キャリアプランがない20代の方へ。悩みの5つの理由と解決策
# 仕事で悩んだら
「やりたいことが見つからない」
「現在の仕事を続けるべきか迷っている」
このようにお悩みの方がよくいらっしゃいます。
明確なキャリアプランがないと、将来への不安から仕事へのやる気も下がってしまいます。
そこで今回は、20代のキャリアに関する悩みを解決する方法をお伝えします。
自分の強みと価値観を見つめ直し、理想のキャリアを描くことが、悩みの解決につながります。
キャリアプランに頭を悩ませている方は、ぜひ参考にしてみてください。

20代が抱えるキャリアに関する主な悩み

スタジオテイル社が実施した「仕事に対する夢やビジョンの有無に関する調査」では、20代の73%が「仕事における夢やビジョンを持っていない」と回答しました。
企業の面接や上司との面談でキャリアプランを尋ねられた際に、その場しのぎの回答をした経験がある人も少なくないでしょう。
では、20代が抱えるキャリアに関する以下の3つの悩みについて、詳しくみていきましょう。
1.現職を辞めたい気持ちはあるが、次にどんな仕事をしたいかわからない
今の仕事を辞めたい気持ちはあるものの、次にどんな仕事をしたいのかわからない。そんな悩みを抱える20代は少なくありません。
現在の仕事に不満を感じ、転職を考えている方は多いでしょう。
しかし、「今の仕事は嫌だけれど、自分が本当にやりたいことが見つからない」というジレンマを抱えている人が多いのが現状です。
仕事の選び方がわからないという方は、以下の記事で適職の見つけ方を紹介していますので、ぜひ参考にしてご自身の適職を見つけましょう!
2.もっと成長できる職場環境に身を置きたいと思っている
キャリアアップを目指す20代にとって、スキルアップできる職場環境は大切な条件です。
自分の可能性を最大限に引き出せる環境で働きたいと考えている若手社会人は多いでしょう。
成長意欲の高い20代にとって、自分の能力を伸ばせる機会が豊富にある職場は魅力的に映ります。
先輩社員からの指導やフィードバックを受けられる体制や、研修制度が充実している会社は、スキルアップを目指す若手にとって理想的な環境と言えるでしょう。
ホワイト企業を辞めたいと思っている若者も多いというニュースがありました。
これは、成長できる環境にないホワイト企業が多くなっていることが挙げられます。
残業やサービス残業の定義に厳しく、仕事をしたくてもできない企業があるとのこと。
キャリアに悩む20代において、成長環境は大きなポイントであると言えます。
ホワイト企業で働いていて辞めて良いか悩んでいるという方は、以下の記事でその疑問にお答えしていますので、ぜひご確認ください。
3.このまま同じ仕事を続けていいのか、将来が不安になることがある
「今の仕事を続けていて、自分の人生は本当に幸せなのだろうか」
そんな漠然とした不安を抱える20代は少なくありません。
将来への見通しが立たない不安から、転職やキャリアチェンジを検討し始める人もいるかもしれません。
自分のキャリアや人生の方向性に迷いを感じるのは自然なことです。
大切なのは、自分の価値観や望む生き方と、今の仕事とのギャップを冷静に見つめることです。
漠然とした不安を抱えたままでは、前に進むことができません。
20代がキャリアプランを思いつかない5つの理由

20代は選択肢が豊富なため、キャリアプランを描きにくいと感じる人も多いでしょう。
しかし、諦めてしまうと、20代で得られるはずの貴重な機会を逃してしまう可能性があります。
ここでは、20代でキャリアプランが思いつかない5つの原因についてお話しします。
1. 本当にやりたいことが見つからない
2. キャリアプランを考えるきっかけや環境に恵まれていない
3. キャリアプランを考えることを難しく捉えすぎている
4. どのような働き方の選択肢があるのか知らない
5. キャリアプランを考える時間的・精神的な余裕がない
1.本当にやりたいことが見つからない
自分の天職と呼べるようなものが見当たらず、具体的なキャリアプランを描けないことは、20代が抱える悩みの1つと言えます。
- 「自分は何をしたいのか」
- 「どんな仕事が自分に合っているのか」
そんな疑問を持ちながらも、明確な答えが出せずにいる20代は少なくありません。
漠然とした不安を抱えながら、目標も定まらない状態でキャリアを模索している人も多いでしょう。
2.キャリアプランを考えるきっかけや環境に恵まれていない
