ベンチャー企業は危ない?3つの理由とリスク、見分け方を詳しく解説
# 転職 # ベンチャー企業を知る
ベンチャー企業という言葉は聞くようになって来ました。しかし、何となく「危ないのではないか」というイメージがあるのも事実ですよね。
そこで当記事では、「ベンチャー企業への転職に伴うリスクの見分け方」について解説します。
当記事を読むことで、「ベンチャー企業への転職は危ないのかな」という悩みが解決されると幸いです。ぜひ最後まで読んでいってください。
そもそもベンチャー企業とはどのような企業?
そもそもベンチャー企業とはどのような企業のことを指すのでしょうか。
結論から言うと、厳密な定義はありませんが、成長過程にある企業を指します。
最先端の技術を利用したサービスを展開する企業やこれまでにない新しいビジネスモデルを創出する企業がこれにあたります。ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から資金調達を受けている企業を指すこともあります。
また、よく勘違いされますが「ベンチャー企業=中小企業」というわけではありません。規模に関わらず、成長過程にあり新しいサービスやビジネスを展開する企業はベンチャー企業です。
その多くは小規模から中規模のため、勘違いされやすいのですが、メガベンチャーと言われる大規模のベンチャー企業も存在します。
ここでは詳しくお伝えしきれませんので、もっと詳しくベンチャー企業というものを知りたい方はこちらで詳しく解説しています。
あわせて読みたい:【完全版】ベンチャー企業・スタートアップとは?図解付きで解説!
【結論】ベンチャー企業への転職は「そこまで」危なくない
結論から言うと、ベンチャー企業への転職は企業をしっかり見分け、リスクとメリットを考えれば「そこまで」危なくないです。
例えば、勤めているベンチャー企業が倒産した場合を考えてみましょう。
影響と言えば、勤め先がなくなるということだけです。
借金をしているわけでもなく、従業員を雇っているわけでもありません。
経済的損失はゼロと言ってもいいでしょう。
単純に考えるなら、次の勤め先を探せばいいだけなのです。(そこまで簡単な話ではない場合もありますが)
ベンチャー企業に転職をする上で、考えなければならないのは、次の2点です。
- ・自分のキャリア形成を行う上で必要か
- ・次の勤務先がすぐに見つかるか(倒産した時のリスクヘッジ)
キャリア形成の上でリスクを取ってでも、ベンチャー企業を経験することが自分の価値を高めることにつながると思えるなら、ベンチャー企業への転職は正解です。
ベンチャー企業では様々なチャレンジを行える環境にあり、自分のスキルを高めるにはうってつけだからです。
ベンチャー企業に入社すると具体的にどんなスキルが身につくかを知りたい方は次の記事をご覧ください。
あわせて読みたい:ベンチャーに入ったら成長できる?ベンチャーで身に付くスキルとは?
現代においては、大手企業であれ、ベンチャー企業であれ、いつ倒産するか不透明であることから、転職する際に次の就職先が見つかるかどうかを考えることは非常に重要です。
そして、転職がしやすいかどうかは、「自身のスキルセット次第」です。
リスクとメリットを天秤にかけ、メリットが大きいと思える判断を冷静に行う事が重要です。
ベンチャー企業への転職を考えている場合、こちらの記事が参考になります。転職に関するノウハウをまとめてあります。興味のある方はご覧下さい。
あわせて読みたい:【転職ノウハウ】転職に失敗しない為の10のチェックリスト!
