ゴールデンウィークの就活どう突破する?就活支援15年のプロがアドバイス

# 転職で失敗しないために

年末年始あたりから始まる就職活動。ゴールデンウィーク(GW)あたりに差し掛かると活動の成果が出る学生が増えてきます。

そして、少し遅れて就活をスタートさせる学生も増えてくる時期でもあります。

これから就活を始める、最終面接を控えている、内定を得てどうしようか迷っている、局面がそれぞれ違いを見せ始めます。

3つの時期にフォーカスをし、やるべき就活準備を明確にしていきましょう。

    この記事のまとめ

  • 求人はまだまだこれから!「遅れた」と落ち込まずに就活をスタートさせよう
  • それぞれの段階に合わせてやるべきことを理解しよう!

企業タイプ診断

ゴールデンウィーク(GW)あたりの就活状況

ゴールデンウィーク(GW)就活」、このフレーズを聞いたことはありますか?

GWはそれまで採用活動をしていた企業にとってはひと休みする時期で、つまりそれは学生の皆さんにとってもひと休みする時期でもあります。

そして、学業・部活動・アルバイトなどで忙しく、なかなか就職活動が始められなかった方も、連休の時間を使って就活スタートの準備ができる良いチャンスでもあります。

それぞれの就活のフェーズに合った「やるべきこと」を明確にして、より充実した就活が送れるようにしましょう。

例年のGWの内定率は?

GWごろになると内定を得る学生も増えてきますが、まだまだ焦る必要はありません。

現行の就活ルールは「3・6就活」と呼ばれており、3年生3月に広報活動の解禁、年度が変わって4年生6月に面接活動の解禁と言われています。

ただ、これは政府が経団連に「要請した」ものであり、罰則がないことから実際は前倒しで採用活動を行っている企業はたくさんあります。

特に近年では「早期選考」を試みる企業が多く、秋冬のインターンシップに参加した学生に対して、早期選考を行い内定を出していく。そういった企業が年々増えています。

就職みらい研究所の「就職プロセス調査・2024年卒(2023年5月1日時点 内定状況)」を見ると、2023年5月1日時点での就職内定率は65.1%と高いようにも感じますが、焦る必要は全くありません。

就職内定率 引用:「就職プロセス調査(2024年卒)2023年5月1日時点 内定状況」ー就職みらい研究所|株式会社リクルート

ある大学の求人数の年間推移

ある私立大学(文系)のキャリアセンターに送られてきた月ごとの求人の推移をご紹介します。

2023年卒では年間で約10,000件でした。広報活動の解禁が3月ですので、その前の2月には大学に求人票が送られてきます。

GWまでに送られてくるのがそのうち7000件(2月:5,000件、3月:1,300件、4月:700件)となり、5月以降が3,000件(5月:550件、6月:520件、7月:370件…)と続きます。

  • ◇ある私立大学(文系)のキャリアセンターに送られてきた月ごとの求人の推移
  • 【GW前】7,000件
  • 2月 5,000件、3月 1,300件、4月 700件

