個性が光る新卒の志望動機の書き方!業界歴15年のプロが解説
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面接で必ず聞かれる2大質問、それは自己PR系と志望動機系の質問。
いろいろな聞き方をされますが、結局はこの2つのどちらかに帰結することがほとんどではないでしょうか。
ということは、この2大質問をどう作って、どうアピールしていくかが、就職活動における成功のカギになると考えます。
しかし、どちらも難しいですが、特に志望動機は難しい…。
自己PRは何度も面接でプレゼンテーションすることで反応をみたり、FBをもらったりして、どの学生もどんどん上手くなっていきます。
ただ、志望動機はなかなか上手くなっていかないことが多い。
そもそも何を書けばいいのか、何を調べなければいけないのか、ぼんやり捉えてしまっていることが多いからです。
そこで、志望動機の基本的な書き方をご紹介したいと思います。
そして、ライバルに差が付く、自分らしい個性的な志望動機の作り方もご紹介します。
- まずは間違いやすい業界、職種、企業の特徴を知ろう
- 志望動機を書く際は業界、職種、企業の3つについてバランスよく言及する
- 自分らしい個性的な志望動機にするためには過去の体験談を交える
この記事のまとめ
そもそも新卒で志望動機は何を書くの?
「そもそも志望動機って何を書けばいいんだろう?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
なんとなくあんなことを書くんだろうな~とぼんやり捉えてしまっては、面接官に刺さる志望動機は作れません。
そもそも何を書くのか?と問われると、シンプルな答えとしては、「良いと思う理由」を書くのが志望動機だと私はいつも答えています。
じゃあ、何について「良いと思う理由」を書けばいいのか。
そこがとても大きな問題になります。
その答えは、「業界・職種・企業」について「良いと思う理由」を書く、というわけなのです。
【これから志望動機を書く方へ】
新卒の就活スケジュールはしっかりと把握しておきましょう。以下の記事では就活スケジュールを時系列で解説。
スケジュールを把握し、段取りよく就活を進めていきましょう。
あわせて読みたい:【26卒】早い人は就活をいつから始めてる?就活スケジュールとポイント
大学生の職業選択=業界、職種、企業を選ぶこと
そもそも大学生は職業選択のなかで何を選択するのかというと、結局は「業界・職種・企業」を選ぶことといえます。
就職ナビサイトでも求人を検索する際には、この3つを絞り込んで検索をします。
つまり、志望動機とは「志望している業界・職種・企業についてどんなところが良いと思っているのですか?」と聞かれていることと解釈してください。
だから、志望動機を書く際には、業界・職種・企業についてしっかりと自分で書き分けて行くことが大切になります。
【ダメな例文】この志望動機を読んで、どう思いますか?
- (例)
これからますます発展するIT業界に魅力を感じ志望しました。
SE(システムエンジニア)として力を付けて、成長することで貴社の力になりたいと思います。
貴社は若手の人材にやる気があればどんどんチャンスを与えてもらえるとセミナーで伺い、ぜひそんな文化のある貴社でチャレンジしたいと考えました。
これからAIが発達し、どんどん新しいビジネスが生まれる可能性があると考えます。
大学ではゼミナールでマーケティングについて学んできたこともあり、マーケティングのできるSEとして、力を発揮していきたいと考えています。
そのチャレンジも貴社の社風だからこそできると考えており、ぜひ貴社で働きたいと考えます。
この志望動機を読んで、どう思いますか?
内容はここの段階ではさておき、業界・職種・企業についての言及が折り重なってしまっていることに気付きますか?
業界を選んだ理由、職種を選んだ理由、企業を選んだ理由、こんなにごちゃまぜでアピールされてしまっては、面接官も質問やアドバイスが難しいでしょう。
こんな風に「ごちゃまぜ志望動機」を書いてしまう学生は意外に多い。
まずはしっかりと整理整頓して、3段落の文章を書くようなイメージで志望動機を構成していきましょう。
もしあなたがベンチャー企業を志望している場合。志望動機の書き方のポイントは一般的な企業と少し異なります。
ベンチャー企業の志望動機の書き方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
あわせて読みたい:【例文あり】ベンチャーに受かる志望動機の書き方を徹底解説!
