30代の転職で年収が下がるパターンと年収アップの具体的戦略を解説
# 転職 # 転職で失敗しないために
年収ダウンの転職は、必ずしも悪いとは言えません
とは言え、30代は将来を見据えることも多くなり、プライベートでは家庭を持つ人もいるなど、20代以上に考えることが増えますよね。そのため年収ダウンの転職では、ポイントを踏まえた行動が必須です。
当記事では「30代で年収が下がる転職のパターン」を解説しつつ、30代が押さえるべきポイントを解説します。年収ダウンの転職をする人は、ぜひ参考にして下さい。
- 30代の転職は約3割の人が年収ダウンしている
- 年収が下がる転職にはパターンがある
- 年収ダウンしてでも転職をした方がいい人もいる
この記事のまとめ
【検証】30代の転職は年収が下がるのか
いざ転職をする場合に、30代の転職で年収が下がる人について、実際の割合を知りたいところです。 以下に、厚生労働省による調査結果(2019年度)を表にまとめました。
年収が上がった | 変化なし | 年収が下がった | |
---|---|---|---|
30〜34歳 | 41.7% | 24.9% | 32.3% |
35〜39歳 | 41.5% | 31.9% | 25.4% |
上記の結果によると、30代全体で年収ダウンした人の割合は「平均28.9%」です。
20代で年収ダウンした人の割合は「平均33.4%」であり、20代よりも数値としては少ないものの、依然としておよそ3割が該当することが分かります。
ただ、ここで一つの疑問が浮かびます。「年収が下がる転職は失敗」と言い切れるのでしょうか。
転職に失敗したくない人、転職をどうするか迷っている人は以下の記事が参考になりますので、合わせてご覧ください。
あわせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
30代の転職で年収が下がる3つのパターン
30代の転職で年収が下がることには、必ず理由があります。また理由を大きく分けると、以下の3つに分類できます。
- 1.未経験の職種に転職する
- 2.調査不足で転職する
- 3.スキル経験不足or市場ニーズに合った経験が無い
以下に30代の転職で年収が下がる理由として、主な3つのパターンを解説するため、自身が該当する内容をチェックしてみましょう。
1.未経験の職種に転職する
30代の転職で年収が下がる主なパターンの1つ目は、未経験の職種に転職をしたことです。
未経験の職種への転職は「新人」として扱われるため、基本的に給与も最低ラインからスタートします。前職で活躍していた場合には、転職によって年収が下がる幅も大きいでしょう。例えば、販売職から営業職に転職する場合などです。
一方、同じ未経験での転職でも【異業種・同職種】であれば、年収アップは狙えます。
なぜなら、業界知識の習得は必要にはなりますが、前職での経験を活かすことが可能であるため、経験値によって給与を考慮してもらえるからです。
- (例1)前職:メーカーの営業職 → 転職先:IT系の営業職
- (例2)前職:製造業の経理職 → 転職先:小売業の経理職
~異業種かつ同職種の例~
異業種への転職で重要なのは、異業種でも活かせるスキルや実績をアピールすることです。
採用担当の抱く「なぜ異業種なのか」という疑問に対し、「自分を採用する価値がどこにあるのか」を説明できるようにするのです。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、異業種転職を成功させたい方はぜひご覧ください。
あわせて読みたい:異業種転職は難しい?成功させるポイントと注意点を解説
2.調査不足で転職する
30代の転職で年収が下がる主なパターンの2つ目は、深く考えず調査不足で転職したことです。
求人票に記載されている基本給のみを確認し、賞与の有無や金額、住宅手当や家族手当などの各種手当に関しては、気にせずに転職してしまうケースがよくあります。賞与や各種手当は年収に大きく影響するため、細かく確認する必要があります。
さらには、転職時の年収だけ見るのではなく、企業の将来性や評価制度を確認し、中長期的な年収の上がり幅やポジションアップについてもしっかりと見ておきましょう。
もし、年収を下げて転職する際には、年収ダウン以上に得られるものがあることも大切です。そのため、以下などの項目を参考にし、事前に調査を行いましょう。
- ・本当にやりたい仕事ができるか?
- ・企業の理念に共感できるか?
- ・充実した評価制度が設けられているか?
- ・将来性のある企業か?
- ・自分との相性が良いか?