ベンチャー企業だから一概に危ないというわけではない。
ベンチャー企業だから一概に危ないとは言えません。成長性の高い業界で事業を展開し急成長を遂げる優良なベンチャー企業も数多く存在します。
現代は歴史も知名度もある大手企業であっても、突如として倒産することもある不透明な時代です。ベンチャー企業でも大手企業でも、情報収集不足によって、将来性や成長性を見誤って転職をしてしまうと失敗につながります。
いいベンチャー企業の選び方・危ないベンチャー企業の特徴など、ベンチャー企業を選ぶためのコツをこの後の章で解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
転職に有効なスキルセットが身に付きやすい
ベンチャー企業への転職が危険ではない理由としてもう一点、転職に有効なスキルセットが身に付きやすいという点もあります。
例えば、ベンチャー企業に転職をして、その会社が数年で倒産したとします。しかし、そこで得た経験は一般的な企業で働いた経験よりも貴重です。
海外では、起業し失敗した経験は一つの貴重なスキルとして認められています。なぜなら、失敗する経験をしていれば次に失敗する確率は大きく下げる事ができると考えられているからです。
また、日本においても0から作り上げた経験は貴重と認められる時代になってきています。ベンチャー企業で培った0→1の経験やそれを失敗した経験を言語化して伝える事ができれば大きなスキルセットになります。
そして、その力があれば会社に属さない選択肢を取ることができるため、ベンチャー企業への転職は、そこまで大きなリスクではないと言えるでしょう。
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それでもベンチャー企業が危ないと言われる3つの理由
この項では、ベンチャー企業が危ないと言われる理由について解説します。 その理由とは、以下の3つです。
- 1.倒産するリスクが高いから
- 2.外部要因に耐えられるほどの資本力がないから
- 3.経験者が身の回りに少ないから
現代の日本社会においては、倒産=悪いというイメージが未だ根強いため、資本力の乏しいベンチャー企業は危ないという見方が多いようです。以下で詳しく解説します。
1.倒産するリスクが高いから
ベンチャー企業が危ないと言われる理由に、倒産するリスクが高いことがあげられます。
ベンチャー企業は、基本的に投資された資本を元に新たなサービスを開発し、事業を行います。
投資された資本が尽きる前に、事業を軌道に乗せ、マネタイズすることが出来なければ倒産のリスクに近づいてしまうのです。
また、大企業と違い名前も知られていないため、会社としての信用度も低いでしょう。そのため、顧客獲得や銀行からの借入などに苦戦を強いられることが多いのです。
以上のことから、倒産のリスクが高い(巷ではベンチャー企業が10年以内で倒産する可能性は90%以上と言われていますが、この点については些か疑問な点はあります。詳しくはこちら)ため、
ベンチャー企業は危ないと言われています。
2.外部要因に耐えられるほどの資本力がないから
ベンチャー企業は、外部要因に耐えられるほどの資本力がないため危険だと言われています。
例えば、リーマンショックなどの不景気が起きた時に、大企業であれば自社の資本で何とか乗り切ることができるでしょう。
しかし、ベンチャー企業は自社の資本に頼ることができないため、外部要因の影響を強く受けてしまいます。
このことからも、ベンチャー企業は危ないと言われているのです。
3.経験者が周りに少ないから
ベンチャー企業が、危険だと言われる理由として、経験者が周りに少ないこともあげられます。
なぜ経験者が少ないのでしょうか?考えられる要因は2つ
- ・そもそも歴史がまだ浅い
- ・まだ誰もやったことがないサービスやビジネスモデルで経営を行うことが多い
ベンチャー企業という言葉が、世の中に広がり始めたのは、1995年前後に始まった第3次ベンチャーブームの時からだと考えられます。
そのため、そもそもベンチャー企業に勤めていた経験者が周りにいないのです。
そして、まだ誰もやったことがないサービスやビジネスモデルであることが多く、先が見通しにくいのです。
周りに経験者がいないということは、その実態についても知る機会もないということになります。
未知の物事に対して危険だと思われてしまうのは、仕方ないのかもしれません。
以上のことから、ベンチャー経験者が周りにいないため、危険だと言われているのです。
優良なベンチャー企業の選び方3選
この項では、優良なベンチャー企業の選び方を紹介します。よくアフィリエイトサイトなどで、転職エージェントに登録しましょう的な人任せの選び方が紹介されています。
