エンジニアはスタートアップ転職を狙うべき?メリットや注意点を解説

# エンジニア # ベンチャー企業を知る

エンジニアの方で、スタートアップへの転職に興味はあるが、実際の働き方や制度の面で不安がありなかなか踏み出せない、というお悩みはありませんか?

また、スタートアップ転職に興味はあるけれど、どんなことに注意をしなければいけないかが分からない、という方もいるでしょう。

そこで今回は、エンジニアがスタートアップ転職をする際のメリットと注意点について、わかりやすく解説します。

また、スタートアップ転職を成功させるためのポイントについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

    この記事のまとめ

  • エンジニアがスタートアップ転職をするメリットがわかる
  • エンジニアがスタートアップ転職をする上での注意点がわかる
  • スタートアップへの誤解が解ける

企業タイプ診断

スタートアップとは

スタートアップ企業とは、最新技術や新しいアイデアで市場を開拓し、短期間で高い成長性を目指す企業を指します。

多くのスタートアップ企業が、数名〜50名程度の少数精鋭で構成されています。

意思決定が早いことや、柔軟な組織構造を持つことが特徴です。

スタートアップ企業と大企業の違いとして、下記のような点が挙げられます。

  • ・規模
    スタートアップは小規模な組織ですが、大企業は大人数で組織が構成されています。
  • ・リスクとリターン
    スタートアップは高いリスクが伴いますが、大きなリターンが期待できます。大企業はリスクが低く、安定的なリターンが期待できます。
  • ・新規性
    スタートアップは新技術や独自のサービスを提供するため、新規性が高いです。大企業は既存のビジネスモデルを維持しているため、新規性は低いと言えます。

スタートアップやベンチャー企業の特徴は、下記の記事でも詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

合わせて読みたい:【完全版】ベンチャー企業・スタートアップとは?図解付きで解説!



エンジニアがスタートアップ転職をするメリット

スタートアップ企業に興味はあるが、転職するか迷っているエンジニアの方もいるのではないでしょうか。また、スタートアップ企業ではどのような働き方ができるのかという疑問もあるでしょう。

ここでは、エンジニアがスタートアップ転職をするメリットについて解説します。

1.個人の裁量が大きい

スタートアップ企業は規模が小さく人数が少ないため、経営層との距離も近く、意見が上層部に届きやすい傾向があります。

また、新しいビジネスを立ち上げるために常に新しいアイデアが求められることも多いため、個人のアイデアや意見が重視され、個人の裁量が大きくなることが多いです。

個人のアクションが企業全体に大きな影響を与えることもあるため、判断力や責任感を身に着けられるでしょう。

さらにはビジネス部門で定まった企画が降りてくるわけではないので、エンジニアの裁量でプロダクトの機能が変更できたりなど、それにより社会に与えるインパクトも大きくなり、やりがいにつながります。

2.業務スピードや意思決定の速度が速い

通常、組織の人数が多くなるほど決裁や承認に時間がかかり、施策の実行速度は遅くなります。

一方、スタートアップ企業は柔軟性のある組織構造や小規模なチームであることが多いため、経営層や上司が良いと判断した施策はすぐに実行できます。そのため、スピード感をもって業務に取り組むことが可能です。

意思決定から実行に移るまでの速度が早いため、短期間でさまざまな経験を積むことができるでしょう。

特に今まで大手企業で決裁まで時間がかかることにもどかしい想いがあったかなどは特にメリットに感じられるでしょう。

3.ゼロから事業を作る経験ができる可能性がある

既存の体制が整っている大企業とは違い、事業そのものを主体的に動かしながら体制を整えていくことがスタートアップ企業では求められます。

そのため、新規事業をゼロから立ち上げ軌道に乗せていくという経験ができる可能性もあります。

事業の立ち上げを経験することで様々なことを学ぶことができ、人材価値を高めることも可能です。

立ち上げた新規事業で実力を発揮できれば、給与アップや昇進などの高い評価にも繋がるでしょう。

特にこれからの世の中は不確実な状態が続くと予想されるため、その中で新しいサービスがどんどん立ち上がるでしょう。そんな時に事業を作れる力を持っていると、後述もしますが人材市場でも非常に高い評価が得られます。

4.今後の市場価値向上となる

スタートアップ企業での就業経験が市場価値の向上に繋がる可能性もあります。

まだ世の中で成功事例の少ないビジネスに挑戦しているからこそ、事業を形にしていく経験を得られます。そのような貴重な経験を持つ人材は、当然他の企業からのニーズも高まるでしょう。