転職先を調査する際には、求人情報やインターネットの口コミだけではなく、職場環境や人間関係などの情報もチェックすることが大切です。
テキストからは分からない企業の雰囲気を知るには、こちらのような採用動画がおすすめです。実際に働いている社員の方の声を聞くことができます。
3.スキル経験不足or市場ニーズに合った経験が無い
30代の転職で年収が下がる主なパターンの3つ目は、スキル経験不足or市場ニーズに合った経験が無いことです。
給与は、賃金を設定するための基準である「給与テーブル」や、同じ職種の人の「平均年収」などをベースに決められます。
ここから更に評価できるスキル・経験があれば、給与が高くなる可能性があります。
一方でスキル・経験が不足し、市場ニーズに合った経験が無ければ、プラスできる要素を持たないことから、給与は低くなりがちです。自分のスキルに自信がない場合も、提示された年収が低くても妥協して入社してしまうケースもよく見られます。
また、キャリアプランに一貫性がなく、ネガティブな理由で転職を複数回繰り返してしまっている場合も企業からの評価がされづらく、年収が下がってしまう可能性が高いでしょう。
年収が下がってでも転職した方が良いケース
30代の転職は、20代よりも選択肢が少なくなることから、慎重になると言えます。なおさら「年収ダウン」の転職では、尚更迷いが生じがちです。
とは言え、30代で転職をする場合に、年収が下がったとしても転職した方が良いケースがあります。
以下に詳細を解説するため、参考にして下さい。
1.将来のやりたいことにつながる
年収が下がってでも転職した方が良い1つ目のケースは、将来のやりたいことにつながる場合です。
仕事を通じて「将来的になりたい自分」を考えた際に、現職では叶えられないこともあるでしょう。
例えば、多くの経験をつみ、将来的には起業を考えていたとします。現職が仕事の一部を任される職場で、延々とルーチンワークを行う場合には、なかなか夢は叶えられません。
一方で、部署の垣根をこえて働き、経営者の近くで働けるベンチャー企業であれば、年収が下がったとしても将来のやりたいことにつながります。
「将来的になりたい自分」と照らし合わせて、自分に必要な経験が積める環境であるか、しっかり確認、検討しましょう。
将来的になりたい自分、ビジョンの考え方について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
合わせて読みたい:転職における「将来ビジョン」の考え方を知る!転職のプロが解説!
2.現職で今以上のポジションアップ・年収アップが望めない
年収が下がってでも転職した方が良い2つ目のケースは、現職で今以上のポジションアップ・年収アップが望めない場合です。
多くの仕事をこなし、数々の貢献を行ったとしても、以下のような特徴を持つ企業では、ポジションアップや年収アップが望めません。
- ・上の階層に多くの人が存在し、詰まっている
- ・成果主義ではなく、年功序列制を導入している
- ・給与金額が周囲と一律である
10代・20代であれば、時間にも余裕がありますが、30代は今後を見据えてタイミング良く行動することも必要です。
そのため、現職で今以上のポジションアップ・年収アップが望めないと分かった場合には、転職を視野に入れると良いでしょう。
また転職で年収が下がる場合には、今後の活躍によって、ポジションアップ・年収アップが狙える企業を選ぶことが大切です。転職時だけではなく、中長期的な視点でよく検討しましょう。
3.年収以外に価値を感じる
年収が下がってでも転職した方が良い3つ目のケースは、年収以外に価値を感じる場合です。
例えば以下のケースでは、年収以外に価値を感じると言えます。
【プライベートの時間が増える】
趣味に時間を費やしたい人や、家族と過ごす時間を大切にしたい人にとって、プライベートの時間は重要です。
年収が下がってでも、プライベートの時間が増えたことにより、人生にゆとりが出る場合には、転職した方が良いと言えます。
【ストレスが減る】
仕事によるストレスで、心身に影響が出た場合には、年収が下がっても転職をする価値があります。
ただし、生活ができないほどの年収ダウンでは更なるストレスが発生するため、注意が必要です。
もしストレスが発生し、やる気がなくなっている場合、転職だけでは解決できない場合があります。その場合はストレスの要因をきちんと把握する必要があります。
ストレスの解決策を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい:30代になって仕事にやる気が出ない時に「無理をしないでできる」解決法
【やりがいのある仕事に巡り会えた】
仕事を行う時間は、1日の約1/3を占めます。
そのため、仕事が楽しくなければ、人生自体が苦痛になることもあるでしょう。
