スタートアップの営業職への転職!大手との違いやポイントを解説
# スタートアップ # ベンチャー企業を知る
スタートアップ企業とは、新しいビジネスモデルや技術を基に成長を目指す、創業間もない企業のことです。
特に、大手からスタートアップ企業の営業職へ転職を考える場合、仕事の違いや転職のメリットが気になる方が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、スタートアップ企業の営業職の特徴や、転職を成功させるポイントを解説します。
本記事を参考に、キャリアプランや目標に合ったスタートアップ企業を見つけ、新しい職場での挑戦に一歩を踏み出してみましょう。
- スタートアップ企業と大手企業の営業職の違いが分かる
- スタートアップの営業職への転職を成功させるポイントが分かる
この記事を読んでわかること
スタートアップ企業の営業の役割
スタートアップ企業での営業職は、会社の未来を形作る重要な役割を担っています。
スタートアップには大手企業のような長い実績や高い信頼度がないため、自社の商品やサービスを積極的に売り込んで売上を伸ばす必要があるからです。
重要な役割を担う分、スタートアップでは営業職が直面する課題も大きいです。
スタートアップ営業の課題
スタートアップは限られたリソースの中で最大限の成果を出す必要があります。
特に「シード期」や「アーリー期」と言われる創業間もないスタートアップは資金や人材などのリソースが足りないことが多く、その中で成果を残すことが求められます。
また、市場の変化に対応し、新しい販売戦略を考える柔軟性も求められます。
スタートアップ営業のやりがい
一方で営業職の責任は大きいものの、大きなやりがいを感じられるのはスタートアップ企業の魅力です。
さまざまな課題にぶつかりながらも、スタートアップの営業職は、会社の成長に直結する重要な役割を果たしています。
そのため、「会社の成長を間近で感じられる」「自己成長を大きく感じられる」「会社全体が一体となって目標に向かう雰囲気」などは大きなやりがいとなるでしょう。
このようにスタートアップの営業は課題がある一方で、大きなやりがいを感じられます。
ただ、この記事を読んでいる方の中には、「スタートアップに興味はあるけれど、自分に向いているだろうか」「リスクは大丈夫だろうか」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
社員一人一人の裁量権が大きくやりがいが感じられる一方、大手と比べるとどうしても安定感に欠けるのは事実です。
こちらの記事ではスタートアップのメリット・デメリットについて解説しています。しっかりとスタートアップのメリット・デメリットを踏まえた上で転職を検討してみてください。
合わせて読みたい:スタートアップ転職マニュアル!応募から面接まで徹底解説!
大手企業とスタートアップ企業の営業の4つの違い
大手企業とスタートアップ企業の営業職では、主に以下4つの違いがあります。
- 1. 裁量権が大きい
- 2. 働く環境
- 3. 新規市場の開拓
- 4. 肩書やブランド力が弱い
それぞれの違いについて、順番に見ていきましょう。
1.裁量権が大きい
スタートアップ企業の営業職は、大手企業と比べて裁量権が大きいという特徴があります。
スタートアップ企業は従業員数が少なく、まだノウハウが確立されていないことも珍しくありません。
そのため、自分で意思決定をする機会が大手企業よりも多くなります。
たとえば、スタートアップ企業では営業戦略やアプローチ方法を自分で考え、実行に移すことが求められます。
新しいアイデアを自由に試し、自身の企画力や問題解決能力を発揮する機会が多いです。
一方、大手企業では、すでに確立された方法やルールに従って仕事を進めることが一般的です。
スタートアップ企業では裁量権が大きいため、仕事のやりがいも感じやすくなるでしょう。
実際にスタートアップで営業をしている人の話を聞くことで、スタートアップの営業がどのような仕事内容で、そのやりがいなどを知ることができます。
2.働く環境
スタートアップ企業は、大手企業と比べて働く環境が異なります。
特に、スタートアップ企業は従業員数が少ないため、経営陣との距離が近くなります。
