転職で年収アップ!相場はどれぐらい?仕組みとコツを解説
# 転職で失敗しないために
今の仕事に大きな不満はないけど、年収がもう少しアップすると嬉しいな・・・
と思ったことはありませんか?
とはいえ、実際にどのくらい年収がアップするか分からない、転職して年収アップする仕組みやコツはどうなっているか疑問と感じると思います。
そこで本記事では、年収アップの相場、年収がアップする仕組みとコツはもちろん、年収アップを軸に転職活動をする際の注意点をお伝えしていきます。
この記事のまとめ
- 年収アップの相場は100万円未満と考える
- スキルや経験が活かせる業界業種、業績好調企業なら年収アップしやすい
- 年収を軸に転職活動をする際には、働き方、環境とキャリアも考慮する
- 未経験業界業種だと年収ダウンの可能性がある
- 転職で年収アップするコツは、具体的で説得力のある希望年収をしっかり伝えること

転職の年収上昇幅の相場

まず初めに転職して本当に年収がアップするのかについて、お伝えしていきます。
「転職による年収アップの実態調査」によると、年収アップ40.2%、そのまま34.9%、ダウン25.1%となっており、転職をした約4割の方が年収アップした、という結果になっています。
転職をした多くの方が年収アップをしてるといえますが、年収が変わらなかった、もしくはダウンしたという方も一定数いるので、転職をしたら必ず年収がアップする、ということではないので注意してください。
出典:マイナビ|マイナビ転職、「転職による年収アップの実態調査」を発表
年収が100万円以上アップすることもある
では、年収アップする場合、どの程度アップするかを見ていきます。
さきほどの「転職による年収アップの実態調査」によると、年収アップした金額は、
- ・100万円以上の年収アップは13.8%
- ・50万円以上100万円未満12.6%
- ・50万円未満13.8%
となっています。
100万円以上の年収アップする方がいる一方、50万円未満の方もいます。
これを年収アップした方の割合で考えた場合、100万円以上年収アップした方は約4割、100万円未満の方は6割になります。
そのため、転職して年収アップする相場は100万円未満と考えると、ギャップが少なく、現実的であると考えられます。
転職で年収がアップする仕組み

転職をして年収がアップした人は40.2%、年収アップの相場は100万円未満とお伝えしてきました。
では、どうしたら転職して年収がアップするかについて、転職して年収アップする仕組みを解説していきます。
年収をアップさせる方法は以下の2つです。
- 1. スキルや経験が活かせると年収がアップしやすい
- 2. 年収アップを目指して業績好調の企業へ転職する
年収アップとともにキャリアアップもしたいという方は、以下の記事でキャリアアップの方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
1.スキルや経験が活かせると年収がアップしやすい
転職して年収がアップする可能性が高い前提条件は、同じ業界職種への転職です。
理由は育成の必要がなく、培ってきたスキルと経験を活かして、即戦力として活躍できるためです。
さらに転職先にはない、ノウハウや知見などを持っている場合は、より年収がアップする可能性が高まります。
ただ例外として現職と異なる業界であっても、年収がアップする場合があります。
それは経験とスキルを、その企業が必要としている場合です。
例えばIT業界でDXプロジェクトに携わっていたエンジニアが、DXを推進したいと考えている観光業界の企業へ転職する場合などです。
このように、現職から他業界への転職であっても、その企業が求めるスキルや経験とマッチすれば、年収アップすることもあります。
ただ、キャリアチェンジは年齢が上がれば上がるほど難しくなる傾向にあります。
以下の記事で何歳までキャリアチェンジが可能なのか解説していますので、ぜひご確認ください。
2.年収アップを目指して業績好調の企業へ転職する
また、同じ業界職種の場合、現職よりも業績が好調の企業であれば、年収がアップしやすくなります。
同じ業界であっても、企業によって経営状況は様々です。
経営に余裕がないと、人件費に予算を回すことが難しくなるので、業界全体が好調であっても、年収アップが難しくなります。
そのため、同じ業界職種へ転職をする場合は、転職先の業績なども考慮することがポイントです。
また、先ほどお伝えした現職とは異なる業界職種へ転職の場合、業界全体の状況とあわせて、業界の平均年収も重要になります。
現職と異なる業界へ転職して、年収アップを目指す場合は、自分の経験やスキルが求められているのはもちろん、現職よりも業界は好調で、業界全体の平均年収が高いことも年収に影響してくるためです。
以下の記事で、転職で年収を上げる方法をより詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご確認ください。
年収を軸に転職活動する場合の注意点3つ

