不動産ベンチャーとは?おすすめの企業や活躍できる人の特徴を解説!

# ベンチャー企業を知る

  • 不動産ベンチャーに転職したい
  • 不動産ベンチャーは大手と何が違うんだろう?
  • このようにお悩みではありませんか?

    不動産業界はIT化が進んでいないと言われる中、近年では不動産ベンチャー企業を中心に業務のDXが推進されています。

    特に、不動産とテクノロジーを組み合わせた「不動産テック」の市場は急成長を遂げており、今後も不動産ベンチャーを中心にさらに拡大していくでしょう。

    本記事では、不動産ベンチャーと大手企業の違いや、おすすめの不動産ベンチャー、さらに求められる人材の特徴について解説します。

    不動産ベンチャーに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

      この記事を読んでわかること

    • 不動産ベンチャーと大手の違いが分かる
    • 不動産ベンチャーで求められる人の特徴が分かる

    企業タイプ診断

    不動産ベンチャーとは?大手企業との違い

    ベンチャー企業とは、独自の技術やビジネスモデルを基に、新しい事業に挑戦していく成長企業を指すことが一般的です。

    不動産ベンチャーと大手企業には、大きく以下2つの違いがあります。

    • ・IT化が進んでいる
    • ・1つのサービスに特化していることが多い

    それぞれの違いについて、以下で詳しく解説していきます。

    IT化が進んでいる

    不動産ベンチャーは、大手企業と比べてIT技術の活用が進んでいることが大きな特徴です。

    最新のIT技術を積極的に取り入れ、新しいビジネスモデルを展開する会社が多く、不動産業界に新しい風を吹き込んでいます。

    不動産に関連するサービスは「不動産テック」とも呼ばれ、多岐にわたるサービスが展開されています。

    たとえば、オンラインで部屋探しができるサービスや、現地に行かなくても物件の内見ができるVR内見サービス、物件のオーナーと借り手をマッチングするサービスなどがあります。

    このようなサービスは、従来の不動産業界のやり方に影響を与えており、特に若年層や忙しいビジネスパーソンにとって便利なものとなっています。

    不動産ベンチャーは、IT化の進展によって、より効率的で便利なサービスを提供しており、それが大手企業との差別化にもつながっています。

    IT技術を駆使して、新しい市場ニーズに応えている点が、大手企業とは異なる特徴と言えるでしょう。

    1つのサービスに特化していることが多い

    不動産ベンチャーは、特定のサービスに特化している会社が多いです。

    大手企業は幅広いサービスを提供し、売買、賃貸、管理など多岐にわたる事業を展開していますが、ベンチャーは特定のニッチな領域に集中する傾向があります。

    たとえば、賃貸マンションの紹介に特化したり、物件のマッチングサービスを専門に行ったりする企業が多いです。

    特定のサービスに集中することで、ユーザーのニーズに細かく対応しやすくなり、満足度の高いサービスを提供することができます。

    また、サービスが特化されていても、企画から販売、賃貸、管理に至るまで一貫してサポートする企業も多く、ユーザーにとっては安心して利用できる点が魅力です。

    これにより、他の競合と差別化を図り、特定のニーズに応えることで、成長を遂げている不動産ベンチャーが増えています。

    1つのサービスに特化し、その中でトータルサポートを提供できる点は、大手企業とは異なるベンチャーの強みと言えるでしょう。

    不動産業界に限らず、ベンチャー企業の特徴が知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。ベンチャー企業の特徴やメリット・デメリットをまとめています。

    合わせて読みたい:ベンチャー企業の特徴とは?メリットやリスクについて徹底解説!

