webマーケティングの仕事内容は?必要なスキルも解説
# Webマーケティング # 職種の選び方
こうした流れの中、Webマーケティング業界に興味をもつ20代、30代も増えています。 しかし、「Webマーケティング」という言葉を知っていても、仕事内容についてはあまり知られていないのが現状です。
そこで本記事では、Webマーケティングについて解説した上で、Webマーケティングの仕事内容について説明していきます。
Webマーケティング業界で働く上で必要なスキルについても紹介しますので参考にしてみて下さい。
- Web広告の市場は2014年から2020年までに約1.8倍となっている。今後も拡大が見込まれる。
- Webマーケティングの仕事は高速にPDCAを回し、コンバージョンを上げることが一番重要
- Webマーケティング重要なことは根気強くデータと向き合い、結果が出るまでやり続けること
この記事のまとめ
Webマーケティングの市場は今後も拡大する
Webマーケティングとは、消費者に対して自社の商品やサービスをWeb上でPRすることです。
多くの消費者がスマホやパソコンを利用する今日、紙媒体ではなく、Web上でマーケティングを行おうと考える企業が増えています。
Webマーケティングは将来性があると指摘されることも多く、今後はさらに需要が高まるともいわれています。
時代を先読みする力のある人の中には、Webマーケティング事業に乗り出す人も少なくありません。
以下のデータは日本の広告費の推移になります。2014年を100として各媒体をグラフにしたものです。
出所:Knowledge & Data - 電通ウェブサイト | moovy編集部作成
このデータを見ると、広告費の総額はあまり変化はありませんが、テレビや新聞などのマス広告は年々減少し、インターネット広告が増えているのが分かります。
データからも分かるように、Webマーケティング需要の高まりは今後も見込まれるのは明らかです。その背景には、インターネット利用者の拡大とデータ分析からPDCAを回せるインターネット広告のメリットが関係しています。
現代人について「テレビよりもスマホを見ている時間が長い」といわれているように、多くの人にとってインターネットは生活の一部となっています。
また、ITの普及、EC化の増加、サイバー空間の登場など、今後また新たな市場が登場する可能性も高く、Webマーケティング市場は今後も拡大すると推測できるでしょう。
実際にWebマーケターとして働かれている人はこのように盛り上がるWebマーケティング業界にどんなやりがいを持って働いているのでしょうか。実際に動画で見てみましょう。
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Webマーケターのやりがいが分かる
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Webマーケティングの仕事内容
Webマーケティングが注目を浴びはじめた時期は比較的最近といえるでしょう。
そのため、Webマーケティングに関して世間一般の知名度がそこまで高くないことも事実です。
また、Webマーケティングには新鋭で、煌びやかなイメージが先行するあまり、仕事内容についてきちんと理解できていない人も少なくないはずです。
ここでは以下の4点、Webマーケティングの仕事内容について説明していきます。
- 1.集客施策の推進
- 2.アクセス解析と改善施策の立案
- 3.リピーター獲得に向けた施策
- 4.Webサイトの運営、Webコンテンツの企画立案
- 5.Web広告の運用
1.集客施策の推進
集客はWebマーケティングにおいて基本となる業務です。ここでは、集客の代表的な施策であるSEO対策とWeb広告の運用について説明します。
SEO対策
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索一覧において自社サイトを上位表示する上で鍵となるものです。上位表示するには、以下の点が重要とされています。
・サイト内に検索ワードや関連するワードが含まれていること
・ユーザーに役立つサイトであること
・読み込み速度の速さや綺麗に構造化されたサイト設計がされていること
・他サイトからのリンクを多くもらっていること
などが挙げられます。
Webマーケターはこれらの知識やスキルを有し、サイトの作成やディレクションを行います。
Web広告運用
