ベンチャー企業のエンジニア年収事情を解説|年収アップの方法とは?

# エンジニア # ベンチャー企業を知る

  • ベンチャー企業におけるエンジニアの年収を知りたい
  • ベンチャー企業のエンジニアとして年収を上げる方法は?
  • このようなことでお困りではないでしょうか。

    そこでベンチャー企業のエンジニアとして転職する上で、気になる年収事情を解説します。

    当記事では「ベンチャー企業で働くエンジニアの年収」について、さまざまな角度から解説するため、有益な情報が手に入ることでしょう。ぜひ最後まで読み進めて下さい。

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    気になるベンチャー企業エンジニアの年収事情を大公開!

    ベンチャー企業のエンジニアの平均年収は以下の記事で軽く触れていますが、大手企業と比較すると、やや低いと感じる人もいるでしょう。

    あわせて読みたい:【大公開】ITベンチャーのエンジニアに転職する為の3つのポイント


    しかし、ベンチャー企業のエンジニアの年収について、一時の数値だけで判断をすることは早計だと言えます。 ここではその理由も含めて解説します。

    1.一般企業とベンチャー企業のエンジニアの年収比較

    まず一般大手企業とベンチャー企業の平均年収について比較します。

    日本企業全体の平均年収:441万円 ※1
    ベンチャー企業全体の平均年収:382万円 ※2
    ※1 国税庁「民間給与実態統計調査(平成30年度)」
    ※2 FASTGROW社による調査「ベンチャー63社」の平均年収


    このように、職種を問わずに「平均年収」のみで比較すると、ベンチャー企業は一般企業より、60万円ほど年収が低いと言えます。

    それでは職種を「エンジニア」に絞り、一般企業とベンチャー企業における年収の違いを解説します。
    ※ひとくちにエンジニアと言っても、広義にわたるため、例として『Webオープン系のシステム開発』のデータを取り上げます。
    ※いずれも年齢は20代後半とします。

    【一般の大手企業】529万円
    【一般の中小企業】573万円
    【ベンチャー企業】483万円
    ※参照:リクナビネクスト

    この結果を見ると、ベンチャー企業のエンジニアの年収は、低いと感じることでしょう。 しかしベンチャー企業におけるエンジニアの年収は、そのステージごとで金額に大きく差があり、頑張りやアピール次第では、一般企業よりも高い年収を得ることも可能です。

    詳しくは、後述の【ベンチャー企業はステージごとに年収の幅がある】で解説します。

    2.実力次第で大幅な年収アップが見込める

    ベンチャー企業の魅力の1つに、可能性の高さが挙げられます。

    一般企業からベンチャー企業に転職した際に、年収が下がる可能性はあります。しかし、頑張り次第で、前職の年収を超える可能性が大いにあるという点は留意すべきです。

    なぜならベンチャー企業は短期間で成長できるビジネスモデルを設ける事が多く、会社の成長に伴い、ポストや年収が上がる可能性があるからです。

    例えば大手企業の場合、年功序列制を導入していることが多く、管理職は40代・50代が主であり、給料も年齢や在籍期間に応じて増えます。

    一方でベンチャー企業の場合、年功序列制を導入するケースは少なく、20代や30代の若手が管理職に就任するケースもあります。

    そのため、若年齢や勤務期間が浅くても、実力次第で年収が上がる可能性は高いです。

    このように若年齢であっても、年収が上がる可能性があるのは、ベンチャー企業で働くメリットだと言えるでしょう。

    ベンチャー企業はステージごとに年収の幅がある

    ベンチャー企業は成長ステージごとに大きく年収が変化します。
    ここではステージごとの特徴とその年収について解説致します。

    ベンチャー企業のステージとは

    まずベンチャー企業のステージについてです。
    ベンチャー企業はその成長度合いや企業規模によって以下の表の通り、4つのステージに分類されます。

    それぞれのステージにおける年収状況について説明します。

    シード・アーリーステージの年収

    シード・アーリーステージは起業前、もしくはプロトタイプが完成した段階です。

    この段階では、0からプロダクトを作っていくため、かなりのハードワークが求められます。 そのため、年収はかなり低く、最低限の生活ができる程度と思ったほうがよいでしょう。

