ITエンジニアの採用に強い採用媒体とは?現役の採用コンサルが解説
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ITエンジニア採用に強いと宣伝している求人サイト(採用媒体)は様々ある中で、自社に最適な採用媒体を選ぶことは簡単ではありません。
当記事では、ITエンジニア採用で活用できる採用媒体の特長や選ぶときのポイントを解説します。貴社の採用活動をより良いものにするためにも、当記事を参考にしてみてください。
- ITエンジニアは需要と供給のバランスが極めて悪い職種である
- 多くのITエンジニアは転職活動で採用媒体を利用している
- ITエンジニアの採用媒体には固定報酬型(広告掲載型)と成果報酬型がある
- サービスごとに特長があるため、ニーズに応じて最適な採用媒体を選ぶ必要がある
この記事のまとめ
ITエンジニア採用の市場動向
東京ハローワークの「職種別有効求人・求職状況」によると、ITエンジニアを含むIT技術関連職の有効求人倍率は2.72~3.26倍(令和4年度の推移)です。全体平均が1.18~1.55倍であることから、IT技術関連職の有効求人倍率は高いといえます。
引用:「職種別有効求人・求職状況」ー東京ハローワーク
また、経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」によると、2030年には最大約79万人のITエンジニア不足が生じると試算されています。
引用:「IT人材需給に関する調査(概要)」ー経済産業省
現在、AIやIoT技術などの先端技術の急速な発達や、デジタルトランスフォーメーション(DX)に投資する企業の増加、2021年9月のデジタル庁設立など、日本全体でICT投資が活発になっており、今後もITエンジニアの需要は伸びていくことが予想できます。
少子高齢化の影響で日本の生産年齢人口が減少しているため、限られたITエンジニアを複数の企業が取り合う構図は今後も継続すると考えられます。
さらに、昨今のITエンジニアは、フリーランスやリモートワークなど、様々な働き方を選べる時代になり、より良い条件で仕事を探せる時代になりました。
結果的に、ITエンジニアに対して極めて高い水準の待遇を提供できなければ、採用は困難になり、企業にとってITエンジニアが採用できない悪循環が生まれていると言えます。
ITエンジニアの採用にお困りの場合は詳しい手法などを解説している記事がありますので、あわせてご覧ください。
合わせて読みたい:【採用担当者必見】ITエンジニア採用ノウハウ。採用のポイントを徹底解説
ITエンジニアにおける採用媒体の利用状況
ITエンジニアの転職活動において、採用媒体は極めてポピュラーな手法と言えます。
株式会社マイナビ「転職動向調査 2023年版(2022年実績)」によれば、正社員として働いている20代~50代の男女のうち、2022年に転職したクリエイター・エンジニアの54.8%は、情報収集段階で転職サイト(求人媒体)を利用していると報告されています。
また、求人応募段階では45.2%、内定承諾検討段階では40.1%のクリエイター・エンジニアが転職サイト(求人媒体)を利用しており、求人媒体の利用者の多さを物語っています。
なお、2022年の転職者全体の転職サイト利用率を見てみると、情報収集段階で48.3%、求人応募段階で40.5%、内定承諾段階で33.8%です。
このことからも、クリエイター・エンジニアは採用媒体を利用する可能性が高いことが伺えます。
引用:「転職動向調査 2023年版(2022年実績)」ー株式会社マイナビ
ITエンジニア採用媒体の種類
採用媒体は、大きく「固定報酬型(広告掲載型)」と「成果報酬型」に分けられます。ここでは、それぞれの特長やメリット・デメリット、適している活用シーンを紹介します。
まずは採用手法について検討したいという方は、こちらの記事をご覧ください。ソーシャルリクルーティングやリファラル採用など8つの採用手法について、それぞれメリット・デメリットを紹介しています。自社に合った採用手法を選ぶため、ぜひ参考にしてみてください。
合わせて読みたい:ITエンジニアの採用手法とは?最適な採用手法を選ぶポイントを解説
固定報酬型(広告掲載型)
固定報酬型(広告掲載型)は、サービスの利用に対して費用を支払うモデルです。採用媒体においては、自社の求人広告を掲載するために、採用媒体の広告枠を購入する形になります。
固定報酬型には以下のようなメリットとデメリットがあります。
- 【メリット】
- ・早期に採用活動を終えられる
- ・応募者を多く集められる
- ・採用人数に関わらず料金が一律である
- 【デメリット】
- ・採用できなかった場合、採用費が無駄になる
- ・掲載期間やタイミングが限定されてしまう
固定報酬型の採用媒体は、大人数を短期間で採用したい場合に有効です。
掲載する採用媒体によって出会える求職者の質と量は左右されますが、何人採用しても料金は一律です。一度に優秀な求職者を複数採用できることもあるため、結果として人材あたりの採用費を安く抑えることもできます。
一方で、1名も採用できなかった場合、採用費が無駄になるリスクがあります。基本的に固定報酬型の採用媒体には掲載期間が設けられているため、長期的な採用活動には不向きと言えます。
成果報酬型
成果報酬型は、あらかじめ定められた成果に応じて費用が発生するモデルです。
