大手企業で多い退職理由5選|そこから見える課題と対策とは?
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大手企業に入社したものの、実際に働いてみると社内の雰囲気が合わなかったり、他にやりたいことができたりして転職を考える人は多くいます。
大手企業を退職しようか迷っている人のなかには、「他の人はどういった理由で辞めたのか」といった疑問を抱えている人もいるでしょう。
本記事では退職理由についてデータを確認した上で、大手企業を辞める理由を5つ説明します。あわせて、退職後の選択肢についてもいくつか紹介します。
- 大手企業を退職する理由で多いのは人間関係や仕事内容などの定性的なもの
- 大手企業退職後は様々な選択肢があるが、人間関係や仕事内容などの理由で前職を退職する場合は、大手企業以外で選択するべき
- 再びミスマッチを引き起こさないために「定性情報」をしっかり確認する
この記事のまとめ
退職理由についてデータで確認
「3割の新卒が3年で会社を辞める」といわれている今日。若者の退職理由について気になる人や、会社員が退職を選択する理由を知りたいと考えている人は多いはずです。
そこで、厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果の概要」を参考に、若者の退職理由について見てみましょう。
上記退職理由を見ると1位は人間関係となっています。これはどの年代においても上位に来ている退職理由ですが、特に若者において顕著となっています。
全体としての退職理由の傾向はお分かり頂けたと思います。では次項より「大手企業における退職理由」を見ていきましょう。
もしあなたが、転職を考えている場合、転職準備のためのマニュアルがあります。転職に失敗したくないぜひご確認ください。
合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
大手企業を退職する理由5選
ホワイト企業といわれる企業が多い、大手企業で働く人のなかにも、なんらかの事情や思いを抱えて退職を決める人は珍しくありません。
ここでは、大手企業を退職する理由を5つ紹介します。
- 1.企業とのミスマッチ
- 2.次のステップに進むため
- 3.会社名に頼らず力試しをしたい
- 4.会社に対して「飽き」を感じた
- 5.適切な評価を受けられていない
それぞれの点について、詳しく見ていきましょう。
1.企業とのミスマッチ
大手企業に対し、「待遇が恵まれている」「働きやすそう」といったイメージを抱く人もいるでしょう。
しかし、全ての人に対してマッチする企業はないため、大手企業で働きながらもミスマッチを感じている人は当然います。
また、大手企業は社内の調整や派閥争いなど、社内での人間関係トラブルが多い傾向にあります。
ミスマッチを感じる項目は以下のようなものがあります。
- ・企業の雰囲気が合わない
- ・上司と相性が合わない
- ・親しい同僚がいない
- ・思い描いていた開発ができない(研究職・技術職)
- ・やりたい仕事ができない
給与や福利厚生がしっかりしていると言われる大手企業。待遇面での不満よりも、職場の雰囲気や仕事面のミスマッチが理由で退職を考えるケースが多いようです。
大手企業の場合、部署によって雰囲気や業務内容が異なることも多く、異動によりミスマッチが解消されるケースもあります。
しかし、ミスマッチが解消される見込みがない場合や、別のフィールドで頑張ってみたいという人のなかには転職を検討する人もいます。
ミスマッチを減らすための有効な手段として、採用動画が挙げられます。採用動画では、実際にその企業で働いている方の声を聞くことができ、さらにテキスト情報からは分からないような職場の雰囲気などを知ることができます。
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2.次のステップに進むため
大手企業で働く人のなかには「大手企業での経験を活かし、将来は別のステージで働きたい」という思いを学生時代、ないし入社時から抱いている人もいます。
彼らはビジネスパーソンとしての経験を積んだ後、当初から目標としていたステージに進もうと考えています。それは、起業、別の企業への転職、行政機関などさまざまです。
また、大手企業で働くなかで、考え方や思いが変わる人もいます。例えば、「より規模の大きい仕事をしてみたい」という気持ちが芽生える人や、日々の業務のなかで見えてきた社会課題を解決するため新規ビジネスを展開したいと考える人もいます。
そのような次のステップの選択肢として、ベンチャー・スタートアップ企業を選ぶ方も多くいますが、ベンチャー・スタートアップ企業を選ぶメリットにはどのようなものがあると思いますか?
一つは今よりも「圧倒的に」成長できるということでしょう。前例のない仕事が多く、自分の成績が企業の存続に響く可能性もあり、その分やりがいは大きいでしょう。
他にもたくさんのメリットがありますが、詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ベンチャー・スタートアップ企業が気になっているという方はぜひご覧ください。
合わせて読みたい:スタートアップ・ベンチャーのメリットとデメリット - 現役社員が激白!
