転職以外でもできる?!年収の上げ方を徹底解説!

# 転職 # 転職で失敗しないために

「はたらけど はたらけど なお わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」。

労働者の苦悩を表した石川啄木の名歌ですが、こんな気持ちで毎日出社している読者もいらっしゃるのではないでしょうか?

あと少し年収が高かったら貯金額が増やせるとか、結婚資金を貯めたいとか、自己投資したいけれど現在の給料では賄えないなど、現在の年収に不満があって転職を考えている皆さん。

今回の記事は、そんな悩みに少しでも役に立つ、年収の上げ方をお伝えします。

    この記事のまとめ

  • 転職をしなくても年収を上げる方法がある
  • 自分の立ち位置を知ったうえで、自分のスキルや実績をアピールする
  • 視野を広げて、転職先の選択肢を増やそう!

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そもそも転職で年収が本当に上がるの?

そもそも論ですが、転職をしたからと言って、年収が必ず上がるとは限りません。

転職によって実際に年収が上がった人がどの位いるかご存知ですか?

統計を見てみましょう。

厚生労働省の統計(平成30年雇用動向調査結果の概要)から、平成30年度に転職した59,622人を対象とした調査報告書を抜粋します。

”前職の賃金に比べ「増加」した割合は 37.0%、「減少」した割合は 34.2%、「変わらない」の割合は 27.2%となっている。”

出典:平成30年雇用動向調査結果の概要 - 厚生労働省 (画像作成:moovy編集部)

前職賃金から転職によって増加した人の割合は、減少した人よりわずかに上回るだけとなっています。

そのため、年収を上げたいことが最大の転職理由である場合は、立ち止まって考えてみると良いでしょう。

なぜなら、転職だけが年収を上げるベストな道とは限らないためです。

合わせて読みたい:転職で年収を下げない方法と、年収を下げていいケースを解説



転職以外で年収を上げる方法とは?

転職について検討する前に、本当に他に方法がないか可能性を探ってみましょう。

転職以外では、どのような方法で年収増が見込めるでしょうか?

  • 1.社内で昇進・昇給を目指す
  • 2.副業を行う

起業も方法としてありますが、上記と比べて年収を上げる目的に対して効率的かどうかは疑問が残るため、上記 2つの方法に絞って順番に解説します。

1.社内で昇進・昇給を目指す

「社内で昇進・昇給」という方法は戦略的に立ち回れるのであれば、最も現実的なやり方と言えるでしょう。

社内での評価を上げて役職も上がれば基本給増となり、年収アップを狙うことができます。

しかし、「それができれば苦労しないよ・・・。」という皆さん。

取れる手段は全て試してみましたか?

例えば、現職に役立つ資格取得、職種によってはMBA取得などの自己投資が、給与交渉への強みとなります。

さらに、人間同士ですから、上司との人間関係もキーとなります。

実績評価をしてもらう上司との人間関係が良い状態であれば、自分の存在感が際立ちやすく、かつ社内的にも評価・業績の見える化がしやすいプロジェクトに抜擢してもらうことも可能となります。

上司が自分の評価を適正かつ公平に見てくれることを期待したいところですが、実際は見せ方がうまい人が出世することもある、世の中です。

ですので、受け身ではなく、上司は、”自分の実現したいことを叶えてくれる存在として活用する”意識も、役に立ちます。

最終的に転職するにしても、現職での評価を上げておくことは、将来もっとやりたい仕事に応募する際の履歴書に書けるネタが増える!と考えてはいかがでしょうか。

現職で日々の仕事のモチベーションを上げることができます。

自分のやるべきことや、できること、そして会社の求めていることを整理して考えられるおすすめのフレームワークが、「WIll-Can-Must」です。

日々の業務を整理し、やるべきことが明確になるため、おすすめです。

もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

合わせて読みたい:【図解】Will-Can-Mustとは?転職の自己分析にも使える!