    不動産ベンチャーの市場規模や将来性

    不動産ベンチャーの市場規模は、特に近年急速に拡大しており、今後もその成長が期待されています。

    特に注目されるのは、不動産とテクノロジーを組み合わせた「不動産テック」の分野です。

    不動産業界は長年、DXの進展が遅れていると指摘されてきましたが、不動産ベンチャーが増えてきたことで状況が変わってきています。

    2022年度の不動産テックの市場規模は9,402億円に上り、前年度から21.1%増加しています。

    また、2030年度には2022年度の約2.5倍の2兆3,780億円に拡大すると予測されており、今後も不動産テックを中心とした不動産ベンチャーの市場は拡大していく見込みです。

    特にBtoC領域では、住宅ストック数や中古住宅流通市場が拡大していることから、不動産マッチングサービス市場がさらに拡大すると考えられています。

    また、BtoB領域では、不動産仲介・管理業務支援や価格査定支援市場のDXが進み、不動産テック市場の拡大に貢献するでしょう。

    技術の進化が続く限り、不動産ベンチャーが新しいサービスやビジネスモデルを生み出し続けることで、業界全体の成長が期待できます。

    参考:不動産テック市場に関する調査を実施(2024年)|株式会社矢野経済研究所

    おすすめの不動産ベンチャー5選

    以下では、おすすめの不動産ベンチャー企業5選を紹介します。

    • 1. 株式会社WAKUWAKU
    • 2. 株式会社エアドア
    • 3. 株式会社TERASS
    • 4. 株式会社Housmart
    • 5. COSOJI株式会社

    それぞれの事業内容や特徴について、詳しく見ていきましょう。

    1.株式会社WAKUWAKU

    • ・業種:その他、不動産
    • ・創業:2013年6月
    • ・社員数:100名〜500名未満
    • ・資金調達額:総額7億円(シリーズB)


    株式会社WAKUWAKUは、国内最大級のリノベーションプラットフォームを運営し、「中古+リノベーション」をテーマとしたサービスを提供しています。

    主力ブランド「リノベ不動産」は、全国のリノベーション事業者と連携し、テクノロジーを活用した業務効率化やリアルなサービスを融合させることで、年間3万件のリノベーションサービス提供を目指しています。

    また、同社は、「資金計画から不動産購入、空間設計、リノベーション工事、インテリア提案、アフターサービス」に至るまで、住まいに関する全てを一貫してサポートするワンストップソリューションを提供しています。

    これにより、ユーザーは負担を減らしながら「自分らしい暮らし」を実現できるでしょう。

    さらに、自社WEBサービスやメディアの運営にも注力しており、ITエンジニアチームによるデジタルマーケティング施策の内製化や、業界特化型CRM、MAなどのクラウドサービスを自社で開発しています。

    リアルとテクノロジーを融合させたサービスを通じ、中古住宅市場の活性化を目指している企業です。

    株式会社WAKUWAKUの事業内容と将来ビジョンについて、以下のインタビュー動画でも分かりやすく紹介しています。

    2.株式会社エアドア

    • ・業種:インターネットメディア・ネイティブアプリ・ECサイト
    • ・創業:2020年8月
    • ・社員数:10名未満
    • ・資金調達額: 1.5億円(プレシリーズA)


    株式会社エアドアは、オンライン賃貸プラットフォーム「airdoor」を運営している会社です。

    「airdoor」では物件探し、内見の申し込み、契約まで、オンラインを中心に手続きができるため、ユーザーは気軽にお部屋探しを行えます。

    ユーザーのサポートもオンラインが中心のため、業務が効率化され、仲介手数料の安い物件が多く揃っています。

    また、管理会社のデータベースと直接連携しているため、掲載している物件はリアルタイム性が高く、重複物件・おとり物件が無いのも特徴です。

    仲介会社が行っていた空室確認や物件掲載などの業務が効率化され、ユーザーもストレスを感じずにサービスを利用できます。

    さらに、問い合わせをしなくても、初期費用の目安や仲介手数料が掲載されているため、予算と照らし合わせながらお部屋探しができるのも嬉しいポイントです。

    株式会社エアドアの事業内容と将来ビジョンについて、以下のインタビュー動画でも分かりやすく紹介しています。

    3.株式会社TERASS

      株式会社TERASSサムネイル
    • ・業種:インターネットサービス
    • ・設立:2019年4月
    • ・社員数:10名〜100名未満
    • ・資金調達額:10億円(シリーズB)


