新入社員が仕事を辞めたいと人間関係で悩んだ時に取る対処法とは?

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希望に胸を膨らませて入社。しかし、職場の人間関係がうまくいかずにストレスを抱えている……。

「あ〜!もう仕事辞めたい!」そんな、悲しい状況になっていませんか?悩みや不安が募った結果、誰にも相談できずに、勤務先の人間関係が原因で転職を考えるケースも。

実際、リクナビNEXTによる、「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」でも、上位は人間関係による転職が理由となっています。

でも、転職だけが最良の選択でしょうか。

今回の記事では、転職を考える前にまずできることと、最終的に転職が最善だと判断した場合に、どのような点に気をつければ良いかをご説明します。

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そもそも日本は仕事の満足度が低い国だった!?

「今日の仕事は、楽しみですか」

これは昨年、JR品川駅の通路に掲示されたデジタルサイネージ。公開するやいなや批判が殺到し、取り下げられたことがニュースとなりましたね。

コロナ禍のストレス、そして日頃誰でも大小感じる会社でのストレスに加えて、朝の混雑した通勤時間に神経を逆なでする問いかけが連立した広告。新入社員のあなたが、もし毎朝これを目にしたら、もっとプレッシャーを感じてしまうことでしょう。

ただ、ここで筆者が考えるのは、「この広告に憤りを覚えるのは、仕事のストレス度が高い日本だからこそ」。

なぜかというと、仕事が楽しみな人が多い国だったら、この問いかけに、何も感じないでしょう。

日本の仕事満足度の国際比較

実際に、このような調査があります。NHK放送文化研究所が1993年から参加している国際比較調査グループISSPで、仕事に対する意識の調査結果を発表しました。それによると、

“日本は仕事をしている人の78%が「今の仕事に満足している」と答えましたが、32の国と地域の中では低いほうでした。

「失業の心配がない」「収入が多い」「おもしろい」など8つの項目から見た自分の仕事の評価では、スイスやアメリカ、アイルランドなどでは全体的に評価が高くなっていますが、日本や韓国は、評価が最も低いグループになりました。”

なぜ仕事への満足度が低いのか

このような、仕事への満足度の低さには何があると思いますか? まず、労働時間。他国と比較しても、日本の労働時間の長さは顕著です。

また退職理由が主に人間関係であることは、長時間労働で職場の人と過ごす時間が長いことと関係しているでしょう。

更に、ハイコンテクスト文化と言われる日本は、文化的に協調を重視します。飲みュニケーションが億劫で断りづらくても、仕事のしやすさに影響する日本独自のスタイル。参加しないと職場での幸せを左右することは、学生から社会人になってすぐに感じる壁となり得ましょう。

ここに挙げたような、仕事のストレスが醸成されやすい仕組み、これは自分でコントロールしにくい要素です。

それでも、この仕組みの中で生き残り、確実にキャリア形成をして行くために、「ストレスをどうマネージするか」。これは、重要なテーマです。

新入社員の頃から、ストレスとの上手い付き合い方や対処法を学んで行くことは、長い社会人生活にきっと役立つことでしょう。

年代別で仕事を辞めたいと思う場合の対処法をまとめた記事もございますので、気になる方は合わせてご覧ください。

あわせて読みたい:20代・新卒が「仕事辞めたい、疲れた」と感じた時の4つの対処法とは?



あわせて読みたい:30代で【仕事辞めたい、疲れた】と感じたら。後悔しない転職方法

職場の人間関係が合わないと感じる事例3選|「仕事を辞めたい!」と感じる時とは?

