大手からベンチャーに転職する方法5ステップ|メリットと注意点も合わせて解説
# ベンチャー # 企業の選び方
大手企業の安定感は捨てがたい。
しかし、ベンチャー企業も魅力的。自分はどっちが良いのかわからない。
そこで当記事では、「大手企業からベンチャー企業に転職する5ステップと、ベンチャー企業のメリットと注意点」について解説します。
当記事を読むことで、「どうすれば大手企業からベンチャー企業に転職できるのか、自分はベンチャー企業に向いているのか」という悩みはきれいさっぱり解決されますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
大手とベンチャー、最大の違いとは
大手企業とベンチャー企業の最大の違いは、仕事のやり方です。
企業のフェーズによって仕事のやり方は変わります。大手とベンチャーではフェーズに大きな違いがあるため、仕事のやり方に違いが出てきます。
例えば、設立間もない会社であれば売上が立つような事業を育てることが最優先事項になりますし、設立から数年経ち売上が安定してきた企業であれば社内の整備に力を入れることになります。
このように、大手企業とベンチャー企業では働き方が大きく異なりますので、自分のビジョンや理想の働き方などで判断していく事が重要になってきます。
転職するなら大手企業が良いのか、ベンチャー企業が良いのかと悩まれている方もいるのではないでしょうか。
こちらの記事では大企業向きの人、ベンチャー企業向きの人の特徴を解説しています。転職先でお悩みの方はあわせてご覧ください。
【要確認】大手からベンチャーに転職するメリット5選
それではまず、大手企業からベンチャー企業に転職するメリットを5つご紹介致します。
1.やりがいがある
ベンチャー企業では、大手企業とは違った仕事のやりがいを感じる事ができます。
それは、仕事の結果がすぐに返ってくる達成感と多くの仕事に携わる事で得られる成功体験、そして何より、会社と共に成長できているという実感を感じられるという点です。
例えば、営業担当が一人しかいない会社で営業を任されていたとして、契約が決まった時の喜びはもちろんですが、それを積み重ねる事により自身の業績が会社の業績に直結することも実感できます。会社が大きくなると共に役職も給料も上がっていく事でさらにやりがいを感じられる事でしょう。
このように大手企業とは違った仕事のやりがいを求める方は、ベンチャー企業で働いた方が楽しく、充実した仕事をこなす事ができるかもしれません。
ベンチャー企業の仕事のやりがいについて、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
あわせて読みたい:ベンチャーのやりがいとは?1万人の大手からベンチャーに転職した経験談
2.仕事に熱中している人が多い
ベンチャー企業には、仕事に熱中している人が多い傾向にあります。
なぜなら、ベンチャー企業は努力が成果に反映されやすいという特徴があるからです。ダイレクトに成果に反映される事で、PDCAを素早く回す事ができ、自己の成長にもつながります。その成長が熱意となって仕事に表れます。
例えば、会社が大きくなるにつれて人を雇ったり、部署や役職を新設したりする必要が出てきます。その結果として若くして役員クラスになることも可能です。
大手企業では若くして、役員クラスまで昇進できる機会はそう多くはないと思います。
ですから、仕事に熱中したい方は、同じような志を持つ仲間と共に働けるベンチャー企業がおすすめです。
3.社長の側で働ける
ベンチャー企業では、社員が少ないがゆえ社長との距離が非常に近い事が特徴です。
社長と同じ視座に立って物事を考えられる点や経営的な視点で物事を考えられる事は非常に貴重で、大きな経験になります。
例えば、年商が1億円ほどのベンチャー企業で営業として働いていたとします。そのとき、売上を10億円にするための施策を考える場面に遭遇することがあったとしましょう。あなたは経営者とほぼ同じ視点で、残り9億円の売上を作るための改善点を考えることになるでしょう。
もちろん営業の改善も行う必要がある一方、そもそもの商品力を上げることなど、経営者と同じように事業全体の改善を図りながら、売上を作ることに一生懸命になる経験が得られるでしょう。どの職種で関わろうと、経営視点で事業全体を俯瞰して売上を作りに行く経験ができることが、ベンチャーで社長の近くで働くことのメリットです。
これが大手の場合、他部署との連携に時間がかかったりするため、経営視点というよりも自分が担当する職種としての専門性ばかりが身につくことになります。
社長のそばで働くことで、会社経営の概要について学ぶことができるのは大きなメリットです。
4.裁量を持って課題を解決できる