採用媒体においては、採用媒体経由で人材が獲得できた場合に費用が請求されます。採用媒体によって、初期費用や基本利用料が必要になる場合もあります。
成果報酬型には以下のようなメリットとデメリットがあります。
- 【メリット】
- ・募集期間の制限を設ける必要がない
- ・成果がなければ費用が発生しない
- ・採用活動の質を高められる
- 【デメリット】
- ・人材あたりの採用費が上がりやすい
- ・求人原稿を自社で作成する必要がある
- ・早期に結果を出せない場合がある
成果報酬型の採用媒体は、少人数の採用活動で有効です。
成果が出るまで報酬を請求されないため、「コストだけかかって、採用に至らなかった」というように、採用費を浪費する可能性は低いと言えます。さらに募集期間の制限もないため、時間をかけて採用活動を行うことができます。
一方で、急募や大量採用には不向きです。成果が出た分だけ報酬を請求されるため、結果的に人材あたりの採用費が高額になる可能性があります。
た、採用に必要な求人原稿やスカウトメールなどを自社で作成する必要があるため、採用担当者の工数も上がります。
さらに、「この人材をこの費用をかけてまでとる必要があるのか」など、費用面で求職者を値踏みしやすく、採用のハードルが上がり、採用活動が長期化するケースも多く見受けられます。
なお、成果報酬型の採用媒体は、成果をどこに定めるかに応じて3つの課金形態があります。それぞれ、人材の採用を成果とする「採用課金」、求職者の応募を成果とする「応募課金」、求人広告のクリック発生を成果とする「クリック課金」です。
しかしながら、「応募課金」はアルバイト系の採用媒体で多く、「クリック課金」は職種や雇用形態を選ばないIndeedの課金形態であり、ITエンジニアの採用で活用される採用媒体として最も多い課金形態は「採用課金」です。
そのため、本記事では採用課金形態を取っている成果報酬型の採用媒体に焦点をあてて解説します。
おすすめのITエンジニア採用媒体
ここからは、ITエンジニア採用においておすすめの採用媒体を紹介します。まずは一覧表にまとめた表をご覧ください。その後それぞれの媒体について詳しく解説します。
自社の採用ニーズや採用予算に合った採用媒体を選ぶ際の参考にしてみてください。
1.type
【サービスURL】
【運営企業】
株式会社キャリアデザインセンター
【課金形態】
固定報酬型(広告掲載型)
【特長】
大手総合求人サイトの中でも、エンジニア経験者の採用に強みを持った採用媒体です。
会員数は約371万人(2022年8月時点)、そのうちエンジニア経験者の割合は約17.4%と大規模なデータベースを誇ります。
ユーザーへの質問を通して、適した求人をおすすめできる「AIエンジン」や、おすすめ会員を毎日最大30名自動でピックアップされたり、求職者にいいね機能がつけられるなど、応募歓迎の意思表示が簡単にできます。
2.イーキャリア
【サービスURL】
【運営企業】
SBヒューマンキャピタル株式会社
【課金形態】
固定報酬型(広告掲載型)
【特長】
ソフトバンクグループである、SBヒューマンキャピタル株式会社が運営する総合求人サイトです。
Webデザイナー、WebディレクターをはじめとしたクリエイターやITエンジニアの採用に強く、特にゲーム業界の採用に強みを持っているのが特長です。
最短1日から求人広告を掲載でき、掲載期間中は掲載内容の修正や更新、職種の変更は追加料金なく何回でも行うことができます。
3.Wantedly
【サービスURL】
【運営企業】
ウォンテッドリー株式会社
【課金形態】
固定報酬型
【特長】
ウォンテッドリー株式会社が運営する、給料や福利厚生といった条件の合意だけでなく、会社の「想い」と個人の「想い」の発信で、共感を軸にしたマッチングを実現する採用プラットフォームです。
会員数は約371万人(2022年8月時点)、そのうちエンジニア経験者の割合は約17.4%日本最大級のビジネスSNSであり、ユーザー数は369万人(2023年4月時点)、そのうちエンジニアの割合は32%にのぼります。
成果報酬のかからない毎月定額の料金体系を採用しており、必要に応じてダイレクトスカウトや募集要項の制作代行などの様々なオプションを利用できます。運用の工夫で採用単価が抑えられることが特長です。
4.Green
【サービスURL】
【運営企業】
株式会社アトラエ
【課金形態】
成果報酬型
【特長】
株式会社アトラエが運営する、若手IT/Web系経験者採用に強い成果報酬型の求人サイトです。
登録ユーザーは100万人(2023年6月時点)、そのうちエンジニア職種経験者の割合は31%、クリエイティブ職種経験者の割合は21%となっており、登録ユーザーの82%は20代~30代の若手層です。
一度初期費用を支払えば、追加費用なく何年でも利用できることが特長で、採用成功による成果報酬以外の費用は発生しません。
求職者へのアプローチ数や掲載求人数は無制限であり、急募求人から厳選採用まで、あらゆる採用ニーズに応えることが可能です。
5.Findy
【サービスURL】
【運営企業】
ファインディ株式会社
【課金形態】
成果報酬型
【特長】
ファインディ株式会社が運営する、ITエンジニア採用に特化したダイレクトスカウトサービスです。
GitHubとAIを活用したスキル判定機能や求人票のチェック機能、エンジニアの偏差値を可視化して「いいね」「スカウト」を送ることができる機能などが備わっています。
