ホワイト企業、なぜ辞めたい?その人の特徴と理由・解決方法を徹底解説
# 転職 # 仕事で悩んだら
ホワイト企業は優良企業とも呼ばれ、一般的には働きやすいとされる企業です。しかし、「辞めたい」と感じる人が一定数いることも事実です。
事実私もホワイト企業と呼ばれる企業を辞め、ベンチャー企業に転職した一人です。
そこで当記事では、ホワイト企業を辞めたい人に向けて「本当に辞めて良いか?」や「自分に合う企業の選び方」を実体験も交え解説します。
ホワイト企業を辞めたいとお悩みの人は、ぜひ最後までお読みください。
ホワイト企業とはどんな企業?
近年よく耳にするホワイト企業とはどんな企業のことを言うのでしょうか。
正式に定義されているわけではありませんが、簡単に言うと劣悪な環境下で働かせる「ブラック企業」と反対の意味を持つ企業のことです。
「適切な給料」や「福利厚生が充実」といった待遇の良さや、残業や休日出勤の少なさなどが特徴です。
また「法令遵守」「社会貢献活動」など単に働く環境だけではない部分もしっかりしている企業もホワイト企業とされることもあります。
ホワイト企業には、以下のような共通点が見られます。
- ・定着率が高い
- ・残業が少なく、残業代もしっかり支給される
- ・給与額や福利厚生の条件が良い
- ・評価制度が明確
- ・売上が安定している
ホワイト企業で働くと「ワークライフバランス」が取りやすく、安心して仕事に打ち込めるため、世間一般的には入社を推奨されます。
社会情勢の機運の高まりで企業を良くしようと企業努力を行った結果、ホワイト企業と呼ばれる企業は以前に比べ、大幅に増えたように思います。
しかし、ホワイト企業であっても人間関係はつきものであり、人間関係で悩むこともあります。例えば、性格や価値観の合わない上司や同僚との仕事は、時にストレスを感じることもあるでしょう。
こちらの記事では、人間関係が合わず仕事を辞めたいと感じたときに取るべき対処法を解説しています。
合わせて読みたい:新入社員が仕事を辞めたいと人間関係で悩んだ時に取る対処法とは?
時代背景も大きく影響
2019年に働き方改革関連法が施行されました。それにより20年前と比べ残業時間は半分になりました。(下記データ参照)
また、2020年にはパワハラ防止法が施行され、上司や先輩から叱られることが少なくなったというデータもあります。
しかし、一方で新卒3年以内の離職率は2009年以降増加傾向にあるようです。(下記データ参照)
離職率上昇の要因が、ホワイト企業が増えたからという理由だけではないですが、ホワイト過ぎて辞めたいと思う人も一定数いるということです。
事項より詳しく見ていきましょう。
ホワイト企業でも辞めたくなる理由とは?
前述の通り、ホワイト企業は一般的に「入社が決まると嬉しい」とされる企業です。しかし、皮肉なことに企業が努力して構築した良環境にも関わらず辞めたいと考える人が増えてきているという。
特に20代の若い人に多く、「ホワイト企業でも辞めたいとはなぜか?」とニュースになる程です。以下はホワイト企業で働く20代にアンケートを取った結果です。
出典:リクルートワークス研究所「大手企業の新入社員が直面する職場環境を科学する」
ホワイト企業なのに「辞めたくなる理由」をまとめると以下の3つの理由が大きくあるようです。
- 1.生ぬるい空気に逆に焦りを感じる
- 2.成長を実感しにくい
- 3.スキルを習得しにくい
ここでは、そのような特に20代に多く見られる、ホワイト企業でも辞めたい理由を解説します。
もしあなたが転職をお考えなら、以下の記事が参考になります。気になる方はご覧ください。
合わせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
1.生ぬるい空気に逆に焦りを感じる
ホワイト企業でも辞めたくなる理由の1つ目に、生ぬるい空気に逆に焦りを感じることです。特に野心を持った人に多い傾向です。
もっと上を目指したいのに「そこまで頑張らなくていいよ」と言われるケースや、もっと仕事をしたくても「早く帰れ」や「残業は悪だ」と注意されることすらあります。
周囲から「なぜあんなに頑張っているのだろう?」という目で見られることもあるでしょう。
無理に上を目指さなくても、普通に過ごせる環境が用意されていれば、周囲が生ぬるい環境になるのも仕方がありません。
ホワイト企業の生ぬるさに嫌気がさす人は、周囲との温度差があるとも言え、その環境に焦りを感じる人がいるということなのです。
大学の同期や同世代の活躍などをSNSなどで目にする機会が増えた昨今。「隣の芝生は青く見える」場面は昔に比べて多くあるのかもしれません。
このように「今のままでいいのだろうか」という不安が湧いてくるのが一つの要因となっています。
2.成長を実感しにくい
ホワイト企業でも辞めたくなる2つ目の理由は、成長を実感しにくいことです。
ホワイト企業は、ルールや規則の整備はもちろん、さまざまな「働くための環境」が用意されています。つまり、どんな人でも「ある程度の成果を出せる環境」が、あらかじめ用意されていると言えます。
従業員に厳しいノルマが課せられるケースも少なく、成長を目指さずに「のほほん」と働く人も多く見受けられます。ほどほどに仕事をしたい人にとっては、心地よい環境でしょう。
実際、私もホワイト企業を離れてみて、「これだけの仕事しかしていなかったのにあんなに貰えていたんだなぁ」と感じます。
しかし、さらなる高みを目指し成長したい人から見ると、一定の枠組みから抜け出せず、成長を実感しにくい環境だと言えます。
それに対して、社員一人一人の裁量権が大きいスタートアップ・ベンチャー企業では、前例のない仕事をすることもあり、自身の成長を感じる場面は多いでしょう。
また、自分の頑張り次第で企業の成長度合いが決まる可能性も大いにあるため、成長したいという方にとっては最適の職場と言えるでしょう。
他にもスタートアップ・ベンチャー企業には、大手にはない様々なやりがいやメリットがあります。こちらの記事では、ベンチャー企業で働く現役社員がベンチャー企業のメリット・デメリットを解説しています。
合わせて読みたい:スタートアップ・ベンチャーのメリットとデメリット - 現役社員が激白!
