ChatGPTは転職活動に使える?具体的なプロンプト例文を紹介
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そこでこの記事では、転職活動におけるChatGPTの活用方法や、具体的なChatGPTへ指示を出すための文章の例を紹介しています。
ChatGPTを転職活動で使用する際の注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 転職活動にChatGPTを活用する方法がわかる
- ChatGPTを用いて転職活動する際の注意点がわかる
この記事を読めば以下のことが分かります
ChatGPTは転職で活用できる?|そもそもChatGPTとはどんなものか理解しよう
ChatGPTとは、2022年11月にリリースされた、OpenAIが開発した人工知能プログラムの1つです。
ChatGPTの最大の特徴は、人間が書くような文章で人工知能と質疑応答ができることです。また、24時間いつでも対応してくれるアシスタントやアドバイザーのような存在としても利用できます。
そのため、就職活動で必要な書類の作成や、志望動機の作成のアシスタントとしても利用できます。
作成される文章は、プロンプトと呼ばれる指示文を変えれば、その条件にあわせて変更が可能です。
同業他社への転職や未経験の職種への転職などの条件を変えれば、自分だけの志望動機や自己PRを作成することが可能です。
転職活動におけるChatGPTの7つの活用方法
転職活動において、ChatGPTはさまざまな場面で活用できます。ここでは、ChatGPTの活用方法を7つ紹介します。
- 1. 客観的な自己分析のサポート
- 2. 企業分析が圧倒的に早くできる
- 3. 志望動機の叩き台を作れる
- 4. 職務経歴書を一瞬で作成できる
- 5. 面接を疑似体験できる
- 6. 面接で聞かれそうな質問集を企業ごとに作成してくれる
- 7. 文章を添削、文字数の調整をしてくれる
1.客観的な自己分析のサポート
ChatGPTを活用すれば、自己分析を客観的にサポートしてもらうことが可能です。下記のプロンプトを入力すれば、自己分析に必要な特徴や長所・短所、価値観を提案してくれます。
■簡単なプロンプト例文■
私は転職活動をおこなっており、自己分析をしたいです。
私は{※過去の体験・経験}をしていました。
※ご自身の経験に合わせて変更してください。
ここから得られる私の特徴や長所・短所、価値観、特技やスキルを5個提案してください。
自己分析では、自身の「強み」を見つけることが重要です。
強みを見つけられれば、「どのような経験から積極的に取り組む力をつけたか」、「その経験や力が企業でどのように活かせるか」など、より具体的なエピソードを伝えられるようになります。
強みと掛け合わせた具体的なエピソードは、面接官に納得感を持ってもらいやすいでしょう。
より詳しくChatGPTを活用した自己分析のやり方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。コピペしてそのまま使えるプロンプトに加えて、実際に活用してみた手順を画像付きで解説しています。
合わせて読みたい:【簡単】ChatGPTを使って自己PRを爆速で作成する方法とは?
2.企業分析が圧倒的に早くできる
ChatGPTの活用により、企業分析にかかる時間を大幅に短縮できます。
■簡単なプロンプト例文■
以下の会社に転職する際の志望動機を考えてください
会社の情報(事業内容や特徴、強み)
会社の特徴や強みについては、会社のホームページから概要をコピーして貼り付けるか、自分で簡単にまとめてプロンプトに含めると良いでしょう。
この際、個人情報や機密情報を載せないよう注意が必要です。
企業研究には、採用動画を視聴するのもおすすめです。テキスト情報よりも分かりやすく、企業の情報を得ることができます。
また、実際にその企業で働く社員のインタビュー動画は、自身がその企業で働くイメージがしやすく、「入社後どのように活躍したいか」を考える際に役立つでしょう。
3.志望動機の叩き台を作れる
ChatGPTを活用すれば、志望動機の叩き台の作成も可能です。
■プロンプト例文■
あなたはプロのキャリアコンサルタントです。
以下の条件をもとに、面接官が思わず合格させたくなるような志望動機の原稿を作成してください。
文字数●●字程度
応募する企業名:●●
応募する職種:●●
応募する役職:●●
職種経験:●●
私の性格:●●
●パターン作成してください
また、ChatGPTは、0→1は苦手ですが、1→100は得意なので、その特徴を活かし下記プロンプトを用いれば、志望動機をレビューしてもらうこともできます。
■プロンプト例文■
あなたはプロのキャリアコンサルタントです。
志望動機を修正・添削してください。
志望する企業:会社名
事業内容:
特徴、強みなど:
上記の企業に対し以下の志望動機をレビューしてください。
「志望動機」
下記プロンプトを用いれば、志望動機の修正点の指摘もしてもらえます。
■プロンプト例文■
あなたはプロのキャリアコンサルタントです。
以下の文章をもとに面接官が思わず合格させたくなる志望動機になるよう添削し、必要な情報を教えてください。