また、カスタマーサクセスチームが付くため、求人票作成・改善、スカウトメール改善、進捗ミーティングなど採用力向上のための手厚いサポートを受けることができます。
自社で採用ノウハウが確立されていなくても、効率よく採用を行うことが可能になります。
6.paiza転職
【サービスURL】
【運営企業】
paiza株式会社
【課金形態】
成果報酬型
【特長】
paiza株式会社が運営するITエンジニア特化の成果報酬型ダイレクトリクルーティングサービスです。
登録されている求職者は同社が実施するプログラミングスキルチェックを受験しており、プログラミング力が5段階評価で可視化されていることが特長です。
この「ランク」により、履歴書や面接だけでは測れない求職者の技術力を判断することができます。
また、求職者のプロフィール(経験言語・分野などの経験)を組み合わせることで、より採用要件にあった求職者をスクリーニングできるため、採用活動の効率化を図ることも可能です。
7.moovy
【サービスURL】
【運営企業】
株式会社moovy
【課金形態】
固定報酬型、または成果報酬型
【特長】
弊社(株式会社moovy)が運営する求人動画プラットフォームの紹介になります。全ての動画は最も完全視聴されやすい30秒程度の短尺縦型動画であり、求職者は興味のあるテーマだけを負担なく視聴することができます。
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母集団形成に課題のある企業や定着度が上がらずお困りの企業にとって有効な媒体となります。
客観的なアドバイス、プロのクオリティと拡散へのお手伝いで、優秀な人材に幅広くリーチできるよう、採用担当者と伴走します。採用動画に関するお問い合わせやサービスについてのご相談は以下よりお問い合わせください。
まとめ:ITエンジニアの採用媒体にお困りの担当者へ
ITエンジニアの採用は年々難しくなっており、小手先のテクニックだけでは採用を成功させることは困難といえます。
ITエンジニアの採用を有利に進めるためには、自社の採用ニーズに合わせて最適な採用手法を選ぶことはもちろん、その手法の詳細を理解する必要があります。
当記事で紹介したように、採用媒体にも様々な種類や特長があります。採用競合に先んじて優秀なITエンジニアを獲得するためにも、当記事を参考にし、貴社にとって最適な採用媒体をお選びいただけると幸いです。
ITエンジニアの採用は年々激化しています。求人サイトや人材紹介エージェントなど従来型の採用手法だけでは採用成功は困難な場合も多くあります。
そこで注目されているのが「採用動画」です。もし、採用動画制作をプロに頼みたいが費用がかけられないとお悩みであれば、ぜひmoovyにご相談ください。
求人動画プラットフォームのmoovyは、最も完全視聴されやすい、30秒動画で行う採用動画プラットフォームです。採用動画を熟知したプロが、貴社で働く人の”人間らしさ”にこだわって動画制作を行います。
客観的なアドバイス、プロのクオリティと拡散へのお手伝いで、優秀な人材に幅広くリーチできるよう、採用担当者と伴走します。
moovyには以下のような特長があります。
- ・業界最安値の動画制作費
- ・スマホ×動画視聴が多い若手向けに動機づけが可能
- ・人材エージェント出身のディレクターが企画から制作まで手掛ける
求人動画プラットフォームでユーザー満足度No.1を獲得し、多くのユーザーから支持されるプラットフォームです。
また、採用動画制作にかかる費用を最小限に抑えるために、以下のような工夫をしています。
- ・採用動画クリエイターを自社で抱えている
- ・撮影にかかる工数の無駄を徹底に排除
- ・30 秒という短尺動画だから費用を抑え、高クオリティを担保
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- ・動画分析機能(人気の動画や視聴率分析が可能)
- ・限定公開URLを発行でき、スカウトメールでも動画を添付できる
採用動画の作り方や撮影方法がわからないなど、採用動画に関してお困りのことがございましたら、なんでもお応えいたします。
- この記事を書いた人
東北大学大学院薬学研究科修了。新卒で株式会社キャリアデザインセンターに入社。大手企業から町工場まで100社以上の採用支援を行う。また300人以上の転職希望者へ面接対策を支援し、多くの転職成功者を輩出。その後SaaS系スタートアップ企業に転職し、新規事業企画とマーケティングに携わる。現在は地域企業の支援をするため、株式会社グローカルへジョイン。
採用動画の制作・掲載ならmoovyへ
会社名 | 株式会社moovy |
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代表 | 三嶋 弘哉 |
設立 | 2020年4月13日 |
住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3 プレミア道玄坂ビル8階 |
メールアドレス | moovy_support@moovy.co.jp |
URL | https://company.moovy.jp/ |
事業内容 |
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