ベンチャー企業から大手企業への転職は可能か?【結論:可能です 】
# ベンチャー企業を知る # 転職
- 「今までベンチャー企業で働いてきたけど、将来のビジョンがいまいち明確になっていない」
- 「ベンチャー企業から大手企業への転職ってできるのかな」
- 「ベンチャー企業での経験は大手企業でも活きるのかな」
しかし、ベンチャー企業から大手企業に転職できるかどうか不安ですよね。
そこで当記事では、「ベンチャー企業から大手企業への転職は可能か」について解説します。

結論:ベンチャー企業から大手企業への転職はむしろありです

結論からお話しすると、ベンチャー企業から大手企業への転職は、むしろありです。
ベンチャー企業出身者は大手企業出身者にはない強みを持っており、大手企業はそのような人材を欲しています。
また、大手企業に転職することで、様々なメリットが得られます。(メリットに関しては後述します)
具体的には以下の2つの理由からベンチャー企業から大手企業への転職がアリだと言えます。
- 1.大手企業にはない強みを持っているから
- 2.大手企業は時代の変化に対応するために中途採用を増やしているから
近年、大手企業は中途採用を増やしています。 これまでの日本は新卒一括採用、年功序列、終身雇用の3点セットが特徴でした。
しかし、そのような日本式のシステムでは、ニーズの移り変わりが激しい時代の競争に勝てなくなってきており、大手企業ではそれだけではない、人材を確保する手段を模索しています。
例えば、トヨタ自動車は中途採用者の割合をこれまでの10%から30%にすると発表し、将来的には50%まで引き上げたいとしています。
大手企業が中途採用を増やしている背景は以下のようなものがあります。
- ・社会の多様性に対応する為
- ・人材の流動性を高め、チャレンジ精神などを取り込み、活性化を図りたい
- ・即戦力が欲しい
近年グローバル化が進み、人々のニーズも多種多様になっています。多様なニーズに対応するためには、これまでの画一的な人材ばかりではなく、様々な価値観や考えを持っている組織になる必要があったのです。
また、これまでの保守的な風土を変えたいと思う大手企業も増えてきています。
このような課題に対して、中途採用を増やすことで、時代の流れに対応していこうとしています。
中途採用者は即戦力として活躍できる上、他の企業で培ったチャレンジ精神で会社に刺激を与えてくれるため、中途採用を増やしているのです。
以上のように「ベンチャー企業出身者が提供できる価値」と「大手企業のニーズ」が一致しているため、ベンチャー企業から大手企業への転職はアリだと言えます。
大手出身者にはないベンチャー企業出身者の強み3選!
まずは、大手企業出身者にはないベンチャー企業出身者の強みについて以下の3点について解説します。
- 1.常に結果と向き合ってきた経験
- 2.若くしてマネジメントをした経験
- 3.新しい事に挑戦した多くの経験
1.常に結果と向き合ってきた経験
ベンチャー企業では、多くの裁量がある分、常に結果と向き合うことになります。
なぜなら、人員が少なく、行った業務がすぐに結果として返ってくるからです。高速でPDCAを回す事で、大手企業とは違ったスピードで成長する事ができます。
現に私が聞いた話では、ベンチャー企業でポータルサイトを立ち上げて結果を出したことで、コンサルティングの大手企業に転職できたという事例があります。
この経験は大手企業ではできないかもしれません。こうして鍛えられたメンタルの強さは大手企業でも活きる事でしょう。
2.若くしてマネジメントをした経験
ベンチャー企業では人員が少なく、企業の拡大スピードも早いので、若くしてマネジメントを経験できる可能性があります。これは大手企業への転職において有利に働きます。
大手企業では人員が多く、成長スピードもベンチャー企業よりは遅いので、ポスト不足に陥る可能性が高く、若くしてマネジメント経験をしている人材は少ない傾向にあります。
厚生労働省が毎年発表しているデータ(賃金構造基本統計調査)によると、会社の規模が大きい程、出世のスピードは遅いというデータがあります。
例えば、従業員数1000人以上の企業の係長に昇進する年齢は中小企業の方が約5%高いとの結果が出ています。課長になるとさらにその傾向は顕著だそうです。
このように大手企業ではマネジメント経験をした人材は多くないので、ベンチャー企業から大手企業への転職においてマネジメント経験は有利に働きます。
3.新しい事に挑戦した多くの経験
ベンチャー企業でチャレンジ精神を持って新しい事に挑戦してきた経験は、大手企業への転職をする上での強みとなります。
一般的に大手企業では挑戦する風土が相対的に少ない傾向にあるようです。その理由として、以下のことが考えれられます。
- ・既存事業で十分な利益が出ていることが多いため、新規事業に進出する機会が少ない
- ・十分な役割や給与を得ているため、現ポジションで満足している人が多い
- ・マニュアルやルールがしっかりしているため、これまでの通例や慣習に縛られる
以上のような理由で、保守的な風土になっていることが往々にしてあります。
失敗したくない、失敗したら苦労して手に入れた今のポジションを失う危険がある。と言った保守的な考えにより挑戦する風土が失われているのです。
大手企業と文化が異なるベンチャー企業で働いていた経験を持つ人を採用すれば、会社に新しい風を吹かせることができます。
それは会社全体を活性化したいと考える企業にとっては魅力的に感じると思います。
ベンチャー企業から大手企業に転職する3つのメリット