キャリアプランを考えるきっかけや環境に恵まれていない20代も多いでしょう。
学生時代にキャリア教育を受ける機会がなかったり、社会人になってからも自分のキャリアについて考える時間がなかなか取れなかったりと、キャリアプランを真剣に考えたことがない人も少なくありません。
また、職場の上司や先輩、家族や友人など、キャリアについて相談できる相手がいないことも、キャリアプランを考えるきっかけを得にくい要因の1つです。
自分の将来について一人で悩み、なかなか前に進めない状況に陥ってしまうかもしれません。
キャリアプランや仕事について相談できる相手がいないという方は、以下の記事でおすすめのキャリア相談先を紹介していますので、ぜひご確認ください。
3.キャリアプランを考えることを難しく捉えすぎている
「キャリアプランは一生のことだから、簡単に決められない」
と考えすぎてしまい、一歩が踏み出せなくなってしまうケースもあります。
「完璧なキャリアプランを立てなければ」と思い込んでしまうと、プランニングに時間がかかりすぎて、行動に移すまでに膨大なエネルギーを消耗してしまいます。
その結果、「理想のキャリアプランが描けない」と嘆き、何も行動に移せない状態に陥ってしまうのです。
4.どのような働き方の選択肢があるのか知らない
業界や職種によって、どんなキャリアパスがあるのかを知らないと、自分の将来像も描きにくいものです。
現代の労働市場は多様化が進み、従来の正社員という働き方だけでなく、派遣社員やフリーランスなど様々な契約形態が存在します。
また、働く場所についても、オフィスへの出社を前提としたフルタイム勤務から、リモートワークやハイブリッドワークなど、柔軟な働き方が選べるようになってきました。
一方で、選択肢が多すぎるがゆえに、自分に合った働き方を見つけ出すことが難しくなっているのも事実です。
どんな働き方があるのか調べることすら億劫になり、考えることを避けてしまう人も多いのではないでしょうか。
以下のインタビュー動画は、ベンチャー・スタートアップ企業の働き方について紹介しています。ぜひ参考に視聴してみてください。
5.キャリアプランを考える時間的・精神的な余裕がない
仕事が忙しすぎたり、プライベートが充実していたりすると、じっくりとキャリアプランを考える時間が確保できないことがあります。
20代は、社会人としてのキャリアをスタートさせたばかりの時期です。
仕事に慣れることに必死で、目の前のタスクをこなすことに精一杯になってしまう。
新しいスキルを習得したり、仕事のやり方を吸収したりすることに多くの時間とエネルギーを費やすあまり、自分のキャリアプランについて考える余裕がないと感じる人も少なくありません。
また、プライベートでも新しい環境に適応することに追われ、自分のキャリアについてじっくり考える時間が取れないかもしれません。
友人関係を築いたり、趣味の時間を確保したりすることで手一杯になり、キャリアプランを考えることは後回しになってしまいがちです。
キャリアプランがない20代の方がキャリアプランを考える際のポイント

20代でキャリアプランを考えることの重要性や考え方は理解できても、実際に取り組むと上手くイメージできない人も少なくないでしょう。
キャリアプランが浮かばないときは、以下の4つのポイントを意識してみてください。
1. 将来の理想像をイメージする
2. 現状を客観的に分析する
3. 理想と現実のギャップを認識する
4. 3年後・5年後・10年後と段階的な目標を立てる
1.将来の理想像をイメージする
将来の理想像を考えることは、キャリアプランを立てる上で欠かせない重要なステップです。
まずは、自分がどんな仕事をしていたいのか、どんな人と一緒に働きたいのかを具体的にイメージしてみましょう。
「50名程度のマネジメントができるようになりたい」
「事業の立ち上げに関わりたい」
など、自分の興味や強みを活かせる仕事の姿を思い描くことが大切です。
また、周りの人からどう評価されたいのか、どんな暮らしを送りたいのかについても考えてみてください。
「尊敬される上司になりたい」
「仕事とプライベートのバランスを大切にしたい」
など、自分の理想とする生き方を明確にすることが、キャリアプランを立てる上での指針となります。
年収についても、具体的な目標を設定してみましょう。
「30歳までに年収800万円を達成したい」など、数字を用いて目標を可視化することで、よりモチベーションを高めることができるでしょう。