ベンチャー企業では、大きな裁量を持って自ら課題の解決にあたることができます。
なぜなら、ベンチャー企業は社員の人数が少ないので、ひとりひとりの裁量が大きくなるからです。
例えば、何かを決める際も社長に直接提案し、すぐに決裁を受ける事も可能ですし、自ら判断して会社を動かしていく事もできます。
このように大きな裁量を持って、責任ある仕事をしたいという方には、ベンチャー企業はおすすめできます。
5.ストックオプションや急成長で得られるお金に夢がある
ベンチャー企業の特徴として、企業が急成長する事で、ストックオプションによる大きなキャピタルゲインを得られたり、早い昇進によって給料が大幅にアップする可能性があります。
例えば、会社設立当初からストックオプションをもらっていて、その会社の1%の株を持っていたとします。その会社が株式上場した時に時価総額が100億円だったら、一挙に1億円というキャピタルゲインを手にすることができるという事になります。
このようなメリットは大企業にはないので、ベンチャー企業はリスクもありますが、リターンも大きいという事になります。
ベンチャーで得られるお金事情についてもう少し詳しく知りたいという方は、「ベンチャー企業の給料は安い」のホントと嘘|億り人の可能性あり?を読んでみてください。
関連記事:「ベンチャー企業の給料は安い」のホントと嘘|億り人の可能性あり?
【要確認】大手からベンチャーに転職して後悔すること5選
今度は大手企業からベンチャー企業に転職して後悔することについて見ていきたいと思います。
ベンチャー企業への転職で失敗しないためには、ベンチャー企業それぞれの違いを理解しておくなど、コツがあります。
以下の記事ではベンチャー企業への転職での失敗例やその原因、解決策を解説していますので、失敗したくない方はぜひご覧ください。
合わせて読みたい:ベンチャーに転職して失敗する人あるある5選|原因と解決策も解説
1.給料の低さ
ベンチャー企業は、大手企業と比べて大幅に給料が低くなってしまうケースが珍しくありません。
なぜなら、ベンチャー企業は固定費である人件費に大きなコストを割けるほどの余裕がないからです。
厚生労働省が平成31年に発表した「平成 30 年賃金構造基本統計調査」を見ると従業員が300人以上の大手企業の年収は387万円、小企業は292万円と平均で90万円も違っています。この事からも大手企業からベンチャー企業に転職した場合、100万円以上年収が下がる可能性があります。
参考:厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査
ですから、大手企業からベンチャー企業に転職する際は、給料が大幅に下がるというリスクを許容しなければなりません。
2.仕事が多すぎる
ベンチャー企業では、基本的に業務量が増える事が多いです。
ベンチャー企業は人材のリソースが足りないことが多く、必然的に業務量が増えます。
例えば、ベンチャー企業では営業もやり、マーケティングもやり、バックオフィスの仕事もやるなんて事はよくある話です。その為、連日終電帰りになるようなベンチャー企業も珍しくありません。
そのため、ベンチャー企業に転職するなら忙しさに耐えられるタフな方の方が向いているでしょう。
ブラックと思われがちなベンチャーですが、転職する企業をきちんと見極めることで、自身に合ったベンチャー企業への転職が可能です。
以下の記事ではブラック企業の傾向や、ブラック企業・ホワイト企業の見極め方を解説しています。ぜひ企業選びの参考にしてください。
合わせて読みたい:ベンチャー企業はブラックってホント?|事例を交えて見分け方を解説
3.社長との相性が合わない
ベンチャー企業に転職してから社長との相性が合わないことがわかると、転職を後悔することになりかねません。
なぜなら、ベンチャー企業では社長との距離が近く、社長との相性の良し悪しが働きやすさを大きく左右するからです。
例えば、社長が体育会系の人で、あなたが体育会系が苦手なタイプだった場合、毎日働きにくさを感じることになると思います。価値観に関しては正解があるわけではないため、いいか悪いかではなく、自分にあっているか否かで判断するようにしてください。
ですから、ベンチャー企業に転職する前に、その企業の社長がどんな人なのかはよく調べておいた方が良いでしょう。
4.裁量の認識が違う
ベンチャー企業に転職した結果、思うように裁量を発揮できずに後悔してしまうことがあります。
多くの場合、裁量という言葉に対するイメージの違いや勘違いから後悔が生まれます。
裁量の勘違いには2種類あります。
1つは「裁量がある」というのは楽しく仕事ができるという勘違い。もう1つが、「裁量がある」というのは、やるべきことを指示された上で自由に仕事ができるという勘違いです。