  • 【GW後】3,000件
  • 5月 550件、6月 520件、7月 370件、…

この数字だけをみると「2月が圧倒的に求人が多いじゃないか!」と思われるでしょう。

でもこれは、あくまで大学が「受け付けた月」であって、企業が「採用を開始する月」というわけでは決してありません。

広報活動の解禁に合わせて企業側も大学に求人を送るのですが、実際に採用活動自体のスタートは5月・6月の可能性も大いにあります。

つまり、GWまでに求人が終わってしまう、企業の採用活動が終わってしまう、なんてことは全くありません。

さらにいうと、7月以降も求人は減りはしますが、無くなることはありません。翌年の卒業式のある3月までも求人は常に大学に送られ続けてきます。

そのため、早く始めるに越したことはありませんが、GW以降でも焦らずじっくり就職活動を進めていきましょう。

GWから夏休みまでの就活を考えよう

とはいえ、夏休みに突入してしまうと、秋採用に向かって休止してしまう企業が増えますし、何より学生の皆さん自身にとっても動きづらい時期に差し掛かってしまいます。

だって、夏の暑い日にリクルートスーツを着て、ネクタイを着けて、企業を訪問するのは辛いですよね…。

夏に差し掛かるまでに内定を得て就活に決着をつけるためにはスタートする絶好のチャンスです。当記事で「やるべきこと」をしっかりと把握しましょう。

これから就活を始める人がGWにやるべきこと

GWから就活を始めるという人は、時間的にもあまり余裕が無いため、効率よく進める必要があります。そこでここではGWに就活でやるべきことをまとめています。

  • 自己分析→履歴書作成→チェック

この流れが成功への鍵になります。この3つの流れについて説明していきます。

まずはしっかり自己分析

就活の基本であり、これなくして就活の準備は語れません。自己分析をする上で、必ず念頭に置いて欲しいことは「自己分析の目的」です。

何のために自己分析をするのか、が明確になっていないと、果てしない答えのない“真実探し”のような自己分析をしてしまうことになりかねません。

では、その目的は何かというと「アピールの題材探し」です。

面接官は履歴書・ESや面接であなたの「人柄・性格」を知りたがっています。つまり「あなたはどんな人なのか」ということです。

行動力がある、責任感が強い、リーダーシップが取れる、みんなそれぞれアピールポイントはあるかと思います。ただ、30分面接でそれを呪文のように延々と唱えていても説得力は生まれません。

そこで、根拠になる経験・エピソードを交えてアピールをしていきます。つまり、面接官は「人柄・性格」+「経験・エピソード」の組み合わせを交えたアピールを求めています。

自己分析の目的はここにあると思ってください。学生時代の経験やエピソードを表などにまとめて整理して、この組み合わせを分かりやすく説明できるようにしておきましょう。

ここでおすすめなのが、Will-Can-Mustのフレームワークです。自分がやりたいこと(Will)、できること(Can)、 やるべきこと(Must)を整理して考えることで、自分の考えを客観的に整理することができます。

自分の強み・スキルは志望している業界から必要とされているのかを考えることで、志望している業界が自分に合っているのかも確かめることができます。詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてみてください。

合わせて読みたい:転職に必要な自己分析のやり方を徹底解説|3つの方法を紹介します



履歴書を書いてみよう

次に「人柄・性格」+「経験・エピソード」の組み合わせで履歴書を書いてみましょう。提出期限が迫っているESなどがあれば、それを書いてももちろんOKです。

履歴書は大学のキャリアセンターや教務課で手に入れることが多いですから、もし入手方法が分からない場合は大学に問い合わせてみてください。

大学指定の履歴書は割りとオーソドックスな設問が設定されているケースが多いです。学業、自己PR、志望動機、趣味・特技・資格、など定番の設問ばかり。

そのため、大学指定の履歴書をある程度書くことができていれば、自己分析はほぼできていると考えて良いでしょう。さらには書類選考の先に待っている面接で話す内容の準備もある程度できていると考えて大丈夫です。

大学指定の履歴書の完成レベルが、就活準備のレベルと同じと置き換えてください。

多くの場合、履歴書には志望動機、自己PR、学歴欄、趣味・特技欄の記入が必要です。もし書く内容や文章構成で迷っているのであれば、ChatGPTの力を借りるというのも1つの手です。

ChatGPTに大枠を考えてもらい、それに手を加えることで、より魅力的な履歴書が完成するでしょう。ChatGPTを活用する際の注意点など詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

合わせて読みたい:ChatGPTで履歴書は作成できる?コピペで使えるプロンプトや注意点を紹介!



必ず誰かに見てもらおう

ひと通り書けたら、必ず誰かに見てもらうようにしましょう。

キャリアセンターの職員の方やキャリアカウンセラーの方に、あるいは友人やご家族の方、ゼミの先生のお願いしてみてもいいでしょう。

絶対に自分の理解・判断だけで出さないようにしてください。

というのも、人は往々にして自分の理解で、自分が書きたいことを書いてしまいがちです。他人が読んで理解できる言葉や、他人が知りたいことを書けていないことが多いです。

そのままで書類選考に応募してしまうと落ちてしまう可能性は高いですし、万が一通ったとしても、その先の面接で話せなくなってしまうことがよくあります。

なぜなら内容をしっかりと吟味して、推敲されていないからです。

他人から指摘を受けて、修正するのは正直面倒かもしれませんが、その先にある面接対策、つまりは内定のためにとても大切な工程だと思ってください。

GW明けに最終面接が控えている人

内定が間近に見えてきたあなた。最後の準備として、応募書類の再チェック、志望動機の見直し、覚悟を問う質問対策、この3点について解説します。

応募書類の再チェック

最終面接を前にまずやるべきことは、選考初期の段階に提出した履歴書やESの内容を改めて頭に入れ直すことです。

企業によりますが、選考期間が長いと1カ月くらいかかってしまうことがよくあり、「そういえば何を書いたかな…」と思い出せないことがあったりします。

複数企業の選考が同時に進んでいたりすると、勘違いして思い込んでいたりすることも起こりえます。最後の大事な場面で、面接官の心証を悪くしないように、必ず確認をしておいてください。

