ベンチャー企業はブラックってホント?|事例を交えて見分け方を解説
# ベンチャー企業 # スタートアップ
ベンチャー企業って、若手が活躍できて華やかなイメージがありますよね。しかし、ブラックな企業が多いというイメージを持っている方も少なくはないでしょう。
新卒からベンチャー企業に挑戦することにはメリットがあり、将来起業をしたい人などにも向いていると言えます。しかし、入社してからブラック企業だったと知っては、時間も体力も無駄にしてしまいます。
そこで当記事では、ベンチャー企業の見極め方について解説します。
当記事を読むことで、どんな企業に就職するかという悩みが少しでも解決されればと思います。ぜひ最後まで読んでいってください。

ベンチャーにブラック企業が多いのは悲しき事実

まず結論から言うと、ベンチャー企業の多くが、「給与・待遇が良くない」「一人あたりが担う仕事量が多い」など、結果的にブラック企業になっていることが多いです。
もちろん、すべてのベンチャー企業がそういうわけではありませんが、事業基盤や組織体制が整っていないため、
売上を作るために遅くまで残業が発生したり、低い待遇のままハードワークが求められてしまうのは悲しいですが事実なのです。
ベンチャー企業への転職に際し、後悔しないようにするには、その企業が今後成長の見込める事業を行なっているのか、
それとも社員を使い捨てにするようなブラック企業なのかを見定める必要があります。
ここからは、そんなブラック企業の定義とその見極め方について、詳しく解説していきます。
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そもそも、ブラック企業とは?

そもそも、ブラック企業とはどういう企業なのでしょうか?
どんな業界や業種でも、ブラック企業と呼ばれる企業は存在しています。
ブラック企業には入りたくないとは思っていても、入社前からブラック企業を見極めることはなかなか難しいものです。
そこで今回は、
-ブラック企業に入るとどうなるのか
-ブラック企業から抜け出す為には
について解説していきます。
ブラック企業の定義
まずは、ブラック企業の定義について解説します。
実は、ブラック企業は人の価値観によって違いがあるため、明確な定義というものはありません。
しかし一般的には、極端な長時間労働や過度に厳しいノルマ、賃金不払残業などを行っている企業がブラック企業と呼ばれています。そのため、当記事でもこのような劣悪な環境で社員を働かせる企業のことをブラック企業と定義します。
実際に日本では、過労による自殺があったり、賃金不払残業が平常化してしまっている企業が悲しいことに存在しています。
人によって尺度が違うため、明確にどこの企業がブラック企業とは言えませんが、実際にブラックと呼ばれている企業が存在しているのが現状です。
ブラック企業に入るとこうなる・・・
次に、ブラック企業に入ってしまうとどうなってしまうのかを解説します。
ブラック企業に入ってしまうと、せっかく入社を決めた会社を1年も経たないうちに退職してしまうことになりかねません。
また、早期離職だけならまだしも、労働環境や個人差もありますが、体調を崩したり精神的に病んでしまう恐れもあります。
毎日のように長時間の残業があると、プライベートの生活にも支障が出てしまいます。
実際に私の友人も、新卒で入社した企業で月に80〜100時間近くの残業があり、入社から3ヶ月で辞めてしまっています。
転職するだけなく、過労によるストレスで食事もまともに取れていない状態にまでなっていました。
心身のバランスを崩してから、自社がブラック企業だったんだと気づくことにならないように、入社前にしっかりと見極めることが重要です。
転職後の後悔についてもう少し詳しく知りたいという方は、「大手企業からベンチャー企業に転職して後悔したこと5選」を読んでみてください。
あわせて読みたい:大手企業からベンチャー企業に転職して後悔したこと5選
ブラック企業から抜け出す為には
次に、ブラック企業に入ってしまった場合に、抜け出す為にはどうすればいいのかを解説していきます。
ブラック企業から抜け出す為には、とにかく辞める強い意思を持つことが大切です。
ブラックな環境を理由に辞めようとすると、「覚悟がない」「根性がない」などと言われることがあるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
自分の健康やキャリアを第1に考えると、できるだけ早く転職する事をおすすめします。
また、友人・知人など会社の人以外に仕事のことを相談できる相手がいることも大切です。
社内の人とばかり話していると価値観が固定されてしまい、今の環境を客観的に判断できなくなってしまいます。
こんな企業はブラック企業だ!ブラック確定の3つの要素