3.スキルを習得しにくい
ホワイト企業でも辞めたくなる3つ目の理由は、スキルを習得しにくいことです。
ホワイト企業は、従業員の役割分担がしっかりと線引きされるケースが多く、担当外の業務は基本的に手をつける必要がありません。
「重要な業務」や「煩雑な仕事」は上層部が担当し、一般社員は断片的な仕事だけをする傾向にあります。すると、仕事をトータル的に俯瞰しビジネス体系を理解することが難しく、スキルを習得する機会も減ります。
そのため、ホワイト企業ではスキルを習得しにくいと言えます。こうした傾向は、会社の規模が大きくなるほど顕著です。
こちらはホワイト企業と対極にあるとも言える、ベンチャー企業のスキルについて解説した記事です。もし習得できるスキルについて詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
合わせて読みたい:ベンチャーに入ったら成長できる?ベンチャーで身に付くスキルとは?
本当にホワイト企業を辞めても良い?検討すべき内容
ホワイト企業を辞めたい人は、辞める決断をする前に「本当にホワイト企業を辞めても良いか?」について考えることをオススメします。
ホワイト企業を辞めると、ホワイト企業の良さでもある「ホワイトな部分」が失われます。やはりホワイト企業が良かったと思い、離職後に後悔をしても元には戻れません。
そのため、以下の内容を検討すると良いでしょう。
1.適切な仕事量
ホワイト企業では、仕事の量や範囲が配慮されています。
多くの残業をしてまで片づけられないレベルの仕事は、基本的にまわってきません。もし残業や休日出勤といった事態になれば、業務量の調整をはかってくれるでしょう。
一方ホワイトではない企業では、仕事の線引きに曖昧なケースも多く見受けられます。自分の仕事はもちろん、担当外の仕事もやらざるを得ない場面があるでしょう。
また残業つづきでも、業務量を減らしてもらえず「もっと効率よく仕事をしろ!」と言われるケースすらあります。
そのため、ホワイト企業を辞めた場合に、業務量の増加があっても問題ないかを自問自答すると良いでしょう。
2.残業時間への配慮
ホワイト企業で働いていると、残業時間そのものが少ないことはもちろん、きちんと残業代も支給されるのが当然と思うかもしれません。
しかしホワイトではない企業では、毎日残業が当たり前といったケースや、残業代がきちんと支払われないケースも多々見受けられます。
実際に、以下のようなケースは、ホワイトではない企業では普通に発生します。
- ・残業代を少しカットされる
- ・休日出勤はサービス残業
本来であれば、企業は従業員が残業した分に対して、きちんと残業代を支払うべきだと言えます。しかし、上記で紹介したようなケースをいちいち気にしているようでは、ホワイトではない企業では働けないでしょう。
3.充実した待遇
ホワイト企業では、基本的にしっかりとボーナスが支給され、住宅手当や各種休暇などの福利厚生も手厚い傾向にあります。
そのため、企業というのは「しっかりとボーナスを支給し、福利厚生も普通に用意するものだ」と思うかもしれません。しかし、充実したボーナス制度と福利厚生を提供してくれるのは、その企業が「ホワイト」だからです。
設立から間もない会社や、経営が少し傾いた会社では、ボーナスの支給が少ないケースや、福利厚生が最低限しか用意されないケースも多く見受けられます。
また利益をしっかり出していても、従業員にボーナスを還元しないケースや、福利厚生の導入を先延ばしにする企業も存在します。
以上のことから、ホワイト企業を辞める場合には、ボーナス支給や福利厚生といった「充実した待遇」を期待しない覚悟が必要です。
4.世間体の良さ
ホワイト企業で働いていると、友人や親から「良い会社で働いている」とうらやましがられることもあるでしょう。
しかしホワイト企業を辞めると、世間体の良さを失う可能性があります。
とくに、転職先がブラック企業であれば、世間体の良さとは真逆の反応をされるかもしれません。「早く辞めた方が良い」や「前の会社の方が良かったんじゃない?」などと言われることも考えられます。
ホワイト企業を辞める人は、世間体の良さを失っても構わないかについても、自問自答してみましょう。世間体よりも、自分に合った会社で働きたいと思うのであれば、ホワイト企業を辞める選択もアリでしょう。
ホワイト企業を辞めたい人が、自分に合う企業を探す方法
ホワイト企業を辞めたい人が、自分に合う企業を探す方法をお伝えする前に、
先におすすめをお伝えするとホワイト企業を辞めたいと思っている人には「ベンチャー企業」がおすすめです。
ここまで解説したように、ホワイト企業を辞めたいと思っている人は、「自己成長したい」や「もっと仕事がしたい」と感じているようです。
ベンチャー企業であれば、このような希望が叶います。また、やりがいも一塩。将来性も高いため、スキルの習得とキャリアアップを実現できる企業だと言えます。
とは言え、急にベンチャーと言われても判断できないと思います。そこで、「自分に合う企業を探す方法」について解説します。