    特にシードステージであれば、売上は0ということもあるため、毎月の給与が安定しないことも十分に考えられますが、創業時から携われる点が魅力です。

    年収面のメリットとして考えられることは、以下の通りです。

    ■創業から会社を支えた貢献分として、給与やボーナスに反映される
    ■社内のエンジニアのマネジメント役を依頼される可能性があり、その分が月収に上乗せされる。

    ミドルステージの年収

    ミドルステージは、主力事業の売上がある程度安定している状態です。

    年収は、シード・アーリーステージと比較すると安定の傾向にありますが、一般企業と比較すると経営面で加速している最中であるため、月収が低くなる可能性もあります。そのため、今後において躍進が見られる企業か否かの判断が必要です。

    躍進が見られる企業であれば、将来的にエンジニアの年収も増えると予想できるため、狙い目だと言えます。

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    レイターステージの年収

    レイターステージになると、安定してサービスを提供できる状態にあることから、安定期に入ると言えます。

    新規事業や組織の拡大に力を入れる段階であり、IPOやM&Aも視野に入ることから、社員の労働環境も安定します。

    年収は、大手企業や中小企業と並ぶ(場合によっては超える)ケースもあり、中途として即戦力入社をすることで、一般企業に劣らない高い給料が期待できる可能性もあります。

    番外編:メガベンチャー企業の年収

    ではここでメガベンチャーと呼ばれる企業の年収を見てみましょう。
    メガベンチャーとは短期間で急成長し、大企業レベルの売上を生み出す企業を指します。 有価証券報告書によると、メガベンチャーの平均年収TOP5は、以下の通りです。

    ・Zホールディングス 1105万円
    ・エムスリー 822万円
    ・メルカリ 821万円
    ・DeNA 790万円
    ・LINE 770万円

    一般企業における上場企業の平均年収は「660万円」であるため、メガベンチャーと呼ばれるレベルに達すると、その年収をこえる可能性があると、理解できるでしょう。

    「ベンチャー企業」のエンジニアが年収を上げて働くためのポイント

    ここではベンチャー企業のエンジニアが年収を上げていくためのポイントを解説します。

    会社の種類・規模を問わず、会社を成長させるためには、当事者意識を持つことが大前提です。 しかし会社に利益がなければ、社員の給料への還元は難しいと言えます。

    このことから、会社に一定の利益があり、当事者意識を持つことによって、年収を上げられる可能性が高まることが分かります。

    ベンチャー企業では前述の通り、ステージごとで大きく年収が変化することがあります。 会社の成長に伴い年収が上がることは、大きなモチベーションにもつながります。

    その上で、エンジニアとして年収を上げるためには、以下2パターンがあります。

    1 - ビジネス寄りの道に進む
    2 - エンジニアとして専門性を極める

    それぞれ詳しく解説します。

    1.ビジネス寄りの道に進む

    かつてのエンジニアは、プロジェクトリーダー(PL)を経由し、プロジェクトマネージャー(PM)の道をたどることが、キャリアパスの主流でした。

    経済産業省の発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、コンサルタントやプロジェクトマネージャーといった管理系の職種は、ITアーキテクトなどのスペシャリストより年収水準が高いという結果が出ています。

    とにかく高い年収を得たいという人には、マネージャー(管理者)という職種は有力な選択肢となるでしょう。

    マネジメントに進む場合、下記の職種が候補として挙げられます。(企業によって、違いはあります。)

    ・プロジェクトリーダー(400~700万円)
    ・プロジェクトマネージャー(500〜1000万円)
    ・ITコンサルタント(1000万円前後)

    これらの職種に求められるスキルは、以下の通りです。

    1-1.高いコミュニケーション能力


    営業や管理系の職種には、必須とも言えるスキルです。

    なぜなら取引先やメンバーとの折衝やミーティングの機会も多く、スムーズにプロジェクトや取引を進めていくためには高度なコミュニケーション能力が必要だからです。

    1-2.チーム全体を俯瞰できる管理能力


    メンバーの「スケジュール」や「モチベーション」などの多岐にわたる調整が必要なため、チーム全体を俯瞰できる管理能力が求められます。

    これらの管理能力が低いと、プロジェクト全体の進行に対する影響や、チーム全体のパフォーマンス低下などが考えられます。

    例として、プロジェクトリーダーを任されたAさんの事例を取り上げます。

    プロダクトにバグが発見されたため、全員でその原因を追及していました。期限も迫っているなか、メンバー全員が徹夜を要する状況となり、心身ともに疲弊し、チーム全体の雰囲気も悪くなりました。

