未経験の業界・職種に転職出来るのは何歳まで?何をすればいいの?

# 転職で失敗しないために

未経験業界・職種に転職をして、新たなチャレンジをしたいと考えた時に、

  • 自分の年齢で大丈夫なのか
  • 20代でないと厳しいのではないか
  • など、不安に感じることがあるかもしれません。

    転職すること自体、少なからず不安があるのに、未経験での転職だと、さらに不安がつのり、一歩踏み出すのに大きな勇気が必要になってきます。

    本記事では、少しでも不安の解消に繋がるように、未経験業界・職種への転職について、採用企業の視点を交えながら、転職を成功させるポイントをお伝えしていきます。

      この記事を読んでわかること

    • 未経験業界・職種に転職できるのは何歳までか
    • 企業は未経験者採用で何を意識しているのか
    • 未経験業界・職種へ転職するためのポイント

    企業タイプ診断

    【前提】転職に年齢制限はあるのか?

    本題である「未経験業界・職種へ転職出来るのは何歳までか」をお伝えする前に、転職に年齢制限があるのかについてお伝えします。

    結論、転職に年齢制限はありません!

    これは雇用対策法が改正されたことで、一部の例外(長期勤続によるキャリア形成、定年年齢を上限 など)を除いて、年齢を応募要件にすることができないためです。

    そのため、転職サイトに掲載されている求人の応募要件に「30歳まで応募可」というような記載は、目にしたことは無いかと思います。

    ただし、年齢制限はありませんが、年齢を重ねると転職は厳しくなります。

    以下の「転職成功者の年代割合」にもある通り、20代をピークとして、30代以降は少しず割合が低下していることが分かります。

    転職成功者の年代別割合 出典:転職成功者の平均年齢調査【最新版】|パーソルキャリア株式会社

    これらからもわかる通り、本記事では転職に年齢制限は無いことを前提として、お伝えをしていきます。

    未経験業界・職種への転職は何歳まで可能?

    先ほどお伝えした通り、転職に年齢制限はありませんが、年齢を重ねるほど転職は厳しくなります。

    未経験業界・職種への転職も年齢制限が無いのは同様ですが、年齢を重ねると転職はより厳しくなります。

    そのため、未経験業界・職種へは出来るだけ早いタイミングで転職すると、成功の確率が高くなります。

    「未経験業界・職種へのキャリアチェンジが何歳まで可能なのか」については、以下の記事でより詳しく解説しています。

    キャリアチェンジを成功させるコツも年代別に紹介していますので、キャリアチェンジをお考えの方は合わせてご確認ください。

    合わせて読みたい:キャリアチェンジは何歳まで可能?年代別に徹底解説!

    なぜ年齢を重ねると未経験での転職が厳しいのか?

    年齢を重ねると未経験での転職が厳しくなる理由をお伝えしていきます。

    一般的な理由は、年代によって企業が期待すること、育成、貢献年数の3つにあります。

    • 1. 年代によって企業が期待することが変わるから
    • 2. 育成に投資し、成果を上げて回収するため
    • 3. 長く会社に貢献してほしいから

    ここからはこれらの理由について、簡単に説明をしていきます。

    1.年代によって企業が期待すること

    20代、30代、40代に対して企業が期待することは異なり、年代が上がるごとに企業の期待も大きくなってきます。

    • <各年代に企業が期待することの例>
    • 20代:仕事を覚えて、自走して少しずつ個人で成果を上げること
    • 30代:多くの成果を上げながら、仕事の範囲を広げ、後輩のサポートを行う
    • 40代:マネジメントを行い、組織で成果を上げること

    これらは一例となり、各企業ごとの考え、マネジメントやスペシャリストなどのキャリアパスによっても期待は異なります。

    しかし、年齢を重ねると求める期待が大きくなるのは、どの企業も変わりません。

    年齢を重ねることで求める期待が大きくなるのは、業界・職種で培ってきた経験・知識が豊富にあり、それらを活かすことで、業務範囲が広がり、出来る仕事も増えるためです。

    企業としては経験・知識が豊富な社員に、レベルの高い仕事を任せることで、成果を出してほしいという期待へ繋がるためです。

    反対に経験・知識が少ないと、対応出来る範囲が狭くなるので、大きな期待がし辛いということになります。

    2.育成に投資し、成果を上げて回収する

    未経験の場合は育成が必要となり、仕事を行うために必要な知識を学び、経験を積んでいく必要があります。

    そのため企業としては、早く未経験者が活躍出来るように育成をします。

    例えば、知識を学ぶには研修、経験はOJTなどが必要です。

    しかし、研修やOJTを行う場合、教材費用やOJTを行うための時間が発生します。

    企業は育成で発生する費用や時間を、投資として考えます。

    投資を行うには回収が必須となるので、企業としては育成した人材に対して、少しでも早く、成果を上げてほしいと考えています。

    そのため企業は、育成(投資)をして、成果(回収)を上げられる人材の採用を目指しています。

    この投資と回収の考え方が、年齢を重ねると未経験での転職が難しいことに繋がってきます。

    3.長く会社に貢献してほしい

    企業は育成を行ったら、成果を上げて、出来るだけ長く自社に貢献してほしいと考えます。

    長期にわたる活躍を考えた場合、年齢が大きなポイントになります。

    定年(65歳)まで自社で活躍することを考えると、20代と40代を未経験で採用し、育成に同じ期間を費やした場合、20代の方が長く自社に貢献できるということが分かります。