また、スタートアップは少人数であることから、成果を上げることで役員に就けるというケースもあります。

実際にスタートアップ企業へ転職し、CTOなど企業幹部の職位を目指すというキャリアパスを選択する方も非常に多いです。

タイミングも重要で、現在はまだ大手企業からスタートアップへ転職する方もまだ多くはない状態ですので、そんな時こそ他のエンジニアとの差別化を測るためにも今転職することが市場価値向上に与える影響は大きいです。

エンジニアのスタートアップ転職における注意点

一見華やかでメリットが多いように感じられるスタートアップですが、転職する上で注意するべきポイントもあります。

そこで、実際にスタートアップへの転職を考えているエンジニアの方へ向けて、以下4つの注意点を詳しく解説します。

  • 1. 年収が下がる可能性がある
  • 2. 市場での評価を確認し成長性があるかを確認する
  • 3. 企業のカルチャーや開発方針を確認する
  • 4. 社長や役員の経歴を確認する

1.年収が下がる可能性がある

スタートアップ企業の中にはまだ事業やサービスが出来上がっておらず、赤字経営の企業も多いです。また、たとえ利益が出たとしても事業への投資が優先される傾向にあります。

しかし、すべてのケースで年収が下がるわけではなく、赤字であっても成長フェーズであればヒトに投資する企業も多いので企業によっては高年収や手厚い待遇が期待できる場合もあります。

そのため特定の企業に絞って転職活動を進めるのではなく複数のスタートアップ企業で並行して転職活動を進めることをお勧めします。

2.市場での評価を確認し成長性があるかを確認する

転職を考えている企業がすでに製品やサービスをリリースしているのであれば、市場での評価を確認し成長性があるかを見極めることも重要です。

BtoC企業の場合はユーザー数の伸び率、BtoB企業であれば、導入企業や導入社数を確認すると良いでしょう。

また上場企業でないと数値を公開していない可能性もあるので、まとめの口コミサイトなども参考にしてみるといいと思います。

また、売上高の推移や組織の拡大スピードからも成長率を確かめられます。企業のホームページや採用向けの資料、ニュースリリースなどには必ず目を通すようにしましょう。

さらには特に大型の資金調達が直近でできているかという点も成長しているかを見極めるポイントとなります。

3.企業のカルチャーや開発方針を確認する

スタートアップ転職を検討するにあたり、その企業のカルチャーや開発方針を確認することも重要です。

特にエンジニアの場合、企業が開発において何を重視しているかによって、個人に求められるものも変わります。

心地よい環境で働くためにも、自分に合った開発方針を採用している企業を探すことが大切です。

企業風土や雰囲気、カルチャーはmoovyの採用動画で詳しく確認できます。転職を考える際はぜひ参考にしてみてください。

4.社長や役員の経歴を確認する

転職を検討するスタートアップ企業の社長や役員が、それまでどのような経歴で現在の役職に至ったのかを確認することも非常に重要です。

社長や役員が過去に務めていた企業を調べることで、その人がどのようなカルチャーに共感する人物かを予測できます。

さらには社長がどのような想いを持って、その事業を始めたのかがわかると入社した後の温度感のギャップなどがなくなるケースが多いです。

また、SNSなどで発信しているようであれば、その内容についても事前に確認しておくこともおすすめです。社長や役員の人柄やリアルな情報を知り、自分に合っているかを確かめられるでしょう。

エンジニアのスタートアップ転職の際に勘違いされやすいポイント

  • 「スタートアップ企業は重労働をさせられるのではないか?」
  • 「これまでの経験を本当に活かせるのだろうか」

スタートアップへの転職を考える上で、このような疑問をお持ちのエンジニアの方もいるでしょう。

ここでは、エンジニアがスタートアップ転職する際に勘違いしがちなポイントを紹介します。

明確な人事制度がないのではないか?

スタートアップ企業には明確な評価制度や報酬制度などの人事制度がないのでは、という疑問を持たれる方もいるでしょう。仕事をスムーズに進めることに重きを置いて、人間関係は割り切ることが大切です。

実際、人材が不足していることが多いため、法務や人事総務などの細かい規定が定められていない場合もあります。

しかし、人事制度が全くないというよりは、まだ制度自体が固まっていないだけの場合や、実際制度自体はあるが運用できていない、というケースもあります。

また、柔軟な組織形態であることから、良くないものはどんどん変えていくことも可能です。

カオスな状況で過剰労働をさせられる?