つづいて、ベンチャー企業から大手企業に転職する3つのメリットについて解説します。
1.給料や福利厚生が充実する
ベンチャー企業から大手企業に転職すると、給料や福利厚生が充実する傾向があります。
なぜなら、大手企業はベンチャー企業と比べて経営状態が安定しており、人件費や福利厚生費といった固定費にも充分な予算を割くことができるからです。
例えば、大きな社内食堂やジムなどといった福利厚生は、ベンチャー企業にはなかなかありません。
ベンチャー企業から大手企業に転職することで、給料は安定し、今より充実した福利厚生を受けられるかもしれません。
一方で、ベンチャー企業の給料は安いと考えている方は以下の記事を参考にしてみてください。給料だけでは計れないベンチャー企業の魅力もあります。
2.ワークライフバランスの取れた働き方ができる
ベンチャー企業から大手企業に転職すると、働き方に自由が利くようになります。
なぜなら、大手企業はベンチャー企業よりも有給休暇や特別休暇が取得しやすかったり、フレックス制度が取り入れられていたりするからです。
令和6年度の厚生労働省の調査によると、日本の有給取得率は65.3%と調査開始以来最も高い取得率となりました。
これは大企業はもちろん、中小企業も有給が取得できていると考えられます。
一方で有給休暇の計画的付与制度の有無を調べたところ、従業員数1000人以上の企業は42.6%、100人以下の企業は39.0%となっており、規模が大きくなる程、有給の取りやすさは高くなる傾向にあるようです。
出典:厚生労働省 就労条件総合調査の概況
以上のことから、大手企業に転職することで、ワークライフバランスの取れた働き方ができる可能性が高くなると考えられます。
3.仕事が安定する
業績が不安定で、常に仕事を獲得していかなければならないベンチャー企業よりも大手企業は既存事業が安定している為、仕事がなくなる心配はありません。
さらに役割分担がしっかりしているので、一つの分野に絞って集中して業務を行う事ができます。
また、業務フローにおいてもマニュアル化されている事が多いので、安心して働く事ができます。
ですから、大手企業ではカオスな状況に置かれる危険性が低く、安定した仕事ができます。
【転職前に】ベンチャー企業と大手企業の違いを理解しよう

