記する」
などの行動をしないようにしましょう。
④ 発表者
最終的にまとまった結論を、わかりやすく論理的に説明するのが発表者の役割です。
グループディスカッションでたどり着いた結論を魅力的にプレゼンする能力が求められます。
話す内容だけでなく、話すときの声のトーンや大きさ、態度なども意識する必要があります。
普段のゼミでの発表などを通して、意識してプレゼン技術を磨いておきましょう。
グループディスカッションで「役割」を担当しない場合
せっかく役割を担当しても、グループを上手くまとめることができなかったり、役割に精一杯で自分の意見を出せないとなると評価されません。
得意な役割がない場合は、無理に役割を担当せず、議論の中で自分の強みを活かすこともできます。
-
役割を担当しない場合の立ち回り例
- ・「協調性」と「発想力」に自信がある人なら、「他の人の意見を肯定しつつ自分オリジナルのアイデアを上乗せして発言をする」
- ・「コミュニケーション力」に自信がある人なら、「発言の少ない人に自然に話を振ってアイデアをうまく引き出す」
- ・「論理的思考力」に自信があるなら「他の人の発言を議論の趣旨に沿って論理的に伝わるように言い換えてあげる」
などができれば、役割がなくても高い評価を受けられるでしょう。
議論が苦手な人は、
まず、他の人に同調した発言をし、さらに少しだけでもいいので自分の視点を加えた「プラスアルファ意見」をセットにする
以上のことから始めてみましょう。意見が言いやすいだけでなく、協調性がありながら自分の意見もしっかり言える人としての評価が得られます。
以上のように、役割は自分の能力に合わせて選択する必要があります。自分の能力を効果的にアピールするためには自己分析が必要不可欠です。
自分の強みは何か。自分はどんなことがしたいのか。など、自己分析をすることで、面接はもちろんグループディスカッションにも活かすことができます。
自己分析のやり方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します
グループディスカッションでお悩みのあなたへ
「グループディスカッション」は、書類選考、面接に加えて課されることが増えています。
その時のテーマやメンバー、企業の欲しい人材によっても評価が変わるため、対策が難しいところではありますが、ぶっつけ本番で高評価を得るのは難しいといえます。
まずは「グループディスカッション」の心構えを知り、さらに評価されるポイントを把握し、その評価ポイントの中で自分の強みと重なる部分を見つける。
この手順で、本番で発揮できるように対策や練習を行ってみてください。
moovyでは採用動画のプラットフォーム。面接対策やグループディスカッションにも有効な以下のような採用動画を多数掲載中。
-
圧倒的な風通しのよさと働きがい、当事者意識を追求する社風が他社とは異なる独自性
株式会社オプト
・業種:インターネット広告代理店
・社員数:500名〜1,000名未満
-
仲間と共に未来を創る|セールス社員が部署の文化を一言で表す!
jinjer株式会社
・業種:ソフトウェアベンダー・SaaS
・社員数:100名〜500名未満
-
カスタマーサポート部長として取り組む、ナレッジの平準化と業務の自動化
アソビュー株式会社
・業種:インターネットメディア・ネイティブアプリ・ECサイト
・社員数:100名〜500名未満
グループディスカッションに有効な
おすすめの動画
この手順で対策することで、「人前で意見を言うのが苦手」という人も、高評価を狙うことができるはずです。
- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
スタートアップ企業の求人動画をお探しならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
---|---|
代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
URL | https://company.moovy.jp/ |
事業内容 |
|