また、以下はベンチャー企業で働く人のインタビュー動画です。動画を見るとどのような雰囲気で仕事をしているのかが分かりやすいのでおすすめです。
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1.自己分析を行い、企業を選ぶ軸を決める
自分に合う企業を探す「1つ目」の方法は、自己分析を行うことです。
現在ホワイト企業に勤めていて、辞めたい気持ちが芽生えたのは、自己分析の不足や企業研究不足による「ミスマッチ」が原因かもしれません。
実際に、やりがいがあり相性の良い企業であれば、辞めたい気持ちが芽生えなかった可能性も高いと言えます。
そのため、自己分析を行ったうえで、絶対に譲れない「軸」を決める事で、自分に合った企業を選ぶことができるようになります。
自己分析を行う際には、以下のステップで進めると良いでしょう。
- 1、仕事を通じて実現したい「理想」を明確にする
- 2、自分の性格を分析する
- 3、経験・スキルの棚卸をする
- 4、仕事以外で「好き/興味がある」ことを考える
- 5、自分の強みを整理し、具体的な言語にする
自己分析を行ったうえで、次項で紹介する「Will-Can-Must」も意識すると、選ぶべき企業がさらに見えやすくなります。
自己分析のやり方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します
2.Will-Can-Mustで考える
自分に合う企業を探す「2つ目」の方法は、Will-Can-Mustで考えることです。
Will-Can-Mustは、ビジネスで目的を達成させるための「フレームワーク」をさします。will(=希望)を目指すゴールとし、can(=強み)とmust(=使命)に当てはめながら、willを叶えるためのプロセスを構築します。
当記事を読んでいる「ホワイト企業を辞めたいと考える人」であれば、willに対して「自分に合う企業に転職すること」を設定すると良いでしょう。
また「Will-Can-Must」のフレームワークに当てはめる際には、Will・Can・Mustのつながりを意識します。
Will-Can-Mustについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
合わせて読みたい:【図解】Will-Can-Mustとは?転職の自己分析にも使える!
3.企業の定性情報をしっかり確認する
自分に合う企業を探す「3つ目」の方法は、企業の定性情報をしっかり確認することです。
Will-Can-Mustのフレームワークにより、自分に合う企業が分かったら、実際に企業を選ぶことになります。
自分に合う企業を探す際に、給与や待遇という「定量的な情報」だけをチェックしても、本当に合う企業かは判断できません。
給与や待遇が良い「ホワイト企業」に入社したにもかかわらず、辞めたいと考える人であれば、その意味が理解できるでしょう。
企業選びには、テキストではわからない「定性情報」のチェックが欠かせません。定性情報とは、求人票や企業のホームページでは判断できない「人間関係」や「職場環境」などをさします。
人間関係や職場環境を判断する方法には、職場見学や会社説明会などが挙げられます。しかし、昨今では直接的に対面する方法は自粛の傾向にあり、定性情報をチェックできる機会が減っていることも事実です。
そこで活躍するのが「採用動画」です。採用動画はインターネット環境さえあれば、いつでも好きなタイミングで定性情報をチェックできます。
以下のような動画は短く、かつ企業の雰囲気などが分かりやすいためおすすめです。
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ホワイト企業を辞めたいと思っているあなたへ
ホワイト企業を辞めたい人は、本当に辞めても良いか?を考えたうえで、進退を判断することが大切です。
転職を決めて、いざ入社した企業がまた自分に合わなかったという事態は避けなければなりません。
そのために当記事で紹介したポイントを踏まえ、自分に合う企業を探すと良いでしょう。
そのためには、人間関係や職場環境といった応募先企業の定性情報を確認していただくことが重要です。
定性情報とは、数値やデータにあらわせない情報のことです。例えば、企業の雰囲気、一緒に働く上司やメンバーの特徴など、「誰と働くのか?」というリアルな情報がそれにあたります。
これらの情報は、人によって解釈が異なるため、テキストでの表現が難しく、求人票などを見てもよくわからないことが多いです。
そのため、企業内の定性情報は、実際にその企業の人に会ってみたり、インタビュー動画などを通してチェックすることが大切です。
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- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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