    そこでAさんはメンバーに状況を確認し、1日だけ全メンバーに対し、休みが取得できるよう、プロジェクトマネージャーに依頼しました。その間にAさんは状況を整理し、全員が進捗を確認できるデータを作成。これまで各自で遂行していた作業を「視覚的」に共有できる状況を作ることにより、重複作業が大幅に減った結果、期日までにバグの修正に成功しました。

    このようにプロジェクトリーダーは、チーム全体の状況やスケジュールを管理することが重要なため、全体を俯瞰できる能力が必要だと言えます。

    2.エンジニアとして専門性を極める

    年収を上げるためのもう1つの道は、エンジニアとして経験を積み、より高い技術を習得し、専門性を極めることです。

    上記の道を進む場合、以下のような職種のポジションが挙げられます。

    ・リードエンジニア(500〜600万円)
    ・ITスペシャリスト(400〜1000万円)
    ・ITアーキテクト (700〜800万円)

    このような道を目指す場合に、必要な方法は以下の通りです。

    2-1.エンジニアとして多くのプロジェクトに携わる


    1つの会社で昇進し、経験を積むことも良いですが、ベンチャー企業への転職を重ねることで、段階的に年収を上げるケースも見受けられます。

    また転職をすることにより、より多くのプロジェクトに携われる可能性があるため、技術・コミュニケーションに関する対応力も上がります。

    ゼロから作り上げることや、途中からプロジェクトに関わるなど、さまざまなシチュエーションを経験することで、成長できるでしょう。

    2-2.時代ごとに必要なITスキルを身に着ける


    技術のスペシャリストの道はライバルが多く、開発技術1本で業界を生き抜くことは、マネジメントの道を極めるより、難しいケースもあります。

    また昨今のIT業界における進歩は目覚ましく、今ある技術が数年後には意味をなさないケースも、珍しくありません。

    日々において、雑誌やメールマガジンなどの媒体をチェックし、業界のトレンドを察知することや、セミナーや勉強会に参加して、有識者から知見を得るなどの方法があります。

    2-3.様々なプログラミング言語を習得する

    年収を上げるための、もう1つの方法として、様々なプログラミング言語の習得が挙げられます。

    なぜなら、使用できる言語によって、年収に差がつくケースが多いからです。 時代のニーズに合った「需要の高い言語」を学ぶことで、年収を上げることが期待できます。

    例えば、数年前にRubyの人気が高い時期があり、需要が増えるにつれ年収も上がりました。しかし、現在ではGoやPythonの人気の方が高く、年収が上がっています。

    このように、時代の変化を察知しつつ、必要とされる言語を習得することで、年収が高まる可能性があります。

    また前述の通り、一般企業は年功序列制を導入するケースが多いことから、言語を習得しても、大幅な年収アップに結び付かないことがあります。

    そのため、年齢や経験を問いにくい「ベンチャー企業」の方が、年収が高まる可能性は高いと言えるでしょう。

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    ベンチャー企業のエンジニア年収事情まとめ

    ベンチャー企業のエンジニアにおける「年収事情」を解説しました。

    ベンチャー企業において、エンジニアの存在は非常に重要です。そして、エンジニアにとっても、一般企業よりも年収を上げられる可能性も秘めていることから、やりがいにも結びつくことでしょう。

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    大手企業と比較すると、ベンチャー企業の情報はまだまだ少なく、世にあまり知られていない魅力的な企業も多く存在します。

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    今林 智宏

    この記事を書いた人

    今林 智宏
    国立大学を卒業後、大手サービス企業に入社し、店長を歴任。チームマネジメントやマーケティング業務を経験。在籍中は、現場社員として数多くの学生・転職者の面接官も行う。退職後、スタートアップ企業にて、フロントエンドのシステム開発に加え、カスタマーサクセスやマーケティングを担当し、企業の採用や広告支援に関わる。

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    会社名 株式会社moovy
    代表 三嶋 弘哉
    設立 2020年4月13日
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