志望動機で間違いやすい業界、職種、企業の違いを理解しよう
まずは志望動機の最初の意識として「ごちゃまぜ志望動機」は避けてほしいと思います。
となると、業界、職種、企業とはそもそも何なのかが分かっていないとごちゃまぜ志望動機は回避できません。
なんとなく分かっているようで、分かっていないかもしれない、業界・職種・企業についての基本的なところを確認・理解しましょう。
「私は大丈夫!」という方は飛ばしてお読みください。
業界とは
業界は、「商品・サービス」で分かれています。
自動車メーカーは自動車を作っていますし、エステ業界はエステというサービスを提供しています。
総務省が作っている「日本標準産業分類」では中分類で99種類に分かれていますが、分類の基本的なスタンスは商品・サービスで分類されています。
つまり、業界を選ぶということは商品やサービスを選ぶことになるわけですから、選んだ商品やサービスに対して、自分はどんな興味・関心を持っていて、どんな魅力を感じているのかを考えられると良いですね。
- (例①)
ITというサービスには、人が伝えられないことを、システムやWEBサイトを使うことで、より魅力的に伝える能力があります。そこに魅力を感じました。
職種とは
職種は仕事内容で分かれています。
営業職、事務職、販売職、SEといった職種には必ずと言っていいほど「こんな仕事をしますよ」というものが決まっています。
その仕事内容をこなしていくために、求められる能力がいろいろありますので、自分の長所や能力とどう結びついているのかを考えられるといいですね。
- (例②)
SEにはシステムを完成させるために必ず工程や計画があると思います。
周りとコミュニケーションを取りながら、上手く工程・計画通りに仕事を進める必要があると考えていて、その仕事をやってみたいと思いました。
企業とは
企業を選ぶポイントは①職場環境、②労働条件、③企業規模、④企業文化で分けることができます。
志望している企業の、どの部分に魅力を感じたのかを考えられるといいですね。
- (例③)
貴社のセミナーで「若手からでも気持ちがあればチャレンジできる風土がある」という話を伺い、自分の成長を考えチャレンジできる社風に憧れているので志望しました。
志望動機で「成長したい」という言葉はNGワードであると言われることがあります。
「学生を成長させるために企業があるわけではない。成長させるために採用するわけではない」という考えがあります。
しかし一方で、学生の成長マインドを高く評価する企業もあります。
大切なことは、「成長したい」だけで終わってしまうから自己中心的と考えられてしまうのではないでしょうか。
業界や職場について言及する部分で、入社後にどんなプラスを生み出したいと考えるのか、それがセットになっていると良いのではないでしょうか。
個性的になる新卒の志望動機の書き方
志望動機を個性的にする一番のポイントは「体験談と交えること」です。
ここまでの流れで、業界・職種・企業についてどんなところを良いと思っているのかを考えてきましたね。
それに、「どうしてそう思うようになったのか」「どんな体験があって、価値観が生まれたのか」を交えてアピールしていきましょう。
体験談を交える個性的な志望動機!
例①~③の文章に体験談を交えて作ったある学生の志望動機です。
参考にしてみてください。
-
ITというサービスには、人が伝えられないことを、システムやWEBサイトを使うことで、より魅力的に伝える能力があると考えています。
ゼミ活動で地域の魅力を発信する活動をしていたのですが、学園祭で展示を行うことになりました。そこで、プログラミングの授業で習った知識を活かして、簡単に遊べるゲームを作成しました。
ただ、写真や映像を見るだけではなく、体験を交えることでより魅力を伝えることができました。
そこで私はITやシステムというものの可能性を感じました。
SEにはシステムを完成させるために必ず工程や計画があると思います。
周りとコミュニケーションを取りながら、うまく工程・計画通りに仕事を進める必要があると考えています。
これもゼミ活動の話ですが、展示の当日までに、ゼミのメンバーと上手くコミュニケーションを取り、予定通りに作業を終わらせ成功できました。
この計画を実行できる力を活かして、貴社に貢献したいと考えています。
貴社のセミナーで「若手からでも気持ちがあればチャレンジできる風土がある」という話を伺い、自分の成長を考えチャレンジできる社風に憧れているので志望しました。
居酒屋のアルバイトで、新しい商品を考えるチャンスをもらい、自分のアイデアが商品化される経験をしたことがあります。1ヶ月、打ち込んだことで、物事を考える力が成長したと思っています。
チャレンジすることにとても価値を感じていますので、貴社の社風に魅力を感じています。
いかがでしょうか?