2.副業を行う

ここは副業が禁止されている会社もあるので、会社のルールをしっかり確認する必要がありますが、副業がOKな会社の場合、年収を増やすいい手段になります。

副業については、本業から得たスキルで横展できるものや、本業以外に特技がある人にとっては、収入増のための最適な方法かもしれません。

筆者の周りに実際にある例ですが、銀行で働いた経験から、金融ネタを扱う記事を執筆するライターをしている方がいます。

これは、本業から得た専門知識を活かした良い副業の例と言えます。

その他にも、グラフィックデザインやウェブサイト構築など、単発フリーランサー向けの案件も増えてきています。

個人で稼ぎやすくなってきた時代、フリーランスの仕事受注マッチングサイトを見て、どのような仕事が需要があるのかを確認してみましょう。

それが自分のスキルとマッチするかを、照らし合わせ、依頼内容に沿ったスキルをお持ちであれば、どんどん応募してみましょう。

もちろん受注する以上は企業側の依頼に対し、しっかり応える必要はありますが、受注することで、自身のスキルアップにつながることはもちろん、コネクションの増加や新たな知見の獲得など、自身の市場価値向上にもつながります。

転職で年収アップするポイントとは

ここまで転職以外で年収を上げる方法をお伝えしましたが、一方で転職で年収を上げることはもちろん可能ですし、年収を上げるための王道と言えるでしょう。

ここからは転職で年収を上げるための方法をお伝えします。

自分の立ち位置を知ろう

まず重要なのが、業界全体での自分の立ち位置を知ることです。

例えば、業界の平均年収よりも低い会社で勤務している場合。

この場合は、同業界での他会社への転職で、過去の実績をうまくアピールできれば転職による年収増の可能性は高いと言えるでしょう。

業界の平均年収よりも低い会社の場合、自分のスキル・実績と見合っているか再確認すると良いでしょう。

平均年収の高い業界に入る

業界によって平均年収が存在します。しかし今働いている業界全体の平均年収が低い場合は、平均年収の高い業界に転職するのも一つの選択肢です。

この場合は、自分のスキルで転用できるものをアピールして、他業界にアピールするという手もあります。

筆者の周りの例では、SNSマーケティングのスキルがあり、エンターテイメント系の会社で勤務していた人が、銀行に転職し、大幅な年収増となりました。

その時には、友人たちの間で「なぜあの人が銀行に入れたの?!」と衝撃が走りました。

これはなぜ可能だったのか。

銀行がこれまで広告やキャンペーンにマーケティングを頼っていたのが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、デジタルマーケティング、特にSNSマーケティング活用へ方針が変わり、”他業界であってもSNSマーケティングに特化した強いスキルを持った人を採用したい”ためでした。

現職の業界に拘らず、金融、IT業界など給与水準が高い業界に自分のスキルでできる仕事があるかを探ってみるのも、一案です。

異業種への転職は勇気がいる決断かもしれません。異業種転職へのポイントなどをまとめた記事を紹介しますので、気になる方はぜひご覧ください。

合わせて読みたい:異業種転職は難しい?成功させるポイントと注意点を解説



コンフォートゾーンを超えた視点を持つ

実力主義、即戦力採用で、勢いがあるベンチャーや中小企業を転職先検討に入れることも良いでしょう。

これは、この記事を読むまでは、選択肢の中になかったかもしれません。

しかし、良い意味でも人事評価制度が大企業ほど確立しておらず、自分の成果が給与にしっかり反映されるため、”自分のパフォーマンスが適正に評価されていない”と現在抱えている不満は、減るかもしれませんよ。

採用時の給与交渉のタイミングだけでなく、意思決定者である創業者に直接働きかけることができるからです。

中小企業では創業者との距離が近いので、良い関係性を作ることができれば、大企業で立ち回るよりも早く給与交渉する状況を作れるのです。

ベンチャーであれば、会社の業績が良い時に応募すること、資金調達の直後も、会社に資金があるので良い条件で採用されやすいタイミングでしょう。

ただ、自分次第で給与増が見込める中小企業やベンチャーへの転職は、魅力的ではありながら、大企業ほどその会社についての情報を見つけにくいのも確か。

その場合は、採用動画から会社の情報を取りに行くと早いでしょう。

動画なら、職場、創業者の哲学、実際に働く上司、先輩、同僚となる人たちのことを、映像を通して雰囲気を十分に感じ取ることができるためです。

自分がその会社で働いている姿がイメージできるか、また、創業者の人間性を短時間で判断することができるため、効率的な転職活動ができます。

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今林 智宏

この記事を書いた人

今林 智宏
国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。

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