では、実際にどんな時に「仕事を辞めたい」「人間関係が合わない」と、精神的にストレスを感じるのか。よくある事例を3つ紹介します。

1.上司と性格が合わない

職場の人間関係が合わないと感じる事例の1つ目は、上司と性格が合わないことです。これは、最も多いケースだと思います。

基本的に、上司に言われたことは拒否しづらいのが実情かと思います。

そのため、性格や価値観が合わない人が上司になってしまうと、納得できない指示やアドバイスに対してストレスを感じてしまいがちです。

仕事以外でも、性格が合わない人は誰しもいるかと思います。

それでも、仕事であれば、トラブルを起こさないように注意して、うまく付き合っていかなければいけません。

仕事と割り切って距離を置くなど、最低限の付き合いをする努力をするしかないですが、仕事を辞めたいと感じるのも当然です。

2.パワハラやセクハラが横行している

職場の人間関係が合わないと感じる事例の2つ目は、職場にパワハラやセクハラが横行していることです。

職場の人間関係に不満を感じる原因として、パワハラやセクハラが横行しているという場合があります。具体的には、以下のようなことは職場で多々起きていることです。

  • ・部下の面倒を見ない上司
  • ・理不尽な仕事内容を押し付ける上司
  • ・簡単に理解できない指示をしてくる上司
  • ・権力を使って理不尽な行動をする上司
  • ・ミスを部下に押し付ける上司

どこにいっても、こういった上司はいるようです。このような場合は、まず信頼できる上司や友人、同僚などに相談してみるのをおすすめします。

また、自分自身にされている行為が、パワハラやセクハラの条件に該当するのかを一度調べてみるのも良いかもしれません。

それを元に、適切な機関に相談するかどうか検討してください。それらの事前知識があれば、話もスムーズに進むはずです。

我慢しすぎずに、限界を感じる前に早めに対処しましょう。

3.取引先や顧客とうまくいっていない

職場の人間関係が合わないと感じる事例の3つ目は、取引先や顧客とうまくいっていないことです。

取引先との人間関係がうまくいっていない場合も多々あります。上司と同様に、取引先の方も自分よりも立場が上なので、気を遣って接する必要があります。

そのため、理不尽なことをしてくる方も珍しくないです。具体的には…

  • ・家に帰してくれない
  • ・パワハラまがいなことをしてくる
  • ・理不尽な要求をしてくる

会社に入社したばかりで、実績の少ない新人社員であれば、なおさら取引先は大きな態度で接してくるかもしれません。

また、同僚も、自分の保身のためには見て見ぬふりをするでしょう。そのような状況が続けば、誰しも仕事を辞めたいと感じるはずです。

このような状況から抜け出すためには、

  • ・上司に相談する
  • ・担当を変えてもらう
  • ・会社対会社の対応に切り替えてもらう

などが考えられます。兎にも角にもまずは信頼できる上司に相談することをおすすめします。

会社の都合上、取引先に強く言えない可能性もあります。その場合は退職もやむなしと捉えましょう。

理不尽な取引先に対して、毅然とした対応ができない会社には未来がありませんので。

どのように職場の人間関係を改善するか

ストレスにがんじがらめになっていると、解決策が見えず思考が堂々巡りとなること、誰にでもありますよね。 そんな時に役立つ思考の整理方法や解決手段を、社会人経験が長い筆者の体験からも合わせて、いくつかご紹介します。

まず思考が整えば、取るべき手段は自ずと見えてきます。

1.悩みを客観的に見る癖をつける

悩みを“コントロールできること”と“コントロールできないこと”に分けること。課題の分離という考え方で、これは心理学者であるアルフレッド・アドラーが提唱しています。

この思考のスイッチにより、自分の置かれた状況を客観的に見ることができます。

例えば、いつも機嫌によって怒ってばかりの上司がいるとします。上司が怒るかどうかは、他人だから、自分のコントロール外のことですね。だから「怒らせないこと」に集中するのは、労力と時間の無駄。

あなたが何をしてもその上司は、怒りたい時に怒るのです。でも、そんな上司にどう接したら、“自分のストレスが減る”か。これは、自分がコントロールできること。

このように、切り分けるのです。そして、自分がコントロールできることに集中します。怒らせないというネガティブな動機付けよりも、自己完結するためやる気も成果も出やすい考え方です。

他人の態度に振り回される思考から、自分主体の思考にシフトすると、不思議と力が湧いてくる……ネガティブなループから抜け出すちょっとしたコツです。

2.嫌な上司に対応する方法5選!

