エンジニアは「きつい」というイメージの真相|その理由を徹底解説

# エンジニア # 職種の選び方

このような疑問はありませんか?

  • エンジニアって納期とか厳しいって聞くけど実際どうなの?
  • エンジニアは将来性があるといわれるけど、ハードワークなんでしょ?
  • 自分にとって身近でない職業について先入観で捉える人や、ネット情報を鵜呑みにして考える人は多くいると見受けられます。

    しかし、エンジニアと一括りでいっても、企業や担当する業務の内容によって忙しさは大きく異なります。

    自分に合った企業を見つけることで、ライフワークバランスを保ちながら、エンジニアとしてのスキルをアップさせることができます。

    そこで、本記事では、エンジニアがきついといわれる理由を解説した上で、エンジニアとして働く上でおさえておきたいポイントについても説明します。

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    エンジニアがきついと思われている5つの理由

    エンジニアにはWebエンジニアやセキュリティエンジニア、インフラエンジニアなどさまざまな種類があります。そして、エンジニアは「きつい」や「つらい」というイメージを持つ人もいます。

    エンジニアがきついといわれる理由はどこにあるのでしょうか。仕事に対してきついと感じる理由は人それぞれですが、以下の5つの点できついと思われているようです。

    • 理由1.エンジニアの人手不足
    • 理由2.技術の変化が急速で日々勉強が必要
    • 理由3.多重下請け構造による弊害
    • 理由4.アジャイル開発が求められる
    • 理由5.仕事が属人化しがち

    以上のようなイメージからきついと思われているようです。次項でそれぞれのイメージについてエンジニアがきついといわれる理由を説明します。

    1.エンジニアの人手不足

    日本においてエンジニアの不足が問題となっています。政府の試算によると、2030年には最大79万人のITエンジニアが不足するともいわれており、エンジニアの不足は国家的な問題になっているといえます。

    国は2020年から始まった小学校でのプログラミング教育の必修化をはじめ、IT人材の育成に力を入れています。しかし、企業のDX化などにより需要も増加しており、IT人材の不足が深刻な問題であることは変わりません。

    特に、クラウドエンジニアやネットワークエンジニアなどのインフラ関連、スマートフォン関連、さらにはAI関連のエンジニア不足が問題となっています。

    そのため、残業や無謀な業務の押しつけなどが発生しており、きついと思われる要因の一つとなっています。

    2.技術の変化が急速で日々勉強が必要

    エンジニアを取り巻く環境は日々変化しています。そのため、スキルや知識をある程度身につければ、学習の必要がなくなるということはありえません。

    アンテナを常に張り、最新の情報や技術をキャッチすることが求められます。最新技術に関する学習を怠ると、エンジニアとして時代に取り残されてしまうでしょう。

    近年では、AIやメタバース、NFTなど新しいものも出てきています。エンジニアの種類によってはこれらの技術に適応する力も重要になります。

    このような背景からエンジニア人材のスキル不足が大きなハードルとなっています。

    3.多重下請け構造による弊害

    多重下請け構造は日本のIT業界の弊害と言えます。

    下請けで働くエンジニアの中には「手掛けるフェーズが限られていてキャリアアップを図りづらい」「上の商流のエンジニアと同じ業務を手掛けていながら給与が低い」といった悩みを抱えているエンジニアも多いです。

    例えば、システム開発における上流工程である方式設計、要件定義、基本設計といったフェーズは元請けが行い、詳細設計以降のフェーズ(詳細設計~コーディング~テスト)は下請けに発注するのが一般的です。

    また、企業は自社に委託された業務を自社のエンジニアだけで賄えればいいのですが、足りない分はさらに下請けの企業に委託することになります。

    そうなると、同じ現場で同じ仕事をしているにもかかわらず、中間マージンが抜かれている分、会社が受注する単価が安くなります。必然的に、そこで働くエンジニアの給与も低くなってしまう。というのが業界の構造となっています。