さらに、どんな働き方を望んでいるのかについても考えてみてください。
「場所と時間に縛られない自由な働き方をしたい」など、自分の理想とするワークスタイルを明確にすることが重要です。
理想を考える際に最も大切なことは、実現可能性は考えずに、自由に想像を膨らませることです。
最初から「できるかどうか」にとらわれてしまうと、本当の理想を見失ってしまいがちです。
時間もお金も無制限という前提で、自分の理想とする将来像を思い描いてみましょう。
そうすることで、自分が本当に大切にしたい価値観や目標が見えてくるはずです。
将来の理想像が具体的に思いつかないという方は、以下の記事で将来ビジョンの考え方を紹介していますので、参考に考えてみてください。
2.現状を客観的に分析する
まずは、現在の仕事内容や働き方について書き出すことから始めましょう。具体的には以下のような点を整理します。
- ・職務内容の詳細
- ・1日のスケジュールや勤務形態(フレックス制、リモートワークなど)
- ・上司や同僚との関係性
- ・現在の給与水準
次に、自分の保有しているスキルを整理します。ポータブルスキルとヒューマンスキルに分類して考えましょう。
ポータブルスキルは、特定の業種や職種、時代背景に関係なく活用できる汎用性の高いスキルのことを指します。
具体的には、以下のようなものがポータブルスキルに該当します。
- ・プログラミング能力
- ・会計・財務の知識
- ・マーケティングの経験
- ・過去の業務で培った専門性
ヒューマンスキルとは、他者との良好な人間関係を築き、円滑なコミュニケーションを行う能力を指します。
対人関係能力とも呼ばれ、ビジネスの場において他者との関わりの中で目的を達成するための重要なスキルです。
ヒューマンスキルには以下のようなものが該当します。
- ・チームワーク力
- ・柔軟性
- ・問題解決力
- ・コミュニケーション力
- ・時間管理能力
このように、自分の強みや弱みを客観的に把握することで、現状と理想像の差を分析し、これから伸ばしていくべきスキルが見えてくるはずです。
さらに、自己理解と仕事理解も重要です。
自己理解とは、自分自身の性格、興味関心、得意分野などを深く理解することです。心理検査などを活用しながら、じっくりと向き合っていきましょう。
仕事理解とは、様々な職種や職務、キャリアパスについて理解を深めることです。詳しい情報を専門家などから収集し、自分に合った選択肢を見つけていきます。
この3つのステップ、「現状の整理」「自己理解」「仕事理解」を踏まえることで、自分の理想像を描き、そこに向けた具体的な行動につなげていくことができます。
自己理解をするために、自己分析のやり方が知りたい方は以下の記事で3つの方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
3.理想と現実のギャップを認識する
目標とする姿と現状のギャップを把握することで、それを埋めるための道筋が見えてきます。
まずは、これまで考えてきた理想の将来像と、現在の自分のスキルや状況を比較してみましょう。
理想の将来像と現状のギャップとしては、例えば以下のようなことが考えられます。
- ・理想:チーム10名を率いるマーケティングマネージャー ⇔ 現状:実務経験3年目で個人プレイヤー
- ・理想:最新のデジタルマーケティング戦略を駆使 ⇔ 現状:体系的な専門知識不足
- ・理想:年収700万円以上のポジション ⇔ 現状:昇給率が低い現環境
このように、理想と現状にはギャップが存在します。
では、このギャップを埋めるためにはどのようなスキルや経験が必要でしょうか。具体的に洗い出してみましょう。
- ・プロジェクト管理能力の向上
- ・データ分析スキルの向上
- ・異業界転職には、業界動向の調査や社内外のネットワーキングが重要
これらの課題解決に向けて、計画的に取り組んでいくことが重要です。
まずは、自分の理想の将来像と現状を冷静に比較し、ギャップを明確にすることから始めましょう。
そして、その差を埋めるためにどのような行動が必要かを具体的に検討していきます。
4.3年後・5年後・10年後と段階的な目標を立てる
10年後の遠い目標だけでなく、3年後、5年後という中期的な目標も設定しましょう。
達成したい目標を時系列で明確にすることで、具体的な計画を立てやすくなります。
例えば、3年後、5年後、10年後では、それぞれ以下のようなプランが考えられます。
- 3年後
- ・スタートアップ企業のマーケティングマネージャーとして転職