まず「1つ目の裁量があると楽しくが仕事ができる」という勘違いについては、裁量がある方がむしろ大変な場面があるという認識に改める必要があります。
裁量があるということは、確かにある程度の自由が許されるということでもあります。
そのかわり、任された仕事の結果について責任を自分で負うことになります。自由にやったプロセスがうまくいっていたとしても、結果が伴わなければ、あなたの評価にはつながらない、ということもあるのです。
裁量があって自由に働ければ楽しく働けそうというイメージを持つ気持ちはとてもよくわかります。しかし、裁量があるということと結果の責任は自分にあるということは表裏一体である、ということはやみくもに裁量権を求める前に知っておいた方が良いでしょう。
2つ目の「裁量がある」とやるべきことを指示された上で自由に仕事ができるという勘違いについては、基本的にやるべきことは指示されず、全て自分で考え決めていく、というくらいの認識に改める必要があります。
「どのようなやり方でも構わないので、仕事の結果を出してください。」という状態が実情であることがほとんどです。
「やるべきことがわからない」と仕事を進められずにいても、周りから手取り足取り助けてもらえる、ということはないと思っておいたほうが良いです。やるべきことは自分で見出し、その上でPDCAを早く回しながら結果を出して行くことが、「裁量権が大きい」ということです。
つまり、裁量権が欲しいのにやるべきことを与えられたいというのはそもそもの前提がズレているということです。
ですから、ベンチャー企業の「裁量権の大きさ」については実際の仕事内容などを確認し、自身の認識をずれがないようにしたほうが良いでしょう。
5.組織が整ってない
ベンチャー企業は、大手企業と比べると業務フローやマニュアルなどの組織体制が手付かずになっているケースが多く見られます。
なぜなら、ベンチャー企業ではできる人がその業務をやることが優先されるため、人を育てるためのマニュアルを作成したり、業務を標準化するためのフロー整備などは後回しになることが多いためです。
初めはとにかく会社の成長のために業務スピードが優先されます。組織がある程度成長し安定が得られてから組織体制の強化に手を付ける、という会社が多いでしょう。
ですから、あなたが決められたことをきっちりこなしたいタイプなのであれば、ベンチャー企業は合わないかもしれません。
大手からベンチャーに転職する方法5ステップ
つづいて、大手企業からベンチャー企業に転職する方法について解説します。
1.自己分析を深める
まずは、自己分析を深く行う事が重要です。
なぜなら、自分が本当にベンチャー企業に向いているのかを確認してから転職活動をする方がゆくゆく後悔しないからです。
例えば、ベンチャー企業で働くには自ら仕事をリードしていくような強い主体性が必要ですが、あなたが受け身なタイプであれば、ベンチャー企業への転職は向いていないかもしれないという事になります。
転職してから後悔することにならないよう、自己分析はしっかり行っておきましょう。
自己分析では、Will-Can-Mustのフレームワークを用いて、自分がやりたいこと(Will)・できること(Can)・ やるべきこと(Must)を整理するなど、客観的に自身を分析します。
Will-Can-Mustのフレームワークやその他の方法を含め、自己分析のやり方は以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はご覧ください。
合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します
2.3〜10年ほどを見据えてキャリアプランを考える
転職活動の際には、キャリアプランを考えることになりますが、短期的なキャリアプランではなく3~10年くらいの中長期的なプランを考えたほうが良いでしょう。
なぜなら、今は独身でも、中長期的には結婚や家族が増える、などあなたの周りの状況が変わることもあるので、そういったことも含めてキャリアプランを練る必要があるからです。
家庭ができれば安定した収入が必要です。
そうなった場合、ベンチャー企業から大手企業に再度転職するという選択肢も出てきます。大手に再度転職することも視野に入れる場合、いざとなったらそれが実現できるようなキャリアを積むことができるベンチャー企業で働く必要があります。
目先のことだけでなく、3年から10年ほど先を見据えてキャリアプランを考えましょう。
関連記事:ベンチャー企業から大手企業への転職は可能か?【結論:可能です 】
3.キャリアプランを見据えて情報収集をする
そしてキャリアプランを考えた上で、それを実現するのに必要な情報を収集しましょう。