    株式会社TERASSは、不動産売買にかかわる様々なサービスを提供している会社です。

    不動産の取引には、買主・売主・仲介会社・銀行など、多くの関係者が携わるため、複雑な業務が必要とされています。

    同社では、その中の1つを効率化するのではなく、当事者として不動産仲介事業に関わることで、不動産仲介のあり方から変えようとしています。

    たとえば、買い手と不動産エージェントをマッチングさせる「Terass Offer」、契約業務を効率化する「Terass Cloud」、リアルタイムで売却情報を確認できる「Terass Portal」など、自社で多くのプロダクトを開発しています。

    これらのプロダクトをフル活用し、より良い不動産取引を行っています。

    2023年1月時点で同社に参画するエージェントは300名を超え、四半期の取扱高は前年の6倍以上と急成長している会社です。

    4.株式会社Housmart

      株式会社Housmartサムネイル
    • ・業種:インターネットサービス
    • ・設立:2014年10月
    • ・社員数:10名〜100名未満
    • ・資金調達額:14億円(シリーズD)


    株式会社Housmartは、ITの力で不動産の営業支援や業務効率化に関するサービスを提供している会社です。

    同社が開発した「PropoCloud」は、不動産仲介業者向けのBtoBtoCサービスです。

    買主には新着物件を、売主には売出し事例を自動配信するMA機能を提供するサービスにより、商談機会を創出し、継続的な顧客フォローにつなげています。

    また、買主と売主の両方を追客することで、顧客のマッチングも実現できます。

    同社は他にも、不動産メディア「マンションジャーナル」の運営や、売買物件の問合わせを自動受付する「2秒でブッカク!」の提供なども行っています。

    「2027年までに、不動産業界の働く体験を変える」というミッションのもと、不動産営業だけでなく、不動産流通のインフラとなるようなサービスへ進化していく予定です。

    5.COSOJI株式会社

      COSOJI株式会社サムネイル
    • ・業種:インターネットサービス
    • ・設立:2020年5月
    • ・社員数:10名〜100名未満
    • ・資金調達額:14億円(シリーズD)


    COSOJI株式会社は、不動産管理のシェアリングプラットフォーム「COSOJI」を提供する会社です。

    全国の「不動産管理者」と「働きたい作業者」をつなげるワークシェアリングサービスで、作業依頼から完了確認、支払いまでを一元サポートしています。

    請求書や作業報告書の作成など、すべて「COSOJI」内で完結するため、仕事の受発注に関連する調整コストを削減することが可能です。

    特に作業者にとっては、近隣の仕事を受注できるため、移動コストを抑え、毎月安定した仕事の受注にもつながります。

    また、その地域の作業者と不動産管理者を繋ぐため、地域不動産の価値向上にも貢献しています。

    導入済みの不動産は1,600か所を超え、マンションや空き家、駐車場、大規模不動産など、さまざまな不動産で利用され、今後も拡大が期待できるでしょう。

    不動産ベンチャーで求められる人の特徴とは?