思考の切り分けの結果、少し冷静になった後に浮かんでくる嫌な上司に対する対策例としては、次のようなものがあります。

  • ・敢えてその上司に積極的に挨拶をする。
  • ・怖いから避けがちではあるけれど、コミュニケーション不足が誤解を生む理由となるケースもあるため報連相をより徹底する。
  • ・反応すれば効果ありと見てよりターゲットにされるので、相手の気迫に飲まれず自信を持って意見を伝える。
  • ・機嫌が悪い時に話しかけない、あまりにひどいようなら、その上の上司に相談する。
  • ・怒られた日は、気分を切り替えるためにジムに行くなどネガティブループから切り替える習慣を作る。

筆者が昔、大阪弁でまくしたてる怖い上司に当たった時に実践して、効果的だった方法です。その上司が実際に異動になるまで、続けました。

そして、次の上司とは相性がよかったので、“相性”の問題もあったのだと、後で冷静になった時に分かりました。

怖い上司はいないけど、職場での人間関係が体育会系。すでに濃密に確立されていて後から来た人間が入りにくいし、ノリに付いていけない。

もしくは、忙しくても断ることが苦手で、面倒な仕事を押し付けられるキャラ付けをされてしまった。行きたくない飲み会に誘われて、愛想笑いをするのにも疲れた……。

こんな時はどうでしょうか?“職場での境界線(バウンダリー)”がキーワードとなります。自分が快適だと感じる他人との境界線を、知ること。

そしてそれを周囲にも示して、対等な関係を作ることです。「感じよく丁寧だけれど、自分の領域は明確に示す、それでいて、失礼ではない伝え方」の絶妙なバランスを見つけます。これも、社内政治を乗り切るコツです。

このような状況になる前に事前に知っていたらと思いますよね?近年では動画で社内の雰囲気を知れるサービスも出てきています。

例えば以下のような動画で社内の雰囲気などを入社前に知ることができます。

3.ストレスマネジメント方法の例4選!

自分のストレス管理法を確立するのも良い手です。ここではストレスを軽減する方法の例を4つご紹介します。

  • ・ランチはたまに一人で取り、大好きな曲をイヤホンで聞く
  • ・いつもより高いコーヒーをいただく
  • ・就業時間内に切り替えるための決まった習慣付けをする
  • ・それでも気分が晴れなければ、その上司が社内異動や転勤になるよう心の中で願いカラオケで熱唱する

ストレスマネージする方法は自分がいいと思える方法を見つけることが重要です。そして、それは今後の社会人生活を送る上で非常に役立ちます。

他の人がどのようなリラックス方法をしているのか、そしてそれを真似してみるのも一つの見つけ方になります。

ぜひ、自分のリラックス方法を見つけて欲しいと思います。

4.味方になってくれそうな人を見つける

心の持ち方が少し整ったら、職場をよく観察してみましょう。一人くらいは、面倒見が良さそうな先輩か別の上司がいるものです。

職場での信頼も厚い、そのような方がいたら、積極的に話しかけて、頼ってみましょう。口が固い人を選ぶことも重要です。

新入社員の時は「こんなことを聞いてもいいのかな」「こんなことを聞いたら何も知らないバカだと思われる」など、聞くことすら躊躇うことがあります。

でも、面倒見がいい先輩は、むしろ頼られて嬉しい、と感じるものです。このような先輩は、苦手な上司や苦手な他の先輩との間に入ってくれる潤滑油的な役割を果たしてくれます。

筆者の周りには、昔、職場の人間関係のストレスから、ランチを他人と食べることが苦痛になり、一人トイレに引きこもって食べていた新入社員がいました。

そんな時、面倒見がいい先輩に打ち明けたところ、ランチに誘ってくれるようになり、少しずつ職場に打ち解けられるようになったのです。

5.逃げていい

「逃げちゃダメだ。」

これは新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジの有名な言葉です。ちなみにエヴァンゲリオン初号機に乗る決断をするために自分に言い聞かせるために5回呟いています。