つづいて、ベンチャー企業と大手企業の違いについて解説します。
大手企業とベンチャー企業では大きな違いがあります。その違いに合う人合わない人もいます。
その点について詳しく【多くの人が勘違い】大手企業とベンチャー企業の向き不向きを転職のプロが解説で解説しておりますので、気になる方はご覧ください。
1.意思決定プロセスや方法が違う
ベンチャー企業と大手企業とでは、意思決定のプロセスや方法が異なります。
なぜなら、ベンチャー企業と違い大手企業は役職が多く、ひとつの意思決定をするのに多くの人の承諾を得なければならないからです。
例えば、ベンチャー企業では自分だけで決定できるようなことも、大手企業では部署内の多くの上司や、もしくは他部署の承認を得ないと実行できないこともあり得ます。
そのため、素早く動くことができず、もどかしさを感じることもあるでしょう。 大手企業はベンチャー企業と比べると、ひとつの意思決定のスピードが遅い傾向があります。
2.役職が細かく分かれており、裁量が違う
大手企業はベンチャー企業と違い、役職が細かく分かれており、ひとりひとりに与えられている裁量の大きさにも違いがあります。
なぜなら、大手企業は組織として大きいため、内部を細かく分割してマネジメントする必要があるからです。
それこそ複数の部署の仕事に同時に携わることは少ないです。 例えば、ベンチャー企業では営業担当の方が広報なども兼任するケースがありますが、大手企業では営業担当の方は基本的に営業部門にのみ関わることになることが多いです。
ベンチャー企業ではひとりの従業員が大きな裁量を持ちますが、大企業ではひとりひとりの裁量は狭い範囲に限定されています。
3.コストのかけ方が違う
大手企業は、ベンチャー企業とコストのかけ方が違います。 なぜなら、企業の置かれているフェーズが異なると、投資すべき対象も変わってくるからです。
例えば、設立から間もないベンチャー企業は売上を立てることが最優先なので、人件費や福利厚生費に回すお金があまりありません。 その一方で、経営状態が安定している大手企業は、人件費や福利厚生にコストをかける余裕があります。
このように、大手企業とベンチャー企業では、使えるお金の規模も違えば、使い方も異なってくるのです。
大手企業が中途採用に求める人物像

つづいて、大手企業は中途採用でどのような人材を欲しがっているのかを見ていきたいと思います。
1.社会人のマナーや仕事に対する姿勢が身についている
大手企業に中途採用枠で転職したい場合は、社会人としてのマナーや仕事に対する姿勢を身につけておく必要があります。
なぜなら、これまで解説してきた通り、グローバルな競争に勝ち抜く為に、育成していく時間もお金もない中で、基本的なものが身についている人材でないと中途採用をする意味がなくなってしまうからです。
それこそ、中途採用枠に応募してきている人材が就活中の大学生と変わらない能力しか持ていなかったら採用する理由がないですよね。
ですから、数年とはいえ社会人として働いていた経験から、それにふさわしいマナーや姿勢を身につけておく事が重要です。
2.多様な経験を持っている
大手企業は、多様なニーズに対応していく為に中途採用者に多様な経験を求めます。
なぜなら、社内ではなかなかできないような経験を他社で積んでいる人材を雇うことで、新しい価値観や考え方が生まれ、会社に多様性をもたらすからです。
大手企業の人は、細分化された仕事を深くやり込む傾向があるため、さまざまな業務を経験してきたという人がそもそも少ないです。 そこに、ベンチャー企業で広く業務を積んできた人が入ると、いい作用があると期待している面があります。
自社の育成では入手困難な部分でもありますので、このような他社で積んだ多様な経験は、大手企業への転職で活きるでしょう。
3.人間性やコミュニケーション能力が高い
さらに大手企業は、中途採用者に人間性やコミュニケーションスキルが高い人材の方を求める傾向にあります。
なぜなら、大手企業では折衝の機会が多く、それらを円滑におこなうための人間性やコミュニケーションスキルが要求されるからです。
大手企業に転職したい場合は、他者との折衝や円滑に仕事を進めた経験などをアピールするとよいでしょう。
ベンチャー企業の自己PRを作成する場合、以下の記事も参考にしてみてください。
大手企業に転職するための3つのポイント