ここからは、年収を軸に転職活動をする場合の注意点を、3つお伝えします。
注意点をお伝えする理由は、短期離職をしないためです。
数カ月などで離職してしまうと、1年間在籍していないので、想定していた年収アップの金額をもらうことができなくなります。
注意点は以下こちらの3つです。
- 1. 働き方も考慮して年収を考える
- 2. 環境とキャリアも大切にする
- 3. 未経験業界や職種だと年収がダウンしやすい
また、以下の記事で転職に失敗しないためにやるべき準備を、元転職エージェントのアドバイスと共にまとめています。ぜひ参考にしてください。
では、それぞれ解説をしていきます。
1.働き方も考慮して年収を考える
残業時間、リモートワーク、フレックス、通勤時間などの働き方は重要です。
転職で年収アップでしたが、残業時間が増える、フルリモートから出社へ切り替わり通勤時間が発生するなど、環境が変化することも考えられます。
今の働き方から変更点がある場合は、そちらも考慮して年収アップした金額と見合っているかを考えることは重要です。
また、固定残業時間は重要なポイントになります。
現職では固定残業代はないが、年収アップをした転職先に固定残業代が含まれている場合などです。
この場合、年収自体はアップしますが、固定残業時間分も年収(給与)に含まれるので、実際の業務時間を考慮して、年収がアップしているかを考える必要があります。
考えるにあたっては、現職で転職先の固定残業時間分の残業をした場合、現職の年収がどのくらいになるかを考え、比較するとわかりやすくなります。
働き方を事前に調べておく必要がありますが、以下のような社員のインタビューを確認してみてはいかがでしょうか。職場の雰囲気も分かるためおすすめです。
2.環境とキャリアも大切にする
働き方と共に、転職先の環境とキャリアも重要です。
短期離職をしないためには、自分にマッチする環境であり、目指しているキャリアが実現できるかを考える必要があります。
年収を重視するあまり、自分にマッチしない環境や目指しているキャリアが実現できない場合、短期離職になる可能性が高まります。
繰り返しになりますが、1年以上在籍せずに離職すると、年収アップしても全額もらえません。
そのため、自分自身がしっかりと定着し、仕事を続けることができる環境は、とても重要になってきます。
以下の記事で適職の見つけ方を紹介していますので、転職先にお悩みの方はご覧ください。
3.未経験業界や職種だと年収がダウンしやすい
先ほど「スキルや経験が活かせると年収がアップしやすい」の項目で、例外として未経験業界職種でも年収アップするとお伝えしました。
しかし、未経験業界職種での年収アップは例外であり、未経験業界職種への転職は、多くの場合、年収がダウンしやすくなります。
理由として未経験業界職種では、培ってきた経験やスキルをいかせることが少なく、育成の必要があるためです。
育成には時間と予算が必要となりコストが発生するため、その分が年収に影響します。
未経験業界職種への転職について、詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
転職で年収アップのコツ〜希望年収の伝え方