- ・チーム管理とプロジェクトリーダーの経験を積む
- ・週4勤務を実現
- ・年収500万円達成
- 5年後
- ・マーケティング部門の責任者に昇進
- ・社外での登壇経験を重ね、業界での知名度向上
- ・趣味のヨガインストラクター資格取得
- ・年収700万円達成
- 10年後
- ・CMOとして経営陣に参画
- ・副業でマーケティングコンサルタントとして活動
- ・子育てと両立できる働き方を実現
- ・年収1000万円達成
また、結婚や出産のタイミングによっても、キャリアプランの柔軟な見直しが必要になるでしょう。
このように、3年、5年、10年という具体的な期間ごとに、自分の理想像に近づくために何をすべきかを明確にしていくことが大切です。
定期的に振り返りながら、キャリアプランを練り直し、実行していくことで、理想の将来像の実現につなげていくことができます。
より詳しくキャリアプランの考え方を知りたい方は、以下の記事を合わせてご覧ください。
キャリアプラン作成におけるNGパターン

キャリアプランを実践的なものにするため、具体的な行動指針とNGパターンを解説します。
キャリアプラン作成で避けるべき2つのミスを詳しく見ていきましょう。
具体性に欠けるキャリアプランになっている
実現可能なキャリアプランを作成するためには、目標の具体化が不可欠です。
抽象的な目標設定では、達成に向けた行動計画を立てることができません。
以下に、具体性に欠けているNG例と具体的に設定できているOK例を示します。
- 【具体性に欠けるNG例】
- × 仕事で成功したい
- × 充実した人生を送りたい
- × やりがいのある仕事に就きたい
- 【具体的に設定できているOK例】
- 3年後のキャリア像
- 〇 フルリモートのマーケティングディレクター
- 5年後のキャリア像
- 〇 ライフスタイル系メディア事業を立ち上げ
- 10年後のキャリア像
- 〇 メディア事業を年商20億円規模に成長
具体的な目標があってこそ、それに向けた効果的な行動計画を立てることができます。
定期的な見直しを行いながら、着実に目標達成を目指しましょう。
プライベートを優先したキャリアプランになりすぎている
結婚や出産などのライフイベントを考慮することは大切ですが、仕事面での目標も忘れずに設定しましょう。
ワークライフバランスを重視したい場合でも、仕事面での目標や理想像を明確にする必要があります。
単にプライベートの要素ばかりに傾倒するのではなく、自分の価値観やライフスタイルに合った働き方を見つけ出すことが重要です。
具体的なステップとしては以下のようなことが考えられます。
- 1. 自分自身の価値観やライフスタイルを深く理解する
- ・仕事とプライベートのバランスをどのように取りたいか
- ・将来どのような生活を送りたいか
- 2. 理想の働き方を具体的に検討する
- ・フレックスタイム制や在宅勤務などの活用
- ・育児支援制度の有無
- ・資格取得支援などキャリアアップへの支援
- 3. 自分に合った企業や働き方を見つける
- ・情報収集や企業研究を行う
- ・面接などで丁寧に確認する
- 4. 仕事とプライベートの両立に向けた具体的な行動計画を立てる
- ・キャリアアップのための目標設定
- ・家庭生活の充実につなげる工夫
このように、ワークライフバランスを重視しつつ、仕事面での目標設定や行動計画の策定も怠らないことが大切です。
自分に合った理想的な働き方を見つけ出し、全方位でキャリア形成を考えていくことが肝心です。
キャリアプランがない20代の方は無料キャリア相談がおすすめ

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- S.N
- キャリア系メディアのライティング、企業研修の企画・実施、事業コンサルティングなど、多角的なキャリアを構築し、現在は人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして従事。 過去のキャリア経験を活かしたキャリアアドバイスが好評で、累計3000名以上のキャリア面談実績を保有する。
この記事を書いた人
スタートアップ企業の求人動画をお探しならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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