    不動産ベンチャーでは、以下のような特徴を持つ人が求められます。

    • ・主体的に仕事に取り組める人
    • ・成長意欲の高い人
    • ・AIやITのトレンドに敏感な人

    具体的にどのような特徴なのか、以下で詳しく解説していきます。

    主体的に仕事に取り組める人

    不動産ベンチャーでは、主体的に仕事に取り組める人が求められます。

    不動産ベンチャーは少数精鋭で業務を行うことが多く、一人ひとりの役割が非常に重要です。

    そのため、他人からの指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて行動する能力が求められます。

    たとえば、業務の中で課題や問題が発生した場合、ただ報告するだけではなく、どうすれば解決できるかを考え、具体的なアクションを提案し実行に移す力が求められます。

    他のメンバーに頼ることなく、自分自身で問題を解決し、仕事を進めていく姿勢が必要です。

    また、不動産ベンチャーでは、スピード感が非常に重要であり、課題を素早く解決することが企業の成長にも直結します。

    主体性を持ち、課題に対して積極的にアプローチできる人材は、不動産ベンチャーで重宝されます。

    スピード感のある環境で、自ら道を切り開いていける人は、不動産ベンチャーでも活躍できるでしょう。

    成長意欲の高い人

    不動産ベンチャーでは、成長意欲の高さも求められます。

    ベンチャー企業は急速に変化する市場環境に適応しなければならないため、そのためには社員一人ひとりの成長が欠かせません。

    自己成長が企業の成長にも直結するため、個々の成長意欲が強く求められる環境です。

    具体的には、不動産業界では、法律や市場動向、テクノロジーの進化など、学ぶべきことが多く存在します。

    学んだことを実践に移し、会社の成長に貢献できる人材は重宝されるでしょう。

    また、不動産ベンチャーは少数精鋭の環境であるため、一人ひとりの成長がチーム全体の成果に大きく影響します。

    自ら新しい分野に挑戦し、自分の能力を高め続ける人は、企業の成長を支える重要な存在となります。

    成長意欲の高い人は、企業全体の成長を支える原動力になるでしょう。

    AIやITのトレンドに敏感な人

    不動産ベンチャーで求められる特徴の1つに、AIやITのトレンドに敏感であることも挙げられます。

    不動産ベンチャーは、従来のやり方にとらわれず、最新のテクノロジーを積極的に活用することが重要です。

    急速にIT化が進む中で、新しいテクノロジーを導入し、それを効果的に活用することがビジネスの成功に直結しているからです。

    たとえば、VRを活用した内見システムは、遠方の顧客でも簡単に物件を確認できるため、顧客数の増加や利用者の満足度向上につながります。

    このように、最新のテクノロジーを活用することで、従来の不動産業務にはなかった新しい価値を提供し、事業の成功につなげています。

    AIやIT技術に興味を持ち、常に最新のトレンドにアンテナを張り、それをビジネスに取り入れることができる人が、不動産ベンチャーにおいては大きな役割を果たします。

    テクノロジーの進化が続く限り、AIやITの知識やスキルを持つ人材は、企業の成長を支える重要な存在となるでしょう。

    ここまで不動産ベンチャーで求められる人の特徴を3つご紹介しましたが、自身がベンチャー企業に向いているか気になる人は、以下の記事も合わせてご覧ください。

    ベンチャー企業で活躍できる人の特徴や、ベンチャーへ転職する際の心構えをまとめています。

    合わせて読みたい:ベンチャー企業で活躍できる人はどんな人?転職成功のための秘訣も

    不動産ベンチャーが気になる全ての方へ

    不動産ベンチャーと大手企業の違いや、業界の市場規模、おすすめの会社について紹介しました。

    今後さらにIT化が進む不動産業界では、不動産ベンチャーがどんどん成長していくでしょう。

    また、AIやITの技術が進歩するにつれて、不動産業界の中でも新たなビジネスモデルが生まれてくると考えられます。

    今後伸びていく不動産業界の会社で働きたい、IT技術を活かした仕事がしたいとお考えの方は、ぜひ不動産ベンチャーへの転職を検討してみてください。

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    今林 智宏

    この記事を書いた人

    今林 智宏
    国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。

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    会社名 株式会社moovy
    代表 三嶋 弘哉
    設立 2020年4月13日
    住所 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階
    メールアドレス moovy_support@moovy.co.jp
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    事業内容
    • ・採用動画プラットフォーム「moovy」の運営事業
    • ・動画クリエイティブの企画・制作事業
    • ・採用コンサルティング事業