つづいて、大手企業に転職するための3つのポイントについて解説します。 大手企業では中途採用を増やしているとは言え、どんな人物かしっかり見ています。自分たちが欲しい人物像と一致するか確認しています。
1.ベンチャー企業での経験を活かす
大手企業に転職するには、ベンチャー企業ならではの経験をアピールする事が重要です。 なぜなら、ベンチャー企業出身者は大手企業ではなかなかできないような経験をしているからです。
例えば、大手企業でマネジメント経験ができるようになるまでには、長い年数がかかりがちです。 その一方で、ベンチャー企業では、若くしてマネジメント経験をすることは珍しくありません。
ですから、ベンチャー企業から大手企業へ転職する際は、ベンチャー企業でどんな経験をしてきたのか、そして、どんな事ができて、どんな結果を残したのかを明確にすると良いと思います。
2.中途採用を強化している会社を狙う
次のポイントとしては、中途採用に力を入れている会社を狙うと上手くいきやすいです。
なぜなら、企業が採用を強化しているという事は、その企業が拡大フェーズにあり、新規事業をはじめるなど、事業が好調である可能性が高いからです。また、単純に採用の枠が多ければそれだけ採用される確率は高くなります。
例えば、2018年の中途採用人数トップは佐川急便でした。2018年と言えば深刻な配送ドライバー不足が顕在化した中で、新たなシステムの構築やドライバーの確保が必要だった事が挙げられます。
また4位の楽天は携帯事業に参入を決めたのが2017年だった為、その人員を確保する為に中途採用を大幅に増加させました。
このように大手企業は、新規事業や社内の新陳代謝を促すためにも中途採用を積極的にします。 その中でも特に中途採用に力を入れている企業を狙いましょう。
3.企業のビジョンを正確に理解する
とはいえ大手企業も誰でも良いわけではありません。会社のビジョンに共感してくれた人材をより好みます。
なぜなら、採用した人が企業のビジョンを理解してから入社することで、入社後のミスマッチを防ぐ事ができ、さらにモチベーション高く業務に当たってくれる可能性が高いからです。
例えば、有名な話ですが、お城を作る為にレンガを積んでいる作業員の話があります。
作業員Aは何ができるか知らないままレンガを積んでいます。
作業員Bはお城になることを知ってレンガを積んでいます。
作業員Cは将来このお城にくる人たちが笑顔になってくれれば良いと思ってレンガを積んでいます。
この中で一番良い仕事をするのは誰でしょう?
そうです、Cです。Cは自ら考え綺麗に積むかもしれませんし、危なくないように確認をしっかりするかもしれません。もしかしたら、楽しい絵を書くかもしれません。楽しんでもらうという目的なら書いても良いですよね。
これまでの日本はAの作業員が多かったとされています。しかしこれからの時代はCの作業員が必要とされています。
このように企業は将来のビジョンを持ってそれに共感してくれる人材の方が欲しいのです。中途社員で即戦力が欲しいとはいえ、ビジョンに共感してくれる人のほうがより良い仕事ができる可能性が高いです。
そのため、その企業について事前によく研究しておくが大切です。その企業のビジョンに共感できるか、そのビジョン達成に向け、自分が楽しく精一杯仕事をできるかがポイントです。
自分の将来ビジョンの考え方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
では今回のまとめです。
ベンチャー企業と大手企業は働き方などが大きく違う事を理解しよう
企業は中途採用で即戦力を求めている
それはグローバル競争の中で、多種多様なニーズに応える為
ベンチャー企業での経験やどんな結果を残してきたか、どんな事ができるのかを全力でアピールしよう!
企業のビジョンもしっかり理解し、共感することも大事
この記事が少しでも転職のお役に立てたら幸いです。

- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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