志望動機をじっくり見直しておこう

新卒採用は若者の人生を大きく左右する決定になるわけですから、面接官にとっても最終面接は慎重になる場面です。

学生は「とにかく内定が欲しい」と思うのは仕方がないことですが、採用側としては安易に採用を決めてしまうわけにはいきません。

そこで鍵になるのが志望動機です。志望動機をしっかりと聞くことで、熱意の有無はもちろん、入社しても悔いなく長く働いてもらえるかどうか見極めようとしています。

そんな志望動機ですが、ポイントは3つです。

  • ①業界
  • ②職種
  • ③企業
  • を選んだ理由を明確にしましょう。

①業界は商品やサービスで分けられています。その企業が扱っている商品やサービスについて、自分はどんな魅力を感じているのかしっかりと説明しましょう。

ここで「人を幸せにできる」「世の中になくてはならない」「自分が成長できる」「色々な人に会える」といったありきたりな内容だと、どの業界でもできますよね?と熱意を疑われてしまいます。

その業界ならではの視点を盛り込むようにしてください。

②職種は仕事内容で分かれています。日々行う仕事の中でどんな能力が求められるのか、自分の長所や能力をどう活かすのかを考えてみてください。

「私を採用すると、こんなメリットがありますよ!」とアピールしましょう。

③企業は、その企業がもつ文化(社風や経営者・働く人達の人柄)や環境(仕事の振り方、研修・教育の仕方)にフォーカスしてみましょう。きっとその企業ならではの魅力が見えてくるはずです。

あなたがベンチャー・スタートアップ企業を志望している場合、ベンチャー・スタートアップ企業ならではポイントもあります。

詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

合わせて読みたい:【例文あり】ベンチャーに受かる志望動機の書き方を徹底解説!



最終面接での「覚悟を問う質問」、どう答える?

「最終面接だから聞かれる質問ってありますか?」とよく相談を受けますが、最終面接だから、というものは基本的にありません。

それまでの面接のように履歴書を使ったオーソドックスな面接形式の場合もあれば、世間話をして終わったなんてケースも聞きます。どちらのパターンでも対応できるように挑みたいですね。

ただ、唯一気を付けたい質問は、覚悟を問う「試す質問」です。

昔、ある女子学生が営業職を志望していました。

最終面接で「地方の営業所に配属されても頑張れますか?」と聞かれたのですが、彼女は正直言って地元で実家から仕事に行きたいと考えていたため、一瞬躊躇するリアクションをしてしまいました。

もちろん、そのあとに前向きな返答をしたのですが、、、結果は不採用でした。

本当に入社したいと思っているのか?どんなことがあっても頑張ってくれるだろうか?とその熱意を確かめたかったのでしょう。様々な意図がその背景にはあったのでしょうけれど…。

どんな質問が来るかは分かりませんが、試されている!と感じたときは、とにかく熱意を込めて返答するようにしましょう。

最終面接のポイントをまとめた記事もございますので、さらに詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