3.会社名に頼らず力試しをしたい
大手企業に勤める人のなかには「自分の力でどこまでいけるのか試してみたい」と考える人もいます。
例えば、大手企業の秘書職からベンチャー企業の秘書職に転職した女性がいます。彼女は秘書業務に留まらず人事や総務といった役割もこなし、経営層のメンバーに選ばれました。
この女性を例にとっていうと、業務が細分化されている大手企業では限られた業務にしか挑戦できません。一方、ベンチャー企業では、個としての力を発揮できる多くの機会に恵まれ、能力に応じたポジションも得やすい傾向にあるといえます。
また、大手企業を退職後、フリーランスとして活躍する人も増えています。自身のスキルを活かし、生計を立てる人も珍しくありません。
4.会社に対して「飽き」を感じた
大手企業で働いているものの、会社に身を置き続けることに飽きを感じる人もいます。任される仕事が代わり映えしなかったり、やりたい仕事をやりつくしたりした場合、飽きを感じてしまうようです。
また、入社当初から任される仕事が一貫して補助業務ばかりの場合、ルーティンに飽きてしまう人も少なからずいます。
一時ニュースで取り上げられ、話題となった「ホワイト企業辞めたい」と思う人も増えています。
実際ホワイト企業に勤めていて、ホワイト企業を辞めてもいいのか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
ホワイト企業を辞めることで、例えば適切な仕事量や充実した待遇などが期待できなくなる可能性も高いです。
こちらの記事では、ホワイト企業を辞める前に検討すべき点や、自分に合う企業を探す方法を紹介していますので、転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:ホワイト企業、なぜ辞めたい?その人の特徴と理由・解決方法を徹底解説
5.適切な評価を受けられていない
近年、退職ドミノの防止や優秀な若手の離職を防ぐため、多くの企業が評価制度の見直しを行っています。
とはいえ、社員数が多い大手企業の場合、個人が評価されにくい企業も多々あるといえるでしょう。
また、大手企業のなかには年功序列制度を重んじる企業も多く、働きや能力に対して満足な評価を得られていないと不満を抱える若手社員の姿も見受けられます。
適切な評価を受けられていないと感じる人のなかには、昇給や出世がはやく、実力主義のベンチャー企業に憧れを抱く人も。
また、企業規模に拘らず、適切に評価される環境に身を置きたいという考えを持つようになる人もいます。
大手企業を退職したら失うもの
次に、大手企業を退職したら失うものについて考えてみましょう。大手企業はその影響力から働く社員にも大きな恩恵を与えています。
退職するかどうかを判断する前に、これらの潜在的な損失を考慮に入れ、将来の計画をよく考えることが重要です。
新しいキャリアパスやライフスタイルに適応するために、計画的なアプローチを取ることが役立つでしょう。
1.大手企業の肩書きを失う
大手企業での勤務経験は、その企業のブランドや知名度によって、あなた自身の社会的信用になります。
この肩書きは、職場内外での信頼感を高め、人間関係やビジネスの機会を形成するのに役立ちます。
例えば営業の場面において、大手企業というだけで、有利に営業ができたり、初対面の人に対しても、一定の信頼感を与えることができます。
2.充実した福利厚生が享受できなくなる
大手企業は福利厚生が充実していることが多いです。
例えば、健康保険、年金制度をさらに拡充していたり、ワークライフバランスのサポートで、育児休暇の延長や有給休暇の取得のしやすくするなど様々な取り組みがされています。
大手企業を退職すると、これらと同様の福利厚生を享受できなくなる可能性があります。
3.経済面、精神面での安定が得られなくなる
大手企業は通常、安定した給与やボーナスを提供しています。
また、キャリアプランが見通しやすいなど、仕事面での不安はそのほかの企業に比べると軽減されています。
そのため、大手企業を退職すると経済面や精神面での安定感が一時的に失われる可能性があります。
ただし、新たなチャレンジによって得られる成長や満足感もあることを忘れずに考えるべきです。
退職した方がよい大手企業の特徴
大手企業を退職することは失うものも多いです。それでも退職した方がよい大手企業も存在します。その特徴について、1つずつ解説します。
1.成長できない環境
ホワイト企業のように、過度に恵まれすぎるが故に、社員の成長を妨げることがあります。
もちろん、ワークライフバランスを最優先にしたい人にとっては、良い環境でしょう。
しかし、中長期的な目線で見ると、ゆるすぎる環境では、市場価値が上がらないです。
結果として、生涯年収は下がってしまう可能性があります。自身のキャリアビジョンやキャリアパスを考慮した上で、今の環境がいいものかを判断しましょう。
2.明らかに遅れている企業やチャレンジできない企業
時代の技術的なトレンドや変化に遅れたり、アナログなプロセスを維持している企業は、将来的に競争力を失う可能性が高いです。
こうした企業では、最新のスキルや知識を身につけることは難しいです。
また、そういった企業の場合は、大企業病に陥っており、チャレンジできる環境でない可能性が高いです。
