ベンチャーのやりがいとは?1万人の大手からベンチャーに転職した経験談
# 転職 # ベンチャー企業を知る
そこで当記事では、「ベンチャー企業の仕事のやりがい」について解説します。
「やりがい搾取」という言葉がネット上では多く出ていますが、実際どうなんでしょうか。
当記事を読むことで、「ベンチャー企業の仕事のやりがい」の疑問が少しでも解決されればと思います。ぜひ最後まで読んでいってください。
結論:ベンチャー企業のやりがいは何にも代えられない
ベンチャー企業のやりがいは一言では言い表せません。自分たちで事業を作っていく経験や、事業と自分の成長スピードなど、やりがいを上げたらキリがありません。
もちろん仕事は大変です。しかも給料も安いです。
しかし、ベンチャー企業の仕事は魅力で溢れています。給料はもちろんのこと、そのほかのことも含めて、その魅力は「何にも代えられない」と思います。
毎日が楽しく、生き生きして仕事ができます。
その魅力は何なのでしょうか。この記事では、従業員数1万人超の大企業から、ベンチャー企業に転職した私が、少しでもその魅力をお伝えできればと思っています。
まずは、どんなところがベンチャー企業のやりがいにつながっているのか見ていきます。
1.自分の頑張り次第で企業の成長角度が決まる
まず最初に言えるのが、「自分の頑張り次第でその企業の成長度合いが決まる」と言う事です。
ベンチャー企業は設立段階や成長段階では、基軸事業が安定していない為、伸びしろが大きく残されています。よって、自分の営業力次第で売上を大きく伸ばせたり、よりサービスの幅を広げられたりします。
ベンチャー企業はまるで小さな子供のように将来性に溢れています。子供は吸収力が高く、教わった事をどんどん吸収し、何にでもなれる可能性を秘めています。
ベンチャー企業はこのようによく子供に例えられます。ベンチャー企業の伸びしろや吸収性を考えたら、まさに適切な例え方だと思います。
一人ひとりの努力や行動次第で、企業の成長は大きく変化します。
2.頑張り次第で待遇をよくできる
ベンチャー企業では、自分の頑張りと比例して自身の待遇も良くなっていきます。
最初は売上も安定しないので、確かに給料は安いかもしれません。
しかし、会社の成長と共に待遇は良くなります。そして、それは大手企業で同じ額をもらうよりも、喜びは大きいものです。
それはやはり、いい待遇を自分の力で掴み取ったという成果が見えるからだと思います。
自分で考え行動し、多くの人を喜ばせる、それが結果として会社の成長と自身の待遇に反映される。
これは何にも代えがたい喜びになります。
関連記事:「ベンチャー企業の給料は安い」のホントと嘘|億り人の可能性あり?
3.働き方を柔軟に変えられる
ベンチャー企業は結果を重視しているため、結果を出してさえいれば、働き方に関しても柔軟に対応してもらえることがあります。
結果が出る働き方であれば、オフィスに行かないという選択肢もありえるでしょう。
例えば、自宅から直接営業先に伺う方が効率がよいという理由で、オフィスに出社しないということもできます。
また、エンジニアやマーケターなどの場合、通勤時間を使って通勤するよりも、自宅でリモートワークをしたの方が経費も掛からず効率的だということもあります。
さらには、そもそもオフィス自体も経費が莫大になるので、シェアオフィスで他の企業と交流しながら仕事をした方が、経費も掛からず人脈を広げられるためそちらをあえて選択するということも考えられます。
そんな選択肢が取れるベンチャー企業と比べて、大手企業ではある程度のルールがあるので、なかなか思い切った選択ができないかもしれません。
このようにベンチャー企業では常に効率化を図っていて、より小さな経費で大きな成果を上げる為に柔軟に対応しています。
1位 優良ベンチャー企業が見つかるおすすめの探し方 ベンチャー企業の探し方を徹底解説 |
---|
2位 これから伸びるベンチャー企業! 成長ベンチャー企業を知りたい方へ |
3位 ベンチャー企業の面接対策 ベンチャー企業に面接を受けようと思っている方へ |
4.将来どうなるかわからないこそのワクワク感
自分の努力で大きく会社の成長を左右できるベンチャー企業。
だからこそ、どのように成長するのか楽しみでもあります。
ベンチャー企業の目標は大きく2つにわかれます。
第一にIPO(株式上場)を目指す、ということです。
株式を上場することによって、社会的な信頼を大きく上昇させる事ができます。さらに、株式が流通することで上場前よりも多く資金が入ってくるようになり、さらに会社を大きくするために投資できるようになります。
そこで働いている社員も、ストックオプションなどで莫大な利益を得る事ができる可能性があります。
そしてもう一つはM&Aです。
こちらは大手企業に買収される事です。大きい企業の傘下に入る事で信頼性と資本力が大幅にアップします。
どちらも会社を大きくする事が目標となります。
このように大きな伸びしろを持っているベンチャー企業。ここにベンチャー企業で仕事をするやりがいがあります。