例えば、ベンチャー企業から大手企業に再転職する可能性がある場合は、その方法について調べる必要があります。ベンチャー企業から大手企業に行った人の体験談などを読むのもいいでしょう。
あなたにとってどんな情報が必要なのか、それを考えてから情報収集をすることで無駄がなくなります。
4.ベンチャー企業ならではの志望動機を作成し、面接対策をする
ベンチャー企業に転職したい場合は、ベンチャー企業が求める人物像を踏まえて、面接対策をしましょう。
なぜなら、大手企業とベンチャー企業では求める人物像が違うからです。
例えば、ベンチャー企業では大手企業よりも主体性の強い人物を欲しがる傾向があります。逆に、大手企業では、マニュアルや過去の事例に基づいたやり方できっちり仕事ができる人を求める傾向があります。
今までの大手企業での面接を通過できていたとしても、大手とベンチャーで求められる人物像は異なるので、アピールするポイントに工夫が必要になります。
このようにベンチャー企業に特化した対策をすることで、ベンチャー企業への転職の可能性を上げることができます。
あわせて読みたい:ベンチャー面接でよく聞かれる質問5選と押さえるべきポイント!
5.オファー面談ですり合わせをきちんと行う
オファー面談まで進んだら、そこで条件のすり合わせをきちんと行いましょう。
なぜなら、条件のすり合わせをきちんと行うことで入社後のミスマッチを防ぐことができるからです。
例えば、条件のすり合わせをきちんと行わないと、予想以上に年収が下がるなど、後悔につながる要因が出てくるかもしれません。
こういった入社後の後悔を少しでも減らすために、オファー面談は必ず実施してもらいましょう。
こちらの記事では、ベンチャー企業が求める人物像や、面接で押さえるべきポイントを詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
合わせて読みたい:ベンチャー面接でよく聞かれる質問5選と押さえるべきポイント!
大手からベンチャーに転職するならmoovy
つづいて、情報収集のツールとしてmoovyがおすすめな理由について解説します。
1.動画で会社の雰囲気など、サイトでわからない情報がわかる
moovyでは、企業のサイトや求人情報などからは分からないわからない情報も知る事ができます。
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2.30秒と短尺だから、飽きずにいろいろな会社を探せる
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事業内容や求める人物像などの情報も、採用動画であれば企業のサイトを見るよりもわかりやすく、簡単に確認することができます。
moovyを活用して、様々な企業の情報をサクサクと収集しましょう。
3.縦動画だから、気になった時にスマホで簡単に見られる
moovyの動画は、スキマ時間でも気軽に見ることができます。
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仕事の合間に情報収集をしなければいけない場合は、スマホで簡単に動画を観られるのはありがたいですね。
まずはメガベンチャーからという選択肢もあり
大手企業からベンチャー企業への転職で悩んだら、まずはメガベンチャー企業を狙うという選択肢もありです。
なぜなら、メガベンチャー企業は大手企業とベンチャー企業の良いとこどりをしたような特徴を持っており、大手企業出身者でも比較的抵抗を感じることが少ないからです。
例えば、規模の小さいベンチャー企業だと安定性にが欠けますが、メガベンチャー企業は大手企業並みの安定感があります。
いきなりベンチャー企業に転職するのが不安な場合は、まずはメガベンチャーへ企業への転職を考えると良いかもしれません。
関連記事:【結論】ベンチャー気質な大手は「安定」と「やりがい」をいいとこ取りできます
大手からベンチャーに転職して充実した仕事をしよう
以上、大手企業からベンチャー企業に転職する方法と、ベンチャー企業のメリットと注意点についてお話させていただきました。
大手企業とベンチャー企業それぞれに向き不向きがありますので、向いている方で働いた方が良いと思います。
今回の記事が参考になれば幸いです。
- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
スタートアップ企業の求人動画をお探しならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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