    また、先ほどお伝えした各年代に期待することを考慮すると、年齢が低い方が、期待もさほど高く無いため、育成への投資回収も出来るとも考えます。

    そのため、出来るだけ年齢が若い20代を採用したいと、企業は考えるのです。

    企業が未経験者採用で意識すること

    ここまでは、年齢を重ねると未経験業界・職種への転職が厳しくなる、と一般的に言われる理由をお伝えしました。

    これら以外にも企業によっては、ポテンシャルやスキル、経験・実績などと共に、社風などのカルチャーマッチも採用時に考えます。

    ここからは、企業がカルチャーマッチを考慮して採用をしている場合なども踏まえて、20代、30代で未経験業界・職種への転職を成功させるポイントをお伝えしていきます。

    • 20代:ポテンシャルが重要
    • 30代:経験や実績からどんなことができるかを伝えることが重要

    上記の20代、30代で未経験業界・職種への転職を成功させるポイントを、それぞれ詳しく解説していきます。

    20代はポテンシャルが重要

    20代に対する企業の考え方

    冒頭にお伝えした転職成功者の年代別割合からもわかる通り、20代であればそこまで転職は厳しくなく、未経験業界・職種についても同じことが言えます。

    なぜならここまでお伝えしてきた、期待、育成、貢献年数が大きく関係しているためです。

    しかし、企業としては出来るだけ早く育成を終わらせて、成果を上げてほしいと考えます。

    そのために本人の頑張りはもちろんのこと、ポテンシャルを重視する傾向が強くなり、選考の中でどのように成長していくかをイメージできるかが、採用をする大きなポイントになります。

    カルチャーマッチについて

    多くの企業で20代を採用し、育成してきたノウハウがあるため、カルチャーマッチについてはそこまで気にしません。

    ただし、転職をすると環境が変わります。

    フルリモートから常時出社、口頭からチャットでのコミュケーションなどへと、業務以外で環境面が変わることがあるので、柔軟に対応していくことが求められます。

    もし、20代で転職や今後のキャリアに迷った際は、キャリア相談をしてみると良いでしょう。

    以下の記事で20代におすすめのキャリア相談先を紹介していますので、ぜひご確認ください。

    合わせて読みたい:20代がキャリア相談をするメリット3選!キャリアコンサルタントが解説!

    30代は経験や実績からどんなことができるかを伝えることが重要

    スキルや経験をどう活かせるか

    30代では期待、育成、貢献年数の影響が大きくなると共に、スキルや経験を、業界・職種を変えてどのように活かせるかが、重要になってきます。

    特にマネジメントやコミュケーションといった、職種が変わっても活用できるポータブルスキルは重要です。

    なぜなら、特に30代以上の未経験者の場合、企業は選考時にポータブルスキルをどのように活かすことが出来るかを考えるためです。

    そのため、選考では自分のスキル、経験を未経験の領域で、どのように活かすことが出来るのかを伝えることが非常に重要で、スキルを活かせる理由も交えることも大切です。

    ポータブルスキルは経験を重ねるほど向上していくので、年齢を重ねたからこそ得られたスキルをアピールするチャンスでもあります。

    ポータブルスキルを含めて、自身の転職における市場価値を高める方法があります。詳しくは以下の記事で解説していますので、自身の市場価値を高めたい方はぜひご覧ください。