先述した通り、ブラック企業に明確な定義はありませんが、ブラック企業の傾向や明らかに怪しい企業があります。
これから紹介する要素全てに当てはまる場合には、ブラック企業といっても過言ではないでしょう。
下記3つの要素には当てはまらない企業を選ぶようにしましょう。
1.経営者やマネジメント層が夢や希望ばかり語り、精神論がまかり通っている
まず1つ目は、経営陣やマネジメント層が夢や希望ばかり語り、精神論・根性論が重視されている場合です。
誤解を招かないようにお伝えしておくと、ホワイト企業でも夢やビジョンを語ることはあります。
気をつけたいのは、経営状況や組織内に発生している事実を伏せて、
非合理的な楽観論や精神論ばかりを語っているのがブラック企業だということです。
設立から間もない営業組織主体のベンチャー企業で、特にこの傾向が強いです。
また、ノウハウやリソース不足から精神論で乗り切ろうとしていることも特徴です。
無謀なノルマを掲げ、とにかくやれ!と言った精神論で社員を使い、ノルマ達成まで帰らせないといった企業も存在します。
過去や現在よりも、未来のことばかり語り、精神論で乗り切ろうとしている企業には注意する必要があります。
2.みなし残業がやたら多く設定されている
2つ目は、みなし残業が過度に設定されている場合です。
みなし残業とは予め残業代を含めて給料を支払う仕組みで、40時間のみなし残業を含むとされている場合、
実質、残業時間が1時間でも40時間でも一定の給料となります。しかし、40時間を超えた場合は残業代をしっかり支払う必要があります。
みなし残業を導入している企業は多くあり、それ自体は仕組み的に合理的なことでもあります。
しかし、必要以上にやたら多く設定されている場合は、ブラック企業かもと疑った方がいいと思います。
例えば、「基本給30万円(見込み残業60時間を含む)」などと設定されている場合です。
みなし残業は見込み残業時間を超える残業をしない限りは、残業代は支払われません。
そして明らかに多くの見込み残業を設定している場合、たとえ見込み残業時間を超えて残業したとしても、
不当に残業代を払う気がない裏返しと思われます。
見込み残業時間をしっかり確認し、極端に長い見込み残業時間が設定されている場合は注意が必要です。
3.法の抜け穴を探っている
最後の3つ目は、法の抜け穴ばかり探っている場合です。
現在、働き方改革によって法律改正が行われていますが、そのたびに会社の人事制度が変わることがあります。
上記のような残業時間上限規制に対する対応もそうですが、有休取得義務化への対応など
場合によっては違法な働かせ方をしているブラック企業である可能性があるため注意が必要です。
事業や経営の法的なグレーゾーンを攻めることで、コストを抑えて競合他社よりも高い利益率を出そうとする会社もあります。
見せ方によっては、他社よりも優れているように見えてしまう場合があるため、事業内容や経営方針なども注意深く見る必要があります。
以上3つの要素を提示させて頂きましたが、どの項目も事実を隠そうとしている点で共通しています。
なかなか見極めは難しいのですが、しっかりと冷静な目で見ていくことが必要です。
こんなベンチャーやめとけ!ベンチャー企業を見極める5つのポイント