エンジニアがスタートアップ企業に転職した場合、万全な開発組織体制が整っていることは少ないでしょう。

企業にとっては、資金が無くなる前にいかに早く開発しリリースをするかが重要になるからです。十分に時間をかけてコードを書いたり、テストを行ったりする余裕は無いかもしれません。

そのため、確かに大企業と比べると業務量が増えるケースが多いですが、最近では過重労働に対する企業への見られ方も厳しくなっていますのでそれも常識の範囲内です。

むしろ、そのようなカオスな経験をしている方が、今後の市場価値を上げてくれるものとなるでしょう。

大企業で働いた自分の価値観をわかってもらえない

大企業からスタートアップ企業へ転職するにあたって、それまで働いてきた自身の価値観を分かってもらえないのでは、と心配になることもあるでしょう。

しかしスタートアップ企業によっては、大企業出身者が多いケースもあるため、大企業で働いてきた価値観や自分の気持ちを分かってもらえることは意外と多いです。

また、大企業の真似をして制度が作られることもあるので、思っているよりも気持ちを汲んでもらえることもあります。

ですので、企業調査の際に働いているメンバーがどのような企業出身の人が多いかは面談などで確認していただくといいポイントです。

エンジニアがスタートアップ転職を成功させるための3つのポイント

スタートアップ企業へ転職し新たなキャリアを築きたいが、失敗しないか不安、と感じている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、エンジニアがスタートアップ転職を成功させるための3つのポイントを紹介します。

ぜひ転職を考える際の参考にしてみてください。

1.待遇面や労働環境について実際に聞いてみる

大企業とは違い、スタートアップ企業は社長や役員との距離が近いことが多いです。

また、最近では転職者向けにセミナーや食事会などの場を設けている企業もあります。そのような交流の場を有効活用し、気になる待遇面や労働環境について、リアルな声を聞いてみると良いでしょう。

また、希望する業界のスタートアップ企業に勤める友人や知人がいれば、業界の状況や動向を聞いてみましょう。

得られる情報は全て得た上で転職することがおすすめです。

2.入社後のキャリアプランをイメージする

実際にスタートアップ企業へ入った場合、スピード感を持って主体的に働くことが求められます。

転職をする前に、「自分はなにをやりたいのか」、「どんなキャリアを歩みたいのか」を明確にしましょう。

自分の軸や理念となるものがあり、それを明確に言語化できていれば、スタートアップで働く意義を見出すことができ、やりがいを持って働けるでしょう。

自身のキャリアプランを実現させるためにも、なぜスタートアップで働きたいのかを明確にしておくことは重要です。

目的を明確にすることは、実際に採用活動を始めた際、面接においても重要です。

以下の記事では、スタートアップ・ベンチャー企業の面接で抑えるべきポイントを詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

合わせて読みたい:ベンチャー面接でよく聞かれる質問5選と押さえるべきポイント!



3.多くの企業について調べ、特徴を把握する

入社後のギャップを最小限に抑えるためにも、細かく比較項目を作り企業を分析しましょう。

転職先を決める上では、会社の財務状況や倒産リスク、事業の成長性やビジネスモデルを調べ、さまざまな要因を考慮することが大切です。

また、交流会などを活用し、実際に働く人の話を聞くことでも情報は得られます。業種が異なっていたとしても、スタートアップでの勤務経験がある人に話を聞くことで実際に働くイメージを持てるでしょう。

以下のような採用動画でも、企業の求める人物像や事業内容などの情報を得ることが可能です。

スタートアップ企業を正しく理解し転職を成功させよう

今回は、エンジニアがスタートアップ転職をする際のメリットや注意点、また転職を成功させるためのポイントについて紹介しました。

スタートアップで働くことで、多くのメリットを得られ、自分の市場価値を向上させられます。

しかし、企業には様々なカルチャーや風土、開発方針があるため、自分に合った企業選びを行うことが非常に重要です。

また、転職前に自分がなにをやりたいのかについても、じっくりと考えることが大切です。スタートアップ企業について正しく理解し万全の準備を行うことで、スタートアップ転職を成功させられるでしょう。

浅倉 章平

この記事の監修者

浅倉 章平
東京都出身。青山学院大学 理工学部を卒業後、大手企業にて営業畑を中心に活躍。その後、大手転職エージェント企業にてキャリアアドバイザー、営業マネージャーという立場で累計1,700名以上の転職を支援。履歴書の書き方から面接対策まで、幅広い転職ノウハウを持つ。現在はSaaS系メガベンチャー企業にて営業組織の立ち上げやカスタマーサクセス等の業務に関わっている。

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