自身の成長と適応能力を高めるためにも、チャレンジできる先進的な企業への転職を検討しましょう。
3.周りの社員と価値観が合わない
職場の人間関係は、仕事の満足度に大きな影響を及ぼします。
価値観や目標が合わない状況で働くことは、ストレスやモチベーション低下の原因となる可能性があります。
自身のポテンシャルを最大限に発揮するためにも、共通の価値観を持つ仲間との働き方を考えるのが良いかもしれません。
大手企業退職後の転職先を考える
大手企業を退職した場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
以下、大手企業転職後の転職先を4つ紹介します。
- 1.大手企業から別の大手企業へ
- 2.ベンチャー企業に転職
- 3.起業する
- 4.フリーランスになる
それぞれ解説していきます。
1.大手企業から別の大手企業へ
まず、大手企業から大手企業のパターンです。
このパターンは働く環境が悪くなる可能性が低く、待遇面の心配はありません。
しかし、前職で業務内容への不満や職場環境の閉塞感を感じて退職をした場合は、あまりおすすめできない選択肢です。
以下は大手企業の働き方や業務環境を確認のするために大手企業の特徴とベンチャー企業の特徴をまとめた表になります。
大手企業 | ベンチャー企業 | |
---|---|---|
給与 | 安定して高め | 不安定だが、場合によっては 大幅に上昇する可能性 |
福利厚生 | 良い | 大手には劣るが、独創性がある |
働き方 | ルールが多く 自由度が低い |
風通しが良く 自分で考えて働く必要がある |
意思決定 | スピードが遅い | スピードは早い |
管理職の年齢 | 高い | 大手に比べ低い |
このように大手企業とベンチャー企業では働き方が大きく違います。職場の雰囲気も大きく違うでしょう。
大手企業は合わないと感じる方は、ベンチャー企業という選択肢もありです。
以下の記事は大手企業とベンチャー企業の適性を解説した記事になります。気になる方はご覧ください。
合わせて読みたい:【多くの人が勘違い】大手企業とベンチャー企業の向き不向きを転職のプロが解説
2.ベンチャー企業に転職
大手企業からベンチャー企業に転職し、自分らしく働いている人や、能力が評価されて短期間のうちに昇進している人は多くいます。
ベンチャー企業はスキルや実力しだいで昇進できることが多く、年齢や在籍年数に関わらず役職を得ることも可能です。
また、大手企業の多くが、若手社員が全体に対して意見を述べたり、アイデアを発したりしにくい雰囲気にあります。
対して、ベンチャー企業のなかには年齢や在籍年数関係なく、社員が平等に意見やアイデアを発することを大切にしている企業もあります。
斬新なビジネスや魅力的なビジネスを展開しているベンチャー企業も多いです。
大手企業に在籍中は仕事におもしろさを感じなかったという人でも、ベンチャー企業で仕事を楽しんでいる人はたくさんいます。
大手企業からベンチャー企業に転職した人のインタビュー動画をまとめました。興味があればぜひご覧ください。
-
アニメとマンガが好きで来日。サービスコンセプトに惹かれてGaudiyへ入社!
株式会社Gaudiy
・業種:その他、IT・インターネット・ゲーム
・社員数:10名〜50名未満
大手企業から転職した人の おすすめの動画
3.起業する
大手企業を退職し、起業する人は多くいます。大学在学中から起業を目標にしていた人や、社会人として働くなかで起業を決めた人などさまざまです。
起業を目指す場合、大手企業を退職後にベンチャー企業にまず転職することをおすすめします。
なぜならベンチャー企業に入ることで、経営陣の近くで仕事できるため、経営のノウハウや視座を高く持った状態で仕事をすることができるからです。
ベンチャー企業での経験は必ず起業に役立つと思います。
20代や30代は急いで起業する必要は基本的にありません。急ピッチで進めなければならない事業内容の場合や過度な自信がある場合を除き、ベンチャー企業で経験を積むことをおすすめします。
4.フリーランスになる
大手企業を退職し、フリーランスとして活躍している人は多くいます。フリーランスのなかには大手企業に勤めていたとき以上に稼いでいる人もいます。
フリーランスはスキルや営業力しだいで収入をアップできることの他、自分の意思で仕事を選べるといったメリットがあります。
ただし、フリーランスになる場合、収入が不安定であることや、会社員と比較して社会保障が手薄であることを覚えておいてください。
平均以上の年収を得られたとしても、不安定な働き方であることや、退職金がないことを考慮すると、お金の使い方について慎重になる必要があるといえるでしょう。
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大手企業で働きながらも不満を抱える人の共通点として、企業とのミスマッチが根底にあることがほとんどです。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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