関連記事:大手企業からベンチャー企業に転職して後悔したこと5選
大手とは違うベンチャーのやりがい
ここまでベンチャー企業のやりがいについてお伝えしてきましたが、大手企業との違いも見ていきましょう。
1.大手企業とベンチャー企業の違い
大手企業と大企業は厳密には違いますが、当記事では便宜上、同義の意味として記載しています。
大企業とは中小企業と違い、明確な定義はございませんが、資本金や従業員数、業界での知名度において規模が大きい企業の事を一般的に言います。
まず、中小企業は法律により以下のように定義されています。
○ サービス業…資本金5000万円以下、または従業員100人以下
○ 小売業…資本金5000万円以下、または従業員50人以下
○ その他の業界…資本金3億円以下、または従業員300人以下
大企業には明確な定義がないため、これよりも大きい企業の事を大企業と言います。
また、日本には約180万社の法人企業がありますが、そのうち1万社が大企業の規模の会社となっているようです。
そうです、大企業と呼ばれる企業は法人企業の中の1%にも満たないのです。
一方でベンチャー企業は中小企業の中でも最も規模の小さい部類に入る事がほとんどです。
よって、違いが出ることは明白でこれにより働く環境にも大きな違いが生まれます。
関連記事:【多くの人が勘違い】大手企業とベンチャー企業の向き不向きを転職のプロが解説
2.大手企業とベンチャー企業の待遇の違い
では待遇はどう違うのでしょうか? 具体的に見てみましょう。
このように正反対と言っても過言ではないほど、環境は違います。
ベンチャー企業は、資金が豊富ではありません。売上が安定していないので、固定費を抑え、少しでも会社が成長するための投資に資金を回します。
よって、どうしても大手企業に比べると待遇面では劣ってしまいます。
しかしながら、大手に比べて待遇はよくないのですが、それを超える魅力があるのがベンチャー企業です。
3.大手企業とベンチャー企業の仕事の違い
大手企業とベンチャー企業では仕事の進め方も違ってきます。
大手企業では社内向けの仕事が多くなります。一方ベンチャー企業は社内向けの仕事は少なく、基本的に売上に直結する仕事が中心となります。
仕事の違いが生まれる理由としては、社員数と売上の違いが特に大きな違いとなります。
社員数が多くなるとどうしても情報を伝える、コンセンサスを取る、稟議を得るなどと言った社内折衝の手間と時間がかかります。
一方でベンチャー企業は社内の情報はすぐに伝わりますし、コンセンサスや稟議なども簡単に取る事ができます。
よって、売上向上のために時間を割く事ができます。
ここが大きな違いになります。
また、売上を上げないと生き残れないので、余計な仕事をしないのが、ベンチャー企業です。一方で大手企業は売上が安定している為、社会貢献活動やスポンサー活動など、社会に対するような仕事が多くなります。
関連記事:大手からベンチャーに転職する方法5ステップ|メリットと注意点も合わせて解説
いいことだけじゃない!ベンチャー企業に転職する際に考えなければならない3つのリスク
ここまで、ベンチャー企業で働いて得られるやりがいについて解説してきました。
しかし、ベンチャー企業には、やりがいの裏に潜むリスクが確かに存在します。リスクを知らないまま転職を進めてしまうと、後悔するかもしれません。
そこでここからは、ベンチャー企業のやりがいの裏に潜むリスクについて解説します。
1.倒産のリスク
まず考えなければならないのは、倒産するリスクです。
前述の通り、ベンチャー企業は売上利益共に安定していません。
その為、倒産するリスクは大手企業と比べると高くなります。
2020年の倒産件数は7,773件で、そのうちベンチャー企業を含む中小企業の倒産が99%を占めています。
話は脱線しますが、この倒産件数は歴代4番目に低い数値だそうです。このコロナ禍においてはかなり意外ですが、政府の中小企業支援策が功を奏していると言えそうです。
話を元に戻しましょう。
この倒産割合からも分かるように、ベンチャー企業は大手企業と比べ、倒産リスクは高いということが言えそうです。
参考:東京商工リサーチ「全国企業倒産状況」
このことからベンチャー企業への転職は会社自体の倒産リスクも考慮した上で決める必要があります。
2.解雇のリスク
続いて、解雇されるリスクも考えなければなりません。
ベンチャー企業は会社が倒産するリスクも高いですが、解雇されるリスクも大手企業に比べ高くなります。
特に不況下においては会社を守る為に従業員を解雇する企業が多くあります。
私の知り合いも、勤めていたベンチャー企業が希望退職者を募り、そのタイミングをもって転職をしていました。
ベンチャー企業に勤めるのであれば、会社に何かあっても転職の引き合いがある状態にしておきましょう。
3.労働面のリスク
倒産と解雇という上記2点のリスクは予測がある程度付きますが、労働面のリスクに関しては意外な点でしょう。
労働面のリスクとは環境の問題や人間関係、体調などによって働けなくなることです。
ベンチャー企業は大手企業に比べ、労働環境が良くない事が多いです。