続いて、ブラックなベンチャー企業を見極める5つのポイントを解説していきます。
採用ページや説明会で、必要以上にポジティブに見せて説明している場合があります。
そのため、これから紹介するポイントを知らないと、優良なベンチャー企業だと思っていたのに
ブラックだったということにもなりかねません。
ブラックなポイントを見極めることで、できる限りブラック企業を避けられるようにしましょう。
ベンチャー企業に転職して失敗した事例についてもう少し詳しく知りたいという方はこちらを読んでみてください。
あわせて読みたい:ベンチャーに転職して失敗する人あるある5選|原因と解決策も解説
1.人員をやたらと募集している
1つ目のブラック企業を見極めるポイントは、人員をやたらと募集していることです。
事業が成長していて一時的に採用を強化しているなら問題ありませんが、募集人数が不自然に多い場合は気をつけましょう。
例えば、社員が200人の会社なのに、新卒の募集人数が80名となっている場合などには注意が必要です。
採用してからふるいにかけて大量に脱落させて見極めようとする会社や
ブラック企業であるがゆえに離職率が高いなどの恐れがあります。
実際に、大量採用を行っている企業に入った同級生は、1年で会社を辞めていました。
しかし、大量採用を行っているからといってブラックと決めつけるのではなく、
大量採用の背景を確認したり、社員1人ひとりのキャリア形成を考えているかどうかを知ることが重要です。
社員数に対する募集人数の割合が約3割を上回っている場合には、
面談・面接などで人員募集の理由や受け入れの体制を聞いてみると良いでしょう。
2.社長以外、全員社歴が短い
2つ目のブラック企業を見極めるポイントは、社長以外の社員の社歴が短いことです。
社員の社歴が短いということは、それだけ長く会社で働き続けている人がいないということです。
例えば、設立から10年目の企業なのにも関わらず、社歴が1,2年目の人ばかりだと注意する必要があります。
しかしこの場合も、大量採用同様に会社の成長のために人員増加をしたばかりの可能性もあります。
そのため、離職率や会社の成長背景などとあわせて判断すると良いでしょう。
3.ホームページに具体的な事が書いていない
3つ目のブラック企業を見極めるポイントは、ホームページに具体的な事が書いていないことです。
なぜなら、具体的なことを書いていないということは、それだけアピールできるポイントが少ないことだと言えるからです。
特に、事業内容や実績が掲載されておらず、採用に関することだけ強く打ち出している場合には注意が必要です。例えば「学歴不問」「未経験大歓迎」など、多くの人に当てはまるようなことが書かれている場合は不人気でブラックな企業が多いです。
当然、これらの言葉を書いている企業全てが悪なのではなく、具体的なことが書いていないのにも関わらず、その会社のいいことだけが書いてある場合には求人背景を知る必要があります。
4.社員の顔出しがほとんどない
4つ目のブラック企業を見極めるポイントは、社員の顔出しがほとんどないことです。
ブラック企業は、入社してもすぐに辞めてしまう為、HPなどに顔写真などの情報を掲載すると更新が面倒になります。このことから、社員の情報をあまり出さない傾向にあります。
個人情報を出しすぎている場合も逆に危険ですが、どういう人が働いているのかは知りたいものです。一般的な企業であれば社員の情報がほとんど掲載されていない場合には、ブラック企業であることも疑った方がよいでしょう。
ホームページに社員の顔出しがない場合には、求人サイトやSNSなどでも確認してみるようにしましょう。
5.社長の経歴が怪しい
5つ目のブラック企業を見極めるポイントは、社長の経歴が怪しいことです。
具体的な会社名や学校名を出さずに、抽象的に自分をよく見せている経歴は、ブラック企業である可能性が高いです。経歴が書かれていたとしても、あえて名前を出していない場合などは特に怪しいです。
例えば、「大手証券会社から独立」や、「東証一部企業出身」など、なんとなく凄そうと思えるような書き方をしている場合があります。
また、怪しい経歴であればブラック企業であると見極めやすいですが、何も書いていない場合も怪しむ必要があります。どんな会社で、どんなことを今までにやってきた人なのかは、まずホームページや求人ページで確認しましょう。
こんなベンチャーは伸びる!ホワイトなベンチャー企業の見極め方