「志望動機」
指摘された箇所を修正し、自分の具体的な情報やエピソードを追加すれば、自分だけのオリジナルな志望動機を作成することが可能です。
より詳しくChatGPTを活用した志望動機の作成方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。コピペしてそのまま使える志望動機作成プロンプトに加えて、実際に活用してみた手順を、画像付きで解説しています。
合わせて読みたい:ChatGPTで志望動機の作り方!爆速で作成できるプロンプトを紹介
4.職務経歴書を一瞬で作成できる
ChatGPTを活用すれば、職務経歴書を一瞬で作成できます。
職務経歴書の記載項目のうち、「自身の情報」「学歴」「職歴・スキル」は自分で定義したうえで、ChatGPTに下記プロンプトを入力すれば、最適な職務経歴書を作成してもらえます。
■プロンプト例文■
###会社情報にある会社へ応募するための職務経歴書に記載する自己PRを作成します。
私の###基本情報をもとに、(●●文字以内で)自己PRを作成してください。
・名前:●●
・学歴:●●大学 ●●部(●●年卒業)
・職歴:株式会社A 2020年に入社 ITエンジニアとしてJavaを用いたシステム開発に携わる
・資格:ITパスポート・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
・スキル:Java、Ruby、JavaScript、PHP
###会社情報
・会社名:株式会社B
・会社のミッション「●●」
・会社のビジョン「●●」
・応募するポジション名:●●
また、趣味や特技などの面接でのトークテーマを考えてもらうことも可能です。
5.面接を疑似体験できる|ChatGPTが面接官に!
ChatGPTを活用すれば、ChatGPTが面接官役になり、面接の疑似体験が可能です。
下記プロンプトを用いて何度もイメージトレーニングを重ねれば、本来の力を発揮できるでしょう。
■ChatGPTに質問集を作成してもらうプロンプトの例■
あなたは以下の企業の1次面接の面接官です。
あなたの企業が求める求職者かどうか判断に必要な質問と質問の意図を10個作成してください。
・企業名:●●
・企業の採用URL:●●
■ChatGPTに質問に対する回答集を作成してもらうプロンプトの例■
あなたはIT企業で働く会社員で、転職を検討しています。
以下の3つの条件に沿って、あなたの特徴をもとに回答してください。
【あなたの特徴】
長所:協調性とコミュニケーション力がある
エピソード:過去のプロジェクトで、私はチームメンバーと密に連携し、円滑なコミュニケーションを図りました。特に、開発フェーズで発生した問題を解決するために、デイリースクラムミーティングを設け、意見交換と進捗報告をおこないました。
【質問】
・過去のプロジェクトで、チームメンバーとの協力やコミュニケーションにおいて直面した困難な状況はありますか?それをどのように解決しましたか?(意図:協調性とコミュニケーション能力を評価し、問題解決力を把握する)
・プロジェクトの締切に追われる状況でも、品質を確保するためにどのような工夫をしていますか?(意図:ストレス耐性や品質意識を確認する)
・他の候補者と比較して、あなたが当社に貢献できると考える点は何ですか?(意図:個別の強みや独自性を評価する)
【回答方法】
・企業の求める人物像と自分の強みを活かした回答にすること
・結論→理由→具体例→結論といった流れで回答すること
■ChatGPTと面接のロールプレイをするプロンプトの例■
###あなたは以下の企業の面接官です。あなたは私にさまざまな質問をし、私を採用するか判断してください。
企業名:●●
企業の採用ページURL:●●
#面接のルール
・面接先の企業に沿った質問にしてください
・質問回数は最大10回までとしてください
・質問は1回につき1つまでにしてください
・複数質問がしたい場合は分割して聞いてください
・質問のたびに進捗状況を0~100%で教えてください
・1つ目の質問が10%、100%がすべての質問が終わったときです
・最後の質問の回答後に、採用か不採用か判断し理由を説明してください
6.面接で聞かれそうな質問集を企業ごとに作成してくれる
ChatGPTを活用すれば、面接で聞かれそうな質問集を企業ごとに作成できます。
■プロンプト例文■
会社の事業内容や特徴、強み:●●
上記の会社の面接で質問すべき内容をいくつか教えてください
ホームページを見ればわかるような情報を質問するのは好ましくありません。
公開されている情報からではわからない内容であるかどうかを確認したうえで、事前質問として準備しておくことが大切です。
7.文章を添削、文字数の調整をしてくれる
ChatGPTでは、文章の添削や文字数を指定した上での調整も可能です。一旦は文章を作成し、「●●文字以内で」と指示すれば、文章を短く調整してくれます。
そのため、まずは文字数を意識せずに叩きとなる文章を作成し、重要な部分のみを残した形での文章作成も可能です。
また、文章量を調整する際、残したい要素や文章を指定すれば、そこは省略せずに残せるなど、柔軟に対応してくれます。
ChatGPTで作成した文章は会社にバレる?