そのため、経営の本質を理解する機会が多く、自分の意見を営業戦略に反映しやすいのが特徴です。
たとえば、スタートアップ企業では、営業担当者が直接経営陣とコミュニケーションを取ることがよくあります。
会社の方針や戦略について直接話を聞けるため、自分の仕事が会社全体にどのように貢献しているかを理解しやすくなります。
また、自らの提案が直接経営戦略に反映されることもあるでしょう。
スタートアップ企業では、経営の本質を学びながら自分の意見を直接反映できる貴重な経験ができます。
そのため、自己成長やキャリアアップに大きなメリットのある環境といえるでしょう。
3.新規市場の開拓
スタートアップ企業の営業職では、新規市場の開拓が重要です。
スタートアップ企業は、まだ市場に存在しない新しい商品やサービスを売ることが多いです。
そのため、競合他社よりも早く市場を開拓し、1社でも多くの顧客を獲得する戦略が必要となります。
たとえば、独自の販売手法を考案したり、特定のニーズを持つ顧客層をターゲットにしたりすることが挙げられます。
大手企業の場合、既存の市場や顧客基盤を持っていることが多く、新規市場の開拓を担うチャンスがそう多くはありません。
一方、スタートアップ企業の営業職は、新規市場の開拓が重要なミッションとなるため、新しいアイデアや方法を考え、実行する力が必要です。
この経験をすることで、市場の動向を先読みし、顧客ニーズに合わせた最適な提案を行う能力を養えるでしょう。
4.肩書やブランド力が弱い
スタートアップは新しい企業であるため、まだ市場での知名度が低いことが多く、ブランド力や肩書を頼りにできません。
そのため、営業職はセールストークや商品の魅力によって、売り上げを伸ばす必要があります。
大手企業の場合、長年にわたる実績やブランド力があるため、顧客はその名前を信頼しやすいです。
しかし、スタートアップ企業は、商品自体の価値や独自性を強調し、顧客に理解してもらう努力が必要です。
そのため、商品知識だけでなく、顧客のニーズや市場の動向を深く理解しなければなりません。
スタートアップ企業では、ブランド力に頼らず、自分のスキルや商品の価値を通じて、顧客を獲得することが求められます。
大手企業よりも、営業としての能力を試されるチャンスが多いともいえるでしょう。
スタートアップでよく取られている営業方法
スタートアップでは大手企業と違い、営業に大きな予算をかけられないため主な営業手法が少し違います。 ここではスタートアップでよく取られている主な営業方法を3つ紹介します。
- 1. テレアポ
- 2. メール営業
- 3. リファラル営業
1.テレアポをする
スタートアップでよく取られる営業手法の1つ目はテレアポです。
スタートアップ企業は大手企業に比べて資金が少ないため、効率よくコストをかけないテレアポの手法が良くとられていることが多いです。
そして、スタートアップ企業は成長段階にあり新規顧客獲得が会社の成長に直結します。
様々な営業手法がある中で特にテレアポは他の営業手法に比べて低コストで、電話を通じて多くの顧客に短時間でアプローチができるため見込み顧客を効果的に見つけることができます。
2.メール営業
スタートアップでよく取られる営業手法の2つ目はメール営業です。
メール営業でテレアポと大きく異なる点は、複数の顧客に同時にメッセージを送ることができるため、より多くの顧客に向けて発信ができるという点です。
また、メール開封率などを分析することができるため、メールを通して顧客の反応を知ることができます。
PDCAを高速で回し、低コストで効率的な営業をかけることができるため、スタートアップ企業においては重要な営業手法の一つです。
3.リファラル営業
スタートアップでよく取られる営業手法の3つ目はリファラル営業です。
リファラル営業とは「紹介営業」と訳されるように、知人や友人、紹介業者など第三者からの紹介によって営業活動を行うことを言います。
まだ認知の低いスタートアップのサービスは、広告を回して認知を拡大しようとしても効率が悪くなります。
そのため、より商談化率の高い、リファラル営業をすることが多いです。営業の効率化を図りながら、着々と認知を高め、地道に案件数を増やしていきます。
スタートアップ企業で営業として働く4つのメリット