Webサイトにはユーザーの趣向や検索ワードに合った広告が表示されます。しかし、広告が単に表示されるだけではアクセスに繋がっても、購買には繋がらないでしょう。Webマーケターは広告のアクセスから購入までのルートを考えたり、KPI(効果を確認する指標)を確認しながら、改善を重ねて売上アップに向けた方策を考えます。
2.アクセス解析と改善施策の立案
アクセス解析とはWebサイトにアクセスしたユーザーの数、特性、環境などを調査することです。
様々なアクセス解析ツールを用いて、データを細かく分析し、ユーザーがどのデバイスを使っているか、どのようなキーワードで検索してサイトに辿り着いたかなどを把握します。
Webマーケティングで効果を得るには、入口としてアクセスの多いページ、離脱しやすいページを分析することも重要です。ユーザー目線に立ち、Webサイトを常に改良していくことが売上アップの秘訣となります。
アクセス解析で得られたデータを元に仮説を立て、改善施策を立案。実行、検証。これらPDCAを高速で何度も繰り返すことで、結果に結びつけることがWebマーケティングがメインの仕事と言えるでしょう。
3.リピーター獲得に向けた施策
企業にとってリピーターの存在は不可欠です。既存の顧客を大切にし、ファンを増やしていく必要があります。
ここでは、リピーター獲得に向けた施策として代表的なメルマガとSNSについて説明します。
メルマガ
顧客にメールマガジン(メルマガ)を配信します。内容はセール情報、おすすめ商品の紹介、利用者のコメントなどが一般的です。 アパレル企業の中には、スタッフによるコーディネート紹介を配信している企業も多いです。 商品に直結しなくても、自社の商品やサービスに合った情報を配信するとよいでしょう。メルマガの購読率を上げるには配信時間や曜日なども鍵となります。SNS
Twitter、InstagramなどのSNSを広告、ないしマーケティングに利用している企業は多いです。 SNSはメルマガ以上に多くの消費者にアピールできるツールですので、見込み顧客をナーチャリングすることもできます。 SNSでは店舗情報、セール情報のほか、ユーザーが楽しめる情報や、ユーザーに有益な情報を配信します。
Webマーケターはリピーターを増やす施策として、上記のような施策を運営、提案を行います。新規で獲得したユーザーをいかにリピートさせるか。
Webマーケターの非常に重要な仕事内容の一つです。
4.Webサイトの運営、Webコンテンツの企画立案
Webサイトの運営や、Webコンテンツの企画立案をすることもWebマーケティングの仕事の一つと言えるでしょう。
中にはコーディングのスキル・知識が必要となる場面もあるため、そこを領域としないWebマーケターもいます。しかし、付加価値が高まるため、Webサイトの運営や、Webコンテンツの企画立案はできた方が良いでしょう。
以下はWebコンテンツ企画の具体例を挙げます
診断チェックコンテンツ
会員登録系のWebサイトに多くみられる手法です。〇〇診断、〇〇チェックリストなどと銘を打ち、ユーザーに診断をしてもらいます。診断結果の詳細を見るために会員登録が必要にすることで、会員登録を促します。資料ダウンロード系コンテンツ
お得な情報が得られる資料を作成し、それを会員登録と引き換えにお渡しするという手法。近年よくみられる、いわゆる「ホワイトペーパー」施策
Webマーケターはリピーターを増やす施策として、上記のような施策を運営、提案を行います。新規で獲得したユーザーをいかにリピートさせるか。
そして、コンバージョン(コンバージョンポイントはそれぞれ)につなげるかが、Webマーケターの非常に重要な仕事内容の一つです。
5.Web広告の運用
Web広告の運用もWebマーケティングの重要な仕事の一つです。
Web広告運用の流れは以下の通り。
- ・依頼主から広告運用の依頼(もしくは提案)
- ・ペルソナの設定
- ・広告媒体の選定
- ・広告運用
- ・効果検証
- ・運用成績が悪ければ広告を作り直して再検証
広告運用の仕事内容は以上のような流れで進んでいきます。
近年では様々なWeb広告媒体があり、その特性や効果性を理解し、最も効果が高い媒体を選択するのも重要な役割です。
そして、媒体を決定したら、実際に運用をしますが、その運用ももっとも効果が高い広告はどのような広告かをPDCAを回しながら検討する必要があります。
広告運用はマーケターの腕次第で大きく効果が変動します。そのため、ここの実績によってWebマーケターの良し悪しが判断されることが多いです。
Webマーケティングの仕事内容についてインタビューした動画があります。動画で見る方が分かりやすいので、気になる方はご覧ください。