現時点では、ChatGPTで生成した文章を検知する手段は存在せず、使用がバレる心配はないでしょう。
ただし、多くの転職者がChatGPTを利用している可能性があり、同じような回答が生成される可能性もあります。
また、ChatGPTが出力する文章は機械的で定型的なものが多く、そのまま使用するとかなり機械的な文章である可能性があります。
そのため、ChatGPTの出力をそのまま使うのではなく、基本的な内容を参考にしながら自身の言葉で文章を補完したり、生成された文章に独自のアレンジを加えることが重要です。
ChatGPTを転職活動で使用する際の注意点
転職活動に必要な書類を作るのに、ChatGPTを用いれば大幅な時間短縮になるだけでなく、面接の練習もでき、非常に便利だと感じるでしょう。
しかし、ChatGPTを転職活動で使うには、注意点についてもよく理解しておく必要があります。ここでは、ChatGPTを転職活動で使用する際の注意点を3つ解説します。
- 1. 転職先への提出前に、情報の正確性を確認する
- 2. 面接回数が進むにつれて情報をアップデートする必要がある
- 3. 積極的に企業の情報を調べ企業理解を深めることが重要
1.転職先への提出前に、情報の正確性を確認する
転職先へ書類を提出する前に、記入した情報が本当に正しいかの確認が重要です。
ChatGPTの学習は2021年までの情報に基づいているため、最新情報の提供はできません。企業の最新情報や売上などを確認する際には、最新情報を反映した企業の公式ホームページの参照が必要です。
また、転職先の企業に間違った情報を提出してしまったら、仮におかしな文脈でなくとも、信頼が失われ、その結果、落ちてしまう可能性が跳ね上がります。
実際、面接の際に実績が矛盾している人がいて、それだけの理由で採用はリスクだと判断され、面接に落ちた事例もあります。
ChatGPTにおすすめの飲食店を聞いたら、存在しないお店をリストアップするのは有名な話ですよね。
そのため、書類に記入した情報と面接で話す情報に矛盾はないか、どちらも正確で正しい情報かをよく確認したうえで選考に臨みましょう。
2.面接回数が進むにつれて情報をアップデートする必要がある
面接回数が進む場合、前回の面接を踏まえた内容に情報をアップデートしておくことも大切です。一次面接から話している内容がまったく同じでは、企業理解が浅く、志望度が低いと判断されかねません。
また、最終面接で以前話した内容と大きく異なる内容を話したり、逆に同じ話題を繰り返したりすることは避けた方がよいでしょう。それは、企業側の採用意欲を損なってしまう可能性があります。
- 「前回の面接において、●●の事業内容について詳しくお伺いし、大変興味を持ちました。私のこれまでの■■の経験とも関連付けられる点があり、経験を活かせます」
など、面接を通じて深めた企業理解を示せば、企業への熱意をアピールできるでしょう。
さらに、選考過程では、各面接で話した内容に加えて、新たに発見した企業の魅力や興味を持った要素についてもメモしておけば、次回の面接で有効活用できます。
ChatGPTを用いて企業研究をおこなうのはあくまでも初期段階のみと理解し、その後は面接での情報を含めた内容にアップデートすれば、熱意を伝えられ、面接官の心象もよくなります。
3.積極的に企業の情報を調べ企業理解を深めることが重要
面接では、できる限り情報を調べてきたという姿勢を見せることが重要です。
そのため、積極的に企業の情報を調べ、ホームページだけでなく企業が運営しているSNSや最新のニュース、採用動画なども確認し、企業理解を深めましょう。
ChatGPTで作成した書類で選考に通ったとしても、企業研究を怠っていると、面接のなかで企業への理解不足が露呈してしまう可能性もあります。
「入社後に希望する業務内容は何ですか?」や「同業他社が在る中で、当社を選んだ理由は何ですか?」といった質問は、企業への理解度を確認するために用いられます。
そこで、面接官に深掘りされた際、具体的な職種名が出なかったり、企業のビジョンや事業内容と関係のない話をすると、評価は下がるでしょう。
ChatGPTを用いて企業のベースとなる部分を効率よく理解し、そのあとは自分でさまざまな情報を取りに行き、企業理解をより深めることが大切です。
ChatGPTを活用し転職活動を成功させよう!
ここまでで、転職活動でChatGPTを活用するさまざまな方法を解説してきました。ChatGPTを活用すれば、今までよりも効率的に転職活動を進められます。
しかし、ChatGPTだけに頼るのではなく、面接で得られた情報や、企業のホームページ以外で得られる情報を積極的に収集することが転職活動を成功させるカギとなります。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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