内容についていろいろご意見はあるかもしれませんが、大事な点としては、業界・職種・企業についての意見を書き分ける、そして、体験談を交えて書くことで個性的になっていきます。
この書き方をぜひご自身にあてはめて考えてみてください!
志望動機に「ならでは」の要素はありますか?
ここで気を付けたいのは、「ならでは要素があるか」ということです。
特に業界の部分について、その業界ならではの内容が考えられていないことがよくあります。
「人を幸せにすることができる」「世の中になくてはならない」なんて書いてしまう方がいますが、人を幸せにしない・世の中に無くても良い、そんな商品やサービスはきっと存在しないでしょう。
その業界の商品・サービスだからこそ言える魅力を考えてみてください。
全部「自分のため」の志望動機になっていませんか?
ついつい、「for me(自分のために)」という内容ばかりになってしまうことがあります。
IT業界は成長産業だから成長のチャンスがある、システムエンジニアの仕事は面白そう、○○社は安定している、などなど。
仕事は他人や世の中のために、という視点も大事なので、そういった内容を盛り込めるように考えてみましょう。
自分のために、を考えることは決して悪いことではないのですが、そればかりにならないようにしましょう。
また、実はChatGPTを使用して志望動機を書くことができます。上記2つのポイントを理解した上でこちらの記事も読むと、より良い志望動機が書けるかもしれません。
コツや注意点を解説しているので、ぜひご覧ください。
あわせて読みたい:ChatGPTで志望動機の作り方!爆速で作成できるプロンプトを紹介
企業はなぜ新卒に志望動機を聞くのか?
企業によってですが、「志望動機は聞かない」なんて話を耳にすることがあります。
この少子化のなか、若手人材の採用に苦戦する企業が多く、本当はしっかりと確認したいけれど、志望動機を選考基準に入れてしまうと目標人数に到達できないと考えるからです。
それでも、選考の中で志望動機をしっかりと質問してくる企業もたくさんあります。
最後に、どうして企業は志望動機を聞いてくるのかを確認しましょう。
志望動機で熱意を確かめたい
この理由がやはり一番でしょうか。
「熱意」があるからこそ、きっと学生は志望している業界・職種・企業についてしっかりと調べるでしょうから、「それは他のところでも言えるよね?」というような内容になってしまうと熱意を疑われてしまいます。
少子化の影響で売り手市場になり、内定辞退をする学生が増えているということを企業側から聞くことがよくあります。
安易に内定を出すことで、辞退につながってしまうことを懸念していることもあり、熱を持って応募してくれているのかどうかを確かめたいのです。
リアリティショックを防ぐために志望動機を聞く
もう一つは学生の皆さん自身のためです。
「リアリティショック」という言葉を聞いたことはありますか?
入社後に理想・期待と現実の間にあるギャップに衝撃を受けてしまうことを指します。
早期離職に繋がる可能性が考えられますので、自分でもしっかりと調べて、できるだけイメージを現実に近いものにしておく必要があります。
それを志望動機を考える過程の中でしっかりと確認しておきましょう。
その際には採用動画を確認することがおすすめです。企業のリアルな雰囲気やそこで働く社員の人柄を確認できるので、リアリティショックを防ぐためには最も効果的です。
以下のような採用動画があった場合にはぜひご確認ください。
新卒で自分らしい志望動機を書くためにmoovyを利用しよう
そんな「自分らしい志望動機」を書くために、ぜひmoovyを活用してみてください。
業界・職種・企業について、実際に働く人の口から聞ける話はきっと参考になるはずです。
特に、話をしている雰囲気や、背後の職場の雰囲気などから、企業文化などがよく分かります。
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- 占部 礼二
- 関西大学を卒業後、人材派遣のパソナで法人営業を経験。その後独立し、就活支援やキャリア支援の事業を開始。大学の非常勤講師としてキャリア教育・就職支援なども行う。「分かるようになる」から「できるようになる」事をモットーに、自己PR・面接など就活について教えている。著書に「完全内定 絶対書ける!志望動機」「エントリーシートと自己分析をひとつひとつわかりやすく」
この記事を書いた人
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会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
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