魔の川｜スタートアップの危険ゾーン

スタートアップには成長度合いによる成長ステージがあり、「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」の 4つの段階（ステージ）に分けられます。

そして、そのスタートアップの成長過程において、倒産件数が多い時期が３つあり、それぞれ「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」と呼ばれています。

その中の「魔の川」とは、研究で開発した技術やアイデアと、製品化の見込みのギャップを指します。

開発した新しい技術を落とし込んだだけの製品では売れる製品とは限らず、製品化されないパターンがあります。

この時、予定していたスケジュールがズレることで、資金調達量と必要な資金に資金ギャップが生まれます。

このような状態が続くと倒産する事態になるため、スタートアップ最初の山場となります。


グローバル化やIT技術の発展により、消費者ニーズの移ろいがこれまでにないほど加速されています。

また、技術分野においても日進月歩で発展しており、常に更新され続けています。

多様化したニーズや変化の早い市場の中では、技術と市場ニーズをつなげた開発ができなければ製品化は難しい。

製品化の見通しが立たなければ、さまざまなコストが水の泡のように消える様を川にたとえ、「魔の川」と呼ばれているのです。

魔の川が発生してしまう要因は以下の３点です。

• ・競合商品の存在
• ・消費者ニーズの変化
• ・研究開発のスピード

魔の川を乗り越えるためには、他社や他製品との差別化ポイントとターゲット顧客を明確にすることが一番のポイントです。