ここからはホワイトなベンチャー企業の見極め方について解説していきます。
ベンチャー企業にブラック企業が多いのは事実でも、ベンチャー企業の全てがブラックなわけではありません。しっかりと仕事量に見合った報酬が支払われたり、残業も少なく社内環境が整っているベンチャー企業もたくさんあります。
そこでここからは、ホワイトなベンチャー企業を見極めるポイントを5つ紹介します。
メガベンチャー企業と言われる企業はベンチャー企業でも社内体制が整っていたりと、ブラック企業ではない事が多いです。
このことに関してもう少し詳しく知りたい場合はこちらもあわせてご確認ください。
あわせて読みたい:【結論】ベンチャー気質な大手は「安定」と「やりがい」をいいとこ取りできます
1.積極的に社内や社員を見せている
1つ目のホワイト企業を見極めるポイントは、積極的に社内や社員を見せていることです。
誰もが見られる場所に社内の雰囲気や社員を公開しているということは、それだけ会社としてやっていることに問題がないとも言えます。
例えば最近では、会社のホームページだけではなく、YouTubeやTikTokなどのSNSにも公式アカウントを作って発信している企業も増えてきています。広く拡散される可能性の高いSNSで、社員を出しているということは、それだけやっていることに自信がある事が多いです。
積極的に会社の雰囲気や社員を発信している会社であれば、ホワイトな企業である可能性も高いと言えます。
2.優良なVCから投資を受けている
2つ目のホワイト企業を見極めるポイントは、優良なVC(ベンチャーキャピタル)から投資を受けていることです。
VCは、将来の成長を見込んで投資をするベンチャー企業を見極めるプロです。IPOやM&Aで株式価値が上がったときに売却することで利益を生み出す為、成長を見込める企業でないと当然投資はしません。また、ブラック企業であれば社員の入れ替わりも激しく、VCからしても将来が見えにくいです。
そのため、優良なVCはIPOも視野にいれたホワイトな企業に投資しやすいです。逆に考えれば、優良なVCがブラック企業に投資をすることは考えにくいとも言えます。
3.社長が顔出しをしている
3つ目のホワイト企業を見極めるポイントは、社長が顔出しをしていることです。
先述した通りになりますが、社長が顔出しをしていない場合には、何かしらの問題を抱えている企業の可能性があります。逆に、顔出しをしている場合にはホワイトな企業である可能性も高くなるということになります。
ホームページに載っていない場合には、外部の記事やSNSなどでチェックしてみるようにしましょう。成長して取り上げられている企業であれば、他の企業の社長と対談していたり、講演会に登壇していたりする可能性もあります。
入社を考える前に、まず社長がどんな人なのかは見るようにしましょう。
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4.社長の経歴が具体的に載っているか
4つ目のホワイト企業を見極めるポイントは、社長の経歴が具体的に載っているかです。
こちらも先述した通り、社長の経歴が怪しい場合にはブラック企業の可能性が高いと紹介しました。逆に、社長の経歴が具体的に書かれている場合には、ホワイトな企業が高いです。
社員が少ないベンチャー企業で働く場合には、社長と社員の距離が近い場合がほとんどです。ホワイト企業であれば、今後近くで働いていく社長が、どんな経歴がぐらいは書いてある場合が多いです。
そのため、社長の顔写真だけではなく、どんな経歴の持ち主で今の会社の社長をやっているのかは確認するようにしましょう。
あわせて読みたい:【多くの人が勘違い】大手企業とベンチャー企業の向き不向きを転職のプロが解説
まとめ
今回は、ブラックなベンチャー企業と、ホワイトなベンチャー企業の見極め方を中心に、ご紹介してきました。
ベンチャー企業は、華やかなイメージがあり、古臭い企業体質とは無縁のイメージだったかもしれません。しかし、ベンチャー企業特有のブラックな企業体質の企業も一部存在しているのも事実でます。
逆に、ベンチャーだから経験できることは多くありますし、新卒でベンチャー企業に挑戦するのも全然ありだと思います。ブラックなベンチャーとホワイトなベンチャーをしっかりと見極めて、後悔することのない就活ができるようにしましょう。
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関連記事:優良ベンチャー企業の探し方4選|選ぶポイントも徹底解説!

- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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代表取締役 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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