しかし、転職エージェントは転職させてナンボ。心から信頼してはいけません。しっかり自分で判断できる目を持つ事が重要です。
企業選びのポイントは、以下の3つです。
- 1.事業を展開している業界が伸びているか
- 2.資金調達額やどんなベンチャーキャピタルが入っているか
- 3.企業のビジョン・ミッションに共感できるか
それでは、それぞれについて解説します。
1.伸びている業界で事業を行っているか
優良なベンチャー企業を選ぶ基準として、伸びている業界で事業を行っているかは必ず見ましょう。
なぜなら、伸びている業界で事業を行っていないと、その企業が伸びる可能性を狭めてしまうからです。
伸びている業界を見極めるコツ
伸びている業界を見極めるコツは「その業界のトップの決算報告書だけを見る」ことです。
2位以下の企業では意味がありません。トップだけでいいのです。
なぜなら、トップの決算報告書には業界全体の事が書かれるからです。
例えばデパートなどの販売店の決算報告書だった場合、ECの拡大によって業界のシェアを奪われているなどの情報が必ず書かれると思います。
このように外部要因など、業界の流れを読むことにとても役立ちます。これが2位の決算報告書だと、対1位の企業のことが書かれるので、意味がありません。
伸びている業界の例
近年、伸びている業界の例を挙げるとするならば、以下の2つの考え方が挙げられます。
- 1.未開拓だが、想定される顧客の数が莫大
- 2.市場が大きくデジタルの力でチャンスが掴めそうな業界
1つ目の、未開拓だが、想定される顧客の数が莫大。という点ですが、新しい分野でまだ競合もいないので、伸びるかどうかは分からない。だが、想定ターゲットとなる顧客数は莫大で、もしPMF(プロダクト・マーケット・フィット)したら大きな先行者利益を得ることができる業界です。
例えば、DAO「分散型自立組織」と呼ばれるブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運用される次世代のインターネット。
DAOの開発、運用を行っている会社は未開のサービスであるとはいえ、どの業界にも応用が可能。将来を期待されている分野です。
そのDAOの開発・運用を行う企業は以下の企業があります。
株式会社GaudiyはIP(知的財産コンテンツ)独自のコミュニティシステムの提供を通じて、ファンの横断的な活動データを記録・蓄積し、ファンの貢献や熱量が正しく評価・還元されるエコシステムを構築しサービスを展開しています。
市場評価も上々で、シリーズBでの資金調達額は総額約34億円と将来性を期待され、高値をつけています。
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2つ目の、市場が十分大きくデジタルの力でチャンスが掴めるそうな業界というのは、近年よく〇〇テックという言葉に代表されるように、既にある業界をテクノロジーの力でチャンスを広げようとする考え方です。
例えば、金融(Finance)とテクノロジーを掛け合わせたFintech(フィンテック)業界を見てみましょう。
Fintech市場は、銀行と外部の事業者との間を安全にデータ連携するための仕組みである銀行API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)や、安全な仮想環境であるサンドボックスなど法的な環境整備を背景に成長しています。
矢野経済研究所によるとFintech系ベンチャーの2018年度の国内市場規模は2145億円でしたが、2022年度は1兆2102億円に拡大する見通しとのこと。
金融業界全体の市場規模は2020年で約65.8兆円とのことですので、まだまだ大きな市場です。
このように業界の成長は、企業の成長と密接に関係しています。
そのため、ベンチャー企業に転職する時は、事業を展開している業界が伸びているかで選ぶようにしましょう。
2.資金調達額やどんなベンチャーキャピタルが入っているかを確認する
業界を見極めたら、次に企業選びなのですが、その際は資金調達額や投資をしているベンチャーキャピタル(VC)を確認しましょう。
まず、資金調達額が上がっているということは、ハイリターンを狙って投資を行うVCや投資家から見て「この会社は伸びる」と思われていることを意味します。
VCや投資家から評価されているという事実は、企業の将来性を測る有力な材料となります。
さらに、そのVCはどんなVCなのかを確認しましょう。
VCにも特徴があります。シード期の目利きに強いVCもあれば、上場目前でかなり有力な企業であるとほぼ分かった上で投資をするVCなど。