ここからは、転職で年収アップをするために重要な、希望年収の伝え方を解説していきます。
転職活動で希望年収を伝えるのは非常に重要になります。
特に年収アップを目指しているのであれば、希望年収の伝え方は、さらに重要なものであり、転職活動の大きなポイントです。
希望年収を伝えて年収アップに繋げるにはどうしたらいいのか、そのコツをお伝えしていきます。
希望年収を伝える際のコツは主に以下の4つです。
- 1. 現実的な希望年収を考える
- 2. 自分の希望年収を理由も含めて伝える
- 3. 場合によっては年収交渉をしても大丈夫
- 4. 希望年収以下の求人応募は注意
それぞれ詳しく解説していきます。
1.現実的な希望年収を考える
年収アップを目指して転職をする際、一番重要となるのは、現実的な希望年収を考えることです。
考え方のポイントは、自分のスキルや経験を整理し、同じスキルや経験の人がどのくらいの年収か、転職先の業界動向を調べて、考慮することが重要です。
調べ方の一例としては、このようなやり方が考えられます。
- ・スキルや経験:自分の経験、スキルで応募できる求人で年収を確認する。
- ・業界動向:ニュースや業界研究をする。
このように情報収集を行い、整理して、現実的な年収を考えていきます。
現実的な年収であれば、納得感が出てくるのもポイントで、希望年収を伝えやすくなります。
2.自分の希望年収を理由も含めてしっかりと伝える
希望年収を伝えることは、非常に大切です。
「貴社の規定に従います」、「希望年収は特にありません」とした場合、希望年収に届かない場合があります。
希望年収を伝える際のポイントは、納得できる理由を示すに相手が納得することです。
さきほどお伝えした希望年収の考え方であれば、自分のスキル、経験と業界動向を基に年収を設定しているので、理由にも納得感があります。
例えば、現職でスキルが他社よりも評価されていないと、感じた場合の理由の伝え方は
「転職活動をするにあたって色々と求人を見ていくと、自分のスキルはもう少し評価されてもいいと感じています」
と伝えると、いいのではないでしょうか。
このように伝えれば、色々な求人を見て、調べた結果となり、理由に納得感があります。
また、面接などで希望年収を伝える際に、現実的でない年収で、理由も漠然としていて、自分本位だと、評価がマイナスになるので注意が必要です。
希望年収を伝えるときのポイントや伝え方に関するQ&Aを以下の記事でまとめていますので、合わせてご確認ください。
3.場合によっては年収交渉をしても大丈夫
現実的な年収を考え、しっかりと希望年収を伝え、内定となったが、希望年収に届かない場合は、年収交渉をしても大丈夫です。
ただし、基本的に年収交渉をして内定取り消しになることはありませんが、やりすぎてしまうと、入社後の人間関係に影響がでる可能性があるので、注意してください。
交渉をする際には、自分の主張を伝える前に、その年収提示にいたった理由をしっかりと確認してください。
その理由に納得ができたのであれば、それを踏まえた上で希望年収を変更して、年収交渉を行うことも大切です。
年収交渉でも、希望年収の伝え方と同様に、しっかりと相手が納得する理由を添えて行うことを忘れないでください。
また、企業によっては内定後にオファー面談があります。 オファー面談は、雇用条件の説明や内定承諾を検討するのに、必要な情報提供などを行います。
そのため給与など、雇用条件の説明があるオファー面談は、年収交渉のタイミングとして最適です。
オファー面談で聞くべきことやその準備については、以下の記事をご覧ください。
4.希望年収以下の求人応募は注意
年収の上限が希望年収以下の求人へ応募するのは、注意してください。 希望年収に至らない可能性が高いです。
例えば希望年収500万円に対して、求人へ記載のある年収が350万円~450万円などの場合です。
年収は仕事内容やそのポジションへの期待値、経営状況や在籍社員との給与バランスなどから設定されています。
そのため、自分の経験とスキルで、求められる水準の仕事ができるというだけでは、提示されている年収上限を超えるのは難しいです。
もし、自分が期待以上の仕事ができると考えた場合でも、企業側がそれを臨んでいない場合、オーバースキルと判断され、選考を通過しないことがあります。
また、提示給与以上の希望年収も伝えないことをお勧めします。 求人票をしっかり確認していないのかと、思われる可能性があるためです。
まとめ:年収は大切だけど重視しすぎない

転職での年収アップ相場、年収アップの仕組みやコツを、お伝えしてきました。
年収アップを目指して転職活動をする場合、年収アップの相場は100万円未満、希望年収は納得感のある理由で現実的な金額として、しっかりと伝えることが重要なポイントになります。
また、年収アップに捕らわれ過ぎず、働き方や環境、キャリアも考えたうえで、短期離職とならないように注意をしてください。
転職ではどれか一つの軸にこだわるのではなく、年収(待遇)、働き方、県境やキャリアなど、様々な要素から優先順位を決めることをおすすめします。
年収アップは転職の軸で優先順位は高いけど、会社の雰囲気や社員のことも重視したい、と考えている方は採用動画プラットフォームmoovyを活用してはいかがでしょうか。
moovyは動画中心の転職サイトなので、オフィスツアーや会社紹介、社員インタビューを通して、会社や社員の雰囲気を感じることができます。
最後になりますが、転職して年収がアップし、さらに自分にマッチした企業で活躍し、目指しているキャリアが実現できることを願っています!

- 堀内 隆治
- ITを中心に技術者派遣、保育、税理士といった様々な業界で採用(新卒・中途)業務に従事。採用計画から選考、クロージングと、一連の採用業務を経験。キャリアコンサルタント資格を活かし、キャリア相談を通して、キャリア支援も行う。現在はフリーランスの人事コンサルタントとして活動中。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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