年収が下がっても楽しく、やりがいのある仕事に巡り会えた場合には、価値のある転職ができたと言えます。
実際に転職した人はどんなやりがいを感じたのでしょう?これも動画で見ると非常に分かりやすいのでおすすめです。
30代の転職で年収がアップするポイント
30代の転職で年収がアップするポイントとはどんな点でしょう。年収アップを狙うための基本的な戦略は、「職種は変えない」ことです。
前述の通り職種変更による年収アップはうまくやらない限り難しいでしょう。そのため、ここでは「同職種」を軸にポイントをお伝えします。
以下の点に絞って解説します。
- 1.急成長中の企業を狙う
- 2.同業種・同職種で自分の実績をより評価してくれる企業を狙う
1.急成長中の企業を狙う
まず一つ目に考えられる戦略が、「急成長中の企業を狙う」ことです。
例えば、スタートアップ企業やベンチャー企業などです。
なぜなら、急成長中の企業はポジションの増加に伴った人材の確保が追いつかず、高額報酬を支払ってでも即戦力となる優秀な人材を獲得しようとします。
これから伸びる企業を見極めるには、市場で勝てる事業を展開しているかや、そのマーケットサイズなどを企業研究で調べることが重要です。
詳しい見極め方はこちらの記事で解説していますので、ベンチャー企業が気になっているという方はぜひご覧ください。
あわせて読みたい:これから伸びるベンチャー企業を見極める方法とおすすめ企業7選
2.同業種・同職種で自分の実績をより評価してくれる企業を狙う
2つ目の戦略として、「同業種・同職種で自分の実績をより評価してくれる企業を狙う」ことです。
このパターンは基本的に業務に大きな変化はないため、再現性が問われます。
これまでの実績をどれだけ再現性を高め、評価してもらえるかが重要です。
日頃からアウトプットを行い、これまでの振り返りの精度を高めておく必要があります。
転職の面接の際に、再現性があると判断されれば年収アップでの転職が実現する可能性が高まります。
希望年収をうまく伝えるコツについて、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
あわせて読みたい:転職活動時の希望年収どう伝える?希望年収を聞かれる理由と答え方
30代で転職した人の声、経験談
ここでは、30代で転職した人の声・体験談を紹介します。
営業職として働いていましたが、きついノルマで悩んでいたため、転職をすることにしました。また30代で新たな経験をしたいと考えていたこともあり、企画営業職として転職しました。
年収ダウンは覚悟していたものの、実際に生活を始めると厳しく、将来的に年収もあまり上がらないことが分かり、仕事への意欲も下がっています。
妻子も養っていけるか不安です。
30代は家庭を持つケースもあり、年収ダウンの転職を行う場合には、家族が暮らしていける金額かを見極める必要があります。そのため、事前に「およその手取り金額」や「将来的な年収の上がり幅」についても、確認すると良いでしょう。
また今回のパターンでは、未経験への転職とは言え、前職での営業経験を企画営業職でも活かせる部分はあるハズです。
応募先のニーズに合うスキル・経験を整理し、給与交渉の材料にすることや、自身のスキル・経験に合致する応募先を選ぶことで、年収の下がり幅を少なくすることができます。
30歳になったことをきっかけに、メーカーの営業事務からIT系の一般事務職に転職しました。前職は年功序列制で安定していたものの、成果が給与に反映されることが少ないことが特徴でした。
転職先は駆け出しのベンチャー企業で、年収ダウンからのスタートでしたが、一般事務職であっても貢献をすればその分給与に反映されます。
前職では一部の業務にしか関われませんでしたが、転職先では多くの業務に関われるため、自身のスキルアップにもつながっています。
成果報酬型の企業を選ぶと、年収ダウンからのスタートでも、成果を上げた人は将来的に年収が上がる可能性が高まります。
応募先企業の市場価値や、今後の動向をしっかりとチェックし、将来的な給与アップの可能性を見極めましょう。
また今回のパターンでは、転職先が多くの業務に関わりスキルを培える環境であるため、自身のスキルアップにもつながりました。そのため、年収ダウンの転職における「成功パターン」だと言えます。
30代で転職を考えている方へ
30代で転職を考えている方に転職で最も注意しなければならない点についてお伝えします。
それは、 「求人サイトやエージェントで求人を見つけた時は良いと思ったのに、実際に入社すると職場環境や人間関係が合わなかった……」というものです。
これでは、年収ダウンの転職をしても意味が無いと言えます。
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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