ベンチャー企業もVCによって知見を得たり、VCの繋がりで顧客とつながれるというメリットがあります。
特にシード、アーリー期のベンチャー企業においてはどんなVCに入ってもらうかはその後の成長に大きく関わる大事な選択です。
そのため、どんなVCが入っているかを確認することはその企業の将来を見る上で重要な要素となります。
3.企業のビジョン・ミッションに共感できるか
特にベンチャー企業が展開する事業は移り変わりの激しい事業です。
これまでやってきた事がすぐに軌道修正され、違ったことを行うことも往々にしてあります。
なので、ベンチャー企業は強固なビジョン・ミッションを構築し、発信にも力を入れています。
これは投資家を説得するためにも必要だからという見方もできますが、投資家が納得できなければ、世の中の人たちに伝わらないとも考えられます。
日々投資家たちにプレゼンを行っているので、必然的にビジョンが磨かれていきます。そうして出来上がったビジョンに共感できないのであれば、やめておくべきでしょう。
特にビジョンはテキストで見るよりも、動画で見た方が創業者の思いなどを感じられます。
近年では動画で発信している企業も増えてきていますので、ぜひ動画で確認しましょう。
危ないベンチャー企業3つの特徴
この項では、危ないベンチャー企業の特徴を解説します。 その特徴は、以下の3つです。
- 1.業界が斜陽産業化しつつある
- 2.離職率が高い
- 3.経費削減を極端に行っている
それでは、なぜ上記の特徴を持つベンチャー企業が危ないのか、解説します。
1.業界が斜陽産業化しつつある
危ないベンチャー企業の特徴として、業界が斜陽産業化しつつあるという点が挙げられます。
業界縮小は企業の存続において非常に重要な問題で、その波から抜け出すには相当な改革が必要になる場合があります。
例えば、レンタルDVDショップなどは、Amazon primeやNetflixの普及によって、急激に衰退しました。その業界で、何かやろうと思ってもうまくいかないことのほうが多いでしょう。
斜陽産業化しつつある業界かどうかを見極めるにはその業界で売上シェアNo1企業の決算報告書を見るのが一番です。
成長のない業界では、企業は成長しなく、成長しない企業では、自分を成長させるのは困難です。
以上のことから、業界が斜陽産業化しているところで、事業を展開しているベンチャー企業は危ないと言えます。
2.離職率が高い
離職率が高いベンチャー企業は危険な可能性があると言えます。
なぜなら、離職率が高いと言うことは、その会社の労働環境が劣悪である可能性があるからです。
一方でベンチャー企業は、人材の流動性が高いのも特徴の一つ。単に離職率が高いからといって危険というわけではありません。
重要なのはその内容。環境が悪く、マイナスな状態で離職する人が多いのか、それともそこで培ったスキルや経験でステップアップを目的に離職する人が多いのかを
見極める必要があります。
それはテキストのみの情報だけでは判断するのは難しく、様々な定性的な情報を積極的に取りにいって総合的に判断する必要があるでしょう。
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3.経費削減を極端に行っている
経費削減を極端に行っている企業も危険な可能性があります。
企業は将来の投資を行い、売上を上げ成長していきます。
その投資を怠ると良くて横ばい。通常は緩やかに衰退します。
経費削減を行うということは将来の成長が見込めないということです。
もちろん無駄な経費は削減するべきですが、極端に経費を削減している企業は将来への投資まで削減している可能性があります。
危険な企業というのは投資に回すだけの余力がなく、経費を削減することで利益を確保しようとするのです。
ベンチャー企業への転職が不安なら
いかがでしたでしょうか。リスクの見分け方を理解しても、ベンチャー企業への転職が不安な方はいると思います。
ベンチャー企業に転職して後悔した。逆に入らずに後悔した。とならないようにしっかりとその企業の実情を知る必要があるでしょう。
あわせて読みたい:優良ベンチャー企業の探し方5選|選ぶポイントも徹底解説!
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- 今林 智宏
- 国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。
この記事を書いた人
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
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