スタートアップ企業で営業として働くメリットは、以下の4つが挙げられます。
- 1. 会社の成長を一緒に感じられる
- 2. 早期に昇給・昇格できる可能性がある
- 3. 営業以外のスキルも身に付く
- 4. 営業力がさらに磨かれる
以下では、それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
1.会社の成長を一緒に感じられる
スタートアップ企業で営業として働くメリットの1つは、会社の成長を直接感じられる点です。
スタートアップ企業は、新しい商品やサービスを市場に打ち出すため、まだヒットしていない状態でスタートします。
営業活動が成功すれば、会社の売上が拡大するため、自分の成果が会社の成長に直結するといえます。
大手企業では既存の顧客基盤があり、営業の人数も多いため、個々の営業活動が会社全体の成長に与える影響は限定的かもしれません。
しかし、スタートアップ企業では、自分の営業活動が会社の運命を大きく左右することがあります。
自分の行動によって会社が変わる可能性があるため、営業職としてのプレッシャーは大きいですが、その分大きな達成感とやりがいを感じられるでしょう。
2.早期に昇給・昇格できる可能性がある
スタートアップ企業では、営業職として早期に昇給や昇格のチャンスを得られることも大きなメリットです。
スタートアップ企業では、年功序列のシステムを採用していないことが多く、経験年数よりも、どれだけの成果を出せるかが重視されます。
そのため、成果をしっかりと出せば報酬や地位に反映され、若手でも昇進の機会を得られます。
実際、スタートアップ企業では20代で責任者ポジションに就くことも珍しくありません。
スタートアップ企業では、実力と成果を正当に評価するのが一般的です。
特に若手の社員にとって、この環境は大きなモチベーションとなり、さらに成果を出そうという気持ちも強くなるでしょう。
3.営業以外のスキルも身に付く
スタートアップ企業で営業として働く場合、営業以外のさまざまなスキルも身に付きます。
スタートアップ企業は従業員数が少ないため、一人ひとりが多くの役割を担うことが一般的です。
そのため、営業職であっても、企画やマーケティング、事務など、他の業務を経験する機会が多くなります。
たとえば、キャンペーンの企画に関わったり、マーケティング資料の作成に携わったりすることで、広告やデータ分析のような他のビジネススキルを学べます。
スタートアップ企業では、多方面にわたるスキルを伸ばす機会が豊富にあります。
自己成長を図ることができ、キャリアの選択肢が広がるのは大きなメリットといえるでしょう。
4.営業力がさらに磨かれる
営業力がさらに磨かれることも、スタートアップ企業で働く大きなメリットです。
前述したように、スタートアップはブランド力がほとんどない状態からスタートするため、商品やサービスを売るためには、営業担当者自身の能力が非常に重要です。
スタートアップ企業は、大手企業のようにブランド力に頼れないため、全ては営業担当者の力量にかかっています
その結果、セールストークや交渉術、顧客理解などの営業力が日々の業務を通じて磨かれます。
スタートアップ企業の営業として働くことは、自分の営業力を試し、スキルをさらに磨く絶好の機会です。
さまざまな経験を積むことで、より優秀な営業担当者に成長できるでしょう。
スタートアップ企業の営業に転職するためのポイント4選!
スタートアップ企業の営業に転職するには、以下4つのポイントが重要です。
- 1. さまざまな業務への柔軟性を持つ
- 2. 自身のキャリアプランを具体的に考える
- 3. 事業内容と市場を調査する
- 4. 転職先企業との相性をチェックする
転職活動を成功させるために、これら4つのポイントは押さえておきましょう。
企業の事業内容や相性が良いと分かってから志望動機を書くことをおすすめします。そうすることで、「なぜ他ではなくその企業なのか」ということが明確になるでしょう。
詳しい営業職の志望動機の書き方は、コピペ可能な例文と合わせてこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:【例文あり】営業職の志望動機の書き方を元採用担当が徹底解説!