少し話が逸れてしまいましたが、現実世界では「逃げていいのです」。

上司から怒られる際に、仕事の内容ではなく人間性否定をされる、パワハラ、セクハラをされる、ブラックである、体調を壊す。課題の分離もした、対策もとってみた。

それでもストレスから解放されない……そんな時は、どうしたらよいでしょうか。心身を壊すほど、我慢をする必要はありません。逃げることを考えましょう。

仕事を辞めたいのに無理してしまい、悪い結果となった事例

逃げずに戦うことを選んでしまうこともあります。しかしその結末はどうなってしまうのでしょう。筆者の周りには、過去、このようなケースがありました。

ケース1

ある新入社員Aが、他にズル休みをしがちな新入社員Bのために、いつも仕事をカバーしている。 休みがちな社員について文句を言いたい職場の先輩のストレスの掃き溜めとなったのが、ずっと仕事をカバーしてきた方の社員A。 ついに鬱に。AはBの仕事をカバーしないといけないために、休みも取りにくい状態であったため、労働組合が間に入り、上司に働きかけ。 職場環境は改善され、Bは徐々にサボらず出社するようになる。鬱の社員Aも回復し、他部署に異動。

ケース2

出張先で、役員が総出で出席する大イベントの任務に当たった新入社員。 上司の期待に応えるよう仕事を頑張っていたが、座って休むことや飲み物を飲むことを、禁止された。 その結果、出張先で急性胃炎となり、入院。職場でパワハラが認知されたため人事異動があり、問題だった上司が代わる。

ケース3

毎日夜中まで残業を強いられ、かつ接待が盛んな、華やかな部署にいた先輩。残業と接待で睡眠時間平均が3時間。 そのようなブラック部署でストレスを抱え、がんを発症。30歳の若さで亡くなった。家族や同僚は大変悲しんだが、もう彼女は戻ってこない。

無理して頑張った結果、このような結末になる可能性を秘めています。

みなさんはこれらのケースを読んで、どう感じましたか?社会人の先輩として、まだ社会人経験が短いあなたに、伝えたいことがあります。「仕事の代わりはいくらでもある。でも、”あなた”の代わりは他にいない!」これだけです。

自分の身を守ることを最善に考えて下さい。心身が健康であることを、何よりも優先してください。我慢は美徳ではありません。転職をすることで、環境を変える。これによりリセットすることは「悪いことではありません」

仕事をやめたいと悩んでいるあなたへ

ここまで仕事をやめたい場合の解決方法について解説しました。 いざ転職をすると決めたら、次に考えたいのが、「同じように人間関係で悩まない」こと。

人間関係を入社前に把握することは、実は難しくはありません。採用動画を活用するのです。

採用動画は、近年多くの企業が導入している採用広報の手法で、ありのままの企業の姿が見えやすい特徴があります。例えば以下のような動画を確認できます。

企業ホームページや求人など文字で発信するフォーマルなプラットフォームと、採用動画とでは、伝えられる内容と情報量に大きな差があります。

動画なら、職場の映像、社長の話し方、実際に働く上司、先輩、同僚となる人たちのインタビューや座談会映像を通して、雰囲気を十分に感じ取ることができます。

つまり、企業訪問や転職エージェントに教えてもらうような、企業の定性的な情報を知ることができるということです。

自分がその会社で働いている姿がイメージできるか、短時間で判断することができるため、効率的な転職活動ができます。

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このようにベンチャー企業を主軸に取り扱っており、フラットで、革新的、昔ながらの企業体質の企業は皆無。女性にも働きやすい企業を見つけやすいことが特徴です。

また、時間がない中での転職活動に30秒のショートムービーで企業を探せるのは嬉しいですね。

転職でお悩みの方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

高橋 圭佑

この記事を書いた人

高橋 圭佑
早稲田大学卒。現在、教育系スタートアップにてマーケターとして勤務しながら、副業で複数企業のマーケティング支援を行う。前職はマコなり社長が経営する株式会社divにて新規事業開発を担当。大学在学時には、LINE株式会社のBLOGOS編集部にて勤務していた経験や、ブログサイトを立ち上げ2年近くで月間80万PVまでグロースした経験を持つ。

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会社名 株式会社moovy
代表 三嶋 弘哉
設立 2020年4月13日
住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階
メールアドレス moovy_support@moovy.co.jp
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  • ・採用動画プラットフォーム「moovy」の運営事業
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  • ・採用コンサルティング事業