    こうした構造から、給与は安く、業務はハードといった状態となっているのです。

    4.アジャイル開発が求められる

    アジャイル開発とは、設計→開発→テストといったようにシステム開発を区間に分けて繰り返すことをいいます。ウォーターフォール開発と比べると、開発のスピードが速く、顧客の要望にも柔軟に応じやすいという点がメリットです。

    しかし、一方で開発においてスピードが求められるほか、顧客からの仕様変更に応じる必要があるためスケジュールに無理が生じる可能性があり、エンジニアの負担になることもあります。

    5.仕事が属人化しがち

    属人化とは特定の人にしか分からない業務のことをいいます。業務が属人化した場合、その人が不在の場合、仕事が回らなくなることも懸念されるでしょう。

    システム開発の分野では、仕事が属人化しやすいといわれています。エンジニアによって得意な分野やスキルが異なるため、特定の人でなければ対応できない業務が発生することも少なくありません。

    このようにエンジニアがきついと言われる理由を5つ説明してきました。一方で、エンジニアの魅力や やりがいももちろんあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、知りたい方は読んでみてください。

    合わせて読みたい:現役エンジニアに聞いた「やりがいランキング」1位は…?



    エンジニアとして働く上で確認すべき4つのこと

    ここまで見てきたように、エンジニアがきついといわれている理由は複数あります。しかし、忘れてはならないことは、全てのエンジニアがきつい働き方をしているわけではないということです。

    エンジニアの中にはライフワークバランスが保たれた生活をしている人や、趣味を楽しんでいる人も多くいます。

    そこで、以下ではエンジニアとして働く上で確認すべき4つのことについて説明します。これから説明する4つのポイントに着目して企業選びをすることで、エンジニアとして無理なく働き、プライベートも充実させることができるはずです。

    スタートアップ、ベンチャー企業を視野にしている方は以下の記事もあわせてご覧ください。

    合わせて読みたい:エンジニアはスタートアップ転職を狙うべき?メリットや注意点を解説



    1.残業時間

    エンジニアと聞くと、「残業が続きそう」「忙しくて徹夜が多そう」といったイメージを抱く人もいます。

    しかし、全てのエンジニアが長時間の残業を毎日こなし、徹夜ばかりしているわけではありません。

    おすすめは「自社開発企業」もしくは「情報システム部」です。サービスを自社で開発しているため、納期に追われることなく適度にワークライフバランスを保ちながら業務を進めることが可能です。

    応募する企業の社員と直接話せる機会がある場合は、ライフワークバランスや残業時間について質問してみるのも良いかもしれません。

    ただ、エンジニアと一括りでいっても働き方は異なります。平日の朝から夕方までを勤務時間としている企業が大半ですが、SESなどのシステム運用を扱っている企業の中には夜勤のある企業もあります。

    2.給料

    エンジニアの給料は平均よりも高いといわれることが多いです。日本人の平均年収が436万円であるのに対し、エンジニアの平均年収は542万円ともいわれています。

    とはいえ、企業によって年収は当然異なります。応募先企業の月給や数年に渡る賞与に関する状況などについて確認しておくことをおすすめします。

    また、昇給についても可能な限り調べておくと良いでしょう。

    3.会社の雰囲気

    会社ごとに風土やカラーが異なります。

    例えば、「誰もが知る大手有名企業に成長できるよう頑張ろう」という体育会気質な会社もあれば、「社員にとって働きやすい環境を第一に、自社サービスを社会に対してささやかに届けたい」と考えている企業もあるでしょう。

    会社の雰囲気や方針が自分にマッチしない場合、会社自体は良い会社であっても、「自分には向いていない」「仕事がきつい」と退職を検討することになるので気をつけてください。

    会社を選ぶ際は社員の雰囲気や経営方針、扱っているサービスや商品に魅力を感じられるかなどが重要になります。

    4.勤務体系や開発環境

    IT系の企業には在宅勤務やフレックス制を導入している企業も多いです。また、PC環境や通信環境は業務に直結するので、充実させている企業も多いです。

    さらに開発環境は自分にとって合っている環境か。新たな技術をどんどん取り入れてチャレンジしている企業か。など、エンジニアとしてスキルアップができる環境なのかも重要な要素です。

    自分がエンジニアとしてどのような働き方をしたいのか明確にした上で、希望に合った働き方ができる企業を探してみると良いでしょう。

    こちらの記事ではエンジニアの仕事内容について詳しく解説しています。気になる方はご覧ください。

    合わせて読みたい:気になるエンジニアの仕事内容とは?現役エンジニアにインタビュー!