それでは、スタートアップの営業に転職する際のポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。
1.さまざまな業務への柔軟性を持つ
さまざまな業務への柔軟性を持つことは、スタートアップ企業に転職する上で重要なポイントです。
スタートアップでは、従業員数が少ないため、営業職であっても営業以外の業務を担当することがよくあります。
そのため、会社の状況に応じて、営業職以外の業務にも対応できる柔軟性が求められます。
大手企業では、各従業員の役割がはっきりと分けられていることが多いですが、スタートアップでは役割分担が流動的です。
たとえば、事務や企画、マーケティングなど、直接的な営業活動とは異なる業務でも、会社全体の目標達成には欠かせません。
スタートアップ企業の営業職は、営業だけではなく、さまざまな業務に取り組むことで全体の成功に貢献します。
営業職を志望する場合でも、柔軟な姿勢と、新しいことにも積極的に取り組む意欲が必要です。
2.自身のキャリアプランを具体的に考える
スタートアップ企業への転職を考える際、自分のキャリアプランを具体的に考えることが重要です。
スタートアップ企業では、新しい市場の開拓や事業の成長に直接関わる機会が多く、自己成長やキャリアアップにつながる可能性があります。
しかし、それが自分の理想とするキャリアの方向性と一致しているかをしっかりと考えることが大切です。
たとえば、「事業の成長に直接貢献したい」「独立して自分のビジネスを持ちたい」など、自分のキャリアに対する明確なビジョンを描いてみましょう。
その上で、スタートアップ企業がビジョンを実現するのに最適な場所かどうかを検討します。
スタートアップ企業への転職は、自分のキャリアプランと関連しています。自分の理想とするキャリアを実現できる環境かどうかを見極めることが、成功への第一歩です。
社員一人一人の裁量権の大きいスタートアップでは、成長できるのはほぼ間違いありませんが、ここで疑問なのは「本当にスタートアップの経験は自身のキャリアにプラスになるのか」ということです。
仕事のスピード感が早く、幅広いスキルを持つ方は大手企業に入社後も重宝されるでしょう。つまり、スタートアップでの経験は様々な道へ繋げられるため、幅広いキャリアパスが可能になると言いえます。
スタートアップのキャリアについてもっと詳しく知りたい方は「スタートアップのキャリアって実際どう?今後のキャリアにプラスになります!」の記事をご覧ください。
3.事業内容と市場を調査する
スタートアップ企業に転職をする前に、事業内容と市場を調査することも重要です。
営業職としてこれまでの経験があっても、異なる事業や市場では業務内容も大きく変わることがあります。
特にスタートアップの場合、新しいアプローチをすることが多いので、前例が少なく独自の戦略が必要となります。
そのため、自分が取り組みたい領域であるか、またはこれから成長が見込まれる業界であるかどうかを調査することが重要です。
たとえば、自分が興味を持っている分野で、どのような新しい商品やサービスが提供されているか、その市場の需要や競争状況はどうなっているかを調べましょう。
業界の動向や成長性を把握することで、志望する企業が自分にとって適切な選択かどうかを判断できます。
自身のキャリア形成にもつながるため、職種だけでなく、事業内容や市場の動向を理解することが大切です。
4.転職先企業との相性をチェックする
転職先企業との相性をチェックすることも、スタートアップへの転職では特に重要です。
スタートアップ企業は、待遇面では大手企業に劣ることが多いです。
そのため、転職先企業の「ビジョン」や「プロダクトの魅力」、「社風」や「働く人たちとの相性」など、さまざまな角度から企業との相性をチェックしましょう。
たとえば、スタートアップでは、少人数のチームで密接に協力しながら仕事を進めることが多いです。
そのため、職場の雰囲気やチームメンバーとの関係が、仕事の成果や働きやすさに大きく影響します。
また、自分が情熱を持てるプロダクトを扱っている企業を選ぶことは、モチベーションの維持につながります。
スタートアップ企業は、福利厚生が少なかったり社内制度が充実していなかったりする点で、大手企業より大変に感じることもあるかもしれません。
しかし、自身の成長性や仕事のやりがいを見出すことで、納得できる転職を実現できるでしょう。
企業の社風やそこで働く社員について知るには、採用動画を活用するのがおすすめです。ミスマッチを減らすためにも、事前に職場の雰囲気を知っておくと良いでしょう。
スタートアップ企業の営業への転職を成功させよう
スタートアップ企業の営業職の特徴や、転職を成功させるポイントを紹介しました。
スタートアップ企業は裁量権が大きく、年次に関係なく責任のあるポジションを任されることもあります。
担当する業務の領域も広く、大変に感じる場面も多いですが、その分早いスピードで成長できます。
本記事で紹介した特徴やポイントを理解して、スタートアップ企業への転職を成功させましょう。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
スタートアップ企業の求人動画をお探しならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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