    合わせて読みたい:転職で市場価値を高めたい人必見!測り方や高める方法を解説

    カルチャーマッチについて

    また、年齢を重ねるほど、企業はカルチャーマッチを気にします。

    例えば、未経験で入社した社員よりも指導をする社員や上司が年下、25歳が平均年齢の中に35歳の社員が加わるなどの場合です。

    もし、応募者が大丈夫だと言っても、受け入れる側の既存社員達が戸惑ってしまうのではないかと、企業側は気に掛けます。

    このような場合は、自分は問題ないと伝えると共に、カルチャーにマッチするように自分自身が柔軟に対応すると伝えてください。

    その際に、似た経験があれば、その経験を伝えることをお勧めします。

    経験を伝えることで、企業はカルチャーマッチ出来るかをイメージしやすくなります。

    カルチャーマッチを図るために、採用動画を確認することもいい方法です。定量的な情報よりも定性的な情報が重要だからです。

    その点、採用動画は職場の雰囲気や働く社員の人柄などがわかりやすく、事前に手軽に確認できる点で有効です。

    以下のような動画があれば、ぜひチェックしてみてください。

    また、30代でも今後のキャリアに悩むことがあると思いますが、そんな際にはキャリア相談をしてみてください。誰かに相談することで、解決の糸口が見つかるでしょう。

    以下の記事では、30代におすすめのキャリア相談先をまとめています。キャリアにお悩みの方は、ぜひご確認ください。

    合わせて読みたい:30代で仕事に悩んだらキャリア相談を利用しよう!メリットや相談先を解説

    未経験でも転職を成功させるためのポイント

    20代、30代と年代別で企業が採用時に意識することをお伝えしました。

    ここでは年代に関係なく、未経験業界・職種へ転職するために大切なポイントをお伝えします。

    ここからは自分が未経験採用を行う、企業の採用担当者だと想像して、読んでいくと面白いと思います。

    • 1. 業界・職種の理解は何よりも大切
    • 2. 仕事に必要な勉強を自主的に行う
    • 3. 未経験業界・職種への転職は計画的に

    上記3つのポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。

    1.業界・職種の理解は何よりも大切

    企業としては未経験者の場合、選考の段階から業界・職種についてどの程度、理解しているかを確認します。

    もし、自分が採用担当者で未経験者を採用するなら、

    • a. 高いポータブルスキルを持っているが業界理解がいまいちな応募者。
    • b. ポータブルスキルはそれなりだけど業界理解をしている応募者。

    どちらを採用したいでしょうか。

    恐らく、後者の業界を理解している応募者になると思います。

    そのため、志望する業界や職種についてしっかりと調べることが非常に大切です。

    ネットや書籍などで情報収集するのはもちろん、可能であればその業界や職種で活躍している方の話を聞くことも効果的です。

    企業側も、応募者が理解を深めるためにどのような行動をしているかを、重視しています。

    2.仕事に必要な勉強を自主的に行う

    企業は、「未経験者は仕事を行うのに必要な専門的知識が十分でない」と考えており、選考の段階で必要な知識をどの程度、理解しているかを確認します。

    そのため、知識の習得に向けてアクションを行うのは非常に大切です。

    自分が採用担当者の場合、未経験であっても仕事に必要な勉強をしている応募者を採用したい、と考えるのではないでしょうか。

    知識の習得には書籍やネットでの勉強など色々とありますが、より具体的なアクションを行うことをお勧めします。

    例えば、

    • 仕事に関連する資格の書籍を購入し、来月に受験を予定している
    • 通信教育に申し込んで、毎日動画で勉強している

    などです。

    このようにより具体的なアクションを起こしている人の方が、入社後の貢献度や成長スピードが早いと判断できます。

    3.未経験業界・職種への転職は計画的に

    年齢に関係なく、未経験での転職は、同じ業界・職種への転職よりも難易度は増します。

    そのため勢いで退職をして、そのまま転職活動、ということにならないように注意してください。

    未経験業界・職種への転職は難易度が上がるので、転職に時間がかかることが予想されます。

    長期化すると生活費なども気になり始め、不安が増して、焦って満足できない転職になってしまう可能性があります。

    そうならないために、計画を立て、培ってきたスキルや経験の整理、業界・職種理解、仕事に必要な勉強など、準備をしっかりと行ってから転職活動することをお勧めします。

    以下の記事では、転職に失敗しないためにやるべき準備を、元転職エージェントのアドバイスと共にまとめています。

    ぜひ参考にして、準備に漏れがないように転職活動を進めましょう。

    合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!



    まとめ:未経験転職を考えている方へ

    未経験の業界・職種に転職出来るのは何歳までかを中心にお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

    この記事のポイントは以下の通りです。

    • 【ポイント】
    • ・未経験の業界・職種への転職に年齢制限は無いが、年齢を重ねると厳しくなる
    • ・未経験者採用で、企業は期待、育成、貢献年数、カルチャーマッチを考える
    • ・未経験で転職を成功させるには、準備とアクションが大切

    これらのポイントを把握して、計画的に転職活動を行うことで、時間はかかるかもしれませんが、未経験であっても自分のやりたい仕事へ挑戦することができます。

    特に準備とアクションは、すぐに始められることになります。

    転職を考えている業界・職種を理解するために、まずはネットで調べてみる、書籍を購入するなど、まずは一歩を踏み出して、アクションをしてください。

    アクションを進めて準備を行い、転職活動を始める時には、採用動画プラットフォームmoovyをお勧めします。

    moovyは社員インタビューなどの動画がコンテンツであり、カルチャーがイメージしやすく、カルチャーマッチを考える際、とても参考になります。

    同じ社員インタビューでも、テキストと動画では、印象も大きく異なります。

    また、インタビュー以外にも社内を紹介していたりと、その企業のカルチャーをイメージしやすくなるのでお勧めです。

    もちろん、業界・職種理解にも活用出来るので、準備は何から始めればいいか分からない場合は、moovyを活用してください。

    堀内 隆治

    この記事を書いた人

    堀内 隆治
    ITを中心に技術者派遣、保育、税理士といった様々な業界で採用(新卒・中途)業務に従事。採用計画から選考、クロージングと、一連の採用業務を経験。キャリアコンサルタント資格を活かし、キャリア相談を通して、キャリア支援も行う。現在はフリーランスの人事コンサルタントとして活動中。

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    会社名 株式会社moovy
    代表 三嶋 弘哉
    設立 2020年4月13日
    住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階
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