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キャリアクラウド事業とキャリアコンサルティング事業のデジタルマーケを一手に担う
HRクラウド株式会社
・業種:ソフトウェアベンダー・SaaS
・社員数:50名〜100名未満
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裁量ある環境で、幅広いマーケティング経験を積むことができる|求人動画インタビュー
株式会社ユーティル
・業種:インターネットメディア・ネイティブアプリ・ECサイト
・社員数:10名未満
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クライアントのニーズを汲み取り、伝わりやすいコンテンツに落とし込んでいく仕事です
株式会社BOKURA
・業種:デジタルマーケティング・アドテク
・社員数:10名〜50名未満
仕事内容が分かる おすすめの動画
Webマーケティング職の一日の業務の例
ある企業でWebマーケティング職として働くAさん(30歳男性)の一日を覗いてみましょう。
業務レベルで紹介しておりますので、働いていくイメージをする際に参考にしてみてください。
これらの業務以外にも月次・週次で運用結果を報告していきます。
報告する際にはSEO対策や広告運用などの施策ごとに報告をしていきますが、結果に応じて改善方法を提案するのがセットになります。
そして、この表からデータを常に追って仮説と検証を繰り返す職種であるということがお分かりになったと思います。
分析をする際には様々なツールを駆使する必要があり、幅広いスキルが日々の業務で身に付くでしょう。
また、チームミーティングも一日の中で実施することが多く、黙々と作業をするだけでなく他の人とのコミュニケーションも大切になります。
これらを踏まえ、少しでもWebマーケティング職として働くイメージができていたらぜひ検討してみてください。
Webマーケティングに必要な5つのスキル
近年、Webマーケティング業界に憧れを抱く人が若い世代を中心に増えています。Webマーケティング業界に未経験から転職することも可能ですが、異業種から転職する場合は仕事に関連するスキルをもっていると採用されやすいでしょう。
以下、Webマーケティング業界で求められる5つのスキルについて説明します。
1.マーケティングに関わる基礎的な知識、用語の理解
Webマーケティングでは「誰に」「何を」「どのような」という戦略に基づき、Web上でマーケティングを行います。
マーケティング戦略を立てる上で、マーケティングに関わる知識は不可欠です。
そのため、Webマーケターにとってマーケティングの基礎を理解していることが業務に従事する上で前提となります。
例えば以下のような用語は基本的なもののため、押さえておく必要があるでしょう。
- ペルソナ
主要とするユーザー像のこと。詳細に設定することで、よりユーザーをイメージしたコンテンツやサイトの制作に活かされます - コンバージョン
施策を行った結果として得られる成果。Webサイトの訪問者がサイト運営者の望む行動を取ってくれることを意味します。 - CTR
Click Through Rateの略で、表示された回数のうち、何回クリックされているかの割合を表したもの。
まだまだありますが、代表的なものとして以上の3点を挙げました。 マーケティング用語が会議で飛び交う場面もあるため、転職の場合は基本的な用語をおさえておくことをおすすめします。
2.Webサイトを構築するスキル
WebマーケターにとってWebサイトの解析や構築をする仕事は多いです。
Webサイトの運営、管理なども重要な仕事であるため、Webに関する知識はもちろん、プログラミングの知識があるとより重宝されます。例えば
- ・HTML、CSSなどのコーディングに関する知識
- ・サーバーなどのシステムに関する知識
- ・画像や映像に関する知識
- ・セキュリティに関する知識
など仕事で必要となる場面は多いです。
特にコーディングに関する知識はWebを構築されている言語の理解をすることは有効な知識となるため覚えておいて損はないでしょう。
また、多くの企業がセキュリティを尊守している今日、セキュリティの知識があるとなお良いでしょう。
もしあなたにプログラミングのスキルが十分にあるなら、エンジニアという職種も視野に入れて良いかもしれません。
エンジニアの仕事内容について書いた記事があるので、是非参考にしてみてください。
合わせて読みたい:気になるエンジニアの仕事内容とは?現役エンジニアにインタビュー!