例えば、残業過多による体調不良や環境が悪く病気になってしまったり、人間関係がうまく行かず精神疾患を患ってしまったり。
特に精神的な疾患に関しては大手企業も同じではないかと思われる方が多いかもしれません。確かに人間関係が大きな影響を与えるものなので、どこでも同じように感じますが、大手企業の方が対策がされているという点では安心感があります。
厚生労働省が発表した労働安全衛生に対する調査の結果は以下の通りです。
このように、労働環境においても大手企業とベンチャー企業では大きな違いがあります。これらも大きなリスクとなりますので、考慮しておく必要があります。
関連記事:ベンチャーに転職して失敗する人あるある5選|原因と解決策も解説
良いベンチャー企業を選ぶ3つのポイント
ここまでベンチャー企業のやりがいとリスクという両面から、ベンチャー企業について説明してきました。
ここからは、良いベンチャー企業を選ぶ時に見るべき3つのポイントをお伝えします。
1.社長の人となりや経歴
まずは社長の人となりや経歴を確認しましょう。
ベンチャー企業は良くも悪くも社長の人柄や能力によって大きく左右されます。
ベンチャー企業で働くメリットとなるべきポイントは社長によるところが大きいと言っても過言ではありません。
例えば、社長がやり手の営業マンで人柄も良いという方なら、営業でバンバン契約を取ってくる確率は高いですし、前職での実績など、人脈が広い方であれば、周りが助けてくれる可能性も高くなります。
良い社長に巡り会えたら、ベンチャー企業で働くやりがいを大きく享受できる可能性が高まりますし、何より仕事が楽しいと思えるようになります。
moovyでは社長のインタビュー動画を多数掲載しております。動画で社長のビジョンや人柄を確認できるのはとても分かりやすいです。
関連記事:採用動画の事例まとめ!【 インタビュー動画/社長・役員編 】
2.会社のビジョンや事業内容
会社のビジョンや事業内容をしっかり確認することも重要です。
会社のビジョンはその会社がどうなりたいかを分かりやすくまとめたものです。そして、それを具体的にしたのが事業内容です。
ビジョンに沿った事業内容であるべきですし、「ビジョンの視点が低くない!?」とか「そもそもその事業は大丈夫?」という会社もあるかもしれません。
例えば、転職のミスマッチをなくすことを目指している会社の事業が製造業をしていたらどうでしょうか?
これは極端な例ですが、大なり小なりビジョンと事業内容が一気通貫していない企業も中には存在します。
また、事業内容が極端に狭い領域で、将来の広がりが全く見えない事業だったらどうでしょう。
ベンチャー企業にとって、大手やライバルの多い人気の領域で戦うより、ライバルが少ない狭い領域で戦うことは非常に重要な点です。しかし、それが今後どう広がっていくのか見えていないと将来性という部分では厳しいかもしれません。
このように会社のビジョンや事業内容は非常に重要です。また、それが自分のやりたいことと合致するかも非常に重要な点です。合わせて確認しましょう。
moovyではビジョンを語った動画も多く掲載されております。こちらもあわせてご覧ください。
採用動画「今後のビジョンの紹介動画一覧」
3.職場の雰囲気
職場の雰囲気を確認することも非常に重要なポイントです。
毎日の仕事が楽しく充実するかは職場の雰囲気で決まると言っても過言ではありません。
例えば、社長の人柄やビジョン、事業内容は最高でも、職場の雰囲気が最悪だとしたら、毎日楽しくないですし、事業もうまくいかないのではないでしょうか。
ですので、職場の雰囲気は転職を考える段階から知れる機会があると良いですよね。
moovyではテキスト情報では知る事が難しい、職場の雰囲気を動画で確認する事ができます。
関連記事:採用動画まとめ【 オフィス紹介動画編 】
まとめ
いかがでしたでしょうか?ここまでベンチャー企業のやりがいについてお伝えしてきました。
最後にまとめると
・ベンチャー企業はより結果を重視
・ベンチャー企業は大手企業よりリスクが高い
・しかしやりがいは大きく将来性が高い
・何よりもどんな企業に転職するかが重要
↓ 私が好きな求人募集のコピーです。
南極探検隊員募集
求む隊員。
至難の旅。
わずかな報酬。
極寒。
暗黒の日々。
絶えざる危険。
生還の保障はない。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。
私もこのような思いでベンチャー企業への転職を決意した次第です。
- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
スタートアップ企業の求人動画をお探しならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
---|---|
代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
URL | https://company.moovy.jp/ |
事業内容 |
|