合わせて読みたい:最終面接で押さえたいポイントとは?業種や職種別の傾向と対策を紹介



GWまでに内定を得ている人

内定を得たあなた、ようやく一息つけますね。しかし、複数内定をもっていると、どれか1つに決めなければいけません。

1社内定を持っている方も、ここで辞めるのか、継続するのか、その判断をしなければいけません。企業を選ぶポイントを整理して、最終決定する準備をしましょう。

企業の魅力を整理しよう

ここまできっと駆け抜けて就活をされてきたことでしょう。

GWの休みを活かして、内的先の企業について改めて情報を整理してみてください。複数内定を得ているならなおさらです。以下の4つの視点で整理してみてください。

①環境

物理的な設備はもちろん、会社の体制などを指します。

特に、入社後の仕事の割り振り方や、それに伴った評価の仕方。そして、入社3〜5年の教育方針や研修内容などです。

どんどん仕事を任せる会社は、成果を出せば評価に反映されるでしょうからボーナスなどが期待できます。

入社後はジョブローテーションを2~3回繰り返し、適性を見てじっくり育てていく会社もあります。

②条件

勤務時間・曜日、残業時間、給与、ボーナス、年間休日数などがあてはまります。数値化できる、一番比較しやすいポイントです。

給料やボーナスはもちろん多ければ多いほうが嬉しいですが、日本の新卒の平均月収が20万円代である中、30万・40万となるとちょっと構えてしまいます。

給与が高いなら高いなりの理由があります。その理由も含めて考えてみましょう。

③規模

売上高、資本金、従業員人数、シェアなどその会社の規模を表す項目です。

売上高が高く、資本金が多く、シェアが高いと、きっとその会社は「安定している」といえるのかもしれません。

しかし、安定はときにチャレンジを阻害してしまう可能性もあります。規模が小さいからこそ、挑戦ができるチャンスに恵まれるかもしれません。

近年はホワイト企業に入社した若い人も「辞めたい」と感じる人が増えているようです。自分がどんな環境に身をおいて働きたいのかを考えてみましょう。

④文化

社風、経営理念、経営者の人柄、働く人たちや職場の雰囲気。

明るく勢いがある職場なのか、静かで落ち着いた職場なのか。攻めの経営を行っているのか、守りの経営を行っているのか。きっとタイプが分かれるのではないかと思います。

採用動画プラットフォームmoovyを見ると、実際に働く人たちのキャリアの足跡やこだわりが紹介されていて、そこから企業の文化や社風を知ることができます。

実際に動画を掲載している企業に応募しないかもしれませんが、企業を知るためのポイントを学ぶことができ、自分の就職活動に活かすことができます。

最近ではこのような採用動画を採用ページ等に載せている企業も増えていますので、ぜひより分かりやすい動画を視聴して企業の強み・弱みを整理してまとめてみましょう。

自分が一番大事にしたい価値観は?

企業の魅力を整理したあとは、自分の価値観も必ず整理しましょう。環境、条件、規模、文化の中で自分はどれを一番大事にしたいのか、言語化してみましょう。

この4つの視点は正解があるわけではなく、「自分にどれが合っているか」が重要なポイントになります。

バリバリ働きたい人にとっては暇な職場は苦痛ですし、ゆったり働いて趣味の時間を大切にしたい人は忙しい職場には耐えられません。

学生の皆さんは「ホワイト企業が良い」と言いますが、中身を見ると企業も4つの視点についてもまちまちで、全て完璧に満たせるという会社にはなかなか出会えません。

ホワイト企業に入ってみたけれど、もっと働きたくても働けず、大学の同期と比べ、経験・スキルに差がついてしまったということが増えているようです。

一概にホワイト企業が良いという固定概念に囚われず、自分の価値観を明確にして、優先順位を付けて、できるだけ価値観を満たせる企業を選ぶようにしましょう。

ホワイト企業を辞めたいと思う人の事例も見ておくと良いでしょう。以下の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はご覧ください。

合わせて読みたい:ホワイト企業、なぜ辞めたい?その人の特徴と理由・解決方法を徹底解説



GWの就活で効率よく就活をするならmoovyがおすすめ

GWの就活で進める流れやポイントを説明しました。GWから就活を始める人は時間があまり無いので、効率よく進めることが重要です。

また企業を選ぶ上でとても重要なのが社風や働く人たちの人柄です。

採用動画プラットフォームmoovyには効率よく進めるための情報がたくさん集まっています。

コロナになり、オンラインでの選考が増えてきた今、企業の社風や働く人たちの人柄を感じられる機会が非常に少なくなってきたと言われています。

moovyに登場する働く人たちの生の声を聞いて、企業の社風や雰囲気を肌で感じてみませんか?

まずは1本動画を見てみましょう。企業の雰囲気や働く人がどんな人なのかが分かりやすいと思います。

占部 礼二

この記事を書いた人

占部 礼二
関西大学を卒業後、人材派遣のパソナで法人営業を経験。その後独立し、就活支援やキャリア支援の事業を開始。大学の非常勤講師としてキャリア教育・就職支援なども行う。「分かるようになる」から「できるようになる」事をモットーに、自己PR・面接など就活について教えている。著書に「完全内定 絶対書ける!志望動機」「エントリーシートと自己分析をひとつひとつわかりやすく」

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会社名 株式会社moovy
代表 三嶋 弘哉
設立 2020年4月13日
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