3.データ解析のスキル
Webマーケティングでは売上アップや、Webサイトが抱えている問題を明らかにするために分析が不可欠です。
分析に用いられるツールとして、以下のようなものがあります。
- ・Googleアナリティクス
- ・Google Search Console
- ・PageSpeed Insights
- ・Microsoft Clarity
などがあります。
Webサイトの現状を正しく、かつ細部まで理解するために、様々なツールを使用します。
分析によって現状把握することができなければ、施策も何もありません。また、施策を行った結果どうなったかを知る必要もあります。
Webマーケターにとって非常に重要なスキルです。
4.施策提案力
分析した結果を施策に落とし込み、クライアントに説明して、実行する。
Webマーケターの仕事は分析して終わりではなく、それを実行しなくては意味がありません。以下に簡単な例を挙げます。
- ・よりコンバージョンが高いページに流入を増やすためには何をするべきか?→クリックしてもらそうなリンクをポップアップで出してみよう
- ・より効果の高い広告はどの広告だったのか?→googleディスプレイ広告からのコンバージョンが高いからディスプレイ広告を増やそう
など、分析から見えた(考えた)ものを施策として落とし込み、提案して実行する。そしてその結果をまた分析する。 これを繰り返すことによって、より効果が出る手法を身につけていけるのです。
5.マネジメントスキル
Webマーケティング会社に正社員として入社する場合、複数の人を束ねる力が求められます。webマーケティングは一人で全てを行うことはほとんどありません。基本的にチームで行います。
そのため、チームのメンバーや部下はもちろん、フリーランスのマネジメントを担当することもあるでしょう。
仕事内容について分かりやすく説明できることはもちろん、仕事の割り振り、スケジュール調整なども重要な仕事になります。
高いマネジメント能力によってメンバーの進捗がスムーズに進み、各自の能力を最大限発揮させることができるでしょう。
Webマーケティングに向く人・向かない人
Webマーケティングは最先端の仕事であり、華やかなベンチャー企業が多いことから「かっこいい」「都会的なイメージ」と感じる人が多いです。
確かに、Webマーケティングは最先端の仕事であり、若くして活躍している人もいます。
本記事で解説したように、Webマーケティング業界で働くには、様々なスキルや知識が必要になります。
知識やスキルがない状態で入社できた場合でも、スキルを努力して身につけなければいけません。
また、Web業界は変化のスピードが速く、日々新しいモノが出てくるほか、規定なども変わりやすいです。そのため、高い学習意欲や、新たな情報を吸収できる柔軟性も求められます。
Webマーケティング業界は「学ぶことが好きだし、スキルをどんどん身につけたい」「スキルアップして、いろいろなことに挑戦したい」「新しいモノが好きで、刺激を日々感じたい」という思いのある人にとっては最適な環境でしょう。
一方で、「流行に鈍感な人」や「保守的で違う意見を取り入れられない人」には向かないでしょう。
Webマーケティングへの転職を考えている人は、こちらの記事をご覧ください。現役Webマーケターが、仕事の魅力ややりがいについて、徹底的に解説しています。
合わせて読みたい:業界経験者が語るWebマーケターの仕事のやりがいとは?
Webマーケティングと自身の相性を判断するにあたって、実際に働いている人の話を聞いてみることをおすすめします。
採用動画プラットフォームmoovyにはWebマーケティング業界で働く社員のリアルや思いを知ることのできる動画が多く掲載されています。興味のある方はぜひご覧ください。
未経験からWebマーケターになる方法
もしあなたが未経験で、Webマーケターを目指す場合は以下の方法を参考にすると良いでしょう。
- 1.基礎知識を学ぶ
- 2.個人でブログやSNSを運用し、実践で経験を積む
- 3.コミュニティに参加する
- 4.ポートフォリオを作成する
- 5.フリーランスや副業案件を受注し、実際に運用する
未経験からWebマーケターになるには、まずは基本的な知識を身につけましょう。
Googleアナリティクスの使い方や、SEOの知識、広告の種類や特徴など基本的な知識を身につけることで、どのようなスキルを身につければいいかが分かります。
そして、それを実践するために自分でWebサイトやブログを開設し運用したり、SNSなどを行うことで、学んだ知識を実際に適用することができます。
ユーザーのニーズやターゲットに合わせたアプローチ方法、キーワードの選定やSEOの最適化方法などを学び、実践的なスキルを身につけていきましょう。
また、Webマーケティングの専門家や他の学習者と交流することで、知識を深めることができます。
実際に自分でマーケティングを実践していることを示すために、ポートフォリオを作成することが重要です。
自分のウェブサイト、ブログ、SNSアカウントなどを示し、そこでどのような戦略を実践したかを説明することができます。
以上の方法を実践した上で、実際に案件を獲得してみましょう。現在では、さまざまな副業サイトがあります。
副業サイトにて単価を安めに設定し、まずは実践経験を積みましょう。転職活動をする上で、経歴やスキルとして示すことができます。
Webマーケティングの仕事内容に興味がある方へ
- 高橋 圭佑
- 早稲田大学卒。現在、教育系スタートアップにてマーケターとして勤務しながら、副業で複数企業のマーケティング支援を行う。前職はマコなり社長が経営する株式会社divにて新規事業開発を担当。大学在学時には、LINE株式会社のBLOGOS編集部にて勤務していた経験や、ブログサイトを立ち上げ2年近くで月間80万PVまでグロースした経験を持つ。
この記事を書いた人
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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