    エンジニアへの転職はおすすめ?

    IT社会といわれる今日、エンジニアはおすすめできる仕事といえます。

    前述した通り、日本においてエンジニア不足が問題となっているため、エンジニアを求めている多くの企業が文系の人や異業種からの転職希望者に対しても門戸を大きく開いています。

    「エンジニアとして作りたいことがある」「エンジニアになって社会に貢献したい」といった志しを持っている人は、未経験であっても意欲やポテンシャルが評価されて採用されることも多いです。

    また、エンジニアとして働くことになれば、将来的に高い年収も期待できます。

    エンジニアは技術職なので、手に職をつけることができます。スキルを身につけたい人や専門知識を活かして働ける仕事に就きたいと考えている人にもおすすめです。

    IT業界は常に変化のある業界なので、日々刺激を感じながら働けるはずです。

    世間では、エンジニアについて「きつい」「つらい」といったイメージがあることも事実です。

    しかし、これらのデメリットは会社の選び方によって、ある程度回避することが可能です。エンジニアに興味がある人は定性情報をしっかり確認し、自分に合う会社を見つけることからはじめてください。

    もしあなたが未経験からエンジニアを目指すのであれば、こちらの記事が参考になると思います。

    合わせて読みたい:未経験からエンジニア転職する為に…現役エンジニアが経験談を語る!



    エンジニアに転職を考えているあなたへ

    エンジニア転職で失敗を防ぐためには、職場環境や社内の雰囲気をきちんと把握することが大切です。転職先を探す際には以下の情報はしっかりと把握しておきましょう。

    • ・事前に企業の情報を詳しく収集する
    • ・特にテキスト情報では得られにくい、定性的な情報を得る
    • ・自己分析を行う

    事前に「企業の特性」や「応募先企業の実情」を知ることで、ミスマッチの減少につながります。

    そのためには、人間関係や職場環境といった応募先企業の定性情報を確認していただくことが重要です。

    定性情報とは、数値やデータにあらわせない情報のことです。例えば、企業の雰囲気、一緒に働く上司やメンバーの特徴など、「誰と働くのか?」というリアルな情報がそれにあたります。

    これらの情報は、人によって解釈が異なるため、テキストでの表現が難しく、求人票などを見てもよくわからないことが多いです。

    そのため、企業内の定性情報は、実際にその企業の人に会ってみたり、インタビュー動画などを通してチェックすることが大切です。

    でも、そんな社員にフォーカスした動画がどこにあるのかわからないという人もいることでしょう。

    そんな人におすすめなのが、採用動画を700本以上掲載している「moovy」という採用動画プラットフォームです。

    例えば以下のような将来有望ベンチャー企業の動画が「moovy」にはまとめられています。

    「moovy」では、企業内部のリアルがわかる採用動画の視聴はもちろん、プロフィールを充実させることで、厳選されたスタートアップ・成長企業からスカウトが届くこともあります。

    スカウトが届いた企業に関しても、採用動画で定性情報をチェックし、相性が合う企業かを判断すると良いでしょう。

    ギャップを感じている方は、「moovy」も最大限に活用し、ミスマッチのない納得感ある転職の実現に繋げてください!

    今林 智宏

    この記事を書いた人

    今林 智宏
    国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。

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    会社名 株式会社moovy
    代表 三嶋 弘哉
    設立 2020年4月13日
    住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階
    メールアドレス moovy_support@moovy.co.jp
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    事業内容
    • ・採用動画プラットフォーム「moovy」の運営事業
    • ・動画クリエイティブの